2009年4月30日木曜日

平凡社新書リニューアル(6)

明日5月1日(金)から平凡社は社休日ですが、
本日夜、営業N井、N島、もっちー、N里が、
平凡社新書リニューアルの巨大ポスターを持って、
閉店後の書店さんにむかった模様です。




たぶん写真を撮ってくると思いますので、
現場がどんなふうになっているかは、後日。

5月1日~6日は社休日です


平凡社は5月1日(金)~5月6日(水)の期間、社休日となります。
ご不便をおかけしますが、なにとぞご了承ください。

なお、5月7日(木)より通常営業に戻り、
翌8日(金)にリニューアルした新書の新刊10点の見本ができます。
で、12日(火)には別冊太陽『肉筆春画』が。

『動物大百科』テレビCM

広告業界でもっとも有名な催しに、
カンヌ国際広告祭というフェスティバルがあります。

カンヌ国際広告祭日本オフィシャルサイトによると、

 日本は過去、
 フィルム部門で4回(1974年、1982年、1987年、1993年)、
 プレス&ポスター部門で1回(1996年)、
 サイバー部門で1回(2004年)、チタニウム部門で1回(2006年)
 合計7回グランプリを受賞しています。

とのことで、1987年のフィルム部門でグランプリを受賞したのが、
平凡社の『動物大百科』の60秒テレビCMだそうです。
色を塗った人の手の動きで、さまざまな動物を表現する作品。
いま見ても面白いです。

しかし、こんなの作ってたのね・・・うちの会社も。
なにせ20年以上前のことで、
当時を知る者もだんだん少なくなり・・・。

下の写真は、受賞の記念品。
指でニワトリを表現しているカットです。
昨日ひょっこり出てきたので、撮影してみました。


なお、『動物大百科』は現在品切です。

平凡社新書リニューアル(5)

平凡社新書10周年&リニューアルのお知らせ、その5です。
下の写真は5月新刊の帯の色校正。


5月新刊10点のそれぞれに異なったデザインがされています。
帯のデザインもカバー同様、菊地信義さんにお願いしました。

さて5月の10点は以下の通り。

 亀山郁夫 『罪と罰』ノート
 鹿島茂 吉本隆明1968
 石井正己 『遠野物語』を読み解く
 不破哲三 マルクスは生きている
 武光誠 一冊でつかむ天皇と古代信仰
 鴨下信一 日本語の学校 声に出して読む〈言葉の豊かさ〉
 池上彰 日銀を知れば経済がわかる
 雨宮処凛 ロスジェネはこう生きてきた
 金哲彦 からだが変わる体幹ウォーキング
 白倉敬彦 春画を読む 口説きの四十八手

かなり振れ幅のある(!)ラインナップが揃いました。
それぞれのくわしい内容は追ってご案内しますので、
5月中旬の発売まで、もうしばらくお待ちください。

ところで帯の裏側には、次のような言葉が印刷されてます。


 〈知の十字路〉から〈広場〉へ

 創刊から10年、平凡社新書はさらに飛躍します。
 現代人の知る楽しみにもっと幅広く応えていきたい。
 こうした思いから、
 「いろいろだから面白い=Varietas delectat.」
 を合言葉に、ジャンルを超え、
 知のにぎわいに溢れた広場をつくっていきます。

「Varietas delectat.」(ヴァリエタース・デーレクタト)とはラテン語で、
古代ローマの哲学者キケローの言葉。
varietas は「多様性」、delectatは「喜ばせる」という意味。

下の写真は既刊書用の帯。
既刊書は、まず100点を新しいカバー&帯に一新します。

角田純「Sounding through」展

5月1日(金)から5月23日(土)まで、
千代田区東神田のFOIL GALLERYにて、
角田純さんの個展「Sounding through」が開かれます。


角田さんは「角田純一」名でのグラフィックデザインの仕事の一方、
長年にわたって絵画を描いてこられました。
5月中旬には初の作品集『Cave』がFOILから刊行されます。

見る者の気持ちをスッとさせてくれる作品といえばいいのか・・・
ドットや線による抽象絵画は、独特の開放感があって見飽きない。

会期中には2回のトークショーも開かれるそうです。

■5月16日(土) ゲスト 北村道子さん、会場 青山ブックセンター本店
■5月21日(木) ゲスト 大森克己さん、会場 FOIL GALLERY

さらに、5月12日(火)~5月17日(日)の期間、
NOW IDeA by UTRECHTにて、
「Photographs of “Cave” by Jun Tsunoda x Katsumi Omori」
と題したインスタレーションもあるとのこと。

角田さんの絵がまとめて見られるのは、うれしい機会です。
季節もちょうどいい感じ、ぜひごらんください。

ウィキペディア「豚インフルエンザ」


WHOが警戒水準を「フェーズ5」に引き上げた、
豚インフルエンザの集団発生と感染ですが・・・。
ウィキペディアではどのように記述されているか見てみました。

■英語 2009 swine flu outbreak
■スペイン語 Brote de gripe porcina de 2009
■日本語 2009年豚インフルエンザの集団発生

予想はしていましたが、英語の記述の量はすごい。
もちろんネットがつながる環境でないと、
いくら記述がくわしくなっても意味がないわけですが・・・。

『鬼がゆく 江戸の華 神田祭』


「江戸三大祭り」、また「日本三大祭り」のひとつに数えられる神田祭。
今年は5月7日(木)から15日(金)にかけて行われます。

これにあわせて刊行されたのが、『鬼がゆく 江戸の華 神田祭』
祭の成り立ちから、祭を構成するさまざまな要素、その他その他・・・
豊富かつ貴重な図版と写真で読み解く、
「神田祭ヴィジュアル百科」というべき1冊です。
巻末付録「神田明神祭礼絵巻」もついています。

今年の神田祭の詳細は「神田祭特設サイト」をごらんください。
ちなみに、神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原を巡行する
神幸祭は5月9日(土)に行われるそうです。



マルサン書店でライブラリー・フェア

静岡・沼津のマルサン書店仲見世本店さんにて、
現在平凡社ライブラリーのフェアをやっていただいています。
写真はその様子ですが、平台の一番手前の本が斜めに陳列してあって、
おっ・・・と目をひきました。
なるほど、こういう陳列方法もあるんですね。



マルサン書店さん、写真をお送りいただきありがとうございます。
地元のみなさま、ぜひ足をお運びください。

■追記
 白水社さんのサイトでもフェアの紹介がございます。
 以下はそこからの引用です。

 マルサン書店・小川誠一店長からコメントが届きました!
 「教養が欲しい方。白水社文庫クセジュがお待ちしております。
 講談社学術文庫・平凡社ライブラリーも控えてます。」

 控えておりますので、よろしくお願いいたします。

2009年4月28日火曜日

『歌帝 後鳥羽院』

『西行』で第17回やまなし文学賞を受賞された
松本章男さんの新刊『歌帝 後鳥羽院』が発売になりました。


まずは帯の文章から。

 歌の美、和歌による治世とは何か。

 文武に秀で、「新古今」編纂という大事業を成し遂げ、
 中世屈指の歌詠みとして生きながらも、
 隠岐流刑という最期を遂げたその波瀾の生涯の真実を、
 膨大な数の歌の読み込みから追究した、
 渾身の書き下ろし評伝。

次は本書の10ページより。

 伝統的な日本の民族意識の源流を、
 後鳥羽院の和歌と行実のなかから探ってみたい――。

 私はこの国の大量生産・大量消費・大量廃棄の
 社会システムが行き詰ったところから、
 後鳥羽院を意識裡におくようになった。
 自然と共生する循環型社会が形成されるのを
 ねがう思いと通底して、
 この歌帝を回顧しておきたい感情が
 ときおり沸々とわきあがってきたのである。

 平安末期から鎌倉初期へかけて約百年間という全長の期間、
 この百年間は日本という国がかつて体験した、
 社会システムの最も大きな転換期であった。
 後鳥羽院はその激しい地殻変動にいわば体あたりをしている。

 もとより本書の執筆は、
 歌人たる天稟にめぐまれていた後鳥羽院の、
 人の心を魅了する作品を吟味しつくすことを目的とする。
 一方ではしかし、この歌帝が日本社会の未曾有の
 転換期にいかに対処したかも見きわめたい。
 つまるところ、複眼的考察を心がけて、
 後鳥羽院の人間像を興味ぶかく把握してもらえるよう、
 わかりやすく、その全生涯をも
 年代記ふうにたどりたいと思うのである。

後鳥羽院については保田與重郎、丸谷才一ほか
さまざまな人が論じてきましたが、
本書は後鳥羽院の生涯に肉迫し、現代に甦らせた、
松本さんのライフワークともいうべき1冊です。

平凡社新書リニューアル(4)

本日4月28日(火)の朝日新聞朝刊2面に、
平凡社の定例全5段広告が掲載されています。
(中部・関西・四国・中国は29日、九州は30日掲載)


この広告のなかで平凡社新書リニューアルも告知しています。

というわけで、松井編集長と営業長島の対談、
昨日から引き続いての第4回、これで最終回です。

では、どうぞ。

松井:これはね、「広場」なのよ。

長島:まん中の白いところが?


松井:そうそう。
10年前の創刊時には「知の十字路」ってコンセプトだったけど、
これからは「広場」
先月、「どの時代にも自分の知識や関心の
枠を作りたいという気分はあるはずで、
その潜在的な気分をどうやって形にするか」って言ったじゃない。
「広場」っていうメタファーはそのためのもので、
いろんなジャンル、いろんなスタイルの「知る楽しみ」
「好奇心のありよう」が、ザワザワとにぎやかにあふれてる、ってイメージね。
白い楕円はその容れ物であり、
さまざまな知識や情報が行きかうオープンな場所で、誰でも入ってこれる。
あとデザインのポイントはもう一つあって、
タイトルがタテでもヨコでも組めるようになってる。
自由自在、新書初のデザインね。


長島:ようするに「何でもあり」ってこと?

