2009年3月31日火曜日

「エンカルタ」終了だそうです

TechCrunch Japanの3月31日のエントリーによると、

 MicrosoftがEncartaを閉鎖, 詳細はWikipediaで読めるよ

以下は記事の抜粋。

 Microsoftが1993年にEncyclopedia Britannica(ブリタニカ百科事典)
 などの古顔に対抗して立ち上げた
 デジタル百科事典Encartaの閉鎖を準備している。

 EncartaのWebサイトは2009年10月31日に閉鎖される
 (日本だけは2009年12月31日)。

 Encartaの歴史を知るためにも、Wikipediaの長い記事が役に立つ。
 この記事には、すでに閉鎖のことも書かれている。


そうですか・・・。

「SUNAO SUNAO」第13回

単行本が好評発売中の100%ORANGEさんの連載、
「SUNAO SUNAO」の第13回がさきほどリリースされました。

今回のタイトルは・・・

 「スナオとかわぐつ」


かわぐつ=革靴です。
あきらかにブカブカのサイズです。

平凡社のトップページにあるバナーからごらんください。

ところで『SUNAO SUNAO』単行本の書店さん用パネルですが、
先日ご紹介した砂尾スナオ君のアップのほかに、
もう1バージョンございます。



あっ、連載が続いている・・・ということは。
第2巻もある・・・ということか?
しばらく先になると思いますが、すでにお読みになった方、
楽しみにお待ちくださいね(気が早すぎ)。

2009年の図書目録ができました


平凡社の2009年版図書目録が、本日納品されました。
なんとか3月中に間に合いました・・・。

ラインナップは以下の通りです。

 ■平凡社出版図書目録2009
 ■平凡社新書解説目録2009
 ■平凡社ライブラリー解説目録2009
 ■東洋文庫解説目録2009

各目録は書店さんに配布いたしますので、よろしくお願いします。
また、目録に関するお問い合わせはこちらのサイトをご参照ください。

■追記
 「平凡社新書解説目録2009」の写真は後日公開!
 と、もったいぶっているにはワケがありまして・・・お楽しみに。

「身の納まり」について(続)


昨日3月30日の「天声人語」に関連して、
幸田文が「身の納まり」について書いた文章はどの本に入っているのか?
というお問い合わせをいただきました。

『幸田文全集』(岩波書店)で調べたところ、
そのものずばり題名になっている文章は見当たらず・・・。

ただし、「花おさまり」という随筆(全集第15巻所収)に、
以下のくだりがありました。
「天声人語」の引用とは異なる随筆のようですが、ご参考までに。

 「あの子は家族みんなの身のおさまりを付けておいて、
 自分の身のおさまりも平安にして逝ってしまった」と老父はいった。
 それは一家みんなの気持を代表する一言だったろうと察して、
 私はお焼香した。

『SUNAO』ブックファースト・ルミネ新宿2店


写真は、営業Hがお世話になっております、
ブックファースト・ルミネ2店さんです。
先日作成した『SUNAO SUNAO』パネルを、
さっそく置いていただいています。
どうもありがとうございます!

隣にあるのは宇多田ヒカル『点 ten』と『線 sen』の模様。
砂尾スナオ君と競演です。

N島、東北出張へ


先週末からN島は東北出張に出かけております。
書店のみなさま、よろしくお願いいたします。

S田は、本日より中国地方(岡山方面)へ出張。
あわせてよろしくお願いいたします。

2009年3月30日月曜日

「身の納まり」について


今日、3月30日の朝日新聞朝刊「天声人語」は、
こんな書き出しで始まっていました。

 随筆家の幸田文が「身の納まり」ということについて書いている。
 出入りの畳職人があるとき、
 腕はよくても老後に身の納まりがつかない者は良い職人とは言えない、
 と口にしたそうだ。
 ▼「若い者に、自分の安らかな余生を示して安心を与え、
 良い技術を受け継いでもらわなくてはいけない」と。

で、もしやと思って『幸田文 しつけ帖』を読み直してみましたが、
「身の納まり」という言葉は見つからず・・・。

ところで、好評「幸田文の言葉」の3冊目、
『幸田文 きもの帖』の見本が本日出来上がってきました。
4月6、7日ころから書店に並びます。
あらためて詳細をご紹介しますので、お楽しみに。

ラッキーホールとは

平凡社新書3月の新刊、
岩永文夫さんの『フーゾク進化論』の218~219ページに、
次のような記述があります。

 八〇年代の前半(おそらく八三年頃だろう)あたりから、
 新宿の一部フーゾク店で見かけるようになったものに
 〈ラッキーホール〉があった。

 [・・・]
 ベニヤ板の仕切り板にヌードの女体が描いてあり、
 彼女の秘所にあたるところに穴っポコをあけて、
 そこにペニスを入れると、向こう側で女性が
 手でサービスしてくれるという他愛ないもの。
 
 しかしこれも受けた。
 その後になると、千景さんというこの道のプロまで登場する。
 「ラッキーホール(ないしはハッピーホール)の女王」
 とまでいわれた彼女は、[以下略]

というサービスだそうですが、ラッキーホールといえば、
1985年に新風営法が施行される前の歌舞伎町を撮影した、
荒木経惟さんの名作『東京ラッキーホール』に記録されています。
写真集にまとまったのは1990年で、太田出版から刊行されました。
そして1997年/2005年には、
タッシェンから再編集&増ページ&無修正版が刊行。
(いずれも今は古書でのみ入手可能)

ちなみにこういう写真です。
上は『森山・新宿・荒木』(現在弊社在庫品切中で、すみません)、
下はタッシェン版に収録されています。
(『森山・新宿・荒木』の右ページはホストクラブ「愛」の晶さん)



以下の一文は、写真集に寄せられた末井昭さんの名文。

 歌舞伎町がブラックホールだと思ったのは、
 最初にラッキーホールに行ったときだった。
 何もない、ただベニヤにあけられた穴のために人が集まってくる。
 たぶん、歌舞伎町とはそういう町ではないのだろうか。
 歌舞伎町には何もない。
 ただ巨大なエネルギーがあるだけなのだ。

末井さんといえば、同じく3月に刊行された
平岡正明さんの新書『昭和漫画家伝説』にお名前が出てきます。
「谷岡ヤスジ バター犬と村の乙女花っぺの最期」と題して
1008ページにおよぶ『谷岡ヤスジのギャグトピア』を論じた章の、
締めくくりの一文より(101ページ)。

 一〇〇八ページの谷岡本の発行人が末井昭である、
 ということは、岡山の山奥の村(そん)から東京に出てきて、
 十年でスキャンダル・ジャーナリズムの殿堂白夜書房
 立ち上げた男の「ダイナマイト・スキャンダル」だ。

末井さんの自伝『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、
現在ちくま文庫に収録されています。
また『絶対毎日スエイ日記』がアートン新社から刊行されています。
どちらも傑作&感動の内容でございます。

森本“家紋”景一さんが関テレに

平凡社新書『家紋を探る』の著者、森本景一さんが、
関西テレビの番組に出演されたそうで、
同テレビのアナウンサー岡本栄さんのコラムで紹介されています。
(2009年3月23日更新分)


家紋の話から、森本さんが復元された「彩色家紋」、
家紋をモチーフにした帯止めなどの話題が紹介されています。
その一部より・・・。

 スタジオ入りされた時、森本さんの後ろにそっと付き添う、
 今風のおしゃれな青年がいました。息子さんだそうです。
 それらの作品は、彫金の仕事をする彼が作ったものだそうです。
 デザインや、仕上げには、父の経験と知識からのアドバイス。
 そして、形を作り上げるのは、新しい世代の感性と技術。
 二人のコラボに、京の手わざの未来を垣間見たようでした。

ほかにも、こちらのブログでも本が紹介されていました。

 これはちょっとめずらしい本ですね(^^)

 まあそれぞれの家に伝わる家のマークみたいなもの
 ってぐらいの知識しかなくても、
 生きていくのに何の支障もないものですが、
 この本に出てくる家紋は、デザインがいい!

とのこと、どうもありがとうございます。

『SUNAO SUNAO』リブロ名古屋店

写真はリブロ名古屋店さんからお送りいただいた、
『SUNAO SUNAO』の平積みの様子です。


立ち上がり好調のようで、ありがとうございます!

本書とは関係ありませんが検索してみたところ、
「スナオ電気株式会社」という浜松市の会社がありました。
タイマー・タイムスイッチの専門メーカー、だそうです。

【書評】バオバブの記憶

月曜日の書評チェックその2は、
本橋成一さんの『バオバブの記憶』
3月29日の朝日新聞読書面「視線」欄で紹介されました。
評者は『Coyote』編集長の新井敏記さんです。
以下はその一部より。


 さらに辛抱強く観察していくと、
 バオバブの木は環境の変化によって泣いたり笑ったり、
 実に豊かな表情で本橋に語りかけてくる。
 気がつけば一年、本橋は「母なる樹(き)」と
 バオバブの木を村人とともに讃え、
 世界で一番幸福な旅人になっている。

ところが・・・。

 そしていま、環境の変化によって
 若木はほとんど育っていないという。
 過去と未来をつなぐ大地の記憶が、
 まさに遮断されようとしている。

下の写真は『バオバブの記憶』の一部とそのキャプションです。


毎週土曜日には村の近くに市が立つ。
遠くの村や町から大勢の人々が集まってくる。


長老のジョバンヌは毎朝のように
一族の幸せをバオバブに祈りにいく。

本橋成一さんの同名の映画『バオバブの記憶』は現在公開中。
詳細はオフィシャルサイトをごらんください。

【書評】木村伊兵衛の眼

月曜恒例の新聞書評チェックです。
3月29日(日)の毎日新聞「この人・この3冊」は木村伊兵衛。
写真史家の金子隆一さんが、3冊をリストアップされています。
(下の和田誠さんの絵の右が金子さん、左が木村伊兵衛です)

『僕とライカ 木村伊兵衛傑作選+エッセイ』(朝日新聞出版)
『木村伊兵衛の眼(レンズ) スナップショットはこう撮れ!』(平凡社)
『定本 木村伊兵衛』(朝日新聞出版)



以下は金子さんの文章の一節より。

 『木村伊兵衛の眼(レンズ)』は、
 何よりも木村の「写真生活」を
 ヴィジュアルにたどることができる一冊である。

 「イキなもんです」「オツなもんです」とは
 木村の決まり文句であったという。[・・・]
 これは写真家木村伊兵衛の人生観そのものように思える。
 そしてそれはライカをもって現実世界と渉りあった
 写真家の写真論でもあったし、
 さらに言えば「写真とは何か」ということへの
 答えでもあったのではないだろうか。

コロナ・ブックス『木村伊兵衛の眼』は好評発売中です。
下の写真は「木村伊兵衛の愛したライカ」一覧。


こちらはドイツのホテルで撮影したセルフポートレイト。


ところで木村伊兵衛といえば土門拳。
というわけで、別冊太陽『土門拳』が先月発売。

さらに、平凡社ライブラリーに『木村伊兵衛と土門拳』と題した、
三島靖さんの著作が収められています。

2009年3月28日土曜日

3月の新聞広告

今日3月28日(土)の朝日新聞朝刊に、
3月の定例新聞広告が掲載されました。

たまたま別冊太陽と書籍が同じ日になりましたが、
まず1面に別冊太陽のサンムツ広告。
新刊の『裸婦』をメインに、好評重版の先月刊『土門拳』。


2面には、3月新刊(+α)を紹介した全5段広告。
(名古屋圏から関西、中国、四国は29日、九州は30日掲載です)


なお、平凡社のウェブサイトにも
3月新刊一覧がリストアップされていますのでご参照ください。
また、重版情報はこちらに掲載されています。

2009年3月27日金曜日

Perfume×空耳アワード


Perfume「ワンルーム・ディスコ」の「超激レア企画」その3は、

 Perfume レアTシャツセット
 (スタッフTシャツ?? メンバー用Tシャツ?! メンバー直筆サイン付き!! )

あと、4月3日(金)と10日(金)に放送の「タモリ倶楽部」は、
恒例の「空耳アワード」で、Perfumeが出演するそうです。

もう空耳アワードの季節がめぐってきたか・・・。

『SUNAO SUNAO』パネル

どんどん増殖する『SUNAO SUNAO』ですが、
今度は、書店さん用のパネルを制作中です。
手順は以下の通り。

1 『SUNAO SUNAO』のカバーをカラーコピーします。

2 市販のハレパネに貼り付けます。

3 余白部分をカッターでカットします。


4 パネルのできあがり!


5 いきなり休憩。

『新版 恐竜の飼いかた教えます』

ロバート・マッシュ『新版 恐竜の飼いかた教えます』が刊行されました。
第1版は原著1983年、翻訳が平凡社から1986年に刊行され、
ロングセラーとして売れ続けてしましたが、
図版・解説等々をバージョンアップして新たに刊行されました。
序文はリチャード・ドーキンス。 


「目的にあわせ最適な恐竜を選ぼう!」とういわけで、

 1 初心者向けの恐竜
 2 家庭用のペットとしての恐竜
 3 翼をもつペット恐竜
 4 レクリエーションやサーカスに向いた恐竜
 5 警備のための恐竜
 6 卵と肉用の恐竜
 7 皮革と羽毛用の恐竜
 8 動物園とサファリパーク用の恐竜

と、さまざまなニーズに対応した恐竜の紹介と、
その特徴や飼育方法がくわしく解説されています。


下の恐竜は「デイノニクス」という種類で、本書によると、

 社会的な責任感の強い慎重な飼い主にとって、
 この恐竜を群れで飼うことほどの満足はないだろう。
 また、これまでにない兵器を探している国の政府には、
 この恐竜こそが解決策となるだろう。

1969年に発見された恐竜で、人の役に立つかどうかは、まだ不明。
しかし、知能が高いことはわかっているそうです。


左ページは、レアステーキを賭けてポーカーを楽しむ様子。
いずれにせよ、上級者向きの恐竜のようです。

社内総出でシール貼り!!

