2009年2月27日金曜日

勝間和代×田中優子×逝きし世の面影


すいません、また気づかないままスルーしていた話題です。

勝間和代さんがやっていらっしゃる
J-WaveのインターネットラジオBrandnewJの番組「Book Lovers」
2月第2週のゲストは田中優子さん
で、2月11日(水)に『逝きし世の面影』が取り上げられていました。
以下は「Book Lovers」のブログから引用。

 明治時代の日本人たちが、
 外国人から見るとどのような国に見えていたのか、
 さまざまな記録から検証します。
 そして、当時の日本人は、明るく、よく笑う人た ちでした。
 私たちが江戸時代にもっていて、
 そして、近代化の中で何を犠牲にしてきたのか、
 そして今、経済危機の中、何をもう一度見直さなければならないの か、
 田中さんのすてきで優しい解説で、歴史を読み直すことができます。

音声ファイルはこちらから聞くことができます。

イハラ・ハートショップの春夏秋冬

千石の小さなiPSイベントからロングライフ・デザイン、
クラウド・コンピューティングと、
あいかわらずとりとめない、つまり、おれの頭の中がとりとめない、
ということを如実に示している「今日の平凡社」ですが、
昨日の朝は、新しい装丁の議論をしている夢を見て、

 「ここまでキワキワにタイトルを置くと印刷所の人が困らない?」
 「著者名どこにいれるんだよ~」

などという自分の声(=寝言)を聞きながら起床。
仕事熱心なのか、アホなのかわからない状況になっております。


ところで今日の東京は、この冬たぶん初めての雪らしい雪でした。
で、ふと思い出したのが、和歌山県日高郡日高川町の、
「すごい本屋!」ことイハラ・ハートショップさん

しばらく前から「イハラ・ハートショップの春夏秋冬」という、
ご近所の風景をアップした写真ブログをやっていらっしゃいます。


2月は雪が降ったり、晴れたり・・・だったみたいですが、
どことなく春めいてきたような写真が載っていました。
あいかわらず販売にイベントにとお元気そうな様子。

アメリカのクラウド・コンピューティング

「social web rambling」の2月26日のエントリー、

 日経BPのクラウド・コンピューティング・フォーラムは
 全プログラム充実

に、2月24日に行われたフォーラムのレポートが載っています。
レポートおよびリンク先を読んでいると、けっこう頭クラクラ・・・。

下は「IT pro」の記事の図版「米ITベンダー大手を中心にした勢力図」。
こんな状況になってるのか・・・。


「クラウド」とは「雲」の意味ですが、
「米国で沸き立つ“雲”」という記事を読むと、

 雲の中心にいるのはグーグル、アマゾン・ドット・コム、
 セールスフォース・ドットコムといった、新興のクラウド事業者だ。

朝日新書の『クラウド・コンピューティング』、とりあえず読むかっ・・・。

NIPPON VISION GIFT


3月23日(月)まで、松屋銀座デザインギャラリー1953にて、

 47都道府県からの贈りもの NIPPON VISION GIFT

という展覧会が開催されています。

ナガオカケンメイさんの企画により
昨年開かれた「DESIGN BUSSAN NIPPON」展の続篇で、
47都道府県からロングライフな工芸品や食品をセレクトし、
県別に箱詰めのギフトセットにして展示されているとのこと。
1県から1アイテムを選定して、単品での販売もあるそうです。

また、D&DEPARTMENT PROJECTでの
巡回展示も予定されているとのこと。
詳細はD&DEPARTMENT PROJECTのサイトをごらんください。

「DESIGN BUSSAN NIPPON」展は会期が短かく、
見逃した方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひ。

八代嘉美トーク@千石空房

だっちさんへ

昨日、千石空房という長屋を改造したところへ、
八代さんの講演を見に(販売に)行ってきました。

一見すると駄菓子屋さんで、
なかに入ると、古着やら、レンタルスペースやら、
DJブース(!?)までがある。
という風変わりなところです。

ここで、約2時間くらい、
八代さんのiPS細胞講演+サイエンストークが行われました。
こぢんまりしたスペースだったので、
講演が終ったあとには、和やかな科学談義。

ビールを飲みながら、楽しいひと時でした。

***

写真はちゃんと撮らなかったのですが、
1枚は、講演前の八代さん、
もう1枚は、ラムちゃんのイラスト入りの
東浩紀さんのサインです。

ちなみに、本は4冊売れました。

F田



『iPS細胞』編集担当F田のメールをそのまま転載しました。

東京は雪

今日の東京は午前中から雪でございます。



F代  二・二六事件を思い出すな~。
おれ それ昨日じゃないですか。

【書評】作家のおやつ

丸善さんのサイトに「ブックアドバイザー通信」という書評ブログがあります。
その2月26日の投稿で、丸善仙台アエル店の鈴木さんが 、
コロナ・ブックス『作家のおやつ』について書いてくださっています。


書評~『作家のおやつ』(仙台アエル店・鈴木)の一節より

 私が笑ってしまったのは、
 大好きな写真家、植田正治(うえだしょうじ)氏の
 口ぐせがうちの母と同じだったことです。
 「なんかないか、なんか甘いものないか」

鈴木さんも食いしん坊な方のようで(笑)、楽しい文章です。
ぜひ読んでみてください。

さて、おかげさまで『作家のおやつ』は売行き好調につき、
重版が決定しました、ありがとうございます。
下の写真は、森茉莉さんのおやつのページ。
右下のカラフルなおやつは「有平糖」という飴だそうです。

『新書大賞2009』

気がつくと2月も終わりですが、中央公論新社さんより3月10日に、


 新書大賞2009

という本が刊行されるそうです(『このミス』みたいな感じでしょうか)。

同社サイトによると、

 書店員と新書編集者の投票で、最高の新書46冊を選出。
 「腰巻ベスト10」など読み物も充実した、
 新書ガイド決定版の登場です。

とのことで、A5判、96ページ、定価609円(税込)。

昨年の『中央公論』で「新書大賞」という企画があって、
面白かったのですが、あれのスピンオフでしょうか。

それはそうと、「腰巻」って懐かしいですね・・・『面白半分』
いまの現場ではもう、使わない言葉になってしまいました。

2009年2月26日木曜日

高橋恭司写真集『ampm』

2月10日のエントリーで高橋恭司さんの『煙影』を紹介しましたが、
今度はマッチアンドカンパニーから『ampm』が出ました。

透明の袋に貼られたステッカーには、

 ロバート・フランク、ウィリアム・エグルストン、
 そして--写真の旅の彼方に・・・




前回同様、以下、本を見て、眼に見えたものを箇条書きにて。

 ■判型はA5判よりやや縦長のサイズ。
 ■造本は松本弦人さん、発行は町口覚さん。
 ■縦位置、カバー・表紙・見返しなしで、背はかがり糸がむき出し。
 ■写真点数は32点(表紙を含む)。
 ■すべてカラー、断ち落とし、見開き1点、縦横混在。
 ■ブレた写真、トリミングした(と思われる)写真もかなり入っている。
 ■撮影場所は渋谷、駅から半径200メートルくらい。
 ■陽が落ちた夕方から夜の撮影と思われる。

偶然にも、ローソンによるampm買収ニュースの日に到着。
というわけで、帰りがけにampmでなんちゃって撮影してみました。

ところで高橋さんですが、佐内正史さん「対照」レーベルからも、
新作『彩宴』が出ているそうです(スルーしてました)。
あわてて注文しましたが、どんな本なんだろう・・・?

ブックファースト吉祥寺店

営業Hがお世話になっておりますその2、
今度は吉祥寺駅ロンロン内のブックファースト吉祥寺店さんです。



改札を抜けた通路にそって別冊太陽とコロナ・ブックスを、
ずら~っと展開していただいていました。

コロナの『白洲次郎』NHKのドラマもあってか、
かなり減ってる様子であります。


こうやって見ると、自社の本ながら壮観です。
ありがとうございます!

あゆみブックス八王子店

営業Hがお世話になっております、
あゆみブックス八王子店さんの店頭でございます。

新刊コーナーで『幸田文 しつけ帖』を面陳、
あわせて新書『幸田家のしつけ』も置いてくださっています。
3月5日に続刊『幸田文 台所帖』、4月初頭には『幸田文 きもの帖』
が刊行されますので、3冊あわせて、よろしくお願いします。


偶然でしょうが、上の棚の『死を生きる。』『がんばらんと!』と、
『いいかげんがいい』のコントラストが絶妙、つい目がいきました。

あと、レジ脇の『納棺夫日記』の横で、
『制度即解! 裁判員になってもあわてない本』を箱入りで。
どうもありがとうございます。


なお、あゆみブックス八王子店さんの地図はこちらです。


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さわや書店さんイチオシ『茗荷谷の猫』

「岩手の書店員お薦め 今、読みたい10冊」というページが、
2月23日(月)の岩手日報に掲載されました。


選考に出席されたのは、さわや書店本店の松本さん、
同フェザン店の田口さん(お二人にはホッピー対談でもお世話に)、
東山堂外販セクションの横矢さん、同本店の貴田さんの4名。
ほかにも岩手の書店さんからのアンケートもあったそうです。

熱い議論の末、選ばれたのは次の10冊(順不同)。

 百田尚樹『BOX!』(太田出版)
 中岡経光『孤高の犯罪者』(ポプラ社)
 水島宏明『ネットカフェ難民と貧困ニッポン』(日本テレビ放送網)
 津村記久子『婚礼、葬礼、その他』(文藝春秋)
 長嶋有『ぼくは落ち着きがない』(光文社)
 石野文香『パークチルドレン』(小学館)
 佐藤竜一『宮沢賢治 あるサラリーマンの生と死』(集英社新書)
 楡周平『プラチナタウン』(祥伝社)
 トロイ・クック『最高の銀行強盗のための47ヶ条』(創元推理文庫)
 木内昇『茗荷谷の猫』(平凡社)

『茗荷谷の猫』は、さわや書店の松本さんが強烈プッシュ。
以下はそのコメントです。



 「むこう10年味わえる。もはや現代の名作」
 「昨年出版された本の中ではイチオシです」

おおおっ・・・ま、松本さん、どうもありがとうございます!

あと田口さんお薦めの『最高の銀行強盗のための47ヶ条』は、
「伊坂幸太郎の海外版ともいえる」とコメント。
出遅れましたが、これから読みますっ。

■追記
 『最高の銀行強盗のための47ヶ条』、とりあえず買いました。

『幸田文 台所帖』3月5日発売

好評につき、発売早々に重版が決定した
『幸田文 しつけ帖』に続く2冊目、

 『幸田文 台所帖』

の見本ができました(発売は3月5日頃より)。
今回は桜色のカバーです。


まずは、帯の言葉より。

 台所が、教室だった。
 ささやかな煮炊きのくり返しが、
 私の心をみがいてくれた。

次は、目次より。

 第一章 台所育ち
 台所/膳/惣菜/台所の音/私の音/おふゆさんの鯖/女所帯
 うそとパン/おにぎり抄/荒々しい好意/取込みごとの台所/滋味
 対談(辻嘉一) 味は一生のもの

 第二章 台所の四季
 正月記/ひきまど/いり豆/二月の味/風情/わらび/花見だんご
 包む/まぜずし/おんなとくらし/そうめん/木陰と、陽のもとと
 紺の扇子/夏の台所/えだ豆/活気/秋の味/まつたけ
 秋の手帖から/私のメニュウ/晩秋夜話/番茶と湯豆腐/五官
 出合いもの/いじくる/鮭の子/子と実/鯉こく

 第三章 台所のおと
 小説 台所のおと

 あとがき 青木奈緒
 幸田文年譜
 初出一覧

最後に、青木奈緒さんのあとがきの一節より。

 ごく普通のサンドイッチなのだが、
 祖母[幸田文]のサンドイッチはふたつの点で特別だった。
 ひとつは、祖母の家には私の大好きな
 甘酸っぱいピクルス入りマヨネーズがあったこと。
 そしてもうひとつは、祖母が刻んでくれたきゅうりは
 口の中でいつもとは違っていた。
 切り口がすぱっと、角が立っている。
 幼いなりに、舌にあたる感覚や歯ざわりも
 味覚の一部と知って嬉しかった。
 あとでその話を母にすると、
 「お祖母ちゃんの包丁はよく切れるからね」
 と言って笑っていた。
 
 祖母の包丁のあざやかさは、
 曾祖父・露伴の教えを受けたものである。

明日&明後日、ストイキツァ講演会


ご案内が直前になりましたが、『影の歴史』ほかの著者、
ヴィクトル・I・ストイキツァさんの講演が東京で2回開催されます。

カラヴァッジョの天使たち
 日時 2月27日(金)、16:30~
 会場 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1
 講演者 ヴィクトル・I・ストイキツァ
 コメンテーター アンナ・マリア・コデルク
 使用言語 フランス語(日本語訳配布)
 入場無料、事前登録不要
 詳細はこちら

集中そして/あるいは蒸発――肖像・自画像・〈近代生活〉
 日時 2月28日(土)、18:30~
 会場 日本橋公会堂 2階ホール
 講演者 ヴィクトル・I・ストイキツァ
 コメント アンナ・マリア・コデルク
 無料、事前申込制(定員30名)、同時通訳つき
 詳細はこちら