松井:基本はね。
でも、たんなる「何でもあり」だとノイズに過ぎなくて、
結果的にホワイトノイズで情報量ゼロの世界に行き着いちゃうでしょ。
「何でもあり」と「スジが通ってる」という
二つの微妙なバランスを取りながらやっていきたいよね、
難しいことではあるけど。
最初の話に戻ると、新書の棚そのものがノイズになって、
結果的に岩波新書が強かったりしてるじゃない。
それはもちろん岩波さんの編集と営業の努力の賜物だと思うんだけど、
うちも違った形で、「こちらの広場も楽しいよ」
ってことをアピールしていきたいよね。
というわけで、長島君の肩にかかってるわけよ、リニューアルの成否は。

長島:そうきますか。
4月は刊行をお休みして、5月のリニューアルに10点刊行で、
ラインナップは『今日の本 明日の本』今月号の
2~3ページを見ていただきたいんですが、
かなり強力でいて振れ幅がありますよね。

松井:でしょ。でも、まだ俺の担当の原稿がさ・・・。

長島:それってマズいじゃないですか。目玉の一つなのに。

松井:だから長島君と飲んでるヒマないんだって。
じゃ、次の店行こう、次。

対談はこれにて終了。
(過去の分はこちらをごらんください→第1回第2回第3回

リニューアルした平凡社新書は5月15日に取次搬入、
書店さんに並ぶ時期は地域によって異なりますが、
翌日~翌々日頃になります。


さて・・・連休が明けると見本→発売、10周年が近づいてきました。
刊行までのあいだ、新刊のラインナップやデザインの詳細などを
随時アップしていきますので、お楽しみに。

2009年4月27日月曜日

『広告批評』最終号

写真は4月20日に発売された『広告批評』最終号。
3月に開かれた「クリエイティブ・シンポシオン2009」の記録をメインに、
かなり分厚い号になっています。


湿っぽさが誌面から漂ってこなくて、そこが『広告批評』。

ところで最後の1年間は森本千絵さん(goen)のデザインでした。
毎回ここまでやるか、という感じで面白かったけど、
楽しいながらも作業は大変だっただろうなぁ・・・。

『作家のおやつ』眺め読み

なるべく紀伊國屋書店笹塚店で買うことにしている『本の雑誌』
なぜかというと本の雑誌社は中野区南台にあり、
笹塚が地元というわけで平台に陳列されているからなのですが、
写真は5月号の「坪内祐三の読書日記」のページ。



買ってパラパラ読んでいたらこんな記述がありましたので、
適宜改行しつつ、書き写しておきます。

 二月十一日(水) 朝、おととい渋谷のブックファーストで買った
 コロナ・ブックス『作家のおやつ』(平凡社)を眺め読む。
 コロナ・ブックスはこの手の写真本の中で私の好きなシリーズ
 (『作家の食卓』は私の愛玩書)だが、
 これはまた抜群にクオリティーの高い一冊だ。
 こういう素晴しい本がきちんとした書評の対象にならないのは残念。
 続いてきのう浅草ロックスのリブロで入手した
 『地図から消えた東京物語』(東京地図出版)を眺め読む。
 これまた質の高い一冊。
 例えば「今月の眺め読み本」といった書評連載を
 どこかで出来ないものか。

坪内さん、どうもありがとうございます。
「眺め読み」という言葉はいいですね。

森山大道『光と影』新装版

森山大道さんの写真集『光と影』の新装版が発売されました。
元版は1982年に冬樹社から刊行、今では相当な古書値。

新装版は『Linght & Shadow 光と影』と英語のタイトルもついて、
判型は新書より若干大きなサイズ、定価は1,890円(税込)。
デザインは町口覚さん、講談社より発売。


ザラッとした風合いのグレーがかった紙に印刷されていて、
初版とはかなり異なった印象に仕上がっています。
これが2009年の『光と影』ということなんでしょう。
なるほど、こういう形できたか!



同じイメージなのに、新しい本として世の中に出るたびに、
サイズ、印刷、紙、構成、トリミングなどが異なり、
そのつど新しい表情を見せる。
そこが写真集の面白さだと、いつも思います。

たとえば森山さんの有名な「三沢の犬」も、
さまざまな写真集やアンソロジーに収められていますが、
同じ犬でありながら、つねに新しいイメージとして現れてくる。
(場合によっては犬の向きが左右逆転していたりする)
これってすごく写真的だよなぁ、と前から感じていて、
印刷物になっている「三沢の犬」をすべて集めて、
比較検討してみたいと思ったことがありました。
・・・妄想しただけで、実行には移してませんが。

さて『光と影』ですが、5月31日(日)まで銀座のBLDギャラリーにて、
写真展が開催されています。
写真集と展覧会プリント、どちらがオリジナルかというより、
複数のオリジナルがある、という感じで見に行けば面白いかと。

■訂正
 以前、元版は白夜書房と書いてしまいましたが、
 もちろん間違いでございます。
 『写真時代』に連載されていた→写真集も白夜書房という、
 単純な思い込みで、つい・・・お恥ずかしい。

【書評】幸田文 しつけ帖

4月26日(日)の読売新聞読書面「本よみうり堂」に、
『幸田文 しつけ帖』の書評が掲載されました。
評者は読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんです。


すでに「本よみうり堂」のサイトにもアップされていますが、
その一部をご紹介。

 雑巾がけ、経師の貼り方、豆腐の作り方から借金の挨拶、
 「恋の出入」まで、父のしつけは徹底、詳細を極めた。
 露伴の娘、幸田文さんの珠玉のエッセーを集めた
 3冊のうちの1冊。
 生きることとはかくも壮絶なものかと驚嘆する。

最後のくだりは以下の通りです。

 このエッセー、単に息苦しいだけでない。
 ユーモアもある。
 「正座して足がシビレたとき」どうしたらいいのか。
 文さんの回答は、身の上相談の最高傑作と言っていい。

先日もご案内しましたが、現在弊社品切、4刷重版中です。
(5月の連休明けにできる予定)
書店さんには平積みしてあると思いますので、
よろしくお願いいたします。

平凡社新書リニューアル(3)

5月に創刊10周年を迎える平凡社新書。
本日4月27日と明日28日は、
編集長の松井と営業の長島の対談の後篇を掲載します。
新書の新しいカバーデザインが決まった3月下旬の収録。
(前篇はこちらから→第1回第2回

では、スタート。


長島:前回は平凡社新書の松井編集長とともに「カッコ笑」を封印して、
平凡社新書のリニューアルについて語り合ったわけですが、その続きです。
今回は夜の部ということで、白山の某店からお届けします。

松井:前回はまだリニューアル進行中の部分も多かったから、
コンセプトを中心に話したけど、
あれから1ヵ月のあいだに、新書業界もいくつかニュースがあったよね。

長島:3月に中央公論新社さんから『新書大賞2009』が発売されて、
『白川静』が5位にランクインしましたよね。

松井『破戒と男色の仏教史』『iPS細胞』も取り上げてもらっていたよね。

長島:松井さんが挙げていたのは中公新書の『アダム・スミス』でしたね。

松井:あれはいい本だよ、サントリー学芸賞も獲ったし。
あと『新書大賞』の対談で永江朗さんと宮崎哲弥さんも
話していた通り、『ルポ 貧困大国アメリカ』ほかの岩波新書が強かったね。

長島朝日新聞にも『新書大賞』関連の記事が載ってましたよね。
その中で、岩波さんは「岩波カラーをより鮮明に出して差異化を図る」、
講談社現代新書さんも「百花繚乱になって
自分たちの色を出しやすくなった」とコメントされてました。

松井:長島君が先月「幻冬舎新書の、
それも新刊だけしか見ない読者がいる」って言ってたけど、
「新書=本」という認識が当たり前のようになってきたことの
裏返しと言っていいよね。その意味では、
うちなんかはやりやすい状況になってきたとも言える。

長島:というか、そう言いたい・・・かな。
というわけで、先月の対談では
まだ新しい装丁ができていなかったんですが、
このあいだ菊地信義さんからいただいたんでしょう?

松井:この対談が収録される今月号の1ページ目に載っているけど、
色はブルーで、中央に白い楕円が斜めにあって、
タイトル文字はスミというデザインに決まりました。



長島:赤から青にモデルチェンジ。
ちょっと類のない装丁だと思うんですけど、この楕円って・・・?

松井:これはね、「広場」なのよ。

[明日に続きます]

2009年4月25日土曜日

出光美術館「水墨画の輝き」展

本日4月25日(土)から5月31日(日)まで、出光美術館にて、
「日本の美・発見I 水墨画の輝き――雪舟・等伯から鉄斎まで」
と題した展覧会が開かれています。


同美術館のサイトによると概要は次の通り。

 日本で水墨山水画が本格的に描かれ始めた
 応永年間(1394~1428)を出発点とし、
 日本の水墨画に大きな影響をおよぼした牧谿、
 玉澗らの中国水墨画も交えて、
 室町時代の水墨画を展観します。
 そして日本の水墨画表現が大きく飛躍した
 桃山時代の巨匠・長谷川等伯の屏風絵や、
 個性豊かな画家たちがさまざまな表現を試みた
 江戸時代の狩野派、琳派、文人画、
 さらには近代水墨画の富岡鉄斎の作品まで、
 出光コレクションによって
 日本水墨画の多彩な世界をご覧いただきます。

出品リストはPDFでアップされています。
さすが出光美術館、なかなか充実した印象。

上のキャプチャー画像は、同美術館のサイトからですが、
絵は長谷川等伯の竹虎図屏風(左隻)。
等伯といえば、来年2010年が没後400年だそうで、
2月から東京国立博物館、4月からは京都国立博物館で
「長谷川等伯展」があるそうです。

・・・さて、出光の展覧会と直接関係してはいませんが、
水墨画といえば、別冊太陽『水墨画発見』
下の写真は、表紙、牧谿、等伯です。



2009年4月24日金曜日

【書評】幸田文 しつけ帖【予告】

読売新聞の4月26日(日)読書面「本よみうり堂」で、
『幸田文 しつけ帖』が紹介されるそうです。
詳細は現時点(4月24日19時)では不明ですが、
おそらく署名原稿で大きめのあつかいになる模様・・・?