・・・といっても、幸い平凡社ではなくて、
英治出版さんのブログを見ていたら、3月26日の投稿で、

 社内総出でシール貼り!!


 mohoさん作成、本当はトーハン宛に
 今日中に発送しなければならないチラシ、1,400枚。
 オフィスに届いてびっくり、大変なことになっています。

 なんとFAX番号が間違っている!!

 これではチラシを届けても弊社への返信があるわけもなく、
 急遽社内総出で訂正シールを貼っているところです
 (間違えた本人はお休み)。

・・・ご苦労さまでございました。
読んでいるこちらまで、過去を思い出し背筋が寒くなりました。

ちなみに、同社のから刊行されている『企業創造力』の著者
サム・スターン教授が来社されていたらしいのですが、
シール貼りの作業を手伝ってくださったそうです。
いい人だ・・・。

ほかにも英治出版さんのブログを拝見していると、

 『最高の報酬』の客注が増えているんですが、
 原因がイマイチわからない件

という投稿もあって、これまた、わかるわかる・・・。
パブリシティとかの心当たりがないのに、なぜか急に動き出して、
うれしいんだけど理由がわからなくて、
ちょっと気持ち悪いことってありますよね。

【書評】李白

宇野直人さんと江原正士さんの『李白』の書評が、
共同通信の配信で掲載されています(写真は新潟日報)。


評者は古橋信孝さんで、以下はその一部より。

 本書は、そういう漢詩に対する関心を
 満たしてくれる書物である。
 入門書にもなれば、
 ある程度の蓄積をもっている人の欲求にも応える。

 本書の進め方には特徴がある。
 「李白」という書名に示されているように、
 李白の漢詩を人生にそって取り上げ、読解、解読していく。
 だが、注釈書類とは違って、
 俳優の江原が現代人らしい質問や感想を述べ、
 学者である宇野が応じるスタイルで進行していく。
 そこに独特のリズムが生み出され、気軽に読んでいくことができる。
 
 [・・・]といって、内容が薄いわけではない。[・・・]
 漢詩についての書物がこんなに楽しく、
 わかりやすく読めるなんて考えもしなかった。

『李白』は好評発売中、同時刊行の『杜甫』もよろしくお願いします。


(やっぱり李白のほうが人気があるのかなぁ・・・)

4~5月の人文書

人文書関係の情報といえば「ウラゲツ☆ブログ」ですが、
すっかり勉強・リサーチ不足のおれは、
このブログに頼りっきりというか、ネタをいただくばかりでございます。


で、「近刊チェック《知の近未来》:09年3月25日」にて、
4月と5月刊行予定の注目書がリストアップされていましたので、
とりあえずコピペして、ぱっと見て個人的に興味のあるものを太字に・・・。
(あくまで個人的な興味、関心ですので、あしからず)

■2009年04月
『アメリカは変われるか?』堤未果 大月書店
『肉体の迷宮』谷川渥 東京書籍
『ドゥルーズ入門』檜垣立哉 ちくま新書
『現代美術のキーワード100』暮沢剛巳 ちくま新書
『多読術』松岡正剛 ちくまプリマー新書
『京都美術鑑賞入門』布施英利 ちくまプリマー新書
『神曲 天国篇』ダンテ/平川祐弘訳 河出文庫
『快楽の館』ロブ=グリエ/若林真訳 河出文庫
『精神科医がものを書くとき』中井久夫 ちくま学芸文庫
『クルーグマン教授の経済入門』山形浩生訳 ちくま学芸文庫
『ゲーテ形態学論集 動物篇』木村直司編訳 ちくま学芸文庫 
『故郷/阿Q正伝』魯迅/藤井省三訳 光文社古典新訳文庫
『善悪の彼岸』ニーチェ/中山元訳 光文社古典新訳文庫
『ガムテープで文字を書こう!』佐藤修悦 世界文化社
『氏神事典 あなたの神さま・あなたの神社』戸矢学 河出書房新社
『不確実性の時代』ガルブレイス/斎藤精一郎訳 講談社学術文庫
『光と影 新装版』森山大道 講談社
『物部・蘇我氏と古代王権』黛弘道 吉川弘文館
『セザンヌ』ガスケ/與謝野文子訳 岩波文庫 
『生物の驚異的な形』ヘッケル/戸田裕之訳 河出書房新社
『ホーチミン・ルート従軍記』レ・カオ・ダイ 岩波書店
『救済の星』ローゼンツヴァイク/村岡晋一ほか訳 みすず書房
『マルクス『資本論』入門』KAWADE道の手帖 河出書房新社
『21世紀を生き抜くためのブックガイド』岩崎稔+本橋哲也編 河出書房新社
『さびしい文学者の時代』埴谷雄高+北杜夫 中公文庫
『新訳 自殺について』ショウペンハウエル/河井眞樹子訳 PHP研究所
『ポー短編集(2)』ポー/巽孝之訳 新潮文庫
『スピヴァク、日本で語る』本橋哲也ほか訳 みすず書房

■2009年05月
『皇室事典』所功ほか編 角川学芸出版
『歎異抄』阿満利麿訳/注/解説 筑摩書房
『ジョン・ケージ著作選』小沼純一編 筑摩書房
『ゲームの理論と経済行動1』フォン・ノイマン+モルゲンシュテルン
 銀林浩ほか監訳 阿部修一ほか訳 筑摩書房 
『ナショナリズム論・入門』大澤真幸+姜尚中編 有斐閣
『新エディターシップ』外山滋比古 みすず書房
『ならず者たち』デリダ/鵜飼哲+高橋哲哉訳 みすず書房

以下、おれなりのコメントを少々・・・。

『精神科医がものを書くとき』ゲーテ形態学論集
『ジョン・ケージ著作選』『ゲームの理論と経済行動』。
筑摩書房さん(すべて学芸文庫だと思われますが)、
あいかわらずいいところに眼をつけていらっしゃるなぁ・・・と感心。

『ガムテープで文字を書こう!』は例の「修悦体」入門のようですが、
今まで本になっていなかったのが不思議というか、
ああぁ・・・出ちゃった・・・という感じで、反省。

ローゼンツヴァイク『救済の星』はほしいけど、価格的にきつそう・・・。
しかたないのは、よ~くわかりますが、う~ん。

ガスケの『セザンヌ』は、この画家に関する古典的名著ですが、
岩波文庫に入るんですね・・・。
曖昧な記憶ながら、来年、新国立美術館でセザンヌ展があるはずで、
これがかなり画期的な展覧会だとの噂なのですが、
それを見越しての刊行でしょうか。

ガルブレイスの『不確実性の時代』は買い直し書目の候補。
買い直しといえば、ロブ=グリエ『快楽の館』、
巽さんの新訳のポー作品集も(3月末に1冊目が出るようです)。

森山大道さんの『光と影』(元は白夜書房)は恥ずかしながら持ってない、
というか、今や古書値が高くて買えないので、ありがたい企画です。
新装版は町口覚さんがデザインされるそうで、
マッチアンドカンパニーさんのサイトによると、

 不朽の名作写真集『光と影』の復刻版を
 (講談社から)刊行するんで写真集を解体しまーす。
 今やとっても高価な写真集にも関わらず解体?
 それは、印刷入稿するプリントが無いし、ネガも無い。
 で、昭和五十七年に刊行された写真集なので
 印刷フィルムも残ってなーい。
 俺、意を決して解体作業に入ります。

とのことであります(この作業の写真、面白いですよ)。


■恥ずかしながら訂正(4月27日)
 誤・・・森山大道さんの『光と影』(元は白夜書房)
 正・・・森山大道さんの『光と影』(元は冬樹社)
 出版社を思いっきり間違えてました。
 『写真時代』とのつながりで、ついうっかり。
 お恥ずかしい・・・。

「今日の平凡社」1002回目

うっかりしていたら、エントリーが1000回を超えていました。
というわけで、これが1002回目。

とっても中途半端な区切りですが、
あの砂尾スナオさんから、お祝いの言葉をいただきました。


砂尾さん、どうもありがとうございます・・・。

こちらは前髪をアップにした滝川クリステルさんです。
『BRUTUS』の「本 ラブ。」という読書特集(2006年)で、
平凡社ライブラリーの『星の王子さま』をお読みになる姿を
拝見したことを、昨日のように思い出します。



これからも、よろしくお願いします。

2009年3月26日木曜日

4/3-4/5、アートフェア東京2009

4月3日(金)~5日(日)の3日間にわたって、
アートフェア東京2009が開催されます。


2005年にはじまった日本最大のアートフェアで、
今年は、これまでで最高の140以上のギャラリーが参加とのこと。

「100年に1度の経済危機」でアートの世界も厳しいようですが、
こういうときこそ、見にいかないと、ですね。
買う、にはちょっと(いや、かなり)お金がないけど・・・。

アートフェア東京2009では「ベーコン・プライズ」
という賞があるそうで、プレスリリースによると、

 ベーコン・プライズは、イギリスのアーティスト、
 フランシス・ベーコンの名前にちなみ、
 ウォーカー氏の、巨匠と同じ名前で亡くなった愛犬、
 フランシス・ベーコンを偲んで2008年に創設され、
 国籍に関係なく、日本で作品を発表した
 先進的で優れたアーティストに贈られる賞です。

とのことです。

ウォーカー氏とは、ジョニー・ウォーカーさんという、
一見、ウィスキーの銘柄と間違えそうな名前の男性で、
東京の、または東京に来るアーティストをサポートするパトロン的な人。
展覧会のオープニングでよくお見かけしますが先日も、

 おれ あっ、ジョニーさん!
 ジョニーさん まいど!
 おれ まいど、元気?
 ジョニーさん 元気、元気ね。

ジョニーさんを見かけたら、ぜひ話しかけてみてください。
誰でも、フランクに「まいど!」と話してくれます。

定額給付金で行くテツの旅

『乗りテツ大全』の著者、野田隆さんがテレビ出演されます。

出演は、明日3月27日(金)の17時15分頃より、
日本テレビ系列で放映されている「NEWSリアルタイム」です。
 
「リアル目線 ここがわからん!」というコーナーで、テーマは、

 定額給付金で行く お花見鉄道の旅 ここがポイント!

とのこと、出演者は野田さんの他に、
木村裕子(鉄道アイドル)、阿藤快(俳優)、松居直美(タレント)のみなさん。
定額給付金も決まってしまえば、じゃあ12,000円を何に使う? と、
そんな話題に移行してしまっている今日この頃ですが、
「テツ」という使い道がありましたか・・・。

番組キャスター、近野宏明さんもテツ(というか乗り物全般)のようで、
番組サイト内に「乗りもノート」というブログも連載されているのを発見。


番組はインターネットでストリーミングもされています。
そちらでも見られるかもしれません。

野町和嘉写真展「聖地巡礼」

平凡社から『ペルシア』を刊行されたばかりの写真家、
野町和嘉さんの写真展「聖地巡礼」が、
3月28日(土)~5月17日(日)、東京都写真美術館にて開催されます。


同美術館のサイトによると、

 本展は最新作のガンジス、イラン、アンデスを中心として、
 代表作のアフリカ、エチオピア黙示録、メッカを加えた
 約150点によって構成するものです。

また、下記の予定で、野町さんのギャラリートークも開かれます。

 3月28日(土)、29日(日) 
 4月11日(土)、22日(日)、29日(水)
 5月2日(土)、3日(日)、4日(月)、5日(火)、16日(土)、17日(日)
 *各日14:00~15:00

『月刊百科』4月号

『月刊百科』の4月号ができました。
定期購読のほか、書店さんにも置いていただいていますので、
よろしくお願いします(もし見つからなかったら、弊社まで)。


今月号の特集は、「追悼 加藤周一」。
昨年12月5日に89歳で逝去され、2月にお別れの会が開かれましたが、
本号では、日高六郎さん、板垣雄三さん、小森陽一さん、鷲巣力さんに、
追悼文をお寄せいただきました。
(「今日の平凡社」内の加藤さん関連記事はこちらをごらんください)

また、本号より鶴ヶ谷真一さんの新連載「手のひらの肖像」が開始。

表紙はもちろん、服部一成さんです。

 K林 最近、表紙かわいくなりましたよね。
 おれ そう? むしろ狂暴になったような気が。

『白川静』交通広告、発見

どういうわけか昨日の昼には見当たらなかった
東京メトロ東西線『白川静 漢字の世界観』交通広告ですが、
今朝、白川編集部のS藤が、その存在を確認してきました。
さすが厳密さをもって鳴る白川編集部でございます。

下の写メが、その証拠写真。


1両に1枚、しっかり貼ってあったあったそうです。
位置はすべて、シルバーシートの上だったとのことで、
車両のはじっこだと思われます。

野町和嘉『ペルシア』

野町和嘉さんの写真集『ペルシア』が発売になりました。


以下、帯の文章より・・・。

 華麗・繊細にして荘厳なペルシア文化から、
 敬虔と熱狂のシーア派イスラーム、
 都市と村に息づく人々の暮らしまで。
 イラン・ペルシアの神髄を捉えた初の写真集。



ページをめくるたびに眼をみはる、迫力の1冊です。

野町さんのオフィシャルサイトはこちら

『SUNAO SUNAO』POP

そろそろ発売になったと思われる『SUNAO SUNAO』ですが、
書店さん用POPは3種類ございます。
いずれも100%ORANGEさんに描いていただきました。


恵文社一乗寺店さんのコメントをお借りすれば、

 ある意味、100%ORANGEの本領発揮とも言える記念すべき、
 そして金字塔的な一冊になる事は間違いありません。

という本の内容にふさわしい、ある意味、POP界の金字塔かと・・・。

こちらは砂尾スナオ君の友だちC君の、妙に気弱な推薦つき。


こちらは、ご自由にコメントを書き込んでいただけるタイプ。


そして最後は、特製おまけ付きに対応したタイプ。


各種取り揃えておりますので、営業部までご用命ください。

2009年3月25日水曜日

ジャズ関連あれこれ

3月23日(月)の産経新聞にジャズ関連の記事が載っていました。
(いずれもネットで記事を読むことができます)

ひとつは「CDを超えたCD人気 奥行き、臨場感 よみがえる名盤」


 再生音の向上を図ったSHMやHQ、Blue-specといった
 新技術を採用した音楽CDが実用化され、
 古い時代の音源に日が当たるようになってきた。

とのこと。

もうひとつは「ブルーノート70年 ファンの選ぶ名演は?」
こちらでは、平凡社新書『ブルーノート100名盤』が紹介されています。


そして下の写真は、記事とは関係ありませんが、
平凡社きってのジャズマニア、ホッピーF代の机の上。


『東京ジャズ地図』という、交通新聞社さんの本。
F代のおススメは、志木にあるBuncaというお店。
特注巨大スピーカーがとにかくすごいらしいです。

本書には、白山にある映画館というお店も紹介されていて、
セシル・テイラーの『Live At The Cafe Montmartre』が、
おススメの1枚だそうです。
(レーベルはブルーノートではありません)

『白川静』交通広告はどこに?