■追記
 京都では2月24日に講演会があったそうです。
 佐藤守弘さんのブログ「蒼猴軒日録」より。

Fujisan.co.jpで取り扱い開始


「雑誌のオンライン書店」Fujisan.co.jpで、
「別冊太陽」と「SWAN MAGAZINE」の取り扱いが始まりました。
よろしくお願いします。

あらためて見ると、すごい数の雑誌・・・。
ところで雑誌といえば、「サイゾーウーマン」に載っていた、

 「小悪魔ageha」×「MEN'S KNUCKLE」編集長対談
 前編 雑誌界復活のキーワードは"遊び心"と"オリジナリティー"
 後編 「男目線」は関係ない! 「小悪魔ageha」成功の秘訣

リアル&ナマ感満載で、めちゃめちゃ面白いです。
と他人事のように書きましたが、他人事じゃないよな。

『みすず』読書アンケート特集


毎年恒例の『みすず』1/2月合併号の「読書アンケート」。
人文書関係では見過ごすことのできない特集で、
今回も「平凡社の本はどうか・・・?」と目を皿にしてチェック。
平凡社の本を挙げていただいた人と書目を列挙します(敬称略)。
コメントも抜粋したいところですが、さすがに力尽きました。

■松枝到・・・ヴィクトル・I・ストイキツァ『影の歴史』
■佐々木正人・・・計見一雄『戦争する脳』
■近藤和彦・・・加藤周一著作集4・5『日本文学史序説』(品切)
 (ちくま学芸文庫へ)
■西平直・・・金関猛『脳と精神分析』(品切)
■藤本和子・・・西郷信綱『古代人と夢』
          網野善彦『異形の王権』『無縁・苦界・楽』
          廣末保『芭蕉』(品切)
■三中信宏・・・飯沢耕太郎『きのこ文学大全』
■佐藤泉・・・金東椿『朝鮮戦争の社会史』
■屋嘉比収・・・金東椿『朝鮮戦争の社会史』
■名和小太郎・・・鶴ヶ谷真一『増補 書を読んで羊を失う』
■鶴岡善久・・・末延芳晴『森鴎外と日清・日露戦争』
■杉田英明・・・大森久雄『山の旅 本の旅』
■成田善弘・・・佐復秀樹日本語訳『ウェイリー版 源氏物語 1、2 』
■尾埜善司・・・五木寛之、対話者・玄侑宗久『息の発見』
■市村弘正・・・ヴィクトル・I・ストイキツァ『影の歴史』
■岩尾龍太郎・・・ルイ・アルチュセール『再生産について』

みなさん、どうもありがとうございます。
品切書目もあり、すみません。
あと、見落としがありましたら、すみません。
でも、昨年より数が多かったような気がしないでもない・・・。

全般的には水村美苗さんの『日本語が亡びるとき』(筑摩書房)、
クロード・レヴィ=ストロース『サンパウロへのサウダージ』(みすず書房)
を取り上げる方が多かったような印象でございました。

ところで、みすず書房さんの読書アンケート、
コメントも含めてネットにアップしていただけると、うれしい。
のですが。

いや、あの分量じゃ大変か・・・。

【本日】朝日新聞全5段広告

本日2月26日(木)の朝日新聞朝刊2面に、
毎月1回の定例全5段広告が掲載されています。
(名古屋本社版と大阪本社版は27日、西部本社版は28日)


ほう・・・『日本の15代財閥』か、これはパラパラ読めていいかも。
『幸田文 しつけ帖』、しつけがなっとらんからな~。
『逝きし世の面影』、たしかあれって分厚い本だよな、でも売れてんだ。
『白川静』、五木寛之さんが「この新書は凄い」って・・・へ~、9万部。

・・・と脳内ひとり小芝居をしながら出勤でございます。

2009年2月25日水曜日

本橋成一『バオバブの記憶』

本橋成一さんの写真集『バオバブの記憶』が、
3月16日に平凡社から発売されます。


舞台は西アフリカ・セネガルのトゥーバ・トゥール村。
樹齢500年とも1000年ともいわれるバオバブの木には、
精霊が宿ると信じられており、
村の人たちはこの木々とともに暮らしている。
しかし近代化の波が迫るにつれ、
バオバブの木々はつぎつぎと姿を消しつつある・・・。
そんなアフリカの姿が、心をこめて写し取られています。

A4変型判、オールカラー、128ページ、定価3,570円(税込)

出版にあわせて写真展「バオバブの記憶」も開催。

 ■期間 3月9日(月)~3月31日(火)
 ■会場 ミツムラ・アート・プラザ

さらに映画『バオバブの記憶』が、以下の予定で上映されます。


 ■3月14日(土)~ ポレポレ東中野(東京・東中野)、
  シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)
 ■4月11日(土)~ 大阪第七藝術劇場
 ■5月2日(土)~ シネマスコーレ(名古屋)
 ■5月9日(土)、10日(日) ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい

詳細は映画のオフィシャルサイトをごらんください。

ちなみに下の画像はgoogleマップで見たトゥーバ・トゥール村。


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【ブログ】21世紀の国富論


「Thought about」というブログの2009年2月6日の投稿で、
原丈人さんの『21世紀の国富論』の読後感と、
そこから派生したご自身の考え、思いを綴られています。
以下はその一部より。

 日本で買って、帰りの飛行機で読了。
 1年半前からこの本を知っていたのに、
 なんで早く読まなかったのだろうかと後悔。

 自分の頭の中で不明瞭だった
 ベンチャーキャピタルに関する理解を深めてくれたし
 「会社は何のために存在するのか」という自分の考えのうち
 うまく言葉にできていない部分を補填してくれた一冊。

紀伊國屋書店のシドニー店にお勤めの方らしいです。
英治出版さんの「Eijipress blog」で教えていただいただきました、感謝。

原さんといえば「World Alliance Forum in AWAJI “ITあわじ会議”」が
3月11日(水)に開催されます。
詳細は「今日の平凡社」の過去記事をごらんください。

『エスクァイア日本版』休刊

昨日たまたま『エスクァイア日本版』の4月号
「もう一度、学校へ行こう。」を読んでいたんですが・・・。
(なかなか充実した特集であります)


 読者の皆様へ
 ライフスタイル・マガジンの先駆けとして1987年に創刊し、
 以来22年にわたりご愛読いただいてまいりました
 『エスクァイア日本版』を、
 2009年5月23日発売号をもちまして、
 諸般の事情により休刊させていただくこととなりました。
 (『エスクァイア』のサイトより)

そうですか・・・。

『エスクァイア』といえば、内容ももちろんですが、
木村裕治さんのエディトリアルデザインが、
当時の駆け出しデザイナーにとってのあこがれだったことを、
しみじみと思い出したり・・・。
(今はコロナ・ブックスでもお世話になっている桜井久さんが担当)

ところで下の写真は、ドイツのシュトゥットガルトにある、
アカデミア・シュロス・ソリテュードという学校のカフェの壁。
フェローシップで招聘された作家の紹介記事のスクラップが
貼られているそうですが、ここまできれいに貼るとすごいな~。
うちの編集部の書評スクラップ壁とは大違い)


ほかにも、松岡正剛さんが「誌上集中講座:『日本(人)の、可能性。』」
というページで、「メタエディティングという方法。」というお話を。


 私たちが〈メタエディティング〉の眼を
 差し向けていかなければならない方法は、
 ほかでもなく「日本」です。
 これを私は「日本という方法」と名付けています。
 「日本」は自分たちの編集的なメソッドに
 取り込むことが求められています。
 ところが、それは相当に手間も時間も
 かかることを覚悟しなければならない。 

 昨年、私は臆しつつも白川静さんの入門書を上梓しました。
 白川さんは、漢字の持つ世界観、東洋の思想、
 日本文化の研究のために、
 孤高のうちに約1世紀もの月日を費やしてきたのです。
 江戸時代の国学者、本居宣長にしても、
 やまとごころを解き明かすために、
 30年以上をかけて『古事記伝』を記しています。
 母なる国というものを日本の民俗学から見い出そうとした
 折口信夫もまた、探求に相当の時間を費やした。
 「日本という方法」を導き出すには、
 よほど心して取り組まなければ、ならないのです。

なにごとも「心して」「手間も時間もかかることを覚悟して」
仕事するしかないですね・・・。
その上でしか「創造的破壊」は起きないと思うので。

2009年2月24日火曜日

『日本の15大財閥』が2位!

写真は本日、営業Hがおじゃました啓文堂書店神田駅前店さん
新書コーナーで『日本の15大財閥』が2位にランクイン。
(ちなみに1位は勝間和代さんの『断る力』の様子)


さらに、こんなふうにワゴン展開もしていただいています。
どうもありがとうございます。
ビジネス街の書店さんを中心に、かなり快調な滑り出し。


下の写真をクリック→拡大したらお読みになれるかと思いますが、
本文以外にも、以下のような一覧、系図が収録されています。

本書に登場する主な企業名一覧


各財閥の企業系統図(写真は三菱財閥、三菱グループ)


各財閥の家系図(写真は住友財閥、住友グループ)


日本の財閥、企業グループの全貌を知るには手ごろ&充実の一冊。

有隣堂アトレ恵比寿店&英治出版

英治出版さんのブログ「Eijipress blog」2月23日の投稿より。

 有隣堂アトレ恵比寿店英治出版プレゼンツ、
 「Monthly Business Keyword」、第6回は持続可能性を特集。


 今回僕が選んだのは、
 『成長の限界 人類の選択』(ダイヤモンド社)
 『スモール イズ ビューティフル―人間中心の経済学
  (講談社学術文庫)
 『グッド・ニュース―持続可能な社会はもう始まっている
  (ナチュラルスピリット)
 『21世紀の国富論』(平凡社)
 『貧困のない世界を創る―ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義
  (早川書房)
 『未来をつくる資本主義 世界の難問をビジネスは解決できるか
  (英治出版)

英治出版さん、有隣堂アトレ恵比寿店さん、
混ぜてくださって、どうもありがとうございます!
これまでのキーワード&セレクトも面白そうです。

ちなみに、上記リンクの『21世紀の国富論』をクリックすると、
Googleブック検索にとびます(リンク先を変えました、あしからず)。
平凡社でGoogleブック検索をやってみたのは、
いまのところ、とりあえずこの本(2007年6月刊)だけですが、
効果の測定ができてないので、なんとも言えないまま・・・。

本木雅弘さんインタビュー

いまごろになってまことに恐縮ですが・・・映画「おくりびと」公開前の、
本木雅弘さんのお話から一部を抜粋です。
Yahoo!映画「おくりびと」本木雅弘単独インタビューより)


 Q:この作品の企画は本木さんの
 納棺師との出会いから始まったそうですね。

 20代の終わりに仲間たちとインドを旅しまして、
 そこで死生観を考えることに目覚めたんです。
 それが一つのきっかけで、ある本で納棺師という仕事を知りまして、
 そのときに、見知らぬ男が見知らぬご遺体を前にふき清め、
 仏着を着せて棺に納めるという一連の作業が
 職業として存在するということに大変衝撃を受けました。
 そしてそれがとてもミステリアスである種エロチックで、
 何だかとても映画的だと感じたことを覚えています。

 Q:その本のタイトルを聞かせていただけますか?

 青木新門さんの「納棺夫日記」という本です。
 その後、上野正彦さんの「死体は語る」や、
 熊田紺也さんの「死体とご遺体 夫婦湯灌師と4000体の出会い」
 などを読みまして、思わぬ死の世界にはまっていったんです(笑)。

うっかりスルーしてました・・・営業失格。
それはともかく、受賞おめでとうございます。

「おくりびと」に引っ張られて?


アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の原作、
『納棺夫日記』(文春文庫)が、
一気にアマゾン総合ランキング1位になっていますが、


それに引っ張られて(?)、映画の原作ではないものの平凡社新書
『死体とご遺体 夫婦湯潅師と4000体の出会い』もランクアップ。
2月24日15時の時点で総合ランキング15位に。


 湯灌とは、死体を洗い、化粧をほどこし、
 仏衣を着せて旅立ちのための“ご遺体”にする儀式のこと。
 かつてCM業界でプランナーとして活躍した著者は、
 バブル崩壊による倒産に見舞われ、紆余曲折のすえ、
 湯灌サービスの起業にたどりついた。
 以降十年、出会ったご遺体はかれこれ4000体――。
 死者を抱き、洗い続けること。
 そこからみえる、現代の死生の姿とは?

弊社在庫あり、です。

■追記(2月24日17時)
 品薄になりました・・・。

2月の朝日新聞全5段広告予定


平凡社が毎月1回、朝日新聞朝刊2面に掲載している全5段広告。
2月は以下の予定です。

 ■東京本社版・・・2月26日(木)
 ■名古屋本社版・大阪本社版・・・2月27日(金)
 ■西部本社版・・・2月28日(土)

よろしくお願いします。

これまでの全5段広告はこちらをごらんください。

【書評】昭和史を動かしたアメリカ情報機関

 「ルーズヴェルトの陰謀」はどこまでホント?

