もうひとつ吉祥寺の話で、じつはこれが「所用」でした。
パルコの先に中道通り(大友克洋氏の初期の漫画にも登場)という、
三鷹方面へ伸びる道があるのですが、しばらく歩いたところに、
「A-things」というスペースがあります。
「A-materials」というヴィンテージのファブリックや、
ボタン、テープなどを扱うお店に併設されている、といいますか、
同じ空間をゆるく仕切った奥にあるギャラリーです。
いわゆる現代美術のギャラリーとはちょっとちがって、
「オルタナティヴ・スペース」と呼んだほうがふさわしい場所で、
サーリネンの椅子などもあり、居心地のよい空間になっています。
ここで現在、西原功織さんのペインティングの展覧会が開催中。
今年の4月から始まり、
1)地図シリーズ
2)紙の仕事
3)指紋シリーズ
4)横断的セレクション
と、テーマを変えながら、現在は第4期目の展示。
企画構成は「A-materials」のオーナでもある広川マチ子さん、
林道郎さんのテキスト(展示にそって書き継がれています)もあり。

西原さんの作品、言葉にするのは難しいですが、
線のストロークをじ~っとたどっていると見飽きないうえ、
見疲れもしない、ずっと見ていたくなるような絵でした。
展示は12月28日(日)まで、ぜひ体験してみてください。
林さんのテキストも併読すると、いっそう面白いです。
(詳細は
A-thingsのブログをごらんください)
ちなみに、広川さんは先頃、PIEBOOKSさんより、
『大人かわいい手芸雑貨』という本を出版されています。
こちらもどうぞ。
林さんは
『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』という、
レクチャー・シリーズの記録を出版されているほか、
現代美術の批評などで活躍されていますが、
セザンヌの研究者でもあります。
また、2000年前後には、日本美術史の大西廣さんと、
展覧会批評対談をやっていらっしゃしました。
(大西さんは
『月刊百科』にて「雪舟史料を読む」を連載中)
じつは、この対談をまとめるのが当時のおれの仕事のひとつで、
毎回とても刺激的でした。
(
こちらのサイトに転載されていますが、いま読んでも面白い)
・・・などど思い返したり、中道通りもずいぶん店が増えたなぁ、
と感慨にふけったりしながら吉祥寺の南口を歩いていると、こんな店が。