写真は本日3月25日の12時過ぎ、東京メトロ東西線のホーム。
今日から『白川静 漢字の世界観』の交通広告が掲示されるので、
ちょっと寄り道して電車を待ってみたのですが・・・。


車両に乗り込んで一巡してみましたが、あれ?・・・ない。
もう一巡してみても・・・見当たらない。
午後から掲示替えがあったりするんでしょうか?

【書評予定】バオバブの記憶


本橋成一さんの写真集『バオバブの記憶』が、
3月22日の日本経済新聞に続いて、
3月29日の朝日新聞読書面にて掲載される予定です。

関係ありませんが『バオバブの記憶』の上に、
山上たつひこ先生の『中春こまわり君』が載っておりました。
かつての少年警察官も今は38歳・・・っておれより若かったのか。

営業部がいま読んでいる新書

先週末に「ハイボールN島のホッピー対談」をやりまして、
営業S田ほかも乱入して盛り上がったのですが、
収録自体はうまくいったのかいかなかったのか、
ICレコーダは録音していたものの、記憶が定かではありません。

で、あとでデジカメを見るとこんな写真が・・・。


思い返してみると、当日たまたまバッグに入っていた新書を、
各人がテーブルに並べた、というわけでした。

左から、宮城音弥『精神分析入門』(N島)、
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(おれ)、
山森亮『ベーシック・インカム入門』(S田)。

それにしてもN島、えらく古典的な本を・・・。

『ルーエの伝言』25件目

写真は吉祥寺のBOOKSルーエ(営業Hがお世話になっております)の
花本さんが発行人をされている『ルーエの伝言』の第25号です。
(ヨレヨレになっていて、すみません)


特集は「YES WE 缶!!」ということで、
『冒険缶詰』(ワールドフォトプレス)を参考に、
メンバー4人で15種の缶詰を購入しての試食会。
その結果は「異様な倦怠感が我々を襲う」ものだったそうで・・・。


『ルーエの伝言』には他にもコラムなどが載っていまして、
中央線の西荻~吉祥寺感満載でございます。
最後のページにあったリンク一覧を書き写しておきます。

BOOKSルーエ
吉っ読(吉祥寺書店員の会)
空犬通信
BOOKENDがとまらない
西荻の風

2009年3月24日火曜日

「ワンルーム・ディスコ」到着

Perfumeの新曲「ワンルーム・ディスコ」(初回限定盤)到着。
すでにラジオでガンガンに流れているので覚えちゃいましたが、
新生活を始める不安と期待でいっぱいの曲でございます。
それにしても、タイトルが絶妙。


今回の「超激レア企画」その3(1名様)は、
明日25日にオフィシャルサイトにて発表。


そういえば前に、『月刊百科』のデザインをお願いしている
服部一成さんに、「Perfumeだっけ・・・のファンなんでしょ」と、
「超激レア企画」の応募用紙をいただいたことがありましたが、
よ~く見ると、とっくの昔に締め切りが過ぎておりました。
なぜ服部さんのところに、応募用紙があったんだろう・・・?

■追記(3月25日、18時40分)
 「超激レア企画」その3(1名様)は今日発表のはずなんですが、
 オフィシャルサイトを見ても、まだ載っていない・・・。
 もしかして、決まってない、なんてことないですよね。

3/25から『白川静』交通広告

明日3月25日(水)から4月24日(金)までの1ヵ月間、
松岡正剛さん『白川静 漢字の世界観』の交通広告が掲示されます。
こんな広告でございます。


この広告が掲示される路線は東京メトロ東西線で、
業界用語でいう「まど上広告」(網棚の上ですね)。
各車両に1枚ずつ、掲示されます。
おそらく隣の広告がカラーでゴチャゴチャだと想定して、
白地&色数を押さえすっきりさせてみたのですが、
さて実際にどう見えるか・・・?

ウィキペディアによると東西線の特徴の一つは、

 副都心線以外のすべての地下鉄との接続駅を持つことである。
 また、山手線や中央線とも接続しており、
 都心部での接続性に優れている。

とのことで、通勤・通学その他で目にとまる機会も多い、かと。

やまなし文学賞表彰式(写真)

3月17日(火)に、やまなし文学賞の表彰式が行われ、
『西行 その歌 その生涯』で松本章男さんが、
研究・評論部門を受賞されたことを先日お伝えしましたが、
下の写真はその表彰式の様子です。

表彰式の記事はこちらをごらんください

こちらが山梨県立文学館の外観。
設計は前川國男建築設計事務所をへて独立された
大宇根弘司さんだそうです。


表彰式の様子、賞状を受け取る松本さん。


こちらは記念撮影の様子。


ちなみに、平凡社の本ではこれまでに、
瀬尾育生さんの『戦争詩論 1910-1945』(平成18年度/第15回)
谷川恵一さんの『言葉のゆくえ』(平成5年度/第2回)が、
いずれも評論・研究部門で同賞を受賞しています。

『バオバブの記憶』情報です

本橋成一さんの写真集『バオバブの記憶』が、
3月22日(日)の日本経済新聞で紹介されました。


 人間と自然とが同じ時間の流れに浸り、支え合って生きる姿は、
 不思議と懐かしさをかきたてる。

と書いていただいています。

なお現在公開中の映画『バオバブの記憶』に関連して、
随時トークショーが開かれており、今後の予定は以下の通りです。

■ポレポレ東中野
 3月27日(金) 石川直樹(写真家)×本橋監督(19:00の回上映後)
 3月29日(日) 勝俣誠(経済学者)×石紀美子プロデューサー
          (12:30の回上映後)
 4月4日(土)  渡辺一枝(作家)×本橋監督(12:30の回上映後)
 *詳細はポレポレ東中野のサイトをごらんください。

■シアター・イメージフォーラム
 3月29日(日) 根本きこ(フードコーディネーター)×本橋監督
          (13:30の回上映後)
 3月28日(土) 内澤旬子(イラストルポライター)×本橋監督
          (11:00の回上映後)
 *詳細はシアター・イメージフォーラムのサイトをごらんください。

さらにもうひとつ、J-WAVEのラジオ番組「LOHAS TALK」に、
今週、3月23日から27日まで本橋さんがゲスト出演されています。
オンエアは20時40分~20時50分。


以上、一気に本橋さん&『バオバブの記憶』情報をお知らせしましたが、
最後に映画の予告編をお楽しみください。

『声と話し方のトレーニング』が!

ただいま3月24日(火)の14時45分です。
仕事しながらWBCの決勝戦をネットでチェックしている方も
いらっしゃるのではないかと思いますが、
延長10回表に日本がイチローのタイムリーで2点勝ち越し、
5-3で日本が韓国を下して連覇を決めました。

で、3月22日(日)の朝日新聞読書面に紹介された
村上由美さんの『声と話し方のトレーニング』は、
現在、アマゾン和書ランキングで以下のようになっております。


各カテゴリー内でのランキング:
1位 > 新書・文庫 > 出版社別 > な・は行 > 平凡社 > 平凡社新書
16位 ─ 本 > 社会・政治 > 社会学 > 社会学概論
26位 ─ 本 > 実用・スポーツ・ホビー > 能力発見・自己改革


ところで言ってもしかたないこととはいえ、
WBCって日本と韓国を会場にしたほうがいいような気も。
決勝戦は博多か釜山で、とか。

【書評】作家のおやつ

大好評のコロナ・ブックス『作家のおやつ』
今度は『週刊朝日』4月3日号で紹介されました。
評者は、荒川洋治さんです。


 おやつを知ると、親しみがわく

という見出しがついていて、こんな一節が。

 ぼく[荒川さん]は栃餅(縄文時代の味がする)と柿羊羹がすき。
 誰かいないかな。
 いた。
 茨木のり子は山形・鶴岡の「栃餅」。
 獅子文六は大垣「つちやの柿羊羹」。
 ぼくはよく米原駅で「つちやの柿羊羹」を、土産に買う。
 人に渡す前に自分で食べてしまう。

栃餅については、こちらのサイトにくわしい紹介がありました。
つちやの柿羊羹については、こちらをごらんください。

【書評】私はなぜアジアの映画を見つづけるか

佐藤忠男さんの『私はなぜアジアの映画を見つづけるか』の書評が、
3月22日(日)付の西日本新聞読書面に掲載されました。
評者は、福岡市総合図書館学芸員の八尋義幸さんです。
以下はその一節より。


 本書で最も興味深いのはこうした国々で
 どうやって映画を探したのかというその過程にある。
 良い映画を発掘したいという熱意だけでは相手は応じてくれない。
 様々な外交ルートを通じ、友人を頼り、
 最後は相手と真摯に向かい合う。
 そして誠実に相手の文化や歴史を理解しようと努める。
 その姿勢が伝わったとき相手も心を開いてくれる。
 そうして初めて様々な映画を見る事が可能になる。
 アメリカや日本に比べて技術的に見劣る作品でも、
 今までに知らなかった感動を率直に語る。
 これは自らの価値観を相対化する作業だが、簡単なことではない。
 著者が多くのアジアの映画人に信頼されるのも
 そこに理由があるのだろう。

福岡市総合図書館には映像史料として、
たくさんのアジア映画が収集されており、
同図書館のサイトによれば、
カンボジア、トルコ、マレーシア、韓国、ラオス、ベトナム、
バングラデッシュ、タイ、カザフスタン、パキスタン、中国、香港、
台湾、イラン、オーストラリア、インド、インドネシア、ニュージーランド、
モンゴル、スリランカ、フィリピンの作品があるそうです。

2009年3月23日月曜日

【限定】SUNAO SUNAO特製おまけ

砂尾スナオ君です。

3月25、6日より発売になる100%ORANGEさんのコミック、
『SUNAO SUNAO』の主人公です。


こんなに、おおぜいいます・・・。
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO
SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO SUNAO


というわけで、『SUNAO SUNAO』を書店にてお買い求めの方に、
特製缶バッジを店頭にて差し上げます。
1000個限定、および配布書店さんが限られておりもうしわけございませんが、
ぜひスナオ君を手に入れてください。
(友だちのC君のバッチは作成しておりません、あしからず)


こんな感じのコーディネイトもおススメです(モデル=営業M)

2009年3月19日木曜日

原丈人さんインタビュー

 革新は大企業から生まれない
 動画が新しい時代を開く

と題した原丈人さんのインタビューが、日経BP「ITpro」に掲載されています。
「social web rambling」の滑川さんに教えていただきました。感謝)


以下はその一部より。

 ――時代の主役がコンピュータからPUCに変わっていくと、
 時代の主役はどうなるのでしょう。

 会社がなくなるようなことはありませんが、
 鉄鋼会社や繊維会社のような存在になっていくでしょう。

 シリコンバレーで生まれた企業が
 革新をリードしてきたコンピュータ中心のITは、
 90年代にピークを迎えました。
 2015年には、今のようなコンピュータは使われなくなりますよ。
 保証してもいい。

 ――米国では、グーグルやアマゾン・ドット・コム、
 セールスフォース・ドットコムといった、新たなIT企業が誕生しました。

 むしろ、コンピュータITの時代が
 終わりに近付いていることを示しているのです。

 これらはいずれも、コンピュータを生み出した
 コア技術を使ったサービスビジネスを手掛ける企業です。
 どのような産業でも、コア技術が
 サービスビジネスに利用されるようになった時には、
 基幹産業としての時代の終わりが近付いているものなのです。

 コンピュータ以前の基幹産業である、
 自動車産業も繊維産業もそうでした。

なるほど。

コア(核)となる技術が一般化、世俗化、凡庸化することで、
サービス産業が生まれる・・・ということでしょうか。
ITにかぎらず、一般的に当てはまる法則かもしれません。
で、原さんが関わっていらっしゃる「コア技術」については、
記事にリンクしてお読みください、ワクワクしますよ。

そういえば、原さんの新しい本が出る、という噂が・・・。

マルクス(兄弟)は生きている

動画はマルクス兄弟の映画『Duck Soup(我輩はカモである)』の予告編。



NYTimes.comのブログ「The Moment」の3月17日の投稿によると、

 the Marx Borthers'"Duck Soup" seems right for our times
 — and not just because Harpo’s oversize coats
 or Chico’s hobo-chic hats look spookily
 like the current Comme des Garçons men's collection.