と題した、有馬哲夫『昭和史を動かしたアメリカ情報機関』
の書評が、日経ビジネスONLINEに掲載されました。


評者は山岡淳一郎さん、非常にくわしく読み込んでいただき感謝。
以下はその一節です。

 本書は、雨垂れが岩をうがつように丹念に史料に当たり、
 現代史のグレーゾーンを読み解いたものである。
 太平洋戦争中から終戦、占領、復興期にかけて米国の情報機関が、
 「心理戦」や「情報戦」を介して
 日本社会をどう動かしたかを具体的に記している。
 [・・・]
 いつの時代も陰謀論は好奇心をくすぐる。
 だが、都合のいい断片の寄せ集めや
 状況証拠だけでは本質を見誤るだろう。
 歴史には重要な「流れ」がある。
 本書は、それを気づかせてくれるテキストでもある。

さて、標題の「ルーズヴェルトの陰謀」はどこまでホント?
については、本書をお読みいただければと。

「土門拳の昭和」展

本日2月24日(火)から3月8日(日)まで、
東京の日本橋三越本店新館7階ギャラリーにて

 生誕100年記念写真展『土門拳の昭和』

が開催されます(展覧会の詳細はこちら)。


作品点数は約200点。
一般に目に触れることのなかった早稲田大学の卒業アルバムのほか、
肖像写真の名作「風貌」のヴィンテージプリントも初公開されます。
(プリントは土門家に残されていたとのこと)

下の写真は別冊太陽『土門拳 鬼が撮った日本』より、
1936年の早稲田大学卒業アルバムと志賀直哉の肖像です。


『白川静』日経サンヤツ


今日2月24日(火)の日本経済新聞朝刊に、
『白川静 漢字の世界観』のサンヤツ広告が載っています。
以下、そのコピー等々。

 平凡社新書
 9万部!
 五木寛之氏「この新書は凄い」(日刊ゲンダイ1/28)
 白川静 漢字の世界観
 松岡正剛
 博覧強記の著者が「巨知」白川静に挑み、
 漢字とは、日本語とは何かを解き明かす。
 深遠な白川思想が本書で初めてわかった、
 と各紙誌絶賛の、知的興奮に満ちた1冊。
 ●819円

ちなみに同紙の2面半5段広告は、
勝間和代さんの『断る力』(文春新書)でした。

 たちまち増刷! 11万部突破

だそうです。

2009年2月23日月曜日

ホンマタカシ「Seeing itself」

ホンマタカシさんが「between the books」という、
セルフパブリッシングのシリーズを始められました。
その1冊目は、表参道のART&SCIENCEのdisplayにて開かれた
写真展「Mountains "Seeing Itself"」のカタログ「Seeing Itself」。



500部限定で、作家によるナンバリング入り。
フルカラー、20ページ、1,890円(税込)。
ユトレヒトさん恵文社一乗寺さんなどで取り扱っています。
おれが購入したのは、316/500でした。
(あとちょっとで、おれの誕生日と同じ数字だった・・・惜しい)

佐内正史さんの「対照」レーベルもそうですが、
写真家のセルフパブリッシング(自費出版ですね)が増えてきたのか。
とはいえ荒木経惟さんの『センチメンタルな旅』もそうだったし、
森山大道さんの『記録』もそうだったし・・・。
出版社としてはいろいろ考えさせられるところもあり、
もともとそういう部分もあるわけだしと思うところもあり。

ところでホンマさんの単行本『よゐこのための写真教室』(仮)は、
4月初旬刊行の予定で、鋭意&必死&大盛り上がりで編集中です。
デザインは服部一成さん。
担当編集者によると、そうとう面白い内容になっているらしいです。
乞うご期待ということで、もうしばらくお待ちください。

ミームデザイン学校、2009年度生徒募集中

デザイナーの中垣信夫さんが代表をつとめられている、
「働きながらデザインを学ぶ、社会人のための学校」、
ミームデザイン学校(ミーム[meme]は文化を伝える遺伝子という意味)。
昨年からスタートし、現在2009年度の生徒募集が始まっています。

写真はその募集要項。
町口寛さん古平正義さん永原康史さん榎本了壱さんほか、
講師陣も初年度より増え、充実したカリキュラムの様子。
(ところで「MeMe」のロゴはどなたの文字?)


詳細はミームデザイン学校のサイトをごらんください。
また学校の会場である青山ブックセンターの関連ページもどうぞ。

平凡社の1階に『まいあ』が

平凡社の入っているビルの1階に『まいあ』のパネルが。



殺風景なビル(および白山通り)も、
ちょっとあざやかになったような気がします。

『まいあ Maia SWAN actII』第3巻は絶賛発売中!
まだお読みでないみなさん、1、2巻もあわせてどうぞ。
また『SWAN MAGAZINE』『SWAN 愛蔵版』『まいあ』の情報は、
「SWAN MAGAZINE ONLINE」をごらんください。

【書評】幸田文 しつけ帖

忽ち重版決定の『幸田文 しつけ帖』が、
2月22日(日)の朝日新聞読書欄「話題の本棚」で紹介されました。


 着物のこころ つい先ごろまでは普通だった

という見出しで、近藤富枝『文士のきもの』(河出書房新社)、
志村ふくみ『白夜に紡ぐ』(人文書院)、小川糸『蝶々喃々』(ポプラ社)
とともに取り上げられています。

とりあえず『幸田文 きもの帖』に触れた部分を抜き書きしておきます。

 着物といえば幸田文。
 一人娘の青木玉さんが、母から受け継いだ着物をよみがえらせる
 『着物あとさき』(新潮文庫・540円)には、
 戦後も好んで着物を着続けた母と、母を見て育った自身の、
 その時々の思いもつづられる。
 そして『幸田文 しつけ帖』では、
 文が父・露伴から受け継いだ日常の立て方の精髄が、
 実に小気味の良い文章で披露される。

というわけで、『しつけ帖』に続いて、
3月初旬には『幸田文 台所帖』、4月には『幸田文 きもの帖』が、
平凡社から発売されますので、お楽しみに。

【書評】新聞再生

週明け恒例の新聞書評チェックですが、
2月22日(日)の読売新聞「本よみうり堂」に、
畑仲哲雄さん『新聞再生 コミュニティからの挑戦』
が紹介されました。


評者は同紙論説副委員長の榧野信治さんで、以下はその一節。

 [三つの地方新聞の苦闘という]こんな現実を見せ付けれられると、
 同業者としてはなかなかつらい。
 果たして新聞に未来はないのか――。
 著者はそれなりの答えを用意している。
 読者を巻き込んで世直しに取り組む、
 米国発のパブリック・ジャーナリズム運動を紹介し、
 新聞が生き残る一つの道として提案するのだ。

白川静×アマゾン+α

今日から1週間、アマゾンさん『白川静 漢字の世界観』
プロモーションをやっていただいています。





トップページのセンターバナーのほか、
なか見! 検索の簡易版(カバー、袖、目次、本文5ページ、奥付)、
白川さんの他の著作のリスト、といった構成。

ちなみに、センターバナーは一定の確率で表示されますが、
勝間和代『断る力』(文春新書)、
池田信夫+池尾和人『なぜ世界は不況に陥ったのか』(日経BP)
ほか数冊が交互に出てきます。



あともうひとつ、お知らせです。
明日2月24日(火)の日本経済新聞朝刊に、
『白川静』のサンヤツ広告が掲載されます。

2009年2月21日土曜日

加藤周一さん お別れの会


本日2月21日(土)の13時から東京・有楽町朝日ホールにて、
12月5日に逝去された加藤周一さんのお別れの会が開かれました。

気温は少し肌寒いながらも、快晴。
ホールは満席で、ロビーにもおおぜいの人が列席され、
モニターが数台設置されていました。



黙祷のあと、実行委員長の山口昭男・岩波書店社長の挨拶。
続いて、大江健三郎さん、水村美苗さん、吉田秀和さんが、
弔辞を述べられました(鶴見俊輔さんは代読)。

『日本文学史序説』を読み返していらっしゃるという大江さんは、
留学時代の森鴎外がナウマンに反論した話を引いて、
「相手を完全に理解せよ、そして自分の弱点を見抜け」
という加藤さんの言葉を、若い人へのメッセージとして紹介されました。


「知識人としての仕事をまっとうされた」と語られた水村さんは、
弔辞を読むという行為には、「いい人だった」などという、
「記憶の操作」がつい入り込んでしまいがちだが、
加藤さんは記憶の操作を必要としない、稀有な作家だった、
そして生きていること自体が祝祭だという雰囲気があった、
と明晰な声で話されました。

吉田さんは、遺影に一礼したのち列席者に向かって話され、
「複合的な要素を極度に集約して語る」加藤さんの知性を指摘。
そして、その姿はヴォルテールを連想させたと述べられました。

鶴見さんは、加藤さんと話すたびに「心棒」を感じたと、
「9条の会」のエピソードを中心とした弔辞でした。

そのあと、内外の6名の方々による追悼メッセージが読まれました。

 ■旧制一高以来の友人で、
  東京工業大学原子炉工学研究所教授をつとめられた、
  垣花秀武さん。

 ■ベルリン自由大学で加藤さんとの交流を深められた、
  『私小説 自己暴露の儀式』の著者、
  イルメラ・日地谷・キルシュネライトさん。

 ■フランスの詩人・評論家で、
  在日フランス大使館の文化参事官もつとめられた、
  アラン・ジュフロワさん。

 ■加藤さんが留学から帰国される際に、
  日本への留学のため同じ船に乗船されたという、
  社会学者のロナルド・ドーアさん。

 ■第2次世界大戦中に知り合い、
  「初めて『日本は敗戦する』と明言する人に出会った」
  という、社会学者の日高六郎さん。

 ■『日本文学史序説』の中国語版翻訳者、葉渭渠さん。

そして最後に喪主・矢島翠さんからの挨拶があり、
「列席された方々の視線、弔辞を述べられた方々の言葉が交差して、
新しい加藤が現れてくるように思います」と語られました。

「お別れの会」はその後、メシアンやシューマン、
フォーレの曲が流れるなか献花に移り、その列は延々と続きました。
実行委員会の人に聞いたところ、約1000人が列席されたとのこと。



今日の天気に似て、さわやかなお別れの会でした。
あらためて加藤周一さんのご冥福をお祈りいたします。

2009年2月20日金曜日

「じんぶんや」で内田樹さんが


ただし先月(2009年1月)の「じんぶんや」です・・・すみません。
ミシマ社さんの営業ブログ「じみち日記」(いいタイトルだ)で発見。

「じんぶんや」とは(以下丸写しで、すみません)、

 2004年9月、紀伊國屋書店新宿本店5階売場に
 『じんぶんや』という棚が生まれました。

 「じんぶんや」アイデンティティ1
 ★月がわりの選者
 「じんぶんや」に並ぶ本を選ぶのは、編集者、学者、
 評論家など、その月のテーマに精通したプロの本読みたちです。
 「世に溢れかえる書物の山から厳選した本を、
 お客様にお薦めできるようなコーナーを作ろう」
 と考えて立ち上げました。
 数多の本を読み込んだ選者たちのおすすめ本は、
 掛け値なしに「じんぶんや」推薦印つき。
 
 「じんぶんや」アイデンティティ2
 ★月がわりのテーマ
 人文科学およびその周辺の主題をふらふらと巡っています。
 ここまでのテーマは、子どもが大きくなったら読ませたい本、
 身体論、詩、女性学…など。
 人文科学って日々の生活から縁遠いことではなくて、
 生きていくのに案外役に立ったりするのです。
 [以上、丸写し了]

その1月の担当が内田樹さんで、テーマは、

 「大人になるための本」

・・・と、ここまでコピペしてきて何を申し上げたいかというと、
マルクスの『ルイ・ボナパルトのブリュメ-ル18日』
内田さんのセレクションに入っていた、というお話でございます。

以下は内田さんの文章の一部より。

 そのレヴィ=ストロースが「頭がよくなる本」
 としてお薦めしてくれているのは
 マルクスの『ルイ・ナポレオンのブリュメール18日』。
 [・・・]
 「風呂敷はでかい方がいい」というのは
 私がマルクスから学んだ多くの知見のうちの一つです。

とのことで、ミシマ社さんの「じみち日記」にも、

 なんか、ここで紹介されている本、
 どれも読んでみたくなってしまって、
 特に、マルクスの『ルイ・ナポレオンのブリュメール18日』は、
 かなり気になってます。
 難しそうだけど、おもしろそう。

 (月末月初の請求書発送業務が、ぜんぶ終わったら読もう・・・)

との文章が(読んでいただけましたでしょうか・・・)。

遅ればせながら、関係者のみなさまにお礼申し上げます。

ネットと本の販促(日経BPの実例)


「こちら日経BP出版局」の今日のエントリーで、

 試読版PDFとMP3ファイルの効果

という、新刊『マーケティングとPRの実践ネット戦略』
試読版PDF&音声ファイルの効果測定がレポートされていました。

おれも「Social web rambling」の2月18日のエントリーを読み、
PDFをチラ見して、そのままアマゾンに注文。
昨日手もとに届いて、自分の仕事(宣伝)と照合しながら読んでます。
今日の18時のアマゾン総合ランキングを見ると299位。
すばらしい。