が、しかし。
現在、弊社在庫切れ・・・でした、すみません。
4刷重版中で、5月の連休明けにできる予定です。
書店さんには平積みしてあると思いますので、よろしくお願いします。


啓文堂書店神田駅前店

ケータイなのでちょっと見づらいですが、
啓文堂書店神田駅前店さんです。
昨日4月23日に営業Hがおうかがいした際の写真。





『白川静』は神田駅前店さんオリジナルの手書きPOP。
読めないのが残念・・・ですが、うれしいです。

明日4月25日放映予定の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)で、
『白川静』が取り上げられるそうで、こちらも楽しみです。

「テコちゃんの時間」

『週刊文春』の名物連載のひとつ、坪内祐三さんの「文庫本を狙え!」。
今週発売(4月30日号)の573回目では、
久世光彦『向田邦子との二十年』(ちくま文庫)が取りあげられています。


久世さんを「夭折者」と位置づけながら、
向田邦子と久世光彦との共通点を指摘されていますが、
その最後にこんな一文が記されていました。

 ところで私が今一番愛読している連載は
 平凡社の雑誌『月刊百科』に載っている
 久世朋子の「テコちゃんの時間」
 (サブタイトルは「久世光彦との日々」)だ。
 久世光彦と向田邦子のDNAを合わせ持つ素晴らしい文章だ。

坪内さん、どうもありがとうございます。

■追伸
 5月の平凡社ライブラリー新刊の1冊は、
 岩本素白『素白随筆遺珠・文芸論集』です。

東洋文庫ブックカバー

昨日アップした「今日のネクタイ@平凡社」のなかで、

 20年前に東洋文庫のリクエスト復刊を読者に募ったことがあり、
 ナンシーさんもハガキを出されたら、
 平凡社からお礼のハガキとブックカバーが届いたとのこと。

という話題を書きましたが、さっそくナンシーさんから、
以下の文面とともに、ブックカバーの写真が届きました。

 ところで、訪問の折にお話しした、すばらしき平凡社の記憶!
 証拠のブツが家にありましたので、写真を添付ファイルで送ります。




写真を見ると、たしかに創刊30周年という金文字。
当時を知るF代に尋ねてみると、「あ~、そういえば作ったよ」とのこと。
東洋文庫は1963年10年創刊ですので、1993年ですね。

ナンシーさん、どうもありがとうございます!

【書評】バオバブの記憶


写真は昨日4月23日(木)の日刊ゲンダイですが、
平凡社にとっての本題はこの1面ではなくて、こちら。


本橋成一さんの写真集『バオバブの記憶』が紹介されています。
以下はその一部より。

 バオバブに宿る精霊を信じる村人たちにとって、
 バオバブは精神のよりどころであり、命をつなぐ線であり、
 大切なパートナーである。
 カメラは、そんな人々の素朴でありながら、
 豊かな暮らしの一コマ一コマを切り取っていく。

 はるか昔、人間が君臨する前の地球の姿を知るバオバブの木に託し、
 人間と自然との関係を改めて問う好著。

本橋さんの映画『バオバブの記憶』は現在、東京と大阪で公開中。
今後、横浜、名古屋、京都、神戸でも公開される予定です。
くわしくは映画のオフィシャルサイトをごらんください。

また、本橋さんのインタビューがasahi.comに掲載されています。
映画「バオバブの記憶」、本橋成一監督に聞く

平凡社新書リニューアル(2)

昨日からスタートした、
「平凡社新書リニューアル」対談の続きをお届けします。
1回目はこちらからお読みください)


長島:いまさら「教養」って古いって思われないですか?

松井:いや、反時代的なポーズを気取っているわけじゃなくて、
「教養」の考え方一つでいかようにでもなると思う。
かつてのスタイルの教養がなし崩しになっているのは事実。
それでもやっぱり、どの時代にも自分の知識や関心の
枠を作りたいという気分はあるはずで、
その潜在的な気分をどうやって形にするか。
「教養」と言ったのはその程度の意味で、別の言葉で呼んでもかまわない。
たとえば『白川静』が好い例で、決してやさしい本じゃないんだけれど、
あれだけ読まれているでしょ。
あと『iPS細胞』も現代の教養新書の好例だと思う。

長島:原点に戻れってこと?

松井:ある面ではそうだけど、でも四角四面に原点回帰なんていっても、
それだけじゃ面白くないよね。
いまの教養として何が求められているのかということを常に意識しないと。
アプリオリにこれが「教養」ですなんてものがないわけだし、
畢竟、出版ってメッセージを送ることに尽きるんだから。
そこで入れものというか、デザインも変えようということで、
あらためて菊地信義さんに装丁をお願いしました。
菊地さんもおっしゃっていたけど、
単行本が売れないという事態があるでしょ。
読者の意識としても、
本といえば単行本だった時代から新書になってきている。
いまや単行本は高級品で、新書がかつての単行本っていう気分だよね。

長島:それは実感しています。
書店さんに聞くと、新書の棚だけ、
それも新刊だけを見て帰るお客様が増えている。
あと、うちとか岩波、中公さんとかは読者層が似ているんですけど、
幻冬舎、集英社、光文社さんあたりになると、
とたんに読者の年齢が若くなる。
極端な話、幻冬舎新書の新刊しか見ないという人もいる。
硬派な内容は自分たちのものじゃない、と。
新書という同じ枠、棚で見るんじゃなくて。

松井:これだけ新書があると、そういう反応は出てくるし、
一定の棲み分けはあると思う。
そういう状況のなかで、うちができる日常の知のアイテムは何か。
菊地さんには、デザインの仕事として何ができるか、
ということを考えていただいています。
ラインナップやデザインの詳細は次号でお話しするけど、
平凡社新書の顔立ちをどう再構築できるか?

長島:あと、10周年を機に既刊から100点を
新カバーに改装するんですけど、
これから出していくラインナップにつながる形で選びました。
だから、復刊も含まれています。
その意味でも、営業でも平凡社新書の顔を
新しく作るつもりで取り組んでます。


[次回は後篇。4月27日と28日にアップします]

我が心の第六回本屋大賞

4月6日に「本屋大賞」の結果が発表されましたが、
有隣堂書店さんの「本の泉」では、
4月9日に「我が心の第六回本屋大賞」が発表されました。
(ご紹介が遅くなりすみません)


 今年も去年同様、有隣堂スタッフ有志に
 “本屋大賞は『告白』だったけど、
 私にとっての第六回本屋大賞はこの作品!”を選び、
 熱く語ってもらいました。

ということで、各店舗のみなさんが、
それぞれのおススメ本を紹介されています。
書目は以下の通り、ランキングではありません。

 真藤順丈『庵堂三兄弟の聖職』(角川書店)
 川上弘美『風花』(集英社)
 藤谷治『船に乗れ! 1 合奏と協奏』(ジャイブ)
 小島てるみ『ヘルマフロディテの体温 (ランダムハウス講談社)
 木内昇『茗荷谷の猫』(平凡社)
 東川篤哉『もう誘拐なんてしない』(文藝春秋)
 京極夏彦『幽談』(メディアファクトリー)
 坂木司『夜の光』(新潮社)
 東野圭吾『流星の絆』(講談社)

『茗荷谷の猫』については、お2人からコメントが。
その一部をご紹介しておきます。
全文および他の本のコメントは「本の泉」をごらんください。

 読み進むにつれ先の話に深みが増す趣向、
 繊細で的を得た表現、同じ地に住む者として、
 自分の先祖にも思いを馳せる、大切にしたい一冊です。
 (アトレ目黒店、倉田さん)

 「隠れる」という章が爆笑もので、
 この短編だけでも皆さんに読んでいただきたいです。
 思い通りにいかない人生を滑稽に描いた名作です、これは。
 (アトレ恵比寿店、加藤さん)

倉田さん、加藤さん、どうもありがとうございます!

