石田千さんの『きんぴらふねふね』の書評が、
今度は7月5日(日)の産経新聞読書欄に掲載されました。
評者は編集委員の松垣透さん。
MSN産経ニュースで読むことができますが、一部を抜粋。
石田千のどの文章も、書き出しの1行がとにかくいい。
それだけを拾い読みしてみて、なるほどと感じた。
「ふつか留守をしたら、からだは重たい」
「馬券があたって、にわか景気に踊る夕方、すしやののれんに誘われる」
「電車を乗り換え、たどりつくと、泥だらけの長靴がころがっている」
「風が草いろになる。競馬に行きたい」
「どのくらい好きかときかれたら、ビールとおなじくらいという。
ならば、どれほどビールが好きか、かさねてきかれる」
「梅雨にはいると、ぼんやりに磨きがかかる」
こうして冒頭の部分だけをまとめて読んでみると、
本人の魅力が溢れていることがさらによく分かった。
今回、初めてそうした読み方をしてみて、
ここに作者がどれほどのエネルギーを注いでいるかもよく分かった。
引用されていた「梅雨にはいると、ぼんやりに磨きがかかる」は、
「ごあいさつ」という題の文章です。
梅雨にはいると、ぼんやりに磨きがかかる。
いちどにふたつ用事をはじめては、ともだおれになっている。
梅雨でなくてもぼんやりしているうえに、
今日はえらくまた蒸し暑くて、
さらに、営業のフロアに冷房と間違えて暖房が入っていて、
ともだおれ以上の週明けでございます。
みなさまもご自愛ください。

2 コメント:
最近、いろんなところで石田さんの本が
紹介されているので、ファンとしては
うれしい限りです。
先日行われた石田さんと嵐山光三郎さんの
師弟対談クワトロもすごく楽しかったです。
もっと、もっと多くの方に読んで頂きたい
作家さんです。
どうもありがとうございます。
この間でかなりあちこちの書評で取り上げていただき、おかげさまで好評です。
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