今回、日経BPさん自体が本書に書かれていることを実践されていて、
試みとしても面白いし、面白がっていらっしゃることが伝わってきます。

 おそらく、ネットは本の販促にも活用できます。
 でも、「よし、本の販促に活用してやるぞ~」という姿勢では、
 うまくいかないのでしょう。
 読者に語りかける つもりで、また読者に影響がありそうな人に
 (謙虚に)アプローチすることが大切なのでしょう。
 (これは『マーケティングとPRの実践ネット戦略』に書いてあることです。
 本を編集しながら学びました・笑)
 [試読版PDFとMP3ファイルの効果より抜粋]

うちもやってみようかな・・・というかそういうネタがほしい(笑)。
グダグダ議論するヒマがあったら、見る前に跳べ!
やってみないと、なんにもわからないし、
もし転んでも、たいしたケガをするわけじゃないし、たぶん。

『完全版 知恵の七柱』4


東洋文庫で隔月刊行中の、T. E. ロレンス『知恵の七柱』全5巻。
今月、その4巻目が刊行されました。

まずは今回の帯から。

 政治と信義の狭間で深まる懊悩
 英国軍とダマスカス攻略の先鋒を競うアラブ軍で、
 英国外交とアラブ独立の矛盾に苦悩するロレンス。

訳者前書きによると、

 第四巻にはシリア作戦の前半にあたる七、八、九の三部を収めた。
 [・・・]
 これらの三部は、ロレンスにとってはダマスカス奪取が
 視野に入ってきた段階でのいくつかの成功と多数の誤算、失敗と、
 そのために彼が費やした超人的な行動と内省の日々を
 微細を極める筆致で記録したもので、
 以前とは大きく趣を異にしている。
 簡約版では大規模の削除を行なった結果、
 「歴史を偽った」といわれる部分である。
 (太字は引用者)

『完全版 知恵の七柱』については、
八木谷涼子さんの『完全版 知恵の七柱 情報』もごらんください。
本書のサポートページという趣で、くわしい情報が載っています。

また、東洋文庫の旧版(全3巻)にもとづく記事ですが、
松岡正剛さんの「千夜千冊 遊蕩篇 1160夜」で、
『知恵の七柱』が取り上げられています。

NHKドラマスペシャル 白洲次郎


しばらく前から噂になっている「NHKドラマスペシャル 白洲次郎」。
全3回のドラマが、いよいよ2月末から放送がスタートするようです。

 昭和――本物のGentlmanがいた
 白洲次郎・伝説の生涯を初ドラマ化!

と銘打ったNHKの番組サイトによると、放送予定は以下の通り。

 第1回・・・2月28日(土) 総合 午後9時~10時29分
 第2回・・・3月7日(土) 総合 午後9時~10時29分
 (BSハイビジョンでは同日午後5時から放送)
 第3回・・・8月放送予定

こちらに予告編もアップされています。
(音楽が大友良英さんというのも、なんかすごい。詳細はこちら

「ドラマスタッフブログ」によれば、
2月21日(土)の午後9時43分から総合テレビにて、
「白洲次郎を知っていますか?」というプレ番組も予定。

このドラマの原案は、
北康利『白洲次郎 占領を背負った男』(講談社)と
牧山桂子『次郎と正子』(新潮社)だそうですが、

-------------ここから平凡社の本の宣伝です-------------

白洲次郎・正子の世界を貴重な資料や写真で知りたい方は、

■コロナ・ブックス『白洲次郎』
■コロナ・ブックス『白洲正子の世界』
■別冊太陽『白洲正子の旅』

の3冊をぜひ。


下の写真は『白洲次郎』より。



『幸田文 しつけ帖』重版決定!


2月の新刊『幸田文 しつけ帖』が売れてます。
ご購入、お読みいただいたみなさま、ありがとうございます。
「自由が丘のほがらかな出版社」ミシマ社さんのブログでも、
「最近読んだ本」の1冊に挙げていただいています。

 素敵。私じゃ言葉足らずだからこの作品に関しては素敵、の一言で。

とのこと、もう、この一言で十分でございます。

で、忽ち重版決定!
現在、弊社品切でご迷惑をおかけしますが、
急いで作業にとりかかっていますので、よろしくお願いします。
(読者のみなさま、書店さんに在庫をお問い合わせください)

『幸田文 しつけ帖』の目次などはこちらをごらんください。
さらに、3月には『幸田文 台所帖』が、
4月には『幸田文 きもの帖』が発売になりますので、お楽しみに。


あと、平凡社新書の『幸田家のしつけ』もぜひ。

ところで、

 忽ち

という漢字ですが、
「忽ち重版!」のときしか使わない字のような気が・・・。

2009年2月19日木曜日

回転寿司屋でカメラが回る

たまには(?)息抜きをどうぞ。
ギズモード・ジャパン経由で見つけたネタ。
ネタだけに寿司屋、というわけでベタベタなフリですが、
回転寿司屋のベルトコンベアーにカメラを乗せて撮影した映像。

曲はエレクトロニカ系の音に女性ボーカルがのった穏やかな感じ。
shriftというロンドンのユニットの「Lost in a Moment」のPVで、
東京で撮影されたらしいです。



誰もが思いつきそうで思いつかない、不思議な映像であります。

shriftのMySpaceはこちら

『月刊百科』3月号


『月刊百科』の3月号が、本日できあがりました。
昨年からはじまった服部一成さんによる表紙も、
はやくも2年目の1/4まできました。

先日お会いしたとき、「そろそろ来年のも考えようかな?」
と服部さんはおっしゃってましたが、気がはやい(笑)。
・・・じゃなくて、よろしくお願いします!

さて3月号の巻頭は、白石良夫さんによる、

 「歴史的仮名遣は(えらくないにしても)美しいのか?
 ――『かなづかい入門』批判を駁す

著書『かなづかい入門 歴史的仮名遣 vs 現代仮名遣』
への反応を三つに分類した上で、
「歴史的仮名遣論者」への「反撃」が行われています。
周到にして納得、かつ読んで面白い文章です。
「白石良夫」「かなづかい入門」の検索結果はこちら

また、斎藤貴男さんの連載「経済学者に会いに行く」では、
今回、中谷巌さんに取材。題して、

 新自由主義とはなんだったのか(上)

「構造改革の急先鋒であった著者が記す『懺悔の書』」
(帯のコピーより)として大きな反響を呼んでいる、
『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』
の真意をはじめ、突っ込んだインタビューが展開します。

ところで連載担当者が教えてくれたのですが、
この本の118ページと282~284ページに、
渡辺京二さんの『逝きし世の面影』に触れた箇所がありました。
それにしても、いたるところで言及される本であります。

安藤書店

営業Hの愛知出張レポートその5、
最終回は春日井市にある安藤書店さんです。


大きな地図で見る

写真多数にてご紹介します。








す、すごい・・・!
単行本からシリーズ物まで、いたるところに置いていただいています。
ありがとうございます(泣)。

さて営業Hの愛知出張レポート、今回はここまで。
全国の書店のみなさま、
今後も、各書店・地域の営業担当がおうかがいした際には、
よろしくお願い申し上げます。

また、お忙しいのを承知しつつですが、
「こんな棚の展開やってます」「こんなフェアありますよ」
という写真なども、お送りいただけますと幸いです。
書店店頭の面白さが伝わるといいなあ・・・というわけで、
平凡社の本にかぎらず紹介させていただければと思っております。

名古屋大学生協書籍部

営業Hの愛知出張レポート、
その4は名古屋大学生協書籍部さんです。

まずは理工系のフロンテさん
「全国の大学生協で最大の理工書・洋書売り場」で、さすがノーベル賞!
カフェも併設されています(リゾットは3種類あって、各380円)。
古典から話題作まで理系新書がずらっと並ぶなか、
『iPS細胞』をPOP付きで置いていただいています。


こちらは南部地区の書籍部さん
文系の教科書・専門書から、一般書・雑誌まで総合的な品揃え。
平凡社ライブラリーの創刊15周年記念復刊を、
いまも平台で展開していただいていて、感謝。


名古屋大学のみなさん、立ち読み&購入、よろしくお願いします。

第60回読売文学賞贈賞式


昨日2月18日(水)の18時から、
第60回読売文学賞の贈賞式が帝国ホテルで開かれました。
今回の受賞作は以下の通り。

■小説賞・・・黒川創『かもめの日』(新潮社)
■戯曲・シナリオ賞・・・小山薫堂『おくりびと』
■随筆・紀行賞・・・白石かずこ『詩の風景・詩人の肖像』(書肆山田)
■評論・伝記賞・・・岡田温司『フロイトのイタリア』(平凡社)
■詩歌俳句賞・・・時田則雄『ポロシリ』(角川学芸出版)
■研究・翻訳賞・・・細川周平『遠きにありてつくるもの』(みすず書房)

内山斉・読売新聞グループ本社社長のあいさつのあと、
審査員を代表して沼野充義さんが講評を述べられ、
次いで受賞者のみなさんが挨拶(1人1分とのこと)されました。


講評を述べられる沼野充義さん(左端)と受賞者のみなさん。


受賞の言葉を述べられる白石かずこさん。
お話はもちろんのこと、赤い服がひときわ鮮やかでした。


パンクバンドのボーカルではありません。
ツンツンの金髪がこれまた鮮やかな岡田温司さん。


ご歓談タイム。
さすが読売文学賞だけあって、あの人、この人、という感じです。

終了後『フロイトのイタリア』の編集担当がセッティングした2次会。
もちろんイタリア料理であります。
関係者のみなさんがお越しくださり、盛り上がってます。



というわけで、23時ごろに2次会はお開き。
あとは三々五々、夜の銀座へ・・・。



最後に、当日配布されたリーフレットより、
岡田温司さんの受賞のことばを引用しておきます。

 一冊の本が世に出るにはどれだけ多くの人の力が必要か。
 今度の本ほどそれを実感したことはない。
 著者の力など実はごく一部でしかない。
 にもかかわらず、名誉ある賞が著者の名に与えられるのは、
 どこか面映ゆい。
 そもそも誰が思考しているのか。
 一人称のこの「私」ではない。
 「私」を横切る多くの他者である。
 なかでも本書にとってフロイトはいわば
 「大文字の他者」のようなものである。
 この本で私はこの「父」との一応の決着を
 つけることができたと思う。
 同一性をぶち破ること、他を受け入れること、
 境界を漂うことという「父」の教えは、
 今後も私の支えとなるだろう。 

岡田さん、受賞者のみなさん、おめでとうございました!
やっぱり、賞っていいもんですね。

2009年2月18日水曜日

第60回読売文学賞広告

写真は今日2月18日(水)の読売新聞朝刊2面。
第60回読売文学賞受賞作の広告が掲載されています。


右から順に、角川学芸出版、書肆山田、新潮社、
平凡社、みすず書房の計5社。
(戯曲・シナリオ賞の「おくりびと」は本になっておらず未掲載)

さて今夜は同賞の贈呈式、会場は帝国ホテル。

では。

白川さんという人。

『ダ・ヴィンチ』の連載「走れ! トロイカ学習帳」、
3月号(第11回)は「『漢字力衰退』は本当か!?」という内容。


例の“読みまつがい”連発首相の話から漢字検定まで、
いろんなレベルで「漢字」が注目されている今日この頃。
というわけで「白川静という漢字の巨人」というテーマで、
『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』(共同通信社)の著者、
小山鉄郎さんのインタビューも掲載されていました。


 「3ヵ月に一度、お話を伺うのが楽しみでした。
 白川漢字学は研究者の間で異端扱いされ、
 最晩年以外は主流ではなかったのですが、
 ご本人は漢字が大好きで、研究をとても楽しんでいました。
 威張り散らすことなどまったくなかったですね。
 茶目っ気のある方で、字書(漢字を分類した辞典)の中にも
 シャレやユーモアを書いてみたりする。
 漢字を学ぶには、興味を持ち楽しもうとする姿勢が
 一番とおっしゃっていました。
 私がいい例で、すっかり漢字への興味を
 かきたてられてしまいました」

「白川さんという人。」というマンガも載っています。


松岡正剛さん『白川静 漢字の世界観』も、紹介されてます。

第6回東海ブックサミットPOP大賞

営業Hの出張レポート3回目は、
先日の第53回東海日販会総会にあわせて開かれた、
第6回東海ブックサミットPOP大賞の様子です。



写真をクリックすると、かなり大きなサイズに拡大しますので、
目を皿にして、じっくりごらんください。
色、形、大きさ、デザイン・・・バラエティに富んでいて面白いです。

営業Hの出張レポートは、明日も続きます。

【書評】家紋を探る

アシェット婦人画報社の雑誌『美しいキモノ』最新号で、
森本景一さん『家紋を探る』が紹介されました。


同誌の読者5名様にプレゼントとのこと、ふるってご応募ください。
万が一外れた方は、弊社より税込定価798円で発売しておりますので、
お買い求めいただけますと幸いでございます。

