東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクトの一環で、
同プロジェクトのサイトによると、
東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクトでは、
中東の「いま」を直接、日本に伝えるため、
現地の新聞のインターネット版記事の一部を和訳の上、ご紹介します。
とのことで、以下の16紙から許可を得て翻訳しているそうです。
(各紙の説明は同プロジェクトのサイトより)
■アラビア語新聞
Al-Ahram
1876年に創刊されたエジプトを代表する新聞。
エジプト政府の公式見解に基づきつつ、
アラブ・中東・アフリカ地域をカバーするという、
国際的な紙面づくりを特徴とする。
Al-Nahar
1933年創刊。サフィール紙と並んでレバノンを代表する新聞のひとつ。
アラブ民族主義的な傾向のあるサフィール紙に対し、
レバノン国民主義的な立場をとる。
Al-Sabah al-Jadid
2004年創刊。イラクで新たに設立された独立系のリベラル世俗派新聞。
クルドの視点からの記事も多い。
Al-Quds al-Arabi
ロンドンに拠点を置く独立系新聞。
アラブ諸国の反体制派の動向を詳細に伝えるなど、
独自の視点から中東情勢全般を幅広くカバー。
Al-Hayat
同じくロンドンに拠点を置く汎アラブ紙。
アラブの知識人層の高い支持を集める。
■ペルシア語新聞
Sharq
改革派系の有力新聞。
現在まで、いわゆる「保守派」の圧力により
幾度か発行停止処分も受けているが、活発な出版を続けている。
Hamshahri
庶民派のタブロイド紙として登場し、多くの読者を獲得した。
テヘラン市系の新聞として人気をたもち、
発行部数は現在も最有力紙のひとつ。
Iran
イラン国営通信(IRNA)が発行する、政府系日刊紙。
テヘランではハムシャフリー紙とならんで、高い発行部数を誇る。
2006年5月に一度発行停止になったが、同年10月下旬に復刊された。
Jam-e Jam
最高指導者直属のイラン国営放送(IRIB)が発行する保守系大衆紙。
かつて改革派系大衆紙だった
ハムシャフリー紙に対抗する形で発行されたのが起源。
「ジャーメ・ジャム」とは
世界を見渡すことのできる伝説の「ジャムシード王の杯」の意。
E'temad-e Melli
「エッテマーデ・メッリー」紙は、
イラン・イスラーム革命以来長年にわたり
イラン政界の中心的人物の一人として活躍してきた
メフディー・キャッルービー師(前国会議長)が、
2005年の大統領選後に新たに立ち上げた改革派系政党
「国民信頼党(ヘズベ・エッテマーデ・メッリー)」の機関紙。
■トルコ語新聞
Milliyet
トルコの一般紙。中道左派紙としての長い伝統をもつが、
現在は政治的には中道路線をとる。
Hurriyet
トルコでもっとも発行部数の多い一般紙。政治的には中道。
Radikal
比較的リベラル(中道左派的)な傾向をもつ、トルコの一般紙。
歴史は浅いが、きれいな紙面構成で定評がある。
Cumhuriyet
共和国とともに発行がはじまった歴史ある新聞。左派リベラル紙。
現在は発行部数を落としているが、インテリ向けの記事に特徴がある。
インターネット版は有料。
Yeni Safak
現在の与党、公正発展党(AKP)の機関紙ともいわれる新聞。
イスラームに対して寛容な視点がめだつ。
Zaman
イスラム色強い保守派新聞。
インターネット版の紙面はセンス良く、読みやすい。
英語版もある。ヌルジュ系、とも。
「特集ジャンル」としてまとめられているのは以下の通り。
(6月29日現在)
エジプト政府vsヒズブッラー、イスラエルのガザ攻撃、
第10期イラン大統領選、イラン核問題、ヘジャーブ問題、
エルゲネコン捜査
専門家の人たちがこういう試みをされるのは、ありがたいです。
がんばって、どんどん翻訳してください。
(いま『月刊百科』での松原正毅さんの連載『草原の風』第39回入力中)

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