2008年11月24日

【書評】森鴎外と日清・日露戦争


末延芳晴さんの『森鴎外と日清・日露戦争』
今度は11月23(日)の毎日新聞に書評が掲載されました。
評者は川本三郎さんで、すでにネットで全文が読めますが、
以下にその一部を引用しておきます。

 森鴎外は近代日本の大きな戦争である
 日清戦争と日露戦争の両方に軍医として従軍した。
 二つの戦争を内側から体験した日本の文学者は他に例を見ない。

 本書は、鴎外のこの二つの戦争体験に焦点を当て、
 文学者と戦争の問題を論じた意欲的な書。
 鴎外論として実に新鮮で、考えさせられるところが数多い。

 軍医としての鴎外は当然、国家に対して忠実であり、
 戦争勝利のために全力を傾ける。
 しかし、文学者としての鴎外は、
 戦争の悲惨な現実を見て心が揺れる。
 国家と個人が鴎外のなかでせめぎあう。
 末延氏は、その切実な魂の劇を、
 戦場にあって鴎外が書いた日記や詩、漢詩や和歌を
 丁寧に読み込んで浮かび上がらせてゆく。
 迫力がある。

『森鴎外と日清・日露戦争』は若干在庫がございますが、
おかげさまで現在重版中です。

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