「ソートリーダーシップ」とは

「Social web rambling」2月18日のエントリーで、
『マーケティングとPRの実践ネット戦略』(日経BP)が紹介されています。
これが参考になる記事で、ついでに本も注文してしまいました。

下の動画は、著者デビッド・マーマン・スコット氏。



「Social web rambling」の記事の一部をコピペすると・・・。
(他人のふんどしで相撲状態ですが、面白いのでつい。
ブログの全文はぜひリンクしてお読みください)

 [まずリリースをたくさん書くことが重要だが]
 しかしもちろん、ただ大量に書けばよいというものではない。
 それではスパムと同じだ。
 本書で提示される「新しいPR」コンセプトの重要な要素は
 「ソートリーダーシップ(thought leadership)という考えだ。
 [・・・]
 Scottは企業ブロガー自身がこの「新しい考え方のリーダー」
 になることで興味と信頼を創りあげるべきだと主張する。

 たとえばケータリング業者のサイトでは、
 ケータリングの料金表ばかりでなく、
 「結婚式のパーティーを準備する上で知っておかねば
 ならないこと」などの役立ち情報を提供するのが効果的だ。
 そうした情報を利用した読者は、
 必要が生じた場合にはその業者を利用する傾向がある。
 つまりそうしたささやかな情報提供でも
 「ソートリーダー」としての信頼を獲得するのに役立つわけだ。

なるほど。

なお、ブログ「こちら日経BP出版局」の、

 『マーケティングとPRの実践ネット戦略』試読版PDFを公開します

で、本書の一部を読むことができます。

らくだ書店本店

営業Hの愛知出張レポート、2店目はらくだ書店本店さんです。

本店は1995年にオープン、現在は他に城北店、東郷店があります。
東郷店さんの様子はこちら

ユニークな店名は、お店のサイトによると、

 優しくて愛らしく覚えやすいことと、
 文化のオアシスへ読者の豊かな心を運んでくれる
 隊商のイメージに由来しています。
 また「らくだ」は厳しい気象条件に適応し
 2週間は水なしで生活できると言われ、
 暑さにも強く、砂漠を移動するには必要不可欠な動物です。
 私たちも厳しい経済環境や激変する競争にも耐えられるように
 との願望も込められています。

本店には絵本や知育玩具を揃えた「家庭教育館」も併設。

写真は新書の新刊コーナーで、右から順に、


 奈良康明『ブッダの詩』(NHK生活人新書)
 熊田紺也『死体とご遺体』(平凡社新書)
 紺野敏文『奈良の仏像』(アスキー新書)

『死体とご遺体』は最新刊ではありませんが、
第81回アカデミー賞外国語映画賞部門にノミネートされた
「おくりびと」効果もあって面陳していただいています。

『土門拳』サンムツ広告

今日2月18日(水)の朝日新聞朝刊に、
『土門拳 鬼が撮った日本』のサンムツ広告が掲載されました。



しかし、あらためて紙面を見てみると、

 土門拳

ってすごい名前ですね。
カタカナにしても、なんかすごい。

 ドモン・ケン

名前だけじゃなくて、中身もすごいのでぜひ。
ところで写真家って独特の名前の人が多いような・・・。
とっさに思いつくだけでも、

 東松照明
 森山大道
 中平卓馬
 荒木経惟
 篠山紀信
 牛腸茂雄

・・・文字面だけで「この人は!」という感じがします。

丸善名古屋栄店

先週後半に愛知の書店さんを訪問した、営業Hの出張レポート。
各書店のみなさま、どうもありがとうございます。

1回目は丸善名古屋栄店さん


「文化・思想のブックマーク」という棚に、
『白川静 漢字の世界観』『逝きし世の面影』が並んでいます。
「ブックマークの挟みどころ」というパネルには、

 一言でいえば、東洋の精神とは何か、
 そこを極めようとして文字に取り組んできた。
 そのように、白川さんは断言しているのです。
 (93ページ)

と、『白川静』の一節を紹介していただいています。
この方法、いいですね。

ところで丸善さんのサイトにある「ゲストルーム」というページに、
松岡正剛さんのインタビューが掲載されています。
昨年末、12月11日(木)の講演会のあとに収録されたようで、
以下はその一部より。

 丸善 次に平凡社から出版された『白川静-漢字の世界観』
 についてお伺いします。まず、この本を書かれるきっかけは。

 松岡  平凡社の下中さん(平凡社編集局長)
 に脅迫されました(笑)。
 ぼくは下中さんにずっと迫られたいと思っていたので、
 喜んで引き受けました(笑)。

 [中略]

 丸善 では、最後に読者の方々にメッセージをお願いします。

 松岡 まず、自分の名前からでもいいから、
 白川さんの辞書を見てそれの類字、
 類語を拡張していくといいと思います。
 漢字は一字で世界模型です。
 そういった、文字というものが持っている磁力、
 磁場の広がりをこの本を通して感じて欲しいです。
 この本では、
 意識的に白川さんの辞書と文章の引用を多く入れました。
 かなりいろいろなところからわざわざ引いてきたので、
 もしも、この新書が面白いと思っていただけたら、
 一カ所でも何かを感じてもらえたら、
 『孔子伝』でも『文字遊心』でも何でもいいので、
 白川さんの著書をあたってほしいと思います。
 ほとんど「平凡社ライブラリー」にも入っています。

全文は「ゲストルーム」の上記リンクから読めます。
丸善のみなさま、どうもありがとうございます。

■付記
 『孔子伝』は中公文庫に入っているのですが、現在品切の模様。
 『文字遊心』は平凡社ライブラリーから発売中です。

2009年2月17日火曜日

「中川もうろう辞任」の余波

今日の夕方に、「今日の平凡社」で、

 中川もうろう辞任を語る

という、仕事とは直結していないエントリーをアップしたあと、
不意に思い立ってGoogleで「中川」「もうろう」と検索したら、
キャプチャー画面のような検索結果が・・・。


(2009年2月17日19時50分の段階)

asahi.comより上でした、っていうか実質トップじゃん(苦笑)。
・・・どういうアルゴリズムなんだろう。
「中川」「もうろう」って、みんな考えそうなフレーズだと思うんですが。

中川もうろう辞任を語る


おれ   どう考えても、かなり飲んでたよね。
もっちー 似たようなこと、前にもあったらしいですよ。
おれ   風邪薬であんななるわけないもんね。
もっちー 薬であれだったら、むしろヤバいっていうか。
おれ   酒は「口をつけた程度」って言ってるらしいけど。
もっちー なわけないですよ~、だったら相当弱いっていうか。
おれ   どうせ飲むなら、事前にヨーグルト食べるとかさ。
もっちー 牛乳飲むとかしないと。
おれ   もっちーだって、いくらなんでもしないでしょ?
もっちー 記者会見終わるまではガマンしますよ、私だって。
おれ   でも、もしT岐さんが財務相だったら。
もっちー あははは、眼に浮かびますね~。


おれ    G7の会議中に絶対寝てる(笑)。
もっちー それで、目が覚めて「おっ・・・なんだっけ?」とか。
おれ   そうそうそう。でも酒には気をつけようね、お互い。
もっちー そうですね・・・。

衆議院議員 中川昭一 公式サイト
 トップページには、こんな和英併記のフレーズが。

 おやじには一度だけ殴られた。
 今思えば、もっと叱ってほしかった。

 Just once in my life did my father hit me.
 Though I wish he had scolded me more.

 どうも、アクセスするたびに、
 トップページの写真とフレーズが変わるみたいですが、
 たまたま見たときは、上のようになっていました。

追記(2月24日)
 「居眠り大臣もうろう会見」という、ケータイ用ゲームができたそうで・・・。

「大人のお金力養成講座」第7回

こちらもリリースされたばかりのウェブ連載。
石原壮一郎さんとカラスヤサトシさんの、
「大人のお金力養成講座」、第7回です。

今回のお題は・・・。


 「各種のポイントを美しく力強く使いこなす問題」

この連載はいつも最後に「今回の力だめし」があるのですが、
今回の問題はこちら。

 同僚と4人で居酒屋へ。会計のときに、
 ひとりが「オレ、細かいのないからカードで払うよ」と言って、
 みんなからお金を集めた。
 別のひとりが「おっ、ポイントが貯まっていいなあ」
 とうらやましがったが、どう突っ込むか?

 ①「おいおい、○○はそんなセコイこと考えるヤツじゃないよ!」
 ②「大丈夫だよ。○○には、端数をそれ以上に出してもらうから」
 ③「まあ、いいじゃないか、少しぐらい。それは言わない約束だよ」
 ④「ハハハ、さすが△△だな。そこをうらやましがるか!」

みなさんなら、どうします?
・・・というか、そもそもポイントをためるのが苦手なおれですが。

平凡社ウェブサイトのトップページからお読みください。

珈琲 琵琶湖


快調に連載中の、泉麻人さん「喫茶店ブルース」。
第5回は、東京は梅屋敷にある、

 珈琲 琵琶湖

東京なのに「コーヒー 琵琶湖」。

 品川から乗った京急の普通電車は、
 赤に細い白帯を入れたオーソドックスな1300形。
 最近は白帯が太くなったものや、
 他社の乗り入れ車両が増えてきたけれど、
 やはり京浜急行はこのカラーが気分である。
 京急を唄った、くるりの名曲「赤い電車」の
 メロディーを頭の中でハミングしながら、
 とろとろと普通電車にゆられて梅屋敷へ向かった。

平凡社ウェブサイトのトップページからお読みください。

別冊太陽『土門拳』

別冊太陽の最新刊は『土門拳 鬼が撮った日本』


土門拳は1909年10月25日、山形県の現・酒田市に生まれ、
今年は生誕100年にあたります。

以下、『土門拳』からいくつかのページをご紹介します。
とはいえ、その膨大な作品群のごくごく一部。
本書をごらんいただくと、土門拳の写真の迫力はもとより、
そのバラエティに富んだ作品にも驚かれることと思います。


日本工房時代に撮影した、早稲田大学の卒業アルバム。
あまり見ることのない、珍しい作品です(1937年)。


こちらは有名、顔を板に擦り付けるようにして制作する、
棟方志功を捉えた1枚(1967年)。


土門拳といえば『筑豊のこどもたち』をはじめ、
子どもの生き生きとした姿を捉えたスナップを残しています。
右ページ上は浅草、左のコンタクトシートは築地明石町。
ともに1954年撮影。


土門拳のアルバム、写真集など。
小さくて見づらいかもしれませんが、
左ページ下の『ヒロシマ』(1958年)は佐野繁次郎の装丁。
カッコいいです。


そして、あまりにも有名な仏像写真群。
右は神護寺金堂の薬師如来立像面相(1962年頃)。
左は法隆寺東院夢殿の観音菩薩立像面相(1960年)。

なお日本橋三越本店新館7階ギャラリーにて、
「生誕100年記念写真展 土門の昭和」が開催されます。
会期は2月24日(火)~3月8日(日)。

また、山形県酒田市の土門拳記念館でも各種展覧会や
催しが開催されますので、サイトをチェックしてみてください。

書店向けコンテンツ集成


「今日の平凡社」でも以前紹介させていただいたブログ、
「小書店員の記録」の2月12日のエントリーで、
「書店向けコンテンツ集成」という面白い記事がありました。
「知ったかぶり週報」経由で気づいたんですが)

出版社のサイトの書店さん用ページの一覧で、これは労作!
各出版社によるネットでの販促ツール(注文書、POPなど)が、
こまかく紹介されています。
一覧表注文書をはじめ、各社工夫をこらしている模様です。

で、「模様」と書いたのは、平凡社のサイトでは(今のところ?)、
独自の注文書や注文フォームなどをアップしていないものでして。
昨年から「出版社共同ネット」には参加しておりますが。

あの、やっぱり独自のコンテンツがあったほうが便利ですか?