なるほど・・・そういう解釈もできるわけですね。
このくだりは前フリですが「マルクスは生きている」ということか。

平凡社ではこちら(兄弟)のマルクス関連書はございませんが、
あちら(カール)のマルクス関連書はいくつかございます。
とりあえずは平凡社ライブラリーの
『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』をおススメ。
マルクスのタンカの切り方って、抜群です。

ほかにもマルクス論として、ライブラリーには、
ルイ・アルチュセール『マルクスのために』
廣松渉『マルクスと歴史の現実』『青年マルクス論』
良知力『マルクスと批判者群像』が入っています。

マルクス兄弟については、ポール・ジンマーマンの
『マルクス兄弟のおかしな世界』(訳=中原弓彦、永井淳)と
小林信彦さんの『世界の喜劇人』をぜひ。
『世界の喜劇人』は新潮社オンデマンドブックスで入手可。
『マルクス兄弟・・・』は古書でしか手に入らないようです。

受賞の言葉といえば・・・

このところ平凡社の本がいろんな賞を受賞してありがたい限りですが、
受賞の言葉といえば、個人的にいつも思い出すのが、これ。
(『太陽』1964年5月号より)


第1回太陽賞の荒木経惟(当時は「のぶよし」)さんの言葉です。


最後の段落の、

 賞ってやつはいいもので、
 金はくれますし、
 ひとりぼっちのぼくを勇気づけてくれます。
 ごきげんです。

という文章に、しみじみ泣きそうになってきます。

ちなみに、いまさら申し上げるまでもありませんが、受賞作は「さっちん」。
(『太陽』1964年6月号に掲載)


この号には受賞作をはじめ、選考委員の講評が掲載されています。
・・・が、あらためてよく読んでみると、最後に「おわび」が。


前号の発表記事で荒木さんの年齢を間違ったうえ、
ブレッソンのファーストネームも間違っていたらしいです。
あららら・・・。

やまなし文学賞表彰式

昨日3月18日(水)、山梨県立文学館にて、
第17回やまなし文学賞の表彰式が行われました。

すでにお知らせした通り、研究・評論部門において、
松本章男さんの『西行 その歌 その生涯』が受賞。
(関肇さんの『新聞小説の時代』[新曜社]と同時受賞)。


以下、表彰式で配布された選評から一部を抜粋します。

■菅野昭正氏
 松本章男氏の『西行』は、和歌のこまやかな解釈にもとづいて、
 平明な筆によって生涯を見晴らしよくたどったところに特色がある。
 堅苦しい評伝の罠におちいらず、
 親しみやすい西行像が柔軟に描きだされてゆく。

■高田衛氏
 独自な読解によって再配列された和歌がつぎつぎと、
 従来の西行像を解体し構築してゆくことに感銘した。
 論述、筆致には無理はなくまた著者の類推も納得しうることが多い。

■十川信介氏
 従来西行の思い人とされてきた松賢門院説を退け、
 その女官堀河の歌との照応関係から彼女との交情を唱えたり、
 「鴫立つ沢」の名歌の初案を以前の住吉詣でに求めたりするほか、
 魅力的な新発見に富む。

あらためて受賞おめでとうございます。
なお松本さんの最新作『歌帝 後鳥羽院』が4月25日に刊行予定です。
こちらも楽しみにお待ちください。

■追記
 編集担当が撮影してきた受賞式の様子は、来週アップします。

『SUNAO SUNAO』侵入

今日の東京はとても暖かいので窓を開けていたら。
ん・・・? あやしい子どもが外から侵入!


なんだ~、砂尾スナオ君でした。
会社に入るときは一言、声をかけるようにしましょうね。
では、自己紹介していただきましょう。

 はじめまして。砂尾スナオと申します。
 ぼくは、とっても元気な男の子。
 探究心旺盛ですが、ひとり遊びが好きなタイプです。
 友だちは・・・ちょっと気弱なC君かな?
 他には、謎のおじさんもいたりして。


以上、100%ORANGEさんのコミック『SUNAO SUNAO』ができました、
という小芝居でございました(主演=もっちー)


100%ORANGEさんに描いていただいたPOPも各種ございます。
3月25、6日頃より書店発売になりますので、お楽しみに。

さらに・・・おしらせ。
 もらってうれしい特別おまけもございます、次週公開!

『宗教と現代がわかる本 2009』

2007年から毎年刊行している『宗教と現代がわかる本』。
その2009年版が発売になりました。


今回の特集は「天皇と宮中祭祀」。
宗教学者の島薗進さんと、
昨年『昭和天皇』が話題になった原武史さんの対談を筆頭に、
あまり知られることのない宮中祭祀について、
さまざまな側面から論じたテキストが収録されています。

また、浄土真宗本願寺派の大谷光真門主と上田紀行さんの対談
「仏教は現代の苦しみに、どのように向かいあっていくのか」、
立花隆さんのインタビュー「ぼくが宗教嫌いになった理由」、
細江英公さんのインタビュー「ポンペイ、広島、
アウシュヴィッツの悲劇を静かに伝える」などを掲載。


さらに専門家によるテーマ別の世界の宗教事情や、
現代社会と宗教をめぐる論考、各種データなど、
A5判、328ページに読みごたえのある記事がつまっています。



以下は責任編集の渡邊直樹さんの「編集・刊行にあたって」より。

 現代の世界が抱える問題の深層を
 読み解くカギは「宗教」にあります。
 [・・・]
 大事件が起きると、数多くの「報道」がされますが、
 事の本質に関する議論はきちんとなされないまま、
 新たな「ニュース」が報じられると、
 そのかげで忘れられていってしまいます。
 いま大切なのは、垂れ流される情報に惑わされず、
 大切なことを読み取り、考えることではないでしょうか。

なおバックナンバーの2冊、
『宗教と現代がわかる本 2007』
『宗教と現代がわかる本 2008』も好評発売中です。

福家書店銀座店で別冊太陽フェア

福家書店さんの新宿サブナード店
別冊太陽フェアが開催中ですが(すごい売れているそうです)、
3月18日から福家書店さんの銀座店にて、別冊太陽フェアが始まりました。
営業Mが昨日おうかがいして、その様子を撮影。
どうもありがとうございます!


新宿サブナード店のフェアが好調なので、
福家書店さんでは、東神奈川店若葉台店と連続して、
別冊太陽フェアを企画していただいたいているとのこと。

表紙がずらっと並ぶと、やはり壮観。
ご近所のみなさま、お勤めのみなさま、ぜひお立ち寄りください。

2009年3月18日水曜日

写真集『バオバブの記憶』発売


本橋成一さんの写真集『バオバブの記憶』が発売になりました。
「今日の平凡社」の2月25日の投稿でもご紹介しましたが、
西アフリカ・セネガルのトゥーバ・トゥール村を舞台にした作品です。



3月14日(土)よりポレポレ東中野(東京・東中野)と
シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)にて同名映画の公開もスタート。
東京以外でも順次公開予定ですので、
くわしくは映画のオフィシャルサイトをごらんください。

女性型ヒューマノイドロボット

下のキャプチャー画像は「Robot Watch」の3月16日の記事より。


 産総研、女性型ヒューマノイドロボット「HRP-4C」を発表
 ファッションショーにも登場予定

 3月16日、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)
 知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループは
 女性型ヒューマノイドロボット「HRP-4C」を開発したと発表し、
 記者会見とデモンストレーションを行なった。
 産総研では「サイバネティックヒューマン」と呼んでいる。

デモンストレーションの動画もアップされています。

記事によれば「身長158cm、体重43kg(バッテリ含む)。
日本人青年女性の平均値を参考にして、人間に近い外観を実現した」
そうで、上のキャプチャー画像のキャプションには、
「電源オフの状態のため口は少し開きぎみ」と書いてありました。

名前はつけないんですかね。

「Diritto Rovescio」展

ミラノのトリエンナーレで「Diritto Rovescio」という、
ニットを使った作品のグループ展が開かれているそうです。
(2月24日から3月29日まで)

「do-knit-yourself」「naba academy」のキュレーションで、
約50名のアーティストやデザイナーが参加しているとのこと。
下のサイトにその様子がレポートされていますが、かなり面白そう。

designboom
 'dritto rovescio' exhibition
 on knitting at the triennale museum


we make money not art
 Diritto Rovescio, Threads that weave art,
 design and mass creativity


女性のアーティストでは昔から何人かいたものの、
ここ数年、糸や布を素材にして作品を作る人たちが、
増えているような気がするのですが・・・。
何かしらの時代の傾向なんでしょうか?

「夢みごこち」第十一話

フジモトマサルさんのウェブ連載、
「夢みごこち」の第十一話が、さきほどリリースされました。

今回のタイトルは「田舎暮らし」です。


平凡社のトップページから入ってお読みください。

ユニクロ×ジル・サンダー


ユニクロがジル・サンダーとコンサルティング契約を結んだそうです。

この場合の「ジル・サンダー」はジル・サンダーさんが代表を務める
コンサルティング会社、すなわち彼女自身のことで、
かつての自身のブランド「ジル・サンダー」とは無関係。
ブランドのほうはプラダ・グループ等をへて現在オンワード傘下にあり、
ラフ・シモンズがクリエイティブディレクターをつとめています。
(あ~、ややこし)

ユニクロのプレスリリースによると、

 このデザイン契約では、
 グローバルに事業展開をするユニクロのメンズ及び
 ウィメンズ商品全体に対してジル・サンダー氏が
 デザイン・クリエイティブ監修行なうこと、
 及び特定コレクションのデザイニングそのものを行なうことを
 主な提供役務としております。

 本年Fall & Winter(秋冬)シーズンから、
 ジル・サンダー氏との協業によるユニクロ商品を
 世界中のお客様にお届けできるようになる予定です。

へぇ・・・。

ニュースはこちらに。
ユニクロ商品にかかわるデザインコンサルティング契約締結のお知らせ
UNIQLOがジルサンダー氏とコンサルティング契約締結

【書評】幸田家のしつけ

橋本敏男さんの『幸田家のしつけ』の書評が、
日経ビジネスONLINEの「毎日一冊! 日刊新書レビュー」
に掲載されました。

評者は清野由美さんで、まずタイトルがすばらしい。


 『品格』とか言いたかったら、これを読んでから

書評もおもしろく、「幸田露伴・文」と「森鴎外・茉莉」という
「文豪の父と娘」を比較しながら、本題に入っていきます。
以下本文の引用より。

 では露伴が文に授けたしつけとは、どういうものだったか。
 そのスピリッツがよく分かるひと言が本書に収められている。

 〈水は恐ろしいものだから、根性のぬるいやつには水は使えない〉

 さりげないものだが、
 確かにこれは家事を知り尽くした人でなければ、出ない言葉だ。

そして、露伴のしつけの言葉を紹介しながら、

 ・・・こうやって引用していくと、「幸田家のしつけ」とはつまり、
 新書の大ベストセラー『女性の品格』を、
 もっと知的に感性豊かに表したものだといえる。
 露伴が生きた時代から100年が過ぎ、
 何事もすべて簡便に流れる今、私たちは逆に、
 こういった時代がかった美意識にこそ、
 生きる基準を見出そうとしているのだろう。

清野さん、どうもありがとうございます。
現在弊社在庫切れですが、書店さんにお問い合わせください。

幸田文自身の言葉をおさめた単行本、『幸田文 しつけ帖』もぜひ。

『はじめましてにほんちず』『はじめましてせかいちず』

平凡社の幼児向け地図帳で、ロングセラーの2冊、
『はじめましてにほんちず』『はじめましてせかいちず』が、
また、急に売れていまして、その理由はこちら、のようです。
こちらのブログもご参照ください)





2冊とも在庫品薄(特に『せかいちず』)にてご迷惑をおかけしています。
現在重版中ですので、もうしばらくお待ちください。

コロナ・ブックス『日本の文様』


コロナ・ブックスの最新刊は『日本の文様』
以下のカテゴリー別に、文様の種類と解説、
それを使った美術・工芸品などがカラーで紹介されています。

 1 幾何学的な文様(亀甲つなぎ、唐草、格子、縞など)
 2 植物の文様(松竹梅、松、桐、朝顔、水仙、椿など)
 3 動物の文様(鳳凰、龍、亀、千鳥、蝶、蜻蛉など)
 4 天象・山水の文様(太陽、月、雲、霞、雪、波など)
 5 器物の文様(車、扇、花筏、鳥居、巴、宝づくしなど)

下は「松」の文様。
右ページは古清水色絵松竹梅文高杯(江戸時代、18世紀)。
左ページは「白紋縮緬地松梅鶴模様友禅染絞振袖」(江戸時代)。
見開きの緑地の文様は唐長文様「若松の丸」公家・武家好み。


こちらは右ページが「獅子」、左ページが「亀」。
日本にはもちろん獅子はいませんでしたので、
絵画や文様に基づく想像上の動物としてデザインされました。


コロナ・ブックスでは、ほかにも『日本のかたち』
『日本の色』『日本の香り』など、
日本の伝統文化をわかりやすく紹介したラインナップがあります。
『日本の文様』とあわせてお読みください。