2009年4月23日木曜日

今日のネクタイ@平凡社

「今日の平凡社」でも折にふれ、勝手にご紹介してきた、
「クラブ白水社」の「今日のネクタイ」

業界(どこの?)内外に反響を呼んでおりますが、
昨日の4月22日13時半、
はるばる神保町の白水社さんより、
ナンシーさんと宣伝部のK林さんがお越しくださいました。

小学館『少年サンデー』×講談社『少年マガジン』の
創刊50周年記念コラボ企画が、しばらく前にありましたが、
今回の白水社×平凡社コラボ企画は、
それに匹敵しない予算で実現(白水社さんの電車賃のみ)。

とりあえずフロアをお間違えにならないように、
1階のエレベータ脇にご案内の紙を貼ってお待ちします。


定刻に、ナンシーさん、K林さんが来社。
あの、ナンシーさんの、実物が・・・と思いつつ、
気持ちの揺れを悟られないように、まずは名刺交換。


ナンシーさんの名刺は春らしくピンク色。

 色彩の魔術師
 染井吉野ナンシー

と朱文字で印刷してあります。
ご住所は「株式会社白水社営業部気付」。
爪がツヤツヤで好印象、おたずねすると、
マニキュアをされているとのこと(透明または薄いピンク)。
営業はこうした細かな心がけが大事、と学びました。


弊社の狭い社長室(などに使用)にて、しばらくご歓談タイム。
新書F田とおれで、いろいろとお話をうかがいました。
今日のブラウスは黒地に大胆な柄がほどこしてあります。
弊社の紙コップも、偶然ナンシーさんに合った柄でした。


おれ    「ナンシー」というお名前はいつから?
ナンシー 物心ついたときにはナンシーだったかしら。
おれ    では「染井吉野」は?
ナンシー こちらは大学のとき以来ね。
       あたし、プエルト・リコ系のクォータだから。
おれ    そういわれると、どことなく・・・。
ナンシー 祖父は満州からの引き揚げなの。
おれ    あの、ネクタイはどこで買ってらっしゃるんですか?
ナンシー そうね、ネクタイもブラウスも最近は通販が多いかしら。
おれ    もともとはどんないきさつで・・・。
ナンシー 営業に移ってネクタイが必要になったのね。
       それまでは編集でヤクザな格好してたの。
おれ    ネクタイは何本くらい持ってらっしゃるんですか。
ナンシー そうねぇ・・・39本、あとつまらない柄が数本ね。
       ブラウスとネクタイを掛け算すれば、
       天文学的な数のコーディネイトになるわ。
おれ    ところで今日のネクタイは?
ナンシー 細かなキティ柄よ、ほら、あたしキティラーだから。
(敬称略、以下同)


おれ    関西地区をご担当だそうですが、
       出張ならではの楽しみってなんですか?
ナンシー ご当地スイーツかしら。
       仕事が終わってから、デパ地下でOLさんに混じって、
       地元でしか売っていないスイーツを買ってから、
       ホテルでゆっくり味わうのが至高のひとときね。
おれ    お好みのスイーツは?
ナンシー 京都の和菓子もいいけれど、
       生クリームと季節のフルーツの組み合わせかしら。
       もちろん生クリームはたっぷりじゃなきゃ、よ。

ひとしきりお話をうかがってから、
ナンシーさんを弊社営業部にご案内。
一日部長をやってくださるナンシーさんです。


さて、なごやかにご歓談していると・・・
ナンシーさんが突然、ブラウスを脱ぎ、
ネクタイを外しだされたので、
ナ、ナンシーさん、何するんですか!
まさか屋外で全裸に!?
思わずカメラがブレてしまいました。


驚愕する平凡社を前に堂々と脱衣されるナンシーさん。
その下には、もう一枚、ブラウスとネクタイが・・・。
歌舞伎さながらの早変わりでございます。


当日の空を思わせる、目にも鮮やかなブルーのブラウス。
ネクタイはキティちゃんの別バージョンでした。


じつは中国にくわしいナンシーさん、白川静先生の著作、
『字通』と著作集を持って記念撮影。
学生のころから東洋文庫を買ってくださっていたそうです。
20年前に東洋文庫のリクエスト復刊を読者に募ったことがあり、
ナンシーさんもハガキを出されたら、
平凡社からお礼のハガキとブックカバーが届いたとのこと。

ナンシー でも、あたしはブックカバーはしないのよね。
       だってほら、書名・著者名を電車で見せる派だから。
おれ    ところでナンシーさん、重くないですか?
ナンシー 腕がピクピクしてきたわ・・・。


楽しいご歓談のときも過ぎ、そろそろお別れの時間。
最後に真正面からきちんと撮らせていただきました。
うしろに写っているのは編集F田。

F田    すいません、こんな偽ポロのシャツで・・・。
ナンシー F田さん、ピンクが素敵よ。ファッションはパッションです。

 ファッションはパッション

韻を踏みながらファッションの本質を言い当てた、
これぞ至言というべきお言葉を、最後にいただきました。


名残惜しいながらも、仕事もあるし(ってこれも仕事)、
今度はわれわれが白水社さんにうかがう約束をして、お別れです。


ナンシーさん、どうもありがとうございました!
いや~、楽しかったです、ほんと。

ところでエレベータの貼紙、事情を知らない社員のあいだで、
「???」と話題になっていたそうでございます。

■追記
 おそらく、そろそろ白水社さんの「今日のネクタイ」も、
 アップされているのではないかと思いますので、
 あわせてお読みください。
 記述の食い違いがありましたら、それはそれ、ということで(笑)。

平凡社新書リニューアル(1)

平凡社新書は、2009年の5月新刊で創刊10周年を迎えます。

すでに取次・書店のみなさまにはご案内をしておりますが、
これを機にカバーのデザインをリニューアルし、
内容もより充実させ、新しい方向性を打ち出すべく、
昨年来、編集部と営業部で準備を進めてきました。

創刊10周年、リニューアルした平凡社新書は、
5月15日に10タイトルが取次搬入になります。

というわけで、今日から4回にわたって、
新書編集長の松井と営業の長島の対談を掲載します。

もとは「平凡社新書は何をめざすのか?」と題して、
取次・書店さん向けの新刊案内「今日の本 明日の本」の
4月号&5月号に掲載された対談で、今年の2月末と3月末に収録。
そのまま転載しますので、「今日の本 明日の本」に即した部分で、
おわかりになりづらいところが2、3あるかと思いますがご容赦ください。
(あと、写真の服装がまだ冬服ですが、こちらもご容赦を)

では、スタート。


長島:今回のホッピー対談は、昼間から、酒も飲まず、
かつ「カッコ笑」も封印して、真面目にお届けしたいと思っています。
と申しますのは、この対談の隣のページでお知らせしたように、
平凡社新書がこの5月に10周年を迎え、
リニューアルすることになりました。
そこで、松井編集長に今月号と来月号の2回にわたって、
今後のねらいと意気込みを語ってもらおうと。

松井:いきなりシビアな話をしちゃうと、
平凡社新書がどんなふうに見られているかということを、
まずつぶさに検証してみたんですよ。
すると、当事者が口にするのはいかがなものかと
思われるかもしれないけれど、あえて言えば
「あまり存在感がない」という声が多々聞かれたわけ。
これはまずいよ。
だって10年やってきたわけだし、
うちが創刊したあともけっこう出てきたわけでしょ。

長島:去年の小学館さんの創刊にいたるまで、数え切れないくらい。

松井:そこで、平凡社新書としては、
10周年を区切りに二つのことを変えてみたいと思ったんですね。
一つは中身、もう一つはデザイン。
この二つは切り離せないけれど、まず中身からいくと、
平凡社の場合、もともと重厚長大型の書籍が多いでしょう。
でも新書には反対のキャラクターが求められがち。
で、それを試みてきたものの、うまくいかない部分があった。
じゃあ、どうするか?
一言でいうと基本線を「教養新書」に振り直すということを考えている。

長島:いまさら「教養」って古いって思われないですか?

[明日に続きます]

オリオン書房ノルテ店

写真は立川のオリオン書房ノルテ店さん


新装版が発売された『シモーヌ・ヴェーユ最後の日々』ほか
みすず書房さんのヴェイユの翻訳とあわせて、
平凡社ライブラリーの『シモーヌ・ヴェイユ入門』
置いていただいています。

フランスの思想家、シモーヌ・ヴェイユは1909年2月3日生まれで、
今年が生誕100年になります。
ちなみに、亡くなったのは1943年8月24日。

ネットで検索してみると、故スーザン・ソンタグ
1963年の『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』に寄稿した、
「Simone Weil」というテキストがアップされていました。
たったいま手許に本がないので確認できませんが、
ソンタグの『反解釈』(ちくま学芸文庫)に収録されている
「シモーヌ・ヴェイユ」の元になった文章かと思います。

ヴェイユとソンタグ、それぞれの著作について書いてあるのが、
「松岡正剛の千夜千冊」で、以下のリンクから読むことができます。
スーザン・ソンタグ『反解釈』
シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』

オリオン書房ノルテ店さんは、
平凡社ライブラリーも充実の品揃えです。



どうもありがとうございます。

ミラノ・サローネ2009

4月22日から27日まで、インテリア業界最大の見本市、
ミラノ・サローネ2009が開催されています。

もちろん実際に現地に行っているわけではなくて、
ネットでちょこちょこと眺めているだけですが・・・。

JDN: ミラノサローネ特集2009
Wallpaper: Salone del Mobile 2009
Domus: Milano Salone 2009

とりあえずリンクをはっておいて、週末にでも見よう。

「Wallpaper」はTwitterでもレポートを流しています。
最近増えてきた手法ですが、せわしなくないのかな(笑)。


「今日の平凡社」でも以前、Twitterを使ってみたんですが、
急ぎのネタがそうそうあるわけでもなし、
しょっちゅう書いてると仕事にならないし、
さりとてアップしないと間があいちゃうしで・・・とりあえずヤメました。
上手い使い方をまだ見出せておらず、というところ。

ワールド・デジタル・ライブラリー

いつも見ている「テッククランチJapan」の4月22日の投稿に、
次のような記事がありました。

 人類遺産に関するユネスコのデジタルライブラリーは一見に値する

 国連が「ワールド・デジタル・ライブラリー」を開設した。
 膨大なドキュメントを擁するウェブサイトで、
 現在一般にアクセスが可能なのは約1200のドキュメントだ。
 目下大好きなポルトガルの古地図をじっくり見ているところだ。
 何かにつけてWikipediaを利用しているひとなら、
 これはすばらしいサイトだ。

へぇ・・・というわけで、さっそく「World Digital Library」へ。


ユネスコが作っているサイトで、「Mission」によると、

 The World Digital Library (WDL)
 makes available on the Internet,
 free of charge and in multilingual format,
 significant primary materials from countries
 and cultures around the world.