村上春樹「エルサレム賞」記念講演

村上春樹さんが2月15日に行った
「エルサレム賞」授賞式の記念講演が話題になっていますが、
ネットに講演の要旨やその日本語訳がアップされています。

 ■池田信夫 blog
  「壁と卵」
  イスラエル現地紙の記事から、スピーチ部分の引用(英語)。

 ■The Jerusalem Post
  Murakami, in trademark obscurity,
  explains why he accepted Jerusalem award
  上記「現地紙」の記事(英語)。


 ■Kittens flewby me
  村上春樹さんのイスラエル講演をハルキ風に和訳してみた
  「池田信夫 blog」の引用からの日本語訳。

 ■共同通信「47NEWS」
  村上春樹さんの講演趣旨

 ■guardian.co.uk
  Murakami defies protests to accept Jerusalem prize
  イギリスの新聞「ガーディアン」の記事(英語)。

こちらは講演の記事ではありませんが、ご参考までに。

 ■パレスチナの平和を考える会
  エルサレム国際ブックフェア参加と
  「エルサレム賞」受賞に関する村上春樹氏への公開書簡

こちらは村上氏とは関係ありませんが、ご参考までに。

 ■International Herald Tribune
  Japanese finance minister says he wasn't drunk at G-7
  (ワシな、G7で飲んでへんねん、と日本の財務大臣はゆうとります)

【書評】中国歴史地図


下のエントリー(佐藤忠男さんのインタビュー)と同じ、
『サンデー毎日』の3月1日号「本棚の整理術」に、
『中国歴史地図』が紹介されていました。

「鳥の眼も蟻の一歩から」というタイトルで、
地図に関連する本が取り上げられています。

 新田次郎『劔岳〈点の記〉』(文春文庫、6月に映画公開
 森田喬『神の眼 鳥の眼 蟻の眼』(毎日新聞社、品切?)
 若林幹夫『増補 地図の想像力』(河出文庫) 

『中国歴史地図』については、次のように書かれていました。

 歴史の共通解釈はもっと難しい、はずだが、
 韓国の学者たちが作成した中国の歴史地図がある。
 このほど刊行された、朴漢済編著、吉田光男訳
 『中国歴史地図』(平凡社)だ。

 先史時代から現代までを韓国の視点で編み、
 地図に文物の写真を重ねている。

 「韓国に十分な中国史の解説書が一つもない」と、
 編者は制作の動機を解説する。
 日本で読む中国史とは一味違う切り口が、
 ビジュアルに展開されている。
 元の時代を語る「モンゴルと高麗・日本」の一項は、
 モンゴルの使者が高麗で殺害される事件から説き起こす。
 日中戦争についても、淡々と事実を述べている。
 隣国の「鏡」に映る姿を、
 まるで渡り鳥のように俯瞰して見ることができるのも、
 地図ならではのことだろう。

【書評】私はなぜアジアの映画を見つづけるか


『サンデー毎日』の最新号(3月1日号)の読書欄
「著者インタビュー」に佐藤忠男さんが登場。
最新刊『私はなぜアジアの映画を見つづけるか』
について話されています。

題して「どの国も古い映画の歴史を持っている」。
中国で観た1930年代の映画のレベルの高さに感動したこと
(ハリウッドのタッチをうまく取り込んだ軽妙な作品だったそう)、
台湾で海賊出版されていた著書『黒澤明の世界』のおかげで、
台湾映画界との深いつながりができたことなど、
興味深いエピソードが語られています。

以下、インタビューのまとめの部分を引用しておきます。

 世界全体で、人々の間にどんな感情や認識の表現と
 コミュニケーションが行われているかを、
 大づかみでいいから総体的に知ることが重要です。
 そのためには世界の映画を広く知ること。
 多様な文化的、芸術的な創造が行われていることの一端を、
 この本で知ってほしいですね。

【書評】幸田家のしつけ



今日2月17日(火)の読売新聞朝刊の家庭欄にて、
橋本敏男さんの『幸田家のしつけ』が紹介されました。

「露伴に学ぶ子育て術」という見出しで、以下はその一部。

 そうした露伴の[厳しい]しつけに対し、
 文は「父の教えたものは技ではなくて、
 これ渾身ということであった」と記す。
 そのようなしつけが、
 何事にも全力で向き合う生き方につながる、
 と橋本さんは指摘する。

 [露伴の]教え方で特徴的なのが
 「やらせてみる」「やってみせる」
 「もう一度やらせてみる」という「三段重ね」。
 子どものレベルを見極めた上で、自らが手本を見せ、
 再び子どもに経験を重ねさせるものだ。
 また、子どもに実地体験させるなど、教え方も工夫をし、
 子育て中の親にも参考になりそうだ。

時代は移れど今にも通じる、あるいは今こそ実行すべき、
実践的子育て論としても役立ちそうな内容です。

2009年2月16日月曜日

【書評】作家のおやつ


好評発売中のコロナ・ブックス新刊『作家のおやつ』が、
2月14日(土)の産経新聞で紹介されました。
以下は、その書き出し部分より。

 名作を著した作家たちの「おやつ」ライフを
 豊富な写真とともに紹介する『作家のおやつ』
 (平凡社コロナ・ブックス編集部編)が出版された。
 大センセイと呼ばれる作家が
 手軽なお菓子に目尻を下げていたり、
 巨匠のイメージ通りの老舗の銘菓をひいきにしていたり
 ――とおやつの志向はそれぞれ。
 著作に残るコメント、
 担当編集者や身近な人々の語るエピソードなどを通じて、
 “ちょっと休憩中”の知られざる顔に迫るユニークな本だ。

ちなみに「おやつの志向」のごく一部はというと・・・。

 市川崑・・・マーブルチョコ
 小津安二郎・・・空也最中
 三島由紀夫・・・「あれこれいうな」で、もっぱら無名のおやつ
 手塚治虫・・・明治製菓の板チョコ
 開高健・・・榮太樓本舗のみつ豆

コロナ・ブックスでは、以下の「作家シリーズ」も発売中です。

 『作家の食卓』
 『作家の猫』
 『作家の犬』

こちらもあわせてご賞味ください。

電子レンジがやってきた

今日の午後、営業部に電子レンジが導入されました。
N島課長が提案し、T岐部長が英断したとのこと。
パナソニック製であります。


扉をあけてみると。
お~っ、できたてホヤホヤじゃん。


・・・・・・

次はビールサーバー導入だ、と言っている人もいたりして。
どんな会社だよ、しかし。

『エル・ブリの一日』の定価

A Day at elBulli という本の日本語版、
『エル・ブリの一日 アイデア、メソッド、創造性の秘密』
が出版されたので購入してみました。

日本では「エル・ブジ」とも表記されることのあるこのレストラン、
バルセロナから車で2時間ほど行ったところにあって、
本書の帯に書いてあるとおり、

 年間200万件もの予約が入るが、
 実際に食事ができるのはわずか8,000人

という「世界一予約が取れないレストラン」として、
また化学の実験のようなアヴァンギャルドな調理法でも有名。
この10年でいちばん語られ、話題になったお店かと。

・・・以上はもちろんすべて聞きかじりで、
たぶん一生食べる機会はないでしょう(ウェブサイトはこちら)。

で、この本、ヴィジュアル本の大出版社ファイドンから出版され、
その日本法人ファイドン株式会社から、日本語版が出ました。
料理からバックステージまで、徹底的に紹介されています。


本のスペックは次の通り。

 ハードカバー、21.4×29.0 cm
 528ページ、オールカラー
 (+随所に紙のサイズを変えた1色ページの挟み込みあり)
 カラー写真1000点以上
 重さ2.9kg

写真をごらんいただければ一目瞭然、かなり巨大なブツです。

さて、この本ですが・・・定価はいくらでしょうか?
と書いた時点で、本の規模に比べて安いんでしょ、
と予想はつくと思いますが、えっ・・・? という感じ。

たしかにファイドンというビジュアル本のグローバル出版社だし、
部数も相当なもんだろうし、印刷は中国だし・・・。
でも、この値段でやられちゃたまらんなぁ・・・と思ったり。

たとえば同じ規模で『俵屋の一日』という本を企画したとして、
日本で作ったら、仮に英語版が出たとしても、
こんな定価をつけることはむずかしいだろうなぁ・・・。

う~ん・・・。

■追記
 ファイドンのサイトに表示されている価格は29.95ポンド。
 さっき見た為替レートによると、1ポンド=131.186008円なので、
 +消費税(17.5%)としても・・・円高とはいえ、う~ん。
 昔の洋書の日本価格に比べれば、たいしたことないですが。

第2回N尾送別会

1月27日の別冊太陽主催N尾送別会に引き続き、
先週末の2月13日に、第2回N尾送別会が開かれました。
今回は営業部主催、会場は小石川にある馴染みの某店。


まずはビールで乾杯。メニューは山芋の薄切り、餃子など。


「ビール3本でいいすか?」
お店のお母さんと、その孝行息子(ではなく編集F田)。


どういうわけか扇子を手ばなせないN島(源氏名はアキラ)。


いつもながらの手振りで謎の挨拶をするT岐部長。


天上天下唯我独尊のS介。


手帖を手に、営業部時代の遍歴を語るN尾。


最後は恒例の三本締めにて、無事一次会は終了。
あとは三々五々、夜の町に消えていったそうでございます。

N尾がお世話になったみなさま、どうもありがとうございました。
もう実務は始まっていますが、今後は総務課という、
会社の要ともいうべき部署を担います(1階におります)。

また、営業部では、

 ■別冊太陽・板橋の取次さんはN里
 ■池袋方面の書店さんはF代
 ■九州地区はT岐

が、それぞれ引き継ぎますので、よろしくお願いいたします。

リブロ名古屋店「幸田文コーナー」


営業Hがお世話になっておりますリブロ名古屋店さんにて、
現在「幸田文コーナー」を作っていただいています。
(担当の方から写真をお送りいただきました。感謝)

平凡社の新刊『幸田文 しつけ帖』『幸田家のしつけ』をメインに、
幸田文の文庫も揃えて展開中。

表札みたいにピシッとしたパネル、
「しつけ感」があって、思わず背筋が伸びます。

お近くのみなさま、ぜひごらんください。

寝台特急はやぶさの旅人


今朝の9時20分に、
「寝台特急はやぶさの旅人」という件名のメールが届きました。

 門司を発車したところです。
 東京をでて15時間。
 なんとものんびりとした気楽な旅です。
 添付の写真は、一晩過ごしたB寝台のソロ。
 週はじめ、皆様お仕事がんばってください。

 極楽オヤジより。

変わらず仕事しておりますので、鉄道の旅を満喫してきてください。
「はやぶさ」は、今年3月14日のダイヤ改正で運行廃止になるそうです。

『逝きし世の面影』サンヤツ


渡辺京二さんの『逝きし世の面影』のサンヤツ広告が、
本日2月16日(月)の日本経済新聞朝刊に掲載されました。

元本は葦書房さんから刊行され、名著として知られていましたが、
2005年9月に平凡社ライブラリー版が発売されてから、
ずっと途切れることなく、各界の方々が紹介されてきました。
(最近では『文藝春秋』2月号の藤原正彦さん)

600ページを超える大著ですが、
未読の方は、この機会にお手にとってみてください。

■平凡社のサイトでは現在、「品切」と表示されております。
 あしからずご了承ください。
 書店さんには在庫がございますので、
 お手数ですが直接、書店さんにお問い合わせ願います。

2009年2月13日金曜日

アマゾンの2008年出版社ランキング


新文化のウェブサイトに、

 アマゾンジャパン、
 2008年出版社別売上げランキングを発表

という見出しの記事が掲載されていまして、それによると、

 和書と雑誌を合計した販売金額上位100社をまとめた。
 同社では、1. 順位の変動に関わらず全出版社の売上げが上昇、
 2. 「なか見!検索」の利用など積極的なマーケティングを
 実施した出版社の売上げ増が顕著、
 3. 「e託販売サービス」を利用して全点を在庫し、
 常に「在庫あり」の状態を維持した
 ディスカヴァー・トゥエンティワンなどの上昇が著しい、
 などをトピックスとして挙げている。

では、平凡社は何位かといいますと。
上記リンクにアクセスし、ちょっとスクロールしてごらんください。

がんばってます、ので。

【書評】幸田文 しつけ帖

東京新聞の2月13日(金)夕刊に、
『幸田文 しつけ帖』が紹介されました。

 
 文豪と娘の絆、
 手渡された知恵をめぐる名随筆集。

と紹介されています。

3月には『幸田文 台所帖』、4月には『幸田文 きもの帖』も刊行予定。
また、今月の新書『幸田家のしつけ』もぜひお読みください。

バレンタインが近づいて

デパートの地下も揺れる♪

は、Perfumeの名曲「チョコレイト・ディスコ」ですが、
不景気で百貨店経営そのものが揺れている昨今。

それはそれとして、ちょっと席を離れている間にチョコが。


はふぅ・・・。
どこのどなたか存じませんが、ありがとうございます。

『日本の15大財閥』

2月の平凡社新書新刊、3冊目は、


 菊地浩之『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』

 三井・三菱・住友・安田など、
 幕末から明治初期にかけ勃興した財閥。
 第2次世界大戦後のGHQによる財閥解体以降、
 各産業界の財閥の流れを組む主要企業が
 どのような合併・再編を繰り返し、
 現代企業を形成するまでに至ったのか。
 企業の足跡をたどれば、ニッポンの未来が見えてくる!

以下は「あとがき」より。

 財閥に関する書籍は「狭く深く」書いたものが多く、
 「広く浅く」書いたものが少ない。
 
 [・・・]中世史や近世史なら、
 時代劇感覚で親しみやすい書籍がある。
 財閥史だって近代史の一部である。
 同じことができないはずがない?
 「戦国大名一覧や武田二十四武将特集みたいなノリで、
 財閥企業を語れないか」という不謹慎この上ない考えで、
 筆者は今この文章を書いている。
 
 また、財閥研究というと、だいたい江戸時代から
 第二次世界大戦の敗戦までしかフォローしていない。
 しかし、現代企業にまで話を拡げ、
 そのルーツがわかってこそ、妙味があるはず。
 「あの企業とこの企業が同じ系譜を引いていた」
 ということがわかれば、
 企業に対する見方も変わってくるのではないかというのが、
 筆者の考えである。

本書で取り上げられている財閥は、以下の通りです。

 三菱、住友、三井、安田/芙蓉、浅野、大倉、渋沢/第一勧銀、
 古河、薩州(川崎造船)/川崎、川崎金融、山口/三和、鴻池、
 野村、旧鈴木、日産/春光

『声と話し方のトレーニング』

2月の平凡社新書新刊、2冊目は、


 村上由美『声と話し方のトレーニング』

 声を変えるだけで、第一印象は変わる!
 「声が小さい」「すぐに嗄すれてしまう」「うわずった声が嫌だ」・・・
 そんな悩みに、言語聴覚士が医学的な裏づけとともに答える。
 声は確実によくなる! 声に自信を持って、明るく暮らす!