2009年3月17日火曜日

芸術選奨贈呈式の動画

毎日新聞の動画共有サイト「毎日動画」に、
昨日の芸術選奨贈呈式の様子がアップされていました。

芸術選奨贈呈式
小泉今日子、蒼井優、椎名林檎、井上雄彦さんら受賞



津野海太郎さんは映ってませんが、小泉今日子さん、
蒼井優さん、椎名林檎さんたちの姿が見られます。

■厳密に言えば、6分19秒くらいのところで、
 記念撮影のシーンで井上雄彦さんの右下、
 岩井俊雄さんの右隣に、津野さんが映っています。

Mars in Google Earth

Google Earthが、とうとう火星にまで行ってしまいました。
下の動画はそのデモ。



Google Earth 5.0のダウンロードページ
によると、

 Google Earth の火星でできること

 ■最初の目撃者になるのはあなただ!
  火星レイヤから、NASA の最新映像をダウンロードしよう。

 ■トークツアーを体験しよう
  科学者 Ira Flatow または Bill Nye の火星に関するラジオ解説。

 ■ローバーの 3D モデルを見よう
  高画質 360 度パノラマ映像を楽しむ。

 ■検索しよう
  火星の顔やオリンパス山など、火星の有名な景観がみられる。

【書評】幸田文 しつけ帖

好評につき3刷決定の『幸田文 しつけ帖』の書評が、
『週刊朝日』3月27日号に掲載されました。


評者は駒沢敏器さんで、以下はその一節より。
 
 このような凛とした文章と、
 そのしつけの内容に心惹かれるのはなぜだろうと、ふと思う。
 [・・・]

 懐かしいものを愛でる回顧としてではなく、
 失ったものを思い出したいという戒めの行為として、
 おそらく私たちは幸田文の文章を読む。
 [・・・]昔はそれが普通だったのに、
 今やほとんど残されていないらしい「暮らしの常識」のなかに、
 私たちは今の生活に必要な何かを呼び戻そうとしている。

「幸田文の言葉」3部作、『しつけ帖』に続いて『台所帖』が発売中。
4月7日には『幸田文 きもの帖』が発売予定です。

芸術選奨贈呈式・祝賀会

昨日3月16日(月)の15時半~17時半まで、
平成20年度(第59回)芸術選奨贈呈式・祝賀会が開かれました。
会場はホテルニューオータニ東京の芙蓉の間(東)。

『ジェローム・ロビンスが死んだ』で文部科学大臣賞の
評論部門を受賞された津野さんのお祝いに、
「今日の平凡社」も行ってまいりました。
文学賞とはちがい、まるで初めてで、やや見学気分が抜けず。

「受賞者及び贈賞理由」は文化庁のサイトをごらんください。




開会の挨拶のあと、文部科学大臣賞、同新人賞の贈呈、
文部科学大臣の挨拶があり、
続いて受賞者を代表して、滝田洋二郎さん(文部科学大臣賞)、
市川亀治郎さん(同新人賞)による受賞挨拶が行われました。

下の写真は壇上の津野さん、おめでとうございます。


贈呈式の後、壇上では記念撮影などがありました。


贈呈式のあと、会場を芙蓉の間(西)に移して祝賀会。



こちらは「芸術選奨一覧」という冊子。
受賞者の紹介や作品、選考経過などが掲載してありました。


あらためて、津野さん、受賞おめでとうございます!

■おまけ(映画部門新人賞の蒼井優さん

2009年3月16日月曜日

平岡正明『昭和マンガ家伝説』

平凡社新書の3月の新刊、3冊目は、
平岡正明さんの『昭和マンガ家伝説』です。


【概要】
平岡正明は音楽と映画に強いが、漫画にもめっぽう強い。
世界一のマンガ王国・日本には、ゴダールやコルトレーンや若松孝二もいる。
戦後批評史の未知の領域に屹立する、
漫画と漫画家の幻想世界を縦横無尽に解読。
世の中にはジャズと映画のほかに、ちゃんとマンガがあったのだ。
漫画ファン必読の書!

【目次】
Ⅰ 小松崎茂 『地球SOS』
  六浦光雄 「夜の蝶の帰館」一葉
  長谷川町子 おや、三島さんが・・・
   サザエさんとディズニーを批判する
  手塚治虫 『38度線上の怪物』

Ⅱ 谷岡ヤスジ 谷岡ヤスジが忘れられかけている
   バター犬と村の乙女花っぺの最期
  赤塚不二夫 狂犬トロッキズム

Ⅲ 松本零士  『男おいどん』大山昇太の困窮 /『ザ・コックピット』
    『銀河鉄道999』
   松本零士と同宿した元海軍中佐殿
  石ノ森章太郎  『佐武と市捕物控』アゲイン

Ⅳ 平田弘史 劇画『座頭市』の問題点
  滝田ゆう 『寺島町奇譚』

Ⅴ 寺沢武一 『ゴクウ』の絵柄と物語構想力/『コブラ』
  かわぐちかいじ  『牙拳』の肉体感
  安彦良和 『虹色のトロツキー』

Ⅵ 富永一朗 ポンコツ・アゲイン
  西岸良平 『三丁目の夕日』の一挿話
  秋本治 『東京深川三代目』支持の理由/「こち亀」千ページ

あとがき

岩永文夫『フーゾク進化論』

平凡社新書3月の新刊、2冊目は、
岩永文夫さんの『フーゾク進化論』


【概要】
「フーゾクは進化している。まるで生き物のように」。
敗戦直後のRAAから出発したニッポンの戦後フーゾク。
その後、パンパン、赤線からソープ、ピンサロ、ノーパン喫茶、
ファッションヘルス、ホテトル・マントル、出会い系サイト・・・。
法の規制と当局の取締りをくぐりぬけ、
次々に新しい業種やテクニックが開発されてきたこの業界だが、
闇の部分が多く、きちんとした記録も残っていない。
そのなかで、この道30年になんなんとするベテランが、
取材を元に丹念に調査し書き下ろした快作。

【目次】
はじめに

第一部 戦後フーゾクの誕生──敗戦から赤線廃止まで

第一章 RAAから始まる
RAA=特殊慰安施設協会の設立/世界に例をみない国策売春
RAAの実態とは

第二章 パンパンと敗戦の風景
慰安施設がRAAの中心/パンパンの出現
パンパンのファッションと生活スタイル/パンパンの経済効果

第三章 進駐軍の本音と建前
進駐軍によるパンパン狩り込み策/進駐軍の売春事情
兵士と性病の問題/RAAの盛況と規制の強化

第四章 公娼制度の廃止と生き残り策
公娼制度の廃止と特殊飲食店/私娼街・鳩の街の実態
赤線の誕生

第五章 赤線が戦後フーゾクの枠組みを作った
赤線による変化とは/坂口安吾の「東京パレス」リポート
赤線の時代の新フーゾク/フーゾクの多様化と当局の規制
飲食系、健康系、紹介系──フーゾクの三分類

第六章 一九五〇年代フーゾクの新しい波、アルサロ
アルサロという新フーゾク/キャバレー・サロン系の系譜
アルサロの料金システム/“白いハンカチ”サービス
不明確なアルサロ誕生の時期/アルサロ、全国に広がる
未亡人サロン/アルサロの進化

第二部 フーゾクの開花と進化──六〇・七〇年代の高度成長

第七章 戦後フーゾクの代表・トルコ風呂
トルコ風呂の誕生/“オスペ”から始まるイノベーション
“イス洗い”と“リリー・オン・ザ・ヒル”/エポックとなった“泡踊り”
吉原のトルコ人気復活劇/雄琴のフルコース・サービス
次々に開発される新テクニック/九〇年代以降の動向

第八章 店名にみるトルコ風呂の進化
トルコ風呂のメッカ・吉原/赤線廃止とトルコ風呂の開業
立て替えと店名の変更/オイルショックとアイディアトルコの出現
ブランド名を冠した高級店の消長
取っつきやすさを売りにする格安店/吉原の二〇〇〇年代

第九章 浜松に生まれたステッキガール
浜松の地理的特色/ステッキガールのセールスポイント
遊びの相場と手取り

第一〇章 アルバイト料亭──赤線廃止後の新フーゾク
「線後派フーゾク」の代表格/飛田新地の転業策
「アルバイト」と手軽/〈座ブトン売春〉というバリエイション

第一一章 ネーミングで誘ったパンマ
パンパン+アンマ/ラブホ街の“白の時代”と“黒の時代”
熱海で生まれたパンマ/大阪での大人気から消滅へ

第一二章 新宿二丁目で流行したヌードスタジオ
新宿二丁目のアンニュイな線後派フーゾク
カメラ不要のヌードモデル“撮影”/男娼の登場

第一三章 ピンサロのサービス競争と全国展開
ピンサロの前史/“マッチ擦りプレイ”とは/東京オリンピックとピンサロ
オサワリバーからピンクサロンへ/画期的な“花ビラ回転”
本番サービスの登場/七五年以後の当局の取締り強化とその隙間
キャバクラという突然変異種/EXキャバ、ランパブなどの細分化
過激フーゾク・西川口流/ピンサロ史に残る平塚「ジャンジャン」
息の長いフーゾク


第三部 ニューフーゾクの拡大──新風営法以後の新商法

第一四章 ノーパン喫茶、のぞき部屋の衝撃
非ホンバン系の祖、ノーパン喫茶
「モンローウォーク」革命/ノーパン嬢のコスチューム
アイドル、イヴ嬢のコメント/ノーパン喫茶のフーゾク界に与えた衝撃
第二次ブームと新風営法による終焉

ニューフーゾク第二波、のぞき部屋
フーゾク初体験の女性の参入/のぞき部屋の構造
のぞきから個室サービスへ

第一五章 紹介系ニューフーゾク──ホテトル、マントル、紹介クラブ
人気となったホテトル、マントル
ノーパン、のぞきからの展開/〈ホテマンデ〉の人気
短かったマントル・ブーム/機動性を生かしたホテトル
相手を選べるデートクラブ/女子高生クラブなどのイロイロなクラブ

古くて新しい〈紹介・交際クラブ〉
紹介形フーゾクの歴史/“主婦代行”の「みどりの会」
〈愛人バンク〉の急成長と消滅/高級“男女交際クラブ”の進化

第一六章 健康系ニューフーゾク──ファションヘルス、性感マッサージ
新風営法後の目玉、ファッションヘルス
“ファッショナブル”で異名の多いフーゾク
ファッションヘルスと個室のドッキング/複合フーゾクの禁止で中心業種に
ファッションヘルスのさらなる進化/改正新風営法後に急増したデリヘル
イメクラは男性の妄想を現実化した

新しい感覚を開発した〈性感マッサージ〉
マッサージに力点を置いたフーゾク/診察室そっくりの〈クリニック〉
〈美療マッサージ〉の流行/九〇年代以降の主流〈性感ヘルス〉
韓国エステから始まった〈アジアンエステ〉

第一七章 新しい出会いを作るフーゾク
       ──パーティー系、テレクラ、出会い系サイト
マニアの集まりから始まった〈パーティー系〉
スワップパーティーとビデオ鑑賞会/フーゾクビジネス化したパーティー
カップル喫茶とハプニングバー

電話を利用したテレクラ、出会い系サイト
フーゾクの質を変えた〈テレクラ〉/「テレクラ規制条例」と出会い系サイト
出会い系カフェの出現

あとがき
参考文献

・・・目次は以上、ふうぅ。
写しているだけで頭がクラクラしそうな百花繚乱ぶりでございます。

なお歴史をたどるという本書の性格上、現在では不適切とされる言葉、
使用されていない表現などが含まれていることをご了解ください。

大澤武男『青年ヒトラー』

平凡社新書の3月の新刊は3点。
順に概要、目次などをご紹介していきます。

まずは大澤武男さんの『青年ヒトラー』


【概要】
反ユダヤ主義を掲げ、その圧倒的な演説力で民衆を魅了。
結果、破滅の道へと突き進んだアドルフ・ヒトラー。
2009年4月20日、人類史上稀に見る汚点を残した
ヒトラーの誕生120年目を機に、冷静かつ客観的に、
その出生、恵まれた幼少期から、挫折と反ユダヤ主義に
目覚めていく青年期、そしてナチ党入党までを検証する。
いかにして狂気に満ちた独裁者になったのか?

【目次】
プロローグ

第一章 生い立ちの記 気ままな少年時代
自信あふれる少年/夢見るアドルフ/私生児の父アロイス
実科学校の落第生/唯一人の友クビエツク
初恋のシュテファニー気ままな生活、ウィーンへ/愛する母の死

第二章 失意のウィーン時代
下宿生活/オペラの友/建築家への夢と意志/放浪と逃避の日々
絵を描く生活/オーストリア・ハンガリー帝国の衰退――政治的関心への目ざめ
影響を及ぼした人々/反ユダヤ主義への傾倒/失意と憎悪と冷酷と

第三章 幸せなるミュンヘンでの日々と戦場の勇士
画家としての幸せな日々/清楚な青年、定まらぬ将来
第一次世界大戦の勃発/兵役志願/勇敢な伝令兵/一級鉄十字章に輝く
失明の危機、野戦病院にて/敗戦と失望の中で

第四章 極右政治活動への突入と破滅への道
ミュンヘンの兵舎にて、活路の模索/革命体制への順応と傾倒
急な極右翼思想の形成/政治活動の開始、弁舌の天才
受けた反ユダヤ主義/闘争の世界観/政権への道、破滅への前哨

エピローグ――よみがえる友情
一九三九年八月三日午後、バイロイト・ワーグナー家にて
一九四〇年七月二十三日午後、バイロイトにて最後の出会い
憎悪と冷酷と反逆と


上は小学4年の終わりの頃のクラス写真。
最後列、最上段の真ん中で腕を組んでいるのが、
10歳のアドルフだそうです。

「幸田文の言葉」3冊目の装丁

読者の輪が広がっている「幸田文の言葉」3部作の3冊目、
『幸田文 きもの帖』のカバーが校了しました。

既刊『しつけ帖』『台所帖』とあわせて、ちらっ・・・とご紹介しておきます。


発売は4月7日の予定です、お楽しみに!