各国の大学や国立図書館が協力し(日本はまだのよう)、
世界各国の貴重な資料をインターネットで提供する、
「ネット版世界遺産図書館」という試みのようです。

2005年にプロジェクトが始まり、2009年4月に一般サービス開始。
ちなみに現時点での言語は、アラビア語、英語、スペイン語、
フランス語、ポルトガル語、ロシア語、中国語(簡体)です。

下のページは、20世紀初頭にドイツで作られた北京地図

『月刊百科』5月号

『月刊百科』5月号ができました。


巻頭は前号に引き続き加藤周一さんの追悼特集。
今回は3人の方に原稿をお寄せいただきました。

 加藤周一と百科事典編集 成田龍一
 『大百科事典』編集長としての加藤周一さん 龍澤武
 中国と深くかかわった加藤周一さん 王敏

加藤さんの『世界大百科事典』序文はこちらをごらんください。
また、『加藤周一セレクション』についてはこちらをどうぞ。

さて5月号(服部一成さんの表紙も今年5匹目)ができたと思ったら、
もう6月号の入稿作業中・・・。
ゴールデンウィーク進行、というアレでございます。

なおゴールデンウィーク中の平凡社の休業日は暦通りプラス、
5月1日(金)が社休日となります。
整理しますと、4月末~5月初旬の営業/休業は以下の通りです。

■4月27日(月)、28日(火)、30日(木)・・・通常営業
■4月29日(水)、5月1日(金)~6日(水)・・・休業
■5月7日(木)~・・・通常営業

紀伊國屋書店新宿南店

写真は営業Hがお世話になっております、
紀伊國屋書店新宿南店さんの様子です。

別冊太陽は、最新刊『裸婦』の隣に重版した『土門拳』も平台展開。


文芸の棚では、「幸田文の言葉」3部作+『幸田家のしつけ』が平台に。


奥に見える宇野邦一さんの『ハーンと八雲』は、
角川春樹事務所からの書き下ろしだそうです。

気が遠くなる話


写真は通りすがりの教会の、日曜礼拝のお知らせ。
毎回、趣向を凝らした題がついているのですが、
「気が遠くなる話」とは、どんな話なんでしょうか。

2009年4月22日水曜日

【書評】日本の15大財閥

菊地浩之さんの『日本の15大財閥』が、
『週刊東洋経済』4月25日特大号の
「新刊新書サミング・アップ」で紹介されました。


他の3冊は『雇用はなぜ壊れたのか』(ちくま新書)、
『明治人の姿』(小学館101新書)、
『オバマの言語感覚』(NHK生活人新書)。

『日本の15大財閥』については、

 「血は水よりも濃い」財閥系企業が、
 いかに日本の近代化や高度経済成長に
 果たした役割が大きかったかがわかる。

 近年、企業の合併・統合で
 どの企業がどの系列かわかりづらくなった中、
 各財閥の詳細な系統図が掲載されている。

と書いていただいています。

ブックファースト・ルミネ新宿2店

写真はブックファースト・ルミネ新宿2店さん。
100%ORANGEさんの作品集『GOOD SMILE』(玄光社)と
平凡社の『SUNAO SUNAO』を平台で併売していただいています。


ちなみに『GOOD SMILE』の特典はオリジナルステッカー。
『SUNAO SUNAO』の特典はオリジナル缶バッチです。
いずれも数量限定、もしなくなっていたらごめんなさい・・・。

三省堂書店都庁店

写真は三省堂書店都庁店さんです。
営業Hがお世話になっております。

東京都庁第一本庁舎の1・2Fにあり、
都職員の方々の利用が主体だそうですが、
一般の方ももちろんご利用できます。


同店では日本語特集のコーナーを展開中。
安田敏朗さん『金田一京助と日本語の近代』(平凡社新書)
面陳していただいています。

東京都職員のみなさま、よろしくお願いします(ちがうか)。

「出版社共同ネット」のご案内

■書店のみなさまへ


平凡社は書店様向け受注Webサイト「s-book.net」に参加しております。

URLは、https://www.s-book.net/index.htmlです。

IDをお持ちでない書店様は「新規会員登録」をお願いいたします。
ご活用いただけましたら幸いです。

【本日】あの人が来社

いま、2009年4月22日(水)の11時なんですが、
あと2時間半後に、あの人が平凡社にやってきます。


F田とおれでお出迎えするわけですが・・・。
感じたことのない不安と期待が入り混じっております。
(来社中に平凡社のオフィスにいる人は、無料で観覧可)

本日の模様は、あさって4月24日の金曜日に、
「クラブ白水社」と「今日の平凡社」にてお伝えする予定。

出版社の枠を超えた前例のないコラボ企画、
と言ってよいのではないか・・・と。
よくないですか。

4月22日の「天声人語」より

今朝、4月22日(水)の朝日新聞朝刊「天声人語」は、
漢字ブームと例の漢字検定の問題について。


その中で、白川静さんについて触れた箇所がありました。

 ▼漢字といえば、研究に生涯をささげた白川静さんの面影が浮かぶ。
 その清廉から、協会の有り様はずいぶんと遠い。
 白川さんは漢字は一種の映像だと言っていた。
 カタカナでは素っ気ない人の名も、
 漢字で書けばたちまち姿がよみがえる。
 サクラより「桜」の方が、さまざまな事を思い出す

天声人語はasahi.comでも読むことができます。

亀山郁夫さんの「家の履歴書」

『週刊文春』の人気連載「新・家の履歴書」。
今日発売の4月30日号は、亀山郁夫さんが登場されています。


「宇都宮の実家での人間模様は、
まるで『カラマーゾフの兄弟』のようでした」という見出し。

 未だに僕は六歳から高校を卒業するまで暮らした
 宇都宮の実家の夢を見るんです。

とのことで、実家暮らし時代のエピソードは読み応えあり。

亀山さんの最新刊『甦るフレーブニコフ』は、
平凡社ライブラリーから好評発売中(インタビューにも出てきます)。
また、本日4月22日に『ドストエフスキー 共苦する力』が
東京外国語大学出版会から発売になるそうです。

ところで『週刊文春』といえば「仕事のはなし」という
インタビュー連載があって、今週は柴田元幸さんが登場。


読んでいていつも感心するのが、
聞き手の木村俊介さんの、まとめが抜群に上手いこと。

木村さんは、1999年に平凡社から『奇抜の人』という、
埴谷雄高さんの関係者へのインタビュー集を出版され、
これがすごく面白い本だったことを思い出します。

「爆笑問題のニッポンの教養」に原研哉さん出演

NHK総合で毎週火曜日の23時~23時30分に放映されている
「爆笑問題のニッポンの教養」
昨晩の出演者は、バイオエタノールを作り出す
「カーボン個体酸」というものの産みの親、原亨和さんで、
内容・キャラクターとも面白かったです。

さて、この番組の次回(4月28日放映)は、原研哉さんが登場。


題して、FILE070:「シンプル最高/再考」

 デザインの本質とは何か?
 デザインから見えてくる日本文化の独自性とは何か?
 日本から世界へ、新しいデザインの在り方を問いかける
 第一線のデザイナーと爆笑問題が、徹底的に語り合う。

とのことです(予告動画もアップされています)。

2009年4月21日火曜日

らくだ書店、2軒

営業Hの出張レポート、最後はらくだ書店さん、2軒です。

まずは本店
「おくりびと」コーナーで『死体とご遺体』が平台をキープ。
そういえば先日の「ソロモン流」を観ていたら、
映画の脚本を担当した小山薫堂さんが出演されてました。


次は東郷店
塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界』(新潮社)、
水村美苗『日本語が亡びるとき』(筑摩書房)、
椎名誠『大きな約束』(集英社)、
立川談春『赤めだか』(扶桑社)・・・等々が並ぶなか、
「幸田文の言葉」3部作をしっかり置いていただいています。


らくだ書店さん、いつもありがとうございます。
5月、6月もけっこう大物が出ますので、なにとぞ。

■追記
以下はまったく違う話題ですが、リンクをはるために
筑摩書房さんのサイトを見ると、社員募集中とのこと。
編集と制作で各若干名。
32歳まで、経験不問卒業見込予定者不可
応募書類は5月20日(水)迄必着、だそうです。

滝書店

営業Hの出張レポート、その5は愛知県大府市の滝書店さん
山中店長には親切にしていただき、ありがとうございます。
別冊太陽『春画』をすごく! 売っていただいたお店。
(5月12日搬入の『肉筆春画』もよろしくお願いします)


大きな地図で見る

写真は文芸書の棚で、Hがおうかがいしたときには、
『Hello!Project Winter 2009 コンプリートLIVE写真集
エルダークラブ卒業スペシャル』(東京ニュース通信社)、
小林麻耶『まや☆日記』(小学館)、
NHK連続テレビ小説『つばさ』のガイド(日本放送出版協会)
と一緒に、『幸田文 きもの帖』を面陳していただいていました。


なんだか晴れがましい場所で、どうもありがとうございます。

丸善名古屋栄店

まだまだいきます、営業Hの出張レポート。
写真は丸善名古屋栄店さんの様子です。

まず、幸田文コーナー。


『しつけ帖』『台所帖』『きもの帖』の3部作に、
新書『幸田家のしつけ』も大量に展開していただいています。
これはすごい!