村上さんは言語聴覚士で、さまざまなセミナーのほか、
NHK教育テレビの「ハートをつなごう」などにも出演されています。
以下は本書の「序章 声は変えられる!」より。

 以前、コーチ業界で有名な方の講演を聞く機会がありました。
 彼の堂々とした話っぷりと声のよさに、
 すっかり感心してしまったのですが、
 この時、話をさせていただくことができたので、
 ちょっとお願いをしてみました。
 
 「すいません。体を触らせてください」

 突然のことで、彼もびっくりしていました。
 当然のことですが、医療の仕事というのは触ってナンボの商売。
 ですから、異性であっても仕事であれば、
 触ったり触られたりすることにあまり抵抗がないのです。

 触らせてもらったところ、彼の体は相当に鍛えた体で、
 思わず感心しながら、
 「いい体してますね~」などといってしまいました。

 [・・・]ちなみに、この時の経験がもとで、
 「声を仕事に使う人のためのボイスマネージメント講座」という
 「声のセミナー」を行うようになり、
 それがこの本のベースとなっています。


■村上さんのブログはこちらです。
 「ST(言語聴覚士)がコーチングをすると・・・!?」

『幸田家のしつけ』

2月の平凡社新書新刊は3点。
それぞれ長くなってしまったので、1冊ずつご紹介します。

まず最初は、



 橋本敏男『幸田家のしつけ』


 「きれいに早く、そして音をたてるな」(露伴)。
 掃除、食事、身だしなみ、言葉遣い、性、死生観・・・、
 露伴は文にあらゆることを教え、生きる姿勢をしつけた。
 父が娘に育んだ美しい心とはなにか。
 露伴と文の言葉とともに綴る。

同じ2月新刊『幸田文 しつけ帖』とあわせてお読みいただくと、
露伴のしつけと、それを文がどう受け止め、血肉化したかが、
よりいっそう説得力を持ってわかることと思います。
全14章で、章の最後には「露伴語録」が掲載されています。
たとえばそのひとつ、ふたつ。

 とんでもないことをいう奴だ。
 お前勝手に貧乏ができたなんて考えるなら、
 ものの役に立たない。
 貧乏は頂戴しているもので、
 なろうと思ってもなれるものではないんだ。

 ほうれん草は根のとこが赤くて、葉がギザだから、
 そのギザの葉がきれいだ。
 それが水に濡れてて、お前の若い手が、
 健康な手が水に濡れている。
 それ、いいと思わねえか。

著者の橋本さんは、元・読売新聞の記者。
子どもの頃、露伴宅の近くにお住まいで、
露伴の葬儀を偶然目撃されたそうです。

2009年2月12日木曜日

松田行正さんの本文組


嶽本野ばらさんの新刊、
『ROCK'N'ROLL SWINDLE 正しいパンク・バンドの作り方』

ギターも弾けないのにバンドを結成した嶽本さんの、
虚構も少し混じっている(らしい)ノンフィクションノベルで、
嶽本さんのバンドのライヴDVDもついています。
今回も、装丁は野ばら番(?)の松田行正さん
(平凡社でも、ときどきお世話になっています)

カバーもカッコいいのですが、パラパラめくってみると、
本文の組版がページによってかなり違ってます。




まあ普通に組んであるページがあるかと思うと、
別のページでは天(本の上のほう)に寄っていたり、
小口(本の外のほう)ギリギリになっていたり、
天地に「ROCK'N'ROLL SWINDLE」という文字が刷ってあったり。

パンクバンド小説らしいガチャガチャしたリズム感が、
版面から伝わってきて、ポップ&痛快。

ちなみに奥付を見ると、

 本書の本文レイアウトで、
 一部文字が断ち落とされているのは、
 デザイン上の意図によるものです。

組版といえは、祖父江慎さんがデザインされた、
恩田陸さんの『ユージニア』もすごかった。
行数が変っていたり、文字がごく微妙に斜めに組んであったり、
すごく不安感をかき立てる本文組で、驚きました。

そういえば『ユージニア』も角川書店だったなぁ・・・。

■いわずもがなの付記
 安易にマネをすると大変なことになりますので、気をつけましょう。

■もうひとつ付記(2月16日)
 週末に一気読みしました、面白い!
 おれもバンドやりたくなりました、まったく楽器弾けないけど。

漢詩入門に最適、『李白』『杜甫』

写真は単行本の新刊2冊。


李白 巨大なる野放図
 [帯文]
 旅に暮らし、酒と月と伝説を愛した男の
 漢詩に酔い、挫折の人生に涙する

杜甫 偉大なる憂鬱
 [帯文]
 乱世を生き、家族と友と市井の民を愛した男の
 漢詩に惚れ、逆境の人生に学ぶ

2冊とも、NHKラジオ第2で放送された
「古典講読 漢詩」をもとに作られた本で、
俳優の江原正士さんの質問(朗読も)に、
共立女子大学教授の宇野直人さんが答える、
というスタイルで構成されています。

中国の2大詩人の生涯をたどりながら、
作品をじっくり味わうことができる、漢詩入門に最適の内容。
以下はそのごく一部より。

 江原 「搾りたての生原酒をお客さんを呼んで味見させている」、
     おいしそうですねえ。
 宇野 こたえられないですね。
     こういう描写は他の詩人にはあまりなくて、
     やはり李白がお酒の通であった証拠でしょうか。

 江原 [杜甫は]まさにジャーナリストですね。
 宇野 杜甫のように私生活を記録して、
     それがそのまま時代の記録となる作り方をした人は
     珍しいと思います。

なお、宇野・江原コンビの漢詩講座の続きは、
現在、「NHKカルチャーアワー 漢詩を読む」で放送中。
(NHKラジオ第2、土曜日の20:15~20:45)

さらに漢詩に興味をお持ちの方には、
一海知義さんの名著『漢詩一日一首』をどうぞ。
以下の全4巻構成で、平凡社ライブラリーから発売中です。

 『漢詩一日一首〈春〉』
 『漢詩一日一首〈夏〉』
 『漢詩一日一首〈秋〉』
 『漢詩一日一首〈冬〉』

「Amazon Kindle 2」が登場


「CNET Japan」の2月10日の記事によると、
アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」の新ヴァージョン、
「Kindle 2」のお披露目が行われたそうです。
発表会では、アマゾンのジェフ・ベソスに続いて、
スティーヴン・キングも壇上に現れたとか。

記事によれば、

 おそらくこれまでに50万台ほどが販売され、
 現在も販売が伸びる中、
 Kindleは十二分にヒット製品としての成功を収めてきた。
 現在、販売されている電子書籍数は23万冊を超えており、
 Kindleの発売当初の9万冊から、大幅に充実した。
 Kindle 2は、2月24日より出荷が開始される。

Amazon.comの「Kindle 2」に関するページはこちら

スティーヴン・レヴィによる『Newsweek』の記事はこちら
 (2007年11月)

日本では電子書籍リーダーはまったく普及しませんでしたが、
アメリカでそれなりに売れている理由は何なのでしょうか。
あるいは日本でもそのうち、再始動して一般化するのか?
それともケータイ、DSなどの端末で充分なのか?

きちんとフォローしてないので、よく知らないのですが・・・。
機能性? ダウンロード価格? 読書習慣の違い?

夜の平凡社

写真は、2月10日(火)の夜の平凡社。
愛知方面への出張準備に一人追われる営業H。
泣いているわけではございません。
今週後半、各地におうかがいしますので、よろしくお願いします。


そのころN島(源氏名はアキラ)は。


・・・すみません。

2009年2月11日水曜日

CCTVの火災

北京の中国中央電視台(CCTV)付属ビルの火災は、
旧正月にCCTVが違法に打ち上げた花火が原因だったそうで、
下は火災の様子を伝える動画とスライド。





この火事で消防士が1名亡くなりましたが、
2月11日のAFPニュースによると、

 火災にあった、文化センターやホテルが入居予定だったビルは
 外側がひどく損傷しているが、
 CCTVが10月に入居予定の高さ234メートルのビルの方は
 外壁が焼けているものの構造上の損傷はないとしている。

レム・コールハースの事務所OMAが設計したこの建築
コンペをへて2004年に着工、昨年のオリンピックには間に合わず、
今年完成する予定だったのですが。

CCTVのプロジェクトの全貌を知るには、
『a+u』の特集「CCTV by OMA」が最適ですが、
建設中からどんどんFlickerに写真がアップされていて、
もうすっかり見慣れたつもりになっていたら、この火災。

なんといいますか・・・。

『MdNデザイナーズファイル 2009』

写真は『MdNデザイナーズファイル 2009』のページ。

 250名のグラフィックデザイナーたちの
 代表的な仕事と連絡先を紹介。

というわけで、仕事の資料(&興味)として購入したわけですが、
服部一成さんのページに『月刊百科』2008年2月号が。


・・・うれしい。

服部さんのお仕事で今回掲載されているのは、
「服部一成展 視覚伝達」「here and there」「真夜中」
「ポイコ」「三菱一号館美術館」「装苑創刊70周年」
「HOTELS HOMES by UNIQLO」『月刊百科』

『月刊百科』は今年も服部さんに表紙を担当していただいています。
今年はパワーアップというか、オラ~! というか、
知らなかった服部さんの狂暴さ(?)があらわになっているような。
気がしたり、しなかったり、毎月いただくのが楽しみでございます。

『デザイナーズファイル』のほかのページで気になったのは、
森本千絵さん



岩波書店の『育児事典』(2007年)には、やられました。
今年の4月号で休刊になる『広告批評』(2008~)は毎号、
いいぞ、いいぞぉ((c)葛西薫さん)と思いながら見てます。

2009年2月10日火曜日

「東京日記」第94回


川上弘美さんのウェブ連載「東京日記」の第94回が、
本日リリースされました。

今回は・・・

 若い人。

川上さん、なんか尾行しているらしいです。
お気をつけください(誰に向けて書いてるのか、わかりませんが)。

平凡社のサイトのトップページよりお読みください。

これまでの日記をまとめた単行本2冊、好評発売中です。

 『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』
 『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』

【書評】アメリカ人弁護士が見た裁判員制度


「中山研一の刑法学ブログ」で、

 裁判員制度の「謎」

と題して『アメリカ人弁護士から見た裁判員制度』が紹介されました。

 この本は、アメリカ人弁護士の目から見た
 日本の裁判制度に対する辛辣な「謎解き」の書であり、
 われわれの気づかない多くの注目すべき指摘が満載されていて、
 圧倒される思いがします。
 青と赤のペンで線を引きながら、つけた付箋が一杯になりました。

と書いていただいています。

中山さんは1927年生まれ、京都大学、大阪市立大学をへて、
退職後、2005年からブログを開設されています。

2月の平凡社ライブラリー新刊


平凡社ライブラリー、2月の新刊は次の2点です。

良知力『マルクスと批判者群像』

 [帯文]
 マルクスひとり勝ち以前
 1840年代後半、マルクスは運動の渦中、相互批判の中にいた。
 ワイトリング、シャッパー、ヘスら亡命ドイツ人活動家とともに
 等身大のマルクスとその思想を見事に描きだす名著の再生。

以下は本書の13ページより。

 「私はこれまで人びとの共通の問題のために
 ささやかな準備作業をおこなってきたが、
 民衆の苦しみをよそに
 書斎のなかでおこなってきた批判や分析などより、
 その方がはるかに重要ではないのか。」
 ワイトリングがこう言い終わるや、
 マルクスは憤激して力任せに机を叩いた。
 「これまで一度でも無知が人の役に立ったことがあるか。」
 討議はそれまでだった。
 憤然としたマルクスはそのまま部屋の外に歩み去った。

その場の情景がありありと眼に浮かぶ描写です(太字は引用者)。
おれもこんなふうに言って、立ち去ってみたいものでございます。

植村邦彦さんの解説によると、

 本書は、入念に構想され書き下ろされた作品として、
 良知の著作の中でも最も完成度が高い。
 亡命者たちの相剋のドラマという点では、
 E・H・カーの『浪漫的亡命者』
 (酒井唯夫訳、筑摩書房、1970年)とも重なり合う
 上質の歴史劇である。
 その続きを読むことができないのが残念だ。

良知さんは1930年生まれ、1985年に亡くなられました。
本書の元版は1971年の平凡社選書です。

アンリ・フォシヨン/杉本秀太郎訳『改訳 形の生命』

 [帯文]
 瞠目すべき40年ぶりの改訳
 20世紀前半を代表する美術史の碩学
 アンリ・フォシヨンの古典的名著が
 流麗な文章で復活した。

フォシヨン(1881-1943)フランスの高名な美術史家。
本書は1969年に岩波書店から出版されたものの改訳。
杉本秀太郎さんが40年ぶりに、
自らの訳文に手を入れられたということになります。

杉本さんの「訳者あとがき」によると、

 わたしにとって『形の生命』は
 ひとりの活きのいい美学美術史研究者の手になる
 文芸の書である。
 学問をけっして裏切ることのない文芸の書。
 学問と肩を並べ、互いに手に手を取って歩く文芸が、
 道のうえに落していった身分証。
 併せ収められた「手に捧げる」は、
 これをいっそう鮮明に示している。

なお、同書には『かたちの生命』と題した訳書もあります。
阿部成樹さんの訳により、ちくま学芸文庫より発売。

『まいあ』第3巻パネル



すべり出し絶好調(1、2巻のときより動きが早い!)、
有吉京子さんの最新作『まいあ Maia SWAN actⅡ』第3巻
遅くなりましたが、書店様用のパネルができました。

これから発送、お持ちしますのでよろしくお願いいたします。

出版状況クロニクル 9


今日の東京は陽も差していい天気ですが、
小田光雄さんの「出版状況クロニクル 9」
(2008年12月26日~2009年1月25日)を読んで、底冷え・・・。

でも直視しなきゃね・・・やっぱり。

平凡社囲碁部再開?