2009年3月13日金曜日

ショーン・ランダース展

ニューヨークを拠点に活動するショーン・ランダース(Sean Landers)の
個展「Sadness Racket」が、明日3月14日(土)から4月7日(火)まで、
タカ・イシイギャラリーにて開かれます。


同ギャラリーのサイトによると、

 「昔は順調だったけど、今は四苦八苦さ」
 ショーン・ランダース “Sadness Racket” 2009より

 世界(現代美術)経済の減速の真っただ中にいるアーティストの一人、
 ショーン・ランダースの心のありようを映した今回の作品は、
 後退と変革の時代の不安をまるで糧としているかのようです。

展覧会名を日本語にすると、「悲しい商売だぜ」という意味でしょうか?

竹尾ペーパーショウ2009

2009年の竹尾ペーパーショウのご案内をいただきました。



案内状によると、展覧会形式ではなく「言葉のペーパーショウ」。

 「製品としての紙の厳しくリアルな視点」
 「メディア論でとらえる紙」
 「感性からとらえる紙の可能性」

 上記のテーマを語るにふさわしい、内外約30人のスピーカーに、
 紙の厳しさと現状、そして可能性について、2日間に渡って語って頂きます。

とのこと、企画・構成は原研哉さん、アートディレクションは松下計さん

■会期 4月17日(金)、18日(土)
■会場 丸ビル ホール&コンファレンススクエア
■申込 3月18日(水)~3月26日(木)

詳細は竹尾ペーパーショウのサイトをごらんください。

なお、ペーパーショウの記録は毎年、本になっていますが、
2005年の『+skill』(在庫あり)、
2006年の『UNBALANCE BALANCE』(すみません、品切です)は、
平凡社から刊行されました。

『国民百科』の箱


エレベータの脇に、なぜか『国民百科事典』の箱が置いてありました。
全8巻、14,000円と書いてあります。
1961年から刊行が始まり、爆発的に売れて、
「百科事典ブーム」と言われ、会社もたいへんうるおった、とか。
日本近代出版史のひとコマでございます。


写真の箱はたぶん、その後に刊行された改訂版かと思われますが、
いま見ると、なかなかかわいいデザイン。

YouTube素材だけで音楽制作

TechCrunch JAPAN経由で知ったネタ。

 Kutiman版「ビデオスターの悲劇」

 Kutimanを知らない人は、今ウェブで生まれつつある
 最新の音楽センセーションの話題に1週間遅れている。
 Ophir Kutiel、別名Kutimanは、
 イスラエルのミュージシャン兼プロデューサーで、
 Thru Youというタイトルのプロジェクトを7日前にリリースした。
 以来、このビデオは100万回以上再生され、
 ブロゴスフィアでもTwitterでも活発に語られている。

 プロジェクトは7本の音楽トラックとビデオからなり、
 すべてYouTubeにあるビデオ素材だけから作られている。
 Kutimanは寝室で3ヵ月を 費して、100本以上のビデオを切り貼りし、
 歌い手や楽器、ギター、ピアノ、ドラム、ハープから
 シンセサイザー、ブズーキ、はてはレジの音までサンプリングした。

はい、おれは1週間遅れてました。
で、YouTubeにアップされているのを見て、聴いてみると、
確かに面白くて、良くできてます。





TechCrunchには、

 このプロジェクト自体がDJ ShadowのEndtroducing...を彷彿とさせる。

とも書いてありますが、音楽的には、あそこまですごいとは思わないなぁ。
でも、一見、一聴の価値はありますよ。

『作家のおやつ』ランキング


福岡けやき通りにあるブックスキューブリックさんのサイトを見ていると、
「今週の売上ベスト10」で『作家のおやつ』が・・・。

2月2日~2月8日・・・2位(おっ、すごい)
2月9日~2月15日・・・2位(おおっ!)
2月23日~3月1日・・・1位(やった~、ありがとうございます)
3月2日~3月8日・・・圏外(あらら?)

 小さな店なので仕入や追加補充の具合によって
 順位は大きく変わってきますが、
 参考までにランキングを発表してみます。
 (書籍のみ・新書含)

とのことですが、もしかしたら品切期間だったのかも。
どうももうしわけありません。
重版ができましたので、よろしくお願いします。

■追記
 N尾が重版分から手配させていただきました。
 今後も、よろしくお願いします。
 「作家の○○」、次は何がいいでしょうねぇ・・・。

『てぶくろがいっぱい』の偕成社さん

『この絵本が好き! 2009年版』で海外絵本部門1位に選ばれた、
『てぶくろがいっぱい』の出版元、偕成社さんからメールをいただきました。

 海外絵本の部で『てぶくろがいっぱい』がトップに入っており
 担当者がとても喜んでおりました。
 読みでのある内容ですね。
 編集部で回覧したあと資料として大切に保存させていただきます。

どうもありがとうございます。
『てぶくろがいっぱい』の記事の一部をご紹介しておきます。


 なくしたものがここにあります
 ほっこり心があたたくなる絵本

 こののどかな雰囲気は一九五八年に刊行された当時のアメリカ、
 郊外の住宅街にすむ人々の暮らしそのものだったのかもしれません。
 現代では少なくなってしまった、懐かしく心温まる触れ合いが
 この絵本の大きな魅力となっています。

 もう一つの魅力はスロボドキンの描く子どもたち。
 [・・・]どうしてこんなに生き生きと、愛らしいのでしょう。

『だるまさんが』のブロンズ新社さん

本日より発売の『この絵本が好き! 2009年版』にて、
国内絵本2位に選ばれた『だるまさんが』の出版元
ブロンズ新社さんより、編集部あてにメールが届きました。

 「社内全員で心待ちにしていた『この絵本が好き!』の登場に、
 あちこちで歓声が。だるまさん入賞に社内がわきました!」とのこと。

ご丁寧にありがとうございます。


以下は、『この絵本が好き!』での紹介より。

 だるまのニューアイドル登場!

 絵本の世界でだるまといえば、
 久しくかこさとしの『だるまちゃん』でした。
 そこへ二〇〇八年、「だるまさん」が彗星のように現れたのです。

『この絵本が好き! 2009年版』、ベスト絵本発表!


平凡社が毎年刊行している『この絵本が好き! 2009年版』が、本日発売。
メインはもちろん、昨年刊行された国内絵本/海外絵本のベストです。
さて今年度版の国内絵本1位は・・・こちら!


『くまとやまねこ』
文=湯本香樹実、絵=酒井駒子(河出書房新社)

おめでとうございます!(拍手)
昨年の『ビロードのうさぎ』(ブロンズ新社)に続いて、
絵では酒井さんが連続1位を獲得されました。
「第1回 MOE 絵本屋さん大賞」でも1位でダブル受賞です。
小野明さんの総評から、一部をご紹介します。

 絵本にかかわっている人や絵本ファンの間では、
 今や不動の人気を得ていますね。

 『くまとやまねこ』、物語もすばらしいですよね。
 親友の死をどうやって受け入れるか、
 実に情感あふれるストーリーです。

平凡社営業部内でも回し読みしましたが、沁みました・・・。
大人になると身にしみてわかること、そして子どもに知っておいてほしいこと。
その両方が見事な絵とストーリで描かれています。


さて、国内絵本・海外絵本の1位から3位までを、ご紹介しておきます。

■国内絵本ベスト
 1位 くまとやまねこ
    (文=湯本香樹実、絵=酒井駒子、河出書房新社)
 2位 だるまさんが
    (作=かがくいひろし、ブロンズ新社)
 3位 エゾオオカミ物語
    (作=あべ弘士、講談社)

■海外絵本ベスト
 1位 てぶくろがいっぱい
    (文=フローレンス・ スロボドキン、絵=ルイス・スロボドキン、
    訳=三原泉、偕成社)
 2位 ちいさなあなたへ
    (文=アリスン・マギー、絵=ピーター・レイノルズ、
    訳=なかがわちひろ、主婦の友社)
 3位 しずかに! ここはどうぶつのとしょかんです
    (作=ドン・フリーマン、訳=なかがわちひろ、BL出版)

4位以下は『この絵本が好き! 2009年版』をごらんください。
ランキング発表以外にも、湯本さん、酒井さん、三原さんへのインタビュー、
特集「今に生きる画家 初山滋と茂田井武」をはじめ、
「絵本の世界のいま」を、さまざまな内容でご紹介しています。
読者のみなさんの絵本選びの参考になればうれしいです。

2009年3月12日木曜日

Alice a'la modeで『金子國義の世界』

インフォレストさんから『Alice a'la mode』をお送りいただきました。
どうもありがとうございます。

インフォレストさんといえば雑誌『小悪魔ageha』の出版元ですが、
こちらの『Alice a'la mode』は、ロリータ系(+少しゴス)。


コロナ・ブックスの『金子國義の世界』を取り上げてくださっています。


 “泉鏡花”と“モンロー”が混在する書斎。
 東西芸術を愛した彼のすべて!

という見出しで、

 『不思議の国のアリス』の装丁も手掛け、
 大胆な構図と洗練された色彩、
 濃厚で上質なエロチシズムを絵で表現する著者の部屋は、
 すばらしいのひと言。

他にも『ナリコの読書クラブ』『巨匠とマルガリータ』
『ガープの世界』『大島弓子が選んだ大島弓子選集3』
『プリンセス・ダイアリー』が紹介されているほか、
メインのコーナーでは『ドグラ・マグラ』の記事もあって、
絶妙のテイストとバラエティ。


おれはおっさん(もうすぐ42歳)ですが、
誌面全体から「これが大好き!」という気分が伝わってきました。
やっぱり、好きなことをテーマに、好きなスタイルで作って、
好きな人がいるはず! という気持ちで送り出す本っていいですよね。

「大人のお金力講座」第8回

石原壮一郎さんとカラスヤサトシさんの、
「大人のお金力養成講座」、第8回がさきほどリリース。

今回のお題は・・・。


 「給料が下がった話を語ったり聞いたりする問題」

こういうご時勢でございます。
自分が下がっちゃった場合、相手が下がってしまった場合、
さまざまなシチュエーションにどう大人らしくやり過ごすか。

平凡社のトップページから入ってお読みください。


■注 上のカラスヤさんのマンガは、平凡社の例ではございません。

週刊読書人「土門拳生誕100年」

週刊読書人の3月20日号の2面に、
「土門拳 生誕一〇〇年を機に」と題した
写真史家・金子隆一さんのテキストが掲載されています。


 今年2009年、生誕100年にあたる土門拳は、
 間違いなく日本を代表する写真家の一人である。
 それ以上に、日本人にとって、
 最も著名な「写真家」といってよい。

という書き出しで始まり、荒木経惟さん、篠山紀信さん、
土門拳の先輩格・木村伊兵衛という著名な名前を挙げながら、


 にも関わらず土門拳なのである。
 それは写真学校を志望する21世紀の若い世代にとっても、
 還暦をとうに過ぎたアマチュア写真家にとっても、
 はたまた写真なんてあまり興味を持たない人にとっても、
 日本の写真家というと必ずといっていいくらいに
 土門拳の名前があがってくるのである。
 時代や世代を超えて、たとえその人にとって
 一番ではないにしても日本の写真家というときには、
 忘れることのできない存在、それが土門拳なのである。
 それは土門拳の写真表現がもつ特徴、
 そして写真家としての姿勢は、
 日本人が抱く「写真」というものに
 通底しているからではないだろうか。

金子さんの文章はまだまだ続きますので、
週刊読書人本紙をお読みください。

ちなみに文章に添えられている写真は、
別冊太陽『土門拳 鬼が撮った日本』からのもの。



金子さんの論を裏付けるかのように、よく売れております。

松本章男さんインタビュー

今日3月12日(木)の山梨日日新聞朝刊に、
『西行 その歌 その生涯』やまなし文学賞を受賞された
松本章男さんのインタビュー記事が掲載されています。


以下はその一部より。

 著書『西行 その歌 その生涯』(平凡社)では、
 残された和歌を自在に読むことで、
 書き尽くされた感のある西行像の新しい側面を引き出している。
 「漂泊の歌人といわれるが、実生活と和歌の約半分は京都で暮らし、
 詠んだもの」といい、
 同じ京都で生まれ育った松本さんならではの視点を織り込む。

 同書でまず注目されるのは、鳥羽天皇の中宮だった
 待賢門院璋子が西行の恋の相手だったという通説を覆した点だろう。
 
 [・・・]
 松本さん自身は脱サラ後、物質的欲望を抑え、
 精神の豊かさを求める暮らしをしてきた。
 「ごちそうを食べなくても、市内を歩いては京都の四季の変化を感じ、
 楽しんできた」。
 大量生産・大量消費・大量廃棄を続けた末に行き詰った現代社会にこそ、
 再び清貧を重んじる暮らしを取り戻す必要があるのではないか、と思う。
 だからこそ、世が乱れ閉塞感に満ちた時代にありながら、
 出世の道を捨てて僧になり歌を詠み続けた西行の姿に、
 あこがれずにはいられないという。

新書ブーム市場沸騰?