POPには『幸田家のしつけ』176ページに収録されている、
幸田文の言葉が印刷されています。

 父にいわれました。
 悪い言葉をつかわないのはみずからを守ることなんだ。
 人さまによく言うばかりじゃなくて、
 自分をいやしくしないことだ。
 (座談会「東京ことば」)

「幸田文の言葉」3部作のほうは、
店内の何ヵ所かに置いていただいているようです。


下は、4月25日(土)放映の「世界一受けたい授業」
紹介される予定の『白川静 漢字の世界観』



「新書大賞」と、もう一ヵ所「ブックマーク」のコーナーに。
「ブックマークの挟みどころ」では、

 一言でいえば、東洋の精神とは何か、
 そこを極めようとして文字に取り組んできた。
 そのように、白川さんは断言しているのです。

という93ページの文章がピックアップされています。

最後の写真は、平凡社ライブラリー&加藤周一さん追悼コーナー。

鎌倉文庫今池ガスビル店

どんどん続きます、営業Hの出張レポート。
その3は、鎌倉文庫今池ガスビル店さんです。



名古屋なのに鎌倉文庫
その由来は、同書店のサイトによると・・・

 太平洋戦争の末期に鎌倉に疎開していた文学者達
 (久米正雄、川端康成、高見順、他)が自らの蔵書を
 持ち寄って「鎌倉文庫」という屋号の貸し本屋を始めました。
 戦後は出版にまで手を広げ
 「人間」などの文芸誌を発行しましたが、
 事情があって文学者達はそれぞれの文筆活動に戻り
 「鎌倉文庫」は閉鎖されました。
 弊社の創業者がそれらの人々との縁でこの名前を譲り受け
 50年前に名駅地下街サンロードに
 10坪の新本屋「現サンロード店」として開店したのです。

なるほど。

文庫も出版社別ではなく、ジャンルごとに分類してあります。
下の写真は「歴史(中国)」の棚。


ちくま文庫、中公文庫、文春文庫、角川ソフィア文庫等と一緒に、
平凡社ライブラリー(ちょっと背丈が高い)も並べていだたいています。

あおい書店名古屋本店

営業Hの出張レポート、その2はあおい書店名古屋本店です。
店舗面積700坪、蔵書50万冊という名古屋最大級のお店。

下の写真は『新書大賞』ベスト10の棚。


「幸田文の言葉」3部作も面陳で展開していただいています。
隣に見えるのは金井美恵子さんの『目白雑録3』(朝日新聞出版)。


そして、「とんぼの本」フェアの中央に、なんと・・・
コロナ・ブックス『作家のおやつ』が堂々と鎮座しております。


新潮社さん、どうもすみません!
一緒に売っていただいて光栄でございます。

『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』到着

Perfumeの日本武道館ライブ(2008年11月6日、7日)を収録した
DVD『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』が、さきほど到着。


2枚組で、DISC1には11月7日の模様を全曲収録。
ということは、おれが行った日ってことか!

さて、今日はさっさと仕事を終わらせて・・・。

なお、5月9日(土)、10日(日)は、
代々木第一体育館で「ディスコ! ディスコ! ディスコ!」です。

夢屋書店長久手店

先々週、愛知方面に出張してきた営業Hのレポートを、
これから何回かアップしていきます。

まず、愛知を中心に展開されている夢屋書店さん長久手店


コロナ・ブックスの『白洲次郎』『白洲正子の世界』を、
平台に置いてくださっています。


また、文庫のコーナーでは故・加藤周一さんの著作が。
『羊の歌』(岩波新書)、『二〇世紀の自画像』(ちくま新書)
『高原好日』(ちくま文庫)、『私にとっての20世紀』(岩波現代文庫)、
『加藤周一セレクション』(平凡社ライブラリー)を、
並べてくださっていました。


営業Hも、感動のあまりパチリと1枚。
どうもありがとうございます。

そういえば、岩波現代文庫は創刊10周年ということで、
装丁が新しくなり、佐藤優さんの『獄中記』が入りました。
書き下ろし100枚追加、とのこと。
あと、『向田邦子シナリオ集』も気になります。

【書評】昭和マンガ家伝説

毎日新聞の4月19日(日)読書面に、
平岡正明さんの『昭和マンガ家伝説』が取り上げられました。
評者は『カムイ伝講義』(小学館)の著者、田中優子さんです。


書評の全文は「毎日jp」にアップされていますが、
少し抜粋してご紹介しておきます。

 本書の白眉はこの二人[注=谷岡ヤスジ赤塚不二夫]だ。
 この二人の漫画を知っている人は、
 どれほど言語化が難しいか直感するであろう。
 言葉に直したとき、その過激さに唖然とする。
 「現在の青年たちの保守性が谷岡ヤスジの
 アナーキズムに耐えられない」のはその通りで、
 ならばなぜ私たちはあの時それを受け容れたのか、
 もう一度考えたくなった。
 なぜ永島慎二やつげ義春がここにいないのか、
 なぜ著者は白土三平を嫌いなのか等々、
 登場しない漫画家たちにも思いを馳せながら、
 この五〇年をもう一度思考し議論してみたくなる本である。

■追記と御礼
先日、「ほん☆たす」というブログをやっていらっしゃる方から、
書評をアップしたとご連絡をいただきました。
こちらは「かなり違和感の残った、今回の一冊です」とのこと。
お口に合わなかったようですが、
取り上げていただき、どうもありがとうございます。

2009年4月20日月曜日

『肉筆春画』のゲラ

下の写真は、『春画』『続 春画』に続く別冊太陽『肉筆春画』のゲラ。
5月12日に取次搬入の予定、もうしばらくお待ちください。


「とんでもない、原丈人さん。」第4部

今日4月20日から「とんでもない、原丈人さん。」第4部が、
「ほぼ日」でスタートしました。


今回の目次と更新日は以下の通りです。

 1 世界不況とオバマ政権(4月20日)
 2 敵陣まっただなかで理論を磨く(4月21日)
 3 友だちになれるかどうか(4月22日)
 4 アフリカへ!(4月23日)
 5 面接官は・・・先日まで主婦だった(4月24日)
 6 原さんという「観光地」(4月27日)

1回目のほんの一部だけコピペしてみます。

 糸井 ワクワクしながら来ました。
 原  ええ、わたしも。
 糸井 なにしろ、いろいろあったじゃないですか。
    去年(2008年)の終わりくらいから。
 原  そういえば、
    前回、公益資本主義について話した回が
    ちょうど、リーマン・ブラザーズ破綻の日に
    更新されたんですってね。
    ※とんでもない、原丈人さん 第2部
    第6回「グッバイ・ロンドン グッバイ・ニューヨーク

そういえばそうだった・・・!

原丈人さんの第1作『21世紀の国富論』は平凡社から、
第2作『新しい資本主義』はPHP新書から、それぞれ発売中です。

【書評】フーゾク進化論

岩永文夫さんの『フーゾク進化論』(平凡社新書)が、
4月19日(日)の中日新聞、東京新聞の読書面で紹介されました。


評者は風俗史家の下川耿史さんで、以下は書評の一部より。

 評者は本当の意味での庶民の歴史は、
 風俗ライターの登場によって
 初めて記録されるようになったと考えている。

 その一つの証しが、ライター歴三十年という著者による本書である。

全文は「Chunichi Bookweb」にアップされていますので、
ぜひお読みください。

丸の内ハウスで「ヒント日」展

新丸の内ビルディング丸の内ハウスが、2周年を迎えたそうです。

これを記念して、北川一成さん新津保建秀さんのアートユニット
「ヒント日」の展覧会が丸の内ハウスのアトリエルームで開かれます。

会期は4月24日(金)から5月6日(水)まで。
YODギャラリーでの個展の作品のほか新作も発表されるとのこと。


丸の内ハウスといえば、「来夢来人」という有名なお店もあります。
女性限定のスナックです。
21時以降は女性同伴なら男性も入れるそうですが、
おれはまだ行ったことがありません。

J. G. バラード死去


イギリスの作家J. G. バラードが4月19日に亡くなったそうです。
享年78歳、この数年ガンを患っていたとのこと。

jgballard.com

guardian.co.uk: Crash author JG Ballard,
 'a giant on the world literary scene', dies aged 78

BBC NEWS: Cult author JG Ballard dies at 78

バラードの作品は、ある程度まで創元SF文庫に入っていますが
(ラインナップを見ると、今後も入っていきそうな印象)、
ざっと見たところ、現時点で新本が入手できないのは、
中期から後期の諸作品でしょうか。

たとえば、『ハイ-ライズ』(ハヤカワSF文庫、1980年)、
『コンクリート・アイランド』(太田出版、2003年)、
『コカイン・ナイト』(新潮文庫、2005年)、
『スーパ・カンヌ』(新潮社、2002年)・・・など。

あと改訂版が出た記憶があるのですが、
『残虐行為展覧会』(工作舎、1980年)が品切。

2009年4月17日金曜日

武田鉄矢さんが白川静を語る

武田鉄矢さんが白川静さんについて語られる番組が、
ラジオとテレビで放送されます。

まずはラジオ。


文化放送系列の朝ワイド「吉田照美 ソコダイジナトコ」内の、
「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」

来週4月20日(月)から1週間、朝7時45分から7時55分まで、
『白川静 漢字の世界観』について武田さんがお話されます。
(放送は番組のインターネットラジオでも聴けるそうです)

次はテレビ。


日本テレビ系列で毎週土曜日19時57分~20時54分に放映中の、
教養バラエティ「世界一受けたい授業」

4月25日(土)の放映で、武田さんが授業をされるとのこと。
構成協力で松岡正剛さんが加わっておられるそうです。

・・・というところまでしか平凡社も知らないのですが、
さてどんな授業になるか、放映が楽しみです。

雨の日のコム デ ギャルソン

今日の東京は微妙に雨が降ったりやんだりしていますが、
雨降りの日に青山のコム デ ギャルソンで買い物をすると、
ショッピングバッグの上に、青い水玉のビニールをかぶせてくれます。


こういうことって、ちょっとうれしいですよね。

【予告】4月22日13時半・・・

あの人が、平凡社にやってきます。

「ルビコンの決断」に池上彰さん出演

テレビ東京系列で「ルビコンの決断」という番組が始まりました。
毎週木曜日の22時より放映されています。
「経済ドキュメンタリードラマ」という試みで、番組サイトによれば、