昼休みに碁盤と碁石が置いてあって、
聞いてみると、平凡社囲碁部を再開するとかしないとか。
・・・と思っているうちに、早くも初心者への講義が開始。


あと、そういえば、平凡社野球部も昨年再結成されたのですが、
活動(徹夜でバント練習など)しているんでしょうか。
それ以前に、チーム名って決まったんだっけ・・・?
「平凡ジャイアンズ」という説を聞いたような聞かないような。

高橋恭司写真集『煙影』

昨日立ち寄った書店に置いてあった、小さな写真集。
見ると、高橋恭司さんの『煙影』(リトルモア)という新作でした。
本には「奇才 高橋恭司 12年の沈黙を破る、最新写真集」の文字。




以下、本を見て、眼に見えたものを箇条書きにて。

■判型はA5判よりやや大きめのサイズ。
■横位置のハードカバー。
■写真点数は12点(表紙を除く)。
■すべてカラーの横位置、35ミリのフィルムか(?)。
■見開きの右ページは白、左ページに余白を取って写真。
■撮影場所は渋谷、H&Mの工事中のフェンス前らしい。
■1カット目をのぞいて、ほぼ同じアングルから撮影。
■被写体は、白いフェンスの前を歩いている人。
■写真家自身の影も映りこんでいる。
■光の調子がオレンジっぽいので午後の夕方前か。
■撮影期間は1日、というより30分程度かもしれない。

「沈黙を破る」というには、あまりにもさりげなく、
不意に姿を現した、という印象。

すごい・・・。

【書評】昭和史を動かしたアメリカ情報機関


昨日に続けて『週刊朝日』ネタで恐縮ですが。
というか、おれが恐縮することもないのですが、
下のエントリー(嵐山光三郎さんと『幸田文 しつけ帖』)と同じ号に、
有馬哲夫さんの新書『昭和史を動かしたアメリカ情報機関』が、
海野弘さんによって紹介されていました。

 日本は、ルーズヴェルトの陰謀で開戦させられたのだ、
 アメリカは真珠湾攻撃を知っていたのだ、
 という陰謀史観がくりかえし蒸し返されている。

 本書は、そのような説がいかに単純化されているものかを
 明らかにしてくれる。
 [・・・]
 たとえば日本の開戦、終戦のいきさつにおいて、
 駐日大使であったジョセフ・グルーの役割が注目されている。
 [・・・]
 終戦においても、昭和天皇は戦争に反対で、
 軍部に押し切られた、という一般の見方は、
 実はグルーなどの意見によってつくられた
 世論という面があったという。

ところで、嵐山さん、海野さんとも平凡社出身、
われわれにとっては大先輩でございます。

2009年2月9日月曜日

嵐山光三郎さんと『幸田文 しつけ帖』


『週刊朝日』での嵐山光三郎さんの連載「コンセント抜いたか」。
嵐山さん、先日は秋田から山形に旅をされていた模様で、
旅のお供に『幸田文 しつけ帖』を持参されたようです。

で、本書所収の「旅がえり」という随筆について書かれています。
幸田露伴が23歳の文を連れて、伊豆を1ヵ月旅行したときの話で、
そのとき露伴は、

 「旅は自分の心ざまによるものだ」

と言って、あれこれ講釈(しつけ)と実演をするらしいのですが、
以下は嵐山さんの文章より。

 一ヵ月の旅が終わって帰るとき、露伴は、
 新橋で下車して、フランス料理を食べよう、と誘った。
 夕食時に不意に帰って、
 留守家族を慌てさせるのはよくない、という。
 ことに遊山旅の場合はそうするのだ、と露伴は講釈した。

 これも「旅の帰り方」ではあるが、
 正直なところは、妻の顔を見るのがいやだったんだろう。
 露伴の講釈が、幸田文という作家を育てたのである。

ところで秋田~山形の旅のあと、
嵐山さんは牛肉弁当を手土産に帰宅されたそうですが、

 妻は信州旅行中だった。

とのことであります。
牛肉弁当はどうなったんでしょうか。

『真夜中』の地図特集


雑誌『真夜中』の第4号は、巻頭で地図を特集しています。
といっても平凡社の地図みたいなのではなくて(そりゃそうだ)、
河井克夫さんのカラーイラストによる「日本文学観光地図」、
南伸坊さん井上嗣也さんらによる「わが遊び場への地図」など。



まだ巻頭をパラパラ見て読んだだけですが、
子どもの頃に誰もが空想したり、経験した(はず)のような、
「自分だけの地図」といった雰囲気が全体に漂っていて、
おれも描いてみようかな・・・という気になります。

ところで『真夜中』の表紙の隣にあるのは、
平凡社がかつて刊行していた『百科年鑑』の1973年版。
70年代~80年代初頭にかけて、
杉浦康平さんを中心にデザイン、構成などが行われていましたが、
「地図」ということで不意に頭に浮かびました。

下の写真は「時間のヒエラルヒー」と題した地図。


東京(上)、大阪(下)という大都市を中心として、
物理的距離ではなく、時間的な距離を地図に落とし込むという試み。
こうすると、たとえば飛行機でぴゅーっと行けるところは近くなり、
逆に交通の便が発達していないところは遠くなる、というわけです。

ほかにもこの時代の『百科年鑑』では、
さまざまな地図やダイアグラムが作られていて、見ごたえがあります。
もちろん今では入手困難ですが、思い出したのでご紹介しました。

World Alliance Forum in AWAJI “ITあわじ会議”


『21世紀の国富論』の著者・原丈人さんが代表理事をつとめられる
アライアンス・フォーラム財団による、
「World Alliance Forum in AWAJI “ITあわじ会議”」が、
3月に開催されます。

案内によると、開催趣旨は次の通りです。

 次世代IT産業創出に向けた取り組み方策等を、
 経済破綻に瀕する世界経済の指針となる
 公益資本主義を交えながら検討・討議し、
 次世代ITビジネス産業の創生を目指したいと考えております。

概要は以下の通りです。

■期日 2009年3月11日(水)、13:30~
■会場 淡路夢舞台国際会議場メインホール
■主催 兵庫県、財団法人原総合知的通信システム基金

■開会挨拶
 井戸敏三(兵庫県知事)
 原信太郎(財団法人原総合知的通信システム基金理事長)

■第一部
基調講演[1]
 テーマ「バングラデシュにおけるブラック・ネット社の事例紹介」
 アブドゥール・ムイード・チョウドリー ブラック・ネット社会長
 →bracNetプロジェクトについてはこちら

基調講演[2]
 原丈人 財団法人原総合知的通信システム基金理事
      デフタ・パートナーズ グループ取締役会長

■第二部
パネルディスカッション
 テーマ 「次世代IT産業と公益資本主義が創る21世紀の社会」
 パネリスト
 アブドゥール・ムイード・チョウドリー ブラック・ネット社会長
 中垣喜彦 電源開発株式会社取締役社長
 (他調整中)
 議長 原丈人(アライアンス・フォーラム財団代表理事)

■レセプション

■お問い合わせ先
アライアンス・フォーラム財団 ITあわじ会議事務局
〒160-0004 新宿区四谷4-21
tel: 03-5369-2384 / fax: 03-3351-5651

モバイル版「Google Book Search」

CNET Japanに以下の記事が。

 「グーグル、モバイル版「Google Book Search」を公開」

これでiPhoneなどからアクセス可能になるわけですが、
Googleのブックサーチは本のスキャンデータで作られているので、
画面の小さなケータイではどうするのだろう・・・と思ったところ、
記事によれば、OCRで文字をデータとして取り出しているそうです。

Googleのブログに、その顛末が書かれています。

伝説の写真家、森山大道?

2月7日(土)開催なので、すでに終了した催しですが、
横浜国立大学にて、森山大道さんをゲストに、
大里俊晴さん榑沼範久さんとの鼎談があったそうです。

写真はその告知チラシ。


 「おれは伝説じゃねぇよ、フフフフ・・・」

という森山さんの苦笑が聞こえてきそうな気も。

■補足
 アップしてから気がつきましたが、
 これが800本目のエントリーでした。

今朝の営業部


週明けの朝から営業部の会議。
今年2009年は、

 平凡社新書創刊10周年(5月)
 コロナ・ブックス創刊15周年(5月)
 別冊太陽、平凡社ライブラリーの超強力企画

等々あり、このさいまとめて半年分の営業計画を立てております。
みなさまよろしくお願いいたします、乞うご期待。

ちなみにN島のうしろにいるのは平凡社の創業者、
下中弥三郎であります。

【書評】アメリカ人弁護士が見た裁判員制度


2月8日(日)の読売新聞「本よみうり堂」で、
コリン・P・A・ジョーンズさんの新書
『アメリカ人弁護士が見た裁判員制度』が紹介されました。
評者は、同紙論説副委員長の榧野信治さんです。

 [アメリカの]陪審制度の仕組みがよくわかり、
 裁判員制度へのいくつかの疑問もわいてきて、非常に勉強になった。

と書いていただいています。
全文はYOMIURI ONLINEで読むことができます。

今日は平凡社さんの取材

ネットを検索していると、

 今日は平凡社さんの取材

というブログがちらほらと・・・。

まず、「演歌新時代」千葉山貴公さん(→オフィシャルサイト)。


 今日は平凡社さんの取材でした。
 [・・・]平凡社と言えば、
 僕の尊敬してやまない白川静先生の全集や、
 別冊『太陽』で特集本などを発行されている出版社。
 [・・・]そしてそして、編集者さんから新刊本まで頂いてしまいました。
 松岡正剛『白川静~漢字の世界観~』(平凡社新書)。
 これは嬉しいですね!!!
 ・・・でもゼロページ・スタッフの面々にこの喜びを伝えたら、
 反応薄かったです。(笑)

もうお一人は、「平成元年生まれの演歌歌姫」
小笠原愛美さん(→オフィシャルサイト)。


 いまから支度します★
 いいお天気♪
 今日は平凡社さんの取材もあります。

平凡社編集部の誰かが、誰かと一緒に取材している模様。
調べてみると、お二人の共通点は、演歌、若手、インディーズ・・・。
「今日の平凡社」では、まだ詳細をつかんでいませんが、
なんかとんでもなく面白くて、心に響くものが来そうな予感。

くわしい情報がわかりましたら、またお知らせします。

2009年2月6日金曜日

伊藤まさこさんと『柳宗理 エッセイ』


『ダ・ヴィンチ』の連載「伊藤まさこの雑食よみ」、
最新号(3月号)では『柳宗理 エッセイ』が紹介されていました。
以下は本文中の伊藤さんのコメントより。

 「本を読み返したのは、
 松本のとあるお店での出来事がきっかけでした。
 店主の方と雑談していたとき『これ・・・』と、
 和の器に甘く煮た梅を出してくださったんです。 
 そこに添えられていたのが柳宗理さんのスプーンでした。
 [・・・]
 帰宅後、そういえばと、家の中を見渡したら
 ボウルもカトラリーも、ミルクパンも柳宗理さんのもの。
 それで、もう一度、この本を読み返そうかなと」

 「毎日使うのに、これは誰、誰の作品で、
 なんてことを考えながら使うことはないけれど、
 柳宗理さんのものは
 特にそういうことを超越しているように思います。
 でも、ときどきあのときの和の器に添えられていたように、
 グッと存在感を発揮したりもする。
 そのバランスがすごい!」

文章の最後は、こう締めくくられています。

 自分自身の目線で、
 自分の暮らしに見合ったものと暮らしていくことの
 大切さを考えさせられた一冊だったようです。

柳宗理さんの文章を初めて1冊にまとめた『柳宗理 エッセイ』
また、柳デザインへの入門書『Yanagi Design』とも、
平凡社から好評発売中です。

「U-Tsu-Wa/うつわ」展