今日3月12日(木)の朝日新聞朝刊文化欄に、

「新書ブーム 市場沸騰」

というメイン見出しの記事が載っていました。
『新書大賞2009』(中央公論新社)発売を受けてのものでしょう。


「ブーム」「沸騰」というと売れてる感じがしますが、
実際に読んでみると、そんな内容というわけでもなく・・・。

記事は「『何でもあり』の新書ブーム、市場沸騰 書店棚ぎっしり」
という見出しで、asahi.comに転載されています。

ところで、印象に残ったコメントをいくつかメモ。

■間宮淳『中央公論』編集長 
 「今の新書には一発ギャグのような本と
 保存版にしたい本が混在する猥雑さがある。
 雑誌よりアバンギャルドです」

■[岩波新書の]小田野編集長は
 「岩波カラーをより鮮明に出して差異化を図る」路線を打ち出す。
 最近は『反貧困』(湯浅誠)、『貧困大国アメリカ』など
 ベストセラーが続出。6割の本で増刷がかかるほど好調だという。

■講談社現代新書出版部長の岡本浩睦さんも
 「百花繚乱になって自分たちの色を出しやすくなった」と語る。
 [・・・]
 「[新御三家]登場時は]『新潮を仕掛けたい』
 『光文社の時代』という書店が増え、編集部も迷走した。
 今は『新御三家』よりも軟らかいレーベルがさらに増えた結果、
 そういう声も消えた。先祖返りが可能になった」

さて、平凡社新書は。

「幸田文の言葉」3部作の注文書です

本日重版ができたと思ったら、もう3刷決定の『幸田文 しつけ帖』
さらに、発売直後に重版が決定した『幸田文 台所帖』
そして、4月初旬発売予定の『幸田文 きもの帖』

「幸田文の言葉」3部作の注文書を営業Hが作成しました。



以下、営業Hの手書きコピーより。

 手にとってページをめくるうちに、
 いつのまにか、ひきこまれてしまう。
 ドラマチックなことはおこらないのに、
 涙がこぼれそうになる。

POPもございますので、よろしくお願いします。
最近あんまりない、丁寧な作りの「珠玉」の本と自負しております。

『日本の15大財閥』ランキング

かなり久しぶりの書店ランキングネタでございます。
写真は昨日、3月11日(水)の日本経済新聞夕刊より、
ジュンク堂書店大阪本店さんの3月2日~8日の新書ベスト。


『日本の15大財閥』が3位にランクイン!
どうもありがとうございます。
おかげさまで現在重版中、3月18日(水)にできる予定です。

というわけで、編集担当のW田にコピーを持っていったところ、

 W田 お~、すごいじゃないっすか!
 おれ すっごいよ~(カシャッ←実はシャッター音はしない)。
 W田 あ、写真勘弁してくださいよ、おれ苦手なんすよ~。
 おれ 大丈夫大丈夫、押したフリしてるだけだから。


油断も隙もあったもんじゃございません。

『日本の15大財閥』は、こちらのブログにも取り上げられています。
Makotsu Garage  今日の見・聞・読
How to quit
坪井信行オフィシャルブログ ビジネスのプロになるために

2009年3月11日水曜日

キャビネットを開けると・・・


営業部の片隅にある、何の変哲もない業務用キャビネットですが。


一番下の引き出しを開けると・・・なぜか、さきいかや塩昆布が。
油断のならない会社でございます。

ETV特集「森山大道」

NHK教育テレビの「ETV特集」、3月15日(日)の放映は、

 犬の記憶 森山大道・写真への旅


NHKのサイトに載っている予告によると、

 番組では、森山の写真家的日常に密着しながら、
 大阪釜ヶ崎、東京新宿、青森三沢など、
 森山の生きた都市と時代の記憶を辿って、
 その写真の世界を旅していく。
 それは、虚ろな現代日本の失われた未来を探し求める、
 写真の旅である。

とのことです。

「写真への旅」といえば、荒木経惟さんの名著の書名でもあります。
朝日ソノラマの「現代カメラ新書」というシリーズの1冊で、1976年刊行。
その後96年にマガジンハウスから同じ判型で復刊され、
現在は光文社文庫に入っています。

なお平凡社の森山さんの本としては、
荒木さんとの共同写真集『森山・新宿・荒木』
(ごめんなさい、いまちょっと弊社在庫品切中です)、
学生さんとの一問一答『昼の学校 夜の学校』(在庫あり)があります。


内容はもちろん面白いんですが、
森山さんの本で唯一、写真が収録されていない、
というのもウリ(なのか?)の1冊です。
デザイナーの池田進吾さんによる絵を本文に収録。
本を作っていたときのやりとりが思い出されます。

 森山さん 今度の本、写真いらないよね。
 おれ   そうですね、それもありですね。
 森山さん 池田さん、絵を描いてよ。見てみたいなぁ。
 池田さん えっ・・・。

できあがった絵は傑作でした、ぜひ見てください。

2009年出版目録追い込み中


指サックをしてゲラをめくりながら、
平凡社の2009年出版目録制作の追い込み作業中です。

目録は以下の4点となります。

 ■平凡社出版図書目録2009
 ■平凡社新書解説目録2009
 ■平凡社ライブラリー解説目録2009
 ■東洋文庫解説目録2009

新書、ライブラリー、東洋文庫は別途目録があるため、
「出版図書目録」には収録されておりません。

出来日は3月31日、4月より発送、配布に入りますので、
もうしばらくお待ちください。

3月の平凡社ライブラリー新刊


3月の平凡社ライブラリー新刊は次の3点です。

■カエサル、石垣憲一訳『ガリア戦記』
 [カバー裏より]
 紀元前五八~五二年、カエサル率いるローマ軍は、
 ガッリア(現在のフランス、ベルギー)に遠征、この地を平定して、
 ギリシア・ローマ文化がヨーロッパに入る基礎を築いた。
 その歴史的大事件の現場のありさまを、
 カエサルは率直かつ簡潔な筆で記録にとどめた。
 ヨーロッパ史の古典中の古典を、
 いちばん読みやすく正確な新訳で読む!

『ガリア戦記』といえば、岩波文庫版(近山金次訳)、
講談社学術文庫版(国原吉之助訳)、
さらに最近では中倉玄喜訳の単行本(PHP研究所)がありますが、
本書はその最新訳、平凡社ライブラリーオリジナル版です。
巻末には青柳正規さんの解説と、索引がついています。

■上村忠男『現代イタリアの思想をよむ [増補新版]クリオの手鏡』
 [カバー裏より]
 クリオ(クレイオー)とは、ギリシア神話のムーサ(ミューズ)のひとり。
 クローチェから今日のギンズブルグ、アガンベン、ネグリまで――
 近現代イタリアの思想家・歴史家たちはいずれもが、
 この歴史の女神の忠実な奴僕であった。
 かれらの著作を丹念に読み込み、その学問論的意義、
 知識人としての反省のあり方を今日的視点で考察する。
 旧版(1989年)に、近年の論考を大幅増補。

本書の旧版は『クリオの手鏡 二十世紀イタリアの思想家たち』
と題して、1989年に平凡社から刊行されました。
ライブラリー化にあたって改題されたほか、
以下の論文が増補されています。

 ■実存主義から関係主義へ
  エンツォ・パーチと関係主義的現象学への道
 ■ノルベルト・ボッビオ 夢の刈り入れ時の思想家
 ■ロスアンジェルスのギンズブルグ
 ■閾からの思考 アガンベンと政治哲学の現在
 ■アガンベン読解のための第三の扉
 ■新たな始まりとしての〈群島=ヨーロッパ〉
 ■法の〈開いている門〉の前で
 ■スピノザ・ヴィーコ・現代政治思想
 ■グラムシのマルクス主義について

解説は岩崎稔さん、巻末に人名索引および詳細な文献一覧付。

■紫式部、アーサー・ウェイリー英語訳、佐復秀樹日本語訳
 『ウェイリー版 源氏物語 4』
 [カバー裏より]
 薫自身は熱心に御仏の名前に訴えかけつづけた。
 しかし[・・・]祈りをあげるごとに総角が縮んで、
 次第に衰えてゆくのが薫にはわかった。(「総角」)
 妹の小芹を匂に、自分は総角と――
 薫の目論見はその姉娘の死によって壊れる。
 身代わりの人形のように浮舟が現れる。
 かくて奇矯な個性たちはドラマを加速させる。
 ウェイリーが愛した宇治十帖の世界のリアルが物語の棹尾を飾る。

『ウェイリー版 源氏物語』、本巻にてめでたく全4完結です。

源氏といえば、ノーマ・フィールドさんの第1作
『源氏物語、〈あこがれ〉の輝き』の日本語訳が、
今年の1月末にみすず書房さんから発売になりました。
同時期に『小林多喜二』(岩波新書)も刊行されましたが、
『源氏物語』のあとがきには、

 ここ数年来、日本のプロレタリア文学、
 とりわけ小林多喜二を追ってきた私にとって、
 『源氏物語』に取り組んでいた時期は前世のことに思える。

 自分の履歴をどう説明しようか。
 つじつま合わせを図って、
 紫式部も小林多喜二も同じ時期に国際的な作家となった、
 などと言ってみたこともある。
 これは六巻本となったアーサー・ウェイリーの英語の最終巻と、
 多喜二の『蟹工船』の英訳が出たのが
 たまたま一九三三年だったことを指すに過ぎず、
 この種の偶然がなにを意味するか、たいして考えてもみなかった。

このあと「文学」についての考えが記されていますが、
続きは実物に当たってみてください。

あなたの国の映画を見せて下さい

朝日新聞の3月10日(火)夕刊「追憶の風景」という欄に、
佐藤忠男さんのインタビューが掲載されていました。

 「お国の映画見せて」が癖

という見出しで、佐藤さんとアジア映画の関わりが語られています。


もっとも多く参加された映画祭はテヘランだそうで、
「15、16回は行っています」とのこと。

 どこでも観光に誘ってくれるんだけど
 「それよりもあなたの国の映画を見せて下さい」
 と言うのが私の癖。
 そんな外国人は珍しいから先方は大あわて。
 「インテリは自国の映画など見ない」
 と言われたこともありました。

 でもね、見ると面白いんですよ。

と、タイの「傷あと」というメロドラマや、
フィリピン映画はタイと違って血なまぐさいことなど、
「ひと口にアジアといっても、映画は実に様々」と、
佐藤さんはおっしゃっています。

さらに、

 アジア映画と出会ったことで、
 映画を通じて世界を見渡すことが
 できるのだと思うようになりました。
 その国のごくふつうの人の
 立ち居振る舞いを見ることができる。
 そんな文化は、映画以外にない。
 だから外国に行くと言うんです。
 「あなたの国の映画を見せて下さい」と。 

そんな佐藤さんの活動は、
『私はなぜアジアの映画を見つづけるか』
にまとめられていますので、ぜひお読みください。

多部未華子はいま、


『フィッシュストリー』を読んでいる。
そうです。

『LOVE書店!』
の10号の表紙は多部未華子さん
表紙にはこんなコメントが。

 一ヶ月に何冊も買い込んでしまう日もあれば、
 まったく読まない月もあるので差がすごいです。
 最近はお料理本のコーナーをまわるのが
 特に好きです。つい買ってしまうから
 本屋さんの魔力ってすごいですよね。
 今は東野圭吾さんや伊坂幸太郎さんの本が
 特に好きかも。歴代の本屋大賞の作品も
 実は結構読んでいます(笑)。
 伊坂さんの作品の中では
 『チルドレン』がお気に入りでしたけど、
 この『フィッシュストーリー』もおすすめ。
 登場人物のキャラクターに引き込まれて、
 一気に読んじゃいました。

ちなみに、多部さんが出演されている映画
『フィッシュストーリー』が3月20日(金)から公開。
だそうですよ、平凡社編集部のS下さん。

そういえば、うちの営業のK林(酒豪)が、
しばらく前に伊坂幸太郎作品ロケ地めぐりというツアーで
仙台に行って、某書店さんの裏口を蹴ったりしたらしいです。
(もちろん許可を得てのことですが)

「アーツ&クラフツ」と柳宗悦


上の写真は3月9日(月)の朝日新聞夕刊です。

4月5日(日)まで、東京都美術館にて
「生活と芸術 アーツ&クラフツ展」が開催されていますが、
それに関連した本を青山ブックセンターさんが紹介されています。

展覧会のウェブサイトによると、

 19世紀後半にイギリスで興ったデザイン運動
 「アーツ&クラフツ」の広がりを、
 ウィリアム・モリスを中心とするイギリス、
 ウィーン工房がひときわ輝いたヨーロッパ、
 そして民芸運動が花開いた日本での
 美しい作品からたどる展覧会です。

 必見は、柳宗悦らが昭和初期に建てた
 「三国荘」(みくにそう)の再現展示です。
 柳の収集品や若き濱田庄司、
 黒田辰秋らの作品で飾られた室内には、
 民芸の原点を見ることができます。

とのことで、ABC本店のS原さんもリストに挙げていらっしゃった、
別冊太陽『柳宗悦の世界』を見直してみると、ありました。
モノクロ写真ですが、下の写真が「三国荘」の様子。


これが再現されているのか・・・見に行かねば。

イタリアン廃業・・・

白山駅そばにあるイタリア料理店(のようなもの)が廃業。
のようで、解体工事をしていました。


まあ、しょうがないかな・・・。
昼にスパゲティを発注しても、時間がかかるというので、
もういいっす、別のところに行くんで、と店を出たこともあるし。
スムーズな受注→納品を実践せねばと思ったことでした。

■追記
 営業S介によると、
 「あそこはキャパのわりに厨房がちっちぇんだよ」
 いつのまに厨房まで取材していたんでしょうか。

2009年3月10日火曜日

『白川静』が新書大賞2009で5位!