 この番組は、人生を賭け、会社の存続を賭け、新しい時代を
 切り開いていった人たちの “決断”をドラマチックに描き、
 見ている人たちに勇気を与えていく新しい報道番組です。
 これまで、カメラで撮影することの出来なかった経済の裏側を、
 徹底したペン取材によって浮き彫りにし、
 事実に基づいたドキュメンタリードラマとして描いて行きます。


次回のテーマは、

 リーマン破たん 最後の50時間

池上彰さんと元リーマン・ブラザーズの岩崎日出俊さんが、
ゲストとして出演されるそうです(予告動画もアップされています)。
ドラマとスタジオ・トークの組み合わせというスタイルで、
お2人が演技をされるわけではないそうです、念のため。

ところで池上彰さんの新刊が、5月に平凡社新書から刊行されます。
タイトルは『日銀を知れば経済がわかる』
詳細はまたあらためてお知らせしますので、お楽しみに。

『建築ノート』、次なる公共空間

平凡社の本が掲載されているということで、
『建築ノート EXTRA:UNITED PROJECT FILES 02』
を送っていただきました(ありがとうございます)。


特集は「NEXT PUBLIC SPACE 次なる公共空間」。
5月1日に開館する「座・高円寺」を中心に、
内外の新しい公共建築が紹介、分析されている興味深い内容です。

「座・高円寺」の芸術監督は佐藤信さん、館長は斎藤憐さんで、
建築は伊東豊雄さんの設計によるもの。
佐藤さんといえばアングラ演劇の「黒テント」が有名ですが、
建築もそれを髣髴させるテントのような外観。
(まだ実物を見に行っていないんですが・・・)


伊東さんのインタビューによれば、

 公共的な施設において「あえて閉ざす」というのが
 我々のコンセプトでした。

とのこと(こちらにも建築やコメントの紹介があります)。

伊東さんは4月7日の「プロフェッショナル」に出演されていましたが、
建築とは「人を自由にするもの」という言葉が印象的でした。
「座・高円寺」の場合は、外観を「あえて」閉ざすことによって、
内部の空間体験を自由にする、という試みのようです。

同番組で、もうひとつ印象に残ったエピソード。

かつて設計した建築を海外の人に案内するためタクシーに乗ると、
「あ~あの建物ね。見てくれはいいけど中がひどいよね」
というようなことを運転手の人が言い、激しい衝撃を受けた、とのこと。

運転手の人はもちろん、乗客が誰かは知らないわけで、
たまたま率直な感想を口にしたんでしょうが、
伊東さんにとっては自分の建築を見直す経験になったそうです。

ところで伊東さんの話題が長くなりましたが、
「平凡社の本が掲載されている」というのは、
同誌の「五十嵐太郎のラウンドリーディングPLUS」というページ。


都市の公共性や劇場、演劇に関する本を、
数人の方々で読み、発表し、議論するという試みで、
3月7日に座・高円寺のカフェ・アンリ・ファーブルにて、
公開で行われた催しの記録です。

取り上げられたテーマと本は以下の通り。

■ROUND1 劇場と歴史
 S. ディドワース『劇場 建築・文化史』(早稲田大学出版部)
 小笠原京子『都市と劇場 中・近世の鎮魂・遊楽・権力』(平凡社)

■ROUND2 世界モデルとしての祝祭空間
 フランセス・イエイツ『世界劇場』(晶文社)
 服部幸雄『大いなる小屋 近世都市の祝祭空間』(平凡社)

■ROUND3 文化の公共圏
 清水裕之『21世紀の地域劇場』(鹿島出版会)
 佐藤郁哉『現代演劇のフィールドワーク』(東京大学出版会)

なお、もうしわけありませんが平凡社の2冊は、
現在ともに品切となっております。
お手数ですが図書館などにお問い合わせください。

肉筆春画

別冊太陽編集部に新しい書が架けられています。


揮毫されたのは昨年の「夏も春画だ」と同様S本師匠。

『春画』『続 春画』に続く別冊太陽『肉筆春画』は、
5月12日取次搬入予定、内容の詳細は追ってご紹介します。

なお別冊太陽では、その前に『親鸞』(4月24日搬入)、
『中国やきもの入門』(5月7日搬入)が発売されます。

■補足
 肉筆春画、営業部にも1枚、貼ってあります。

2009年4月16日木曜日

「杉本博司 歴史の歴史」展

大阪・中之島の国立国際美術館にて、
「杉本博司 歴史の歴史」展がスタートしました。
会期は6月7日(日)まで。



おれは金沢21世紀美術館での展示を見てきましたが、
杉本さんの作品と、自ら収集された古美術が組み合わされ、
現代美術ともアンティークとも言えない、
そして、どちらに興味のある人も楽しめる展覧会でした。
新しい/古いという分類自体を無化しているわけで、
「アート」と呼ぶしかないんでしょうね、おそらくこれは。

4月19日(日)には安藤忠雄さん、
4月25日(土)には中沢新一さんとのトークもあるそうです。

杉本さんの著書『苔のむすまで』『現な像』(ともに新潮社)も、
独特の思考が展開されていて、たいへん興味深い本です。

ところで、以下は余談ですが・・・。

杉本さんの制作過程を追ったドキュメンタリーを見ていると、
その風貌、眼差し、表情、服装、歩き方、発言から、
杉本さんがヤクザの親分に思えてきて、困りました(笑)。
知的で穏やかで、いつも笑みを浮かべているんだけど、
いざというときには、アッサリ殺ってしまうような怖さといいますか。
ヤクザの親分役で、誰か映画を撮ってくれないかなぁ・・・。
(以上はもちろん、おれの妄想ですので、誤解なきよう)

原丈人さんが、マイクロファイナンスのプロを養成へ

原丈人さんが、『21世紀の国富論』に続く2冊目の著書
『新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性』(PHP新書)
を刊行されました。

その原さんが主宰されているアライアンス・フォーラム財団が、
マイクロファイナンスのプロを養成するためのプログラムを、
バングラデシュのBRAC大学と共同で始められるそうです。

BRAC(バングラデシュ農村向上委員会)は世界最大のNGOで、
その活動については「東洋経済」の記事をご参照ください。


同財団のリリースを引用すると、マイクロファイナンスとは、

 貧困状態にあり商業銀行からの融資を受けられない
 人々を対象とする非常に小額の無担保融資です。 
 貧困層の生活を大幅に改善させる可能性を秘めています。

ムハマド・ユヌス氏が創立したグラミン銀行が有名ですが、
BRACもまた、この活動に取り組んでいます。

プログラムの第1段階の概要は次のようなものだそうです。
詳細はアライアンス・フォーラム財団のサイトをごらんください。

 「マイクロファイナンス・プロフェッショナル養成コース 導入編」
 募集期間 2009年 4月1日~ 5月1日
 コース期間 2009年9月3~17日(予定)
 募集予定人員 15名前後
 コース開催地 バングラデシュ(首都ダッカ・郊外)

今回のプログラムについては、
「ダイヤモンド・オンライン」にも記事が掲載されています。

2009年4月15日水曜日

TBSラジオで荒川洋治さんが

コロナ・ブックス『作家のおやつ』で、もうひとつ。

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」の4月14日(火)の放送で、
荒川洋治さんが『作家のおやつ』について話されています。


昨日の放送ですが、ポッドキャスティングで配信されていますので、
ぜひ生の声を聴いてみてください。

 森本 作家というとお酒飲みのようなイメージがありますけどね。
 荒川 そうですね。
     でもこれが意外に、みなさん甘いものが好きなんです。

まず「お酒を飲まない甘党2名」を荒川さんが紹介。

市川崑さん・・・明治製菓のマーブルチョコ(あともちろんタバコ)
久世光彦さん・・・月世界という和菓子とアイスについているウエハース

お酒が好きで、甘いものも好きな人が紹介されていますが、
あとはポッドキャスティングでどうぞ。

ちなみに荒川さんは、『週刊朝日』4月3日号でも、
『作家のおやつ』について書いてくださっています。
栃餅と柿羊羹がお好きとのことです。

ABC六本木店の間室さんが

「エル・オンライン」で「おしゃれブックストア」という連載が始まりました。

 オンライン購入も便利だけれど、
 思わぬ出合いが待っているリアルショップ=本屋さんでの
 ひとときも至福なもの。
 独自性の光る注目書店のスタッフが自らその魅力を語る。

とういわけで、1回目は青山ブックセンター六本木店さん
同店の間室さんのインタビューが掲載されています。
(いつも営業Mがお世話になっております)


間室さんの推薦は次の4冊、裏テーマは「美とは何か?」とのこと。

 小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』(文藝春秋)
 ブルース・チャトウィン『ソングライン』(英治出版)
 茂木健一郎著『化粧する脳』(集英社新書)
 コロナ・ブックス編集部編『作家のおやつ』(平凡社)


『作家のおやつ』については、こんなコメントをいただいています。

 三島由紀夫や谷崎潤一郎、森茉莉など文豪や著名人たちが
 どんなおやつを食べていたかを写真と文章で披露しています。
 三島が高級なボンボンを食す一方、
 大袋のせんべいをばりばり食べていた……
 なんてエピソードはほほえましいもの。
 こんなお菓子に顔をほころばせていたんだ!
 なんて楽しい想像がふくらみます。

どうもありがとうございます。
間室さんのお好きなおやつは、なんでしょうか?

