2009年6月29日月曜日

日本語で読む中東メディア

Twitter経由で教えてもらった、「日本語で読む中東メディア」


東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクトの一環で、
同プロジェクトのサイトによると、

 東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクトでは、
 中東の「いま」を直接、日本に伝えるため、
 現地の新聞のインターネット版記事の一部を和訳の上、ご紹介します。

とのことで、以下の16紙から許可を得て翻訳しているそうです。
(各紙の説明は同プロジェクトのサイトより)

アラビア語新聞
Al-Ahram
1876年に創刊されたエジプトを代表する新聞。
エジプト政府の公式見解に基づきつつ、
アラブ・中東・アフリカ地域をカバーするという、
国際的な紙面づくりを特徴とする。

Al-Nahar
1933年創刊。サフィール紙と並んでレバノンを代表する新聞のひとつ。
アラブ民族主義的な傾向のあるサフィール紙に対し、
レバノン国民主義的な立場をとる。

Al-Sabah al-Jadid
2004年創刊。イラクで新たに設立された独立系のリベラル世俗派新聞。
クルドの視点からの記事も多い。

Al-Quds al-Arabi
ロンドンに拠点を置く独立系新聞。
アラブ諸国の反体制派の動向を詳細に伝えるなど、
独自の視点から中東情勢全般を幅広くカバー。

Al-Hayat
同じくロンドンに拠点を置く汎アラブ紙。
アラブの知識人層の高い支持を集める。

ペルシア語新聞

Sharq
改革派系の有力新聞。
現在まで、いわゆる「保守派」の圧力により
幾度か発行停止処分も受けているが、活発な出版を続けている。

Hamshahri
庶民派のタブロイド紙として登場し、多くの読者を獲得した。
テヘラン市系の新聞として人気をたもち、
発行部数は現在も最有力紙のひとつ。

Iran
イラン国営通信(IRNA)が発行する、政府系日刊紙。
テヘランではハムシャフリー紙とならんで、高い発行部数を誇る。
2006年5月に一度発行停止になったが、同年10月下旬に復刊された。

Jam-e Jam
最高指導者直属のイラン国営放送(IRIB)が発行する保守系大衆紙。
かつて改革派系大衆紙だった
ハムシャフリー紙に対抗する形で発行されたのが起源。
「ジャーメ・ジャム」とは
世界を見渡すことのできる伝説の「ジャムシード王の杯」の意。

E'temad-e Melli
「エッテマーデ・メッリー」紙は、
イラン・イスラーム革命以来長年にわたり
イラン政界の中心的人物の一人として活躍してきた
メフディー・キャッルービー師(前国会議長)が、
2005年の大統領選後に新たに立ち上げた改革派系政党
「国民信頼党(ヘズベ・エッテマーデ・メッリー)」の機関紙。

トルコ語新聞

Milliyet
トルコの一般紙。中道左派紙としての長い伝統をもつが、
現在は政治的には中道路線をとる。

Hurriyet
トルコでもっとも発行部数の多い一般紙。政治的には中道。

Radikal
比較的リベラル(中道左派的)な傾向をもつ、トルコの一般紙。
歴史は浅いが、きれいな紙面構成で定評がある。

Cumhuriyet
共和国とともに発行がはじまった歴史ある新聞。左派リベラル紙。
現在は発行部数を落としているが、インテリ向けの記事に特徴がある。
インターネット版は有料。

Yeni Safak
現在の与党、公正発展党(AKP)の機関紙ともいわれる新聞。
イスラームに対して寛容な視点がめだつ。

Zaman
イスラム色強い保守派新聞。
インターネット版の紙面はセンス良く、読みやすい。
英語版もある。ヌルジュ系、とも。

「特集ジャンル」としてまとめられているのは以下の通り。
(6月29日現在)

 エジプト政府vsヒズブッラー、イスラエルのガザ攻撃、
 第10期イラン大統領選、イラン核問題、ヘジャーブ問題、
 エルゲネコン捜査

専門家の人たちがこういう試みをされるのは、ありがたいです。
がんばって、どんどん翻訳してください。

(いま『月刊百科』での松原正毅さんの連載『草原の風』第39回入力中)

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