『新書大賞2009』(中央公論新社)が本日発売されました。

大賞は堤未果さんの『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)。
読みながら背筋が寒くなる面白さ(?)でありました。
ちなみに、3月25日(水)に三省堂書店神保町本店にて、
堤さんの受賞記念講演と贈賞式が行われるそうです。

さて2位以下は・・・。

2位 神谷秀樹『強欲資本主義』(文春新書)
    福岡伸一『できそこないの男たち』(光文社新書)
    宇田賢吉『電車の運転』(中公新書)
5位 松岡正剛『白川静』(平凡社新書)
6位 堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)
7位 杉山茂樹『4‐2‐3‐1』(光文社新書)
8位 姜尚中『悩む力』(集英社新書)
    河合 太介、高橋 克徳、永田 稔、渡部幹
    『不機嫌な職場』(講談社現代新書)
    金子勝『閉塞経済』(ちくま新書)


『白川静 漢字の世界観』が5位にランクイン! むふぅ~。
選んでくださったみなさま、どうもありがとうございます。

投票システムは、以下の通りだそうです。

 「新書に造詣の深い書店員」30人と「新書編集部」30人の計60人に、
 2008年発売(奥付表記に基づく)の新書の中から
 「読んで面白かった、内容が優れていると感じた、
 おすすめしたいと思った」5冊(順不同)を挙げていただき、
 その結果を集計しました。


永江朗さんも『白川静』を取り上げてくださったほか、
平凡社新書では『iPS細胞』『破戒と男色の仏教史』
を挙げてくださった方がいらっしゃいました。
どうもありがとうございます(担当F田より)。


永江さんと宮崎哲弥さんの対談も、
今後の新書の方向性にとって示唆に富む(&耳が痛い)ものです。
(宮崎さんは『昭和史を動かしたアメリカ情報機関』に言及)

以下、永江さんのコメントより。

 想像するに、どういうブランド・イメージを構築するか
 方針のないままに社内の編集者を集めて、
 「好きに作りなさい。ただし納期とコストは守るように」
 と言い渡す、そんな作り方をしているんじゃないかな。
 
 また、読者に「あ、私はこういう本が読みたかったんだ」
 と気づかせるのが編集者の本来の役目ですが、
 釣り糸を垂らすべき、潜在的な欲求の在り処を
 編集者が見失っている。

個人的には中公新書さんの『電車の運転』『アダム・スミス』の、
タイトルにかなりインパクトを受けました。
これ以上、削りようがないというか、そのままやんというか、
工夫していないようでいて、パシッと決まったタイトルだと思います。
要するに、コンセプトや内容がクリア、ということだったんでしょう。

下の写真は、三省堂書店さんの「新書ガールズ」のお一人。

平松洋子さんが『作家のおやつ』を

ちょっと前の記事になりますが、
2月15日(日)の北海道新聞「現代読書灯(ナビ)」で、
平松洋子さんがコロナ・ブックス『作家のおやつ』
辰巳浜子・辰巳芳子『新版 娘につたえる私の味』(文藝春秋)、
片岡義男『ナポリへの道』(東京書籍)の3冊を紹介されています。


以下『作家のおやつ』について述べられた箇所より。

 ページをめくるほどに感嘆する。
 三島由紀夫、手塚治虫、茨木のり子、小津安二郎、
 色川武大、吉田健一・・・
 三十一人の作家が好んだおやつが続々と繰り広げられる
 「作家のおやつ」は、編集の手間が惜しみなく注がれた労作である。

 自在な構成がいい。
 作家自身が著した甘味についての一節を冒頭に冠し、
 ついで身内や知人など縁のあったひとが秘話を添える。
 図版もふんだん。
 甘いもの、ポートレート、自筆原稿、
 さらには現存する書斎を訪ねて新たに撮り下ろしたおやつの情景に、
 いまにも作家が顔をのぞかせそうな感覚をおぼえる。

 料理ではなく、おやつ。
 曖昧な、しかし誰もが安らぐ時間のあわいから暮らしぶりがあらわれ、
 肉厚な人物像が浮かぶ。

このあと、沢村貞子さんのミカンをめぐるエピソードが紹介され、

 ありきたりの果物が、
 名脇役にしてすぐれた随筆家の日常の中で存在感を放ち、
 圧倒される。

と平松さんは書いていらっしゃいます。



平松さんご自身の文章が「味」についての一つのエッセイのような、
読みごたえのある一文でした。

なお、平松さんのエッセイ『おとなの味』が平凡社から好評発売中です。
こちらもぜひ、お読みください。

■追記
 『作家のおやつ』の重版は、本日出来上がりました。
 これから出荷いたしますので、よろしくお願いいたします。

ヘリコプターのご案内メール

こういう時代なので、いろんなメールがくるのですが、
今朝PCを立ち上げると、こんなご案内が・・・。


 報道、ドクターヘリなども一般的なモデルの他に
 ピストンエンジンのヘリによる安価な運用モデルや
 防災地区へのヘリポート設営などご提案させて頂いております。

 ヘリコプターの購入、売却やヘリポートの設営をお考えの際は
 是非一度ご相談頂ければと思います。

いやぁ・・・ウチはヘリコプターの購入は考えてませんので。
ヘリポートを設営する場所もございませんし。

あしからず。

「喫茶店ブルース」快調連載中

「巷にカフェは増えたけど、昔ながらの“喫茶店”はめっきり減ってしまった。
カフェラッテやらエスプレッソマキアートやらを紙コップのフタの小穴から、
チューチュー吸いながら町を歩くのもたまにはいいが、
中年男としてはかつて“サテン”と呼んでいたような店の方が落ち着く――」
 
コラムニスト泉麻人がおくる、東京・ときどき東京以外の、
おじさんがほっと落ち着けるおさぼり喫茶案内。


というわけで泉麻人さんの「喫茶店ブルース」、
毎週月曜に快調に更新されています。
(なんか一曲書けそうな、いいタイトルでございます)

現在までに登場したお店は・・・

 珈琲大使館 その1 (東京・新橋)
 珈琲大使館 その2(東京・新橋)
 UCCチェーン カフェ メルカード(東京・江古田)
 珈琲 琵琶湖 (東京・梅屋敷)
 喫茶&レストラン 想苑 (香川・高松)
 珈琲専門店 伴茶夢(東京・目白)
 アラビカ珈琲店 (東京・永福町)

平凡社のトップページから入ってお読みください。

そういえば、うちの近所に「大郎」と書いて「たろう」と読む、
埃をかぶったような喫茶店があったのですが、諸般の事情で潰れました。
店じまいしたあとも、入り口の鍵が掛かってないという怠惰ぶりでした。
マスター(まるでやる気ゼロ)は東大卒だったそうですが・・・。

2009年3月9日月曜日

原宿にルー・リードが


夕刻に原宿の裏通りを通りすがっていると、ルー・リードのポスターが。
頭のなかで「ワイルドサイドを歩け」が鳴って、思わず撮影。
(暗かったのでブレてしまいましたが)

あとで調べたら、Supremeのキャンペーンでした。
こちらの記事によると、撮影はテリー・リチャードソンだそうです。

シブいな・・・オヤジ。
見そびれていた『ルー・リード/ベルリン』のDVDを買っちゃいました。

『リンゴ姫とキンギョ姫』重版

人形作家・市川こずえさん
『リンゴ姫とキンギョ姫。 文化人形と遊ぶ12か月』

2004年に刊行された本ですが、
コツコツ・・・コツコツ・・・と売れ続け、このたび重版ができました。
こんな内容の本です。


昭和30年代、どこの家庭でも親しまれていた
「文化人形」という手縫いの女の子人形。
レトロでどこかポップな、このお人形の世界を型紙付きで紹介。

で、重版にあわせて、なぜか絵がうまい営業Hが注文書を作成。
書店のみなさま、よろしくお願いします。


池袋コミュニティ・カレッジでの「市川こずえの少女塾・文化人形」も、
好評ロングランで講座開催中、こちらもよろしくお願いします。

「東京日記」第95回

川上弘美さんのウェブ連載、
「東京日記」の第95回がリリースされました。

今回のタイトルは・・・

 棒で、つつく。


川上さん、何をつついているんでしょうか。
ちょっとあやしい人のような気がしないでもない。

平凡社のトップページから入ってお読みください。

BLACK コム デ ギャルソン

青山の骨董通りにあるコム デ ギャルソンのスペースは、
いま「黒一色」になっています。



「The Monent」の「In Tokyo, Back to Black」
という記事をごらんいただければおわかりの通り、
1階は、白い壁の空間に真っ黒の箱を2個挿入。
その中に服やアクセサリーが置いてあるわけですが、
照明も薄暗くて、服のディテールを見るには、
いったん黒い箱から外に出ないとわからない。
BE@RBRICKとの限定コラボをメインに展開されています。

2階もまた真っ黒な箱があり、
コンスタンチン・グルチッチの椅子やスツールの黒バージョンが、
無造作に展示されています。
複雑な構造で一瞬ゴツい印象ですが、意外と座り心地がよかったです。


例によって、このスペースでのお店は期間限定。
BLACKは3月末まで、とのことです。

ちょうど2009秋冬のコレクションが発表されたところですが、
以下はスージー・メンケスの「The man/woman meld」という記事より。

 Feminism is not really a fashion issue,
 but at Comme des Garçons, Rei Kawakubo makes it so.

Style.comでは、こんな一文も。

 Were these vulnerable innocents abroad cocooned
 in protective layers against the harshness of the world?

ところで下の写真は、近く(でもわかりづらい場所)にある、
センター・フォー・コズミックワンダーで、こちらは真っ白。

新しい根津美術館の外観(2)

2月4日のエントリーで、隈研吾建築都市設計事務所設計による
新しい根津美術館の写真をアップしましたが、
3月8日に仕事の途中で通りすがったので、塀の隙間から再撮影。

覗き見みたいで後ろめたい気もしますが、
見たい気持ちはしかたない・・・というわけで。



通りに面した外壁の1階部分は、細い竹で覆われていました。
また、写真では伝わりませんが、鉄板の黒い色は微妙なニュアンス。
黒というより「墨」といったほうがふさわしい印象でありました。



谷島屋浜松本店オープン

静岡の谷島屋さんが、3月6日に浜松本店をオープンされました。
場所は浜松駅ビル「メイワン」の8階で、
おうかがいしてきた営業Mによると、
売り場面積約600坪、書籍・雑誌の在庫数約42万冊だそうです。
以下、営業Mの写真レポートです。

7階からのエスカレーターホール天井の巨大なオブジェ。


すっきりとしたレジ回り。


児童書コーナーには子どもの背丈にあった入り口が。


店内に併設されたエクセシオールカフェ。


オープン当日の静岡新聞とチラシ、店舗案内など。

丸善福岡ビル店の新書棚

先週、九州に出張したT岐部長のレポートです。
写真は丸善福岡ビル店さんの新書棚の様子。



以下はT岐のコメントより。

 福岡に行き、丸善さんを訪問。
 出版社別の新書コーナーとは別に、
 テーマで新書を陳列する棚を作られてました。
 面白いので携帯写真。

 手間のかかりそうなことをよくおやりになりましたね、
 と実作者のM田さんにハナシをうかがったら、
 お客さんの反応も上々とのこと。
 養老センセイのようにいろんな出版社から本が出ている方の作品や、
 〈脳〉本がまとまってるとこれは便利そうだし、動きがあっていいよね。

2009年3月7日土曜日

八代嘉美さんのバイオテクノロジー論

今日3月7日(土)の朝日新聞朝刊「異見新言」欄で、
平凡社新書『iPS細胞』の著者・八代嘉美さん
バイオテクノロジーについて執筆されています。

 バイオテクノロジー
 「生きる権利」のために用いよ
 多様な生命観 許容する社会を


ヒトiPS細胞が成功する一方で、
バイオテクノロジーの利用への批判の声も根強く存在する現在。
そんな状況に対する八代さんの考えを、抜粋しつつご紹介しておきます。
(たぶんasahi.comにはアップされないと思いますので)

 私はこうした主張[遺伝子操作批判]を聞くたびに思うことがある。
 本当にバイオテクノロジーは、
 人間性の喪失に至る坂道なのだろうか。
 [・・・]
 結局のところ、人間はテクノロジーとともに歩むのが「自然」であって、
 テクノロジーに対する過度の禁欲のほうが、
 よほど人間性の否定なのではないかとすら思える。

さらに「殺す科学」という言葉で、
人体実験などのテクノロジーの負の利用の歴史を踏まえた上で、
ADA欠損症への遺伝子治療という具体例を挙げ、

 バイオテクノロジーは、
 出生後まもなく死に至っていたはずの人間に、
 人間が本質的に持っている「生存する権利」の行使を可能にした、
 という意味において、「生かす医学」なのである。
 こうした観点を置き去りにしたバイオテクノロジー忌避論は、
 ただの思考停止なのではないか、という疑問を禁じえない。

最後にまとめの部分を引用しておきます。

 「生命はかくあるべし」という価値観を押し付け合うよりも、
 予断を捨て、新しい知識を吸収しながら取捨選択し、
 幅広い価値観のグラデーションを容認する時代が
 来ているのではないだろうか。
 ただ一点、「生きる」という権利を侵すものでないかぎり、
 いかなるテクノロジーも選択することができ、
 それに伴うリスクをフォローし合える社会を構築していく。
 それが、現代という「神無き世」の人間性のありかたであり、
 ヒトが知性を持ったゆえんではないかと思うのだ。

『iPS細胞』の書評のいくつかをリンクしておきます。
ほかにもブログ等でたくさんの記事がありますので、
検索してみてください。

asahi.com(評・瀬名秀明)
日経ビジネスONLINE(評・栗原裕一郎)

2009年3月6日金曜日

津野海太郎さんが芸術選奨文部科学大臣賞受賞!


岡田温司さんの『フロイトのイタリア』が読売文学賞、
松本章男さんの『西行』がやまなし文学賞と、
2009年になって受賞づいている(?)平凡社ですが、今度は、

 津野海太郎さんが『ジェローム・ロビンスが死んだ』で、
 平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞[評論等]を受賞されました。

津野さん、おめでとうございます!
平凡社での前著『滑稽な巨人』の新田次郎文学賞に続く受賞です。

文化庁のサイトに掲載された贈賞理由は以下の通りです。

 「ジェローム・ロビンスが死んだ」は、
 有名なアメリカ生まれの振付家
 J・ロビンスの死を悼んで事績を追った著者が、
 はからずも知った故人の一面-赤狩り時代の裏切り、
 ユダヤ人で同性愛者だった事実などを、
 次々に解明していく推理ドキュメンタリー風の評伝。
 面白いだけでなく、ミュージカル世界を通して、
 国家と芸術家の問題が、軽妙な文体の裏に、さりげなく語