三宅一生とルーシー・リー

4月19日(日)のNHK「日曜美術館」で、
「陶器のボタンの贈り物 三宅一生と陶芸家ルーシー・リー」
という特集が放送、三宅さんが出演されます。

番組サイトによると、

 デザイナー三宅一生は、
 600を越える陶器のボタンとその鋳型を大切に持っている。
 イギリスを代表する陶芸家ルーシー・リーから
 遺言によって贈られたものだ。
 84年春、ルーシーのうつわに魅せられた三宅が会いに行き、
 ロンドンを訪れるたびにその扉をたたき続けた。
 [・・・]
 世界的な名声を得ながら自信が持てずにいたという三宅は、
 ルーシーに会うたびに「今がスタートよ。これから何だってできる」
 というメッセージを受け取り新しい意欲に満ちた。


5月10日(日)まで21_21 DESIGN SIGHTで開催中の
「U-Tsu-Wa/うつわ」展でこのボタンが展示されていて、
思わず目を奪われました。
いや、こういう言い方じゃまだ弱いな・・・。
見た瞬間に「ほしい・・・」と強く感じた、と言ったほうが正確。
未見の方は、ぜひ直接ご覧になってみてください。

「今がスタートよ。これから何だってできる」というルーシーのメッセージは、
三宅さん自身が社会に伝えようとされているメッセージでもある、と思います。

■追記(4月19日、20時)
 朝は見逃したので、さて夜に見るか、と思ったら。
 あらっ・・・? 妙心寺展の特集をやってる。
 番組のサイトを見ると、

 【お知らせ】これまでと再放送の内容が変わります。
 日曜日の朝9時から放送する前半の45分間は、
 翌週の日曜日の夜8時に再放送します。

 うかつにして知りませんでした。

 がくっ・・・。

「平凡社」で検索すると・・・

たいしたことではないものの、前から気になっていたこと。
Googleで「平凡社」と入力して検索すると、

 平凡社
 平凡社の出版物目録
 平凡社 - Wikipedia
 東京都 付近の 平凡社 の検索結果
 今日の平凡社
 Amazon.co.jp: 平凡社: 本
 平凡社 商品一覧: 紀伊國屋書店BookWeb
 日立電線販売(株)
 平凡社とは - はてなキーワード

という順に検索結果が表示されます。

ん?・・・日立電線販売とは???
日立デジタル平凡社という会社はありましたが(2000年に解散)、
うちは電線を販売する事業は行ってないし。


サイトやトップページのソースを見てもそれらしきものはなし。
この会社のURLが検索結果に反映されているのでしょうか?

まぁ、それでどう、というネタでもないのですが。

『精神科医がものを書くとき』

おれの本業は自社の刊行物を宣伝することなのですが、
中井久夫さんの『精神科医がものを書くとき』が、
ちくま学芸文庫から刊行されましたので、ご紹介。


親本は広英社から1996年に刊行された同名の2巻本。
そこから約半分の分量(17篇)を再編集したものだそうです。
解説は斎藤環さん(他に考えられない、ぴったりの人選)。

精神医療や看護の現場の人たちへの講演やエッセイも多く、
平易かつ具体的で、中井久夫入門にうってつけの1冊です。
中井さんの文章を読むと、なぜか気持ちが落ち着くといいますか、
わかりやすい「癒し」の本ではないのに、視界が晴れる気持ちがします。

下の写真は「ストレスをこなすこと」という文章。


小見出しを書き写してみると、

 一 「ストレス解消法」とその限度
 二 人間には自然なストレス解消術が備わっている
   ――眠りについて
 三 夢はどういう役をしているか
 四 心身症のこと
 五 ストレスには大きさの違いがある
 六 ストレスの間隔が必要である
 七 一日にもいろんな節目があって、
   これを利用するとストレスが少ない

平凡社ライブラリーにほしかったなぁ・・・と言っても後の祭り。

『朝日ジャーナル』創刊50年号


週刊朝日緊急増刊という形で刊行された『朝日ジャーナル』。
あらためて調べると1992年5月29日号が最終号なので、17年ぶり。

ロゴは変わらず、表紙には「創刊50年 怒りの復活」という文字、
溶解するビル群を背景に、今にも切れそうな綱が描かれたイラスト。
う~ん・・・表紙デザインは変えたほうがよかったような・・・。
「復活」というより「復刻」という印象を与えるのでは、という気が。

巻頭の山口一臣さんのコラムのタイトルは、

 この国への強い危機感
 「知的虚栄心」と「知の復権」を

というもので、「知的虚栄心」は大事ですね、たしかに。
いい意味での「知ったかぶり」とでもいいますか。

先日、菊地信義さんにお目にかかったときのお話とも、
一脈通じるものがあるかな・・・いや通じないか・・・。
朝日ジャーナルの話題が出たわけではないんですが。
そのうち、菊地さんのインタビューもご紹介したいと思っています。

復活(?)『朝日ジャーナル』の目次はこちらにアップされています。
定価490円で発売中。

村上隆フラワープレート

この時期、東京で作られている雑誌は東京特集が多くなりますが、
『Casa BRUTUS』5月号は「みんなの東京! 100人の新発見」。


表紙は村上隆さんの絵で、さらに「特別限定付録」として、
村上さんデザインのフラワープレートがついています。

村上さんと加賀市山中温泉町にあるNUSSA(ヌッシャ)という、
新しいスタイルの漆器を提案するメーカが組んで製作された、
ファブリックを樹脂加工したお皿だそうです。


というわけで付録に弱いおれは、つい買ってしまいました。
そういえば以前、『美術手帖』の2003年10月号の付録に、
村上さんのフィギュアがついていて、
これもまた購入して会社の机の脇に置いていたのですが、
どこへいったやら・・・。

2009年4月14日火曜日

出版の新たなスタイル?

『新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に』
をバジリコから出版された小林弘人さんのブログに、
「マイ雑誌・マイ書籍市場の可能性」という記事がありました。
「MagCloud」というヒューレットパッカードのサービスの紹介。

記事を読んでから同社の日本法人のサイトを見ると、
以下のリリースがありました。


 [米国発] 「MagCloud」、出版の新たなスタイルがやってくる!

 ユーザが出版を望むコンテンツをPDFファイルに落とし込み、
 MagCloudのサーバにアップロードするだけで、印刷、宣伝、
 販売、郵送、決済、定期購読管理といった一連のサービスを、
 すべてMagCloud側のシステムが提供します。
 コンテンツを求めるユーザは、
 MagCloudのオンライン・ニュース・スタンドにアクセスし、
 目的とする出版物をプレビューして確認、
 気に入ったものを注文します。
 受注や支払い、郵送の手続きはすべてMagCloud側のシステムが行い、
 決済にはPayPalやクレジットカードを利用することができます。

決済までシステムに組み込んだ、
POD(オンデマンド印刷)の進化した形、とさしあたり言えるでしょうか。

これを読んでひさびさに思い出したのが、
アメリカの大出版社ランダム・ハウスの編集者で、
書評紙『ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス』の創設者でもある
ジェイソン・エプスタインが2001年に同紙に発表した、
「Reading: The Digital Future」という記事。

 デジタル的未来においては、
 作家と編集者と宣伝担当とウェブサイト・マネジャーが
 一致協力してウェブをベースにした出版社をつくり、
 本を読者に直接売るようになるだろう。
 (上記の訳は青山南さんのコラムを引用しました)

あれから8年・・・時の立つのは早いというか、
そのわりに現状は案外と変わってないというか、
いやいや潜在的な動きが見えないだけで、
目先にとらわれてるうちに、ガラッと変化してしまうかもよ?・・・というか。

エプスタインの著書『出版、わが天職』は新曜社から翻訳が出ています。
原題は「Book Buisiness:Publishing Past Present and Future」ですが、
読んでみると、このような邦題をつけたくなる気持ちがわかる本です。

ブックカフェのガイド

 国内有数のハイクオリティー雑誌から提供された記事を、
 「X BRAND」専属の編集部がそれぞれの雑誌の特色を生かし、
 再編集して掲載しています。

というウェブサイト「X BRAND」をたまたま見ていると、

 読書とコーヒーと・・・
 至福の時を過ごすためのブックカフェガイド

という『日経BP』からの記事がアップされていました。
東京にある10軒が紹介されています。


『ブックカフェものがたり』(2005年、幻戯書房)という本もありますが、
検索してみると「日経トレンディネット」の2007年11月12日の記事に、
次のようなものもありました。

 就職氷河期に増えたブックカフェ
 今、書店と飲食の距離が急接近中

ラーメン屋とマンガ雑誌、喫茶店と本というのは、
古くから定番の組み合わせですが、
「ブックカフェ」という名称ができたのは2000年代の前半・・・?
いや、半ばにさしかかるころだったかな・・・。
ぼんやり記憶があるのですが思い出せず。

でも個人的には、身銭を切った本じゃないと読まないんだよなぁ・・・。
どういうわけか。
借金してでも。

【書評】声と話し方のトレーニング

児童教育、教育心理学の出版社、金子書房さんの雑誌、
『児童心理』の5月号村上由美さんの新書
『声と話し方のトレーニング』が紹介されました。


短評ですので、全文引用してみます。

 聞こえや言葉、コミュニケーション、
 食べ物を飲み込むことなどがうまくできない方の
 トレーニングを行う言語聴覚士の著者が、
 一般の方に向け、発生や話し方をアドバイス。
 日常意識せずに使っている声にはケアが必要。
 声の仕組みを知ると、体をどう使えば
 自分の声をマネジメントできるかわかるという。
 教師にとって声は大切な商売道具。
 紹介されている、自分の声のよさを引き出し、
 よりスムーズに声を出すためのエクササイズや
 生活習慣はぜひ実践してほしい。

『児童心理』は「子どもの心を育む教師と親のために」
と銘打たれているように、専門雑誌といっていいと思いますが、
不勉強ながら初めて拝読すると、興味深い記事があちこちに。
(やっぱり専門誌にも目を通さないとね)

「維新とフランス」展、開催中

5月31日(土)まで、本郷の東京大学総合研究博物館にて、
「維新とフランス 日仏学術交流の黎明」
という展覧会が開かれています。


同展のウェブサイトによると、

 東京大学の所蔵する学術遺産のなかには、
 日仏両国が学術レベルでの交流においても特段の関わりを
 有していたことを実証する学術資料が多数見いだされます。
 本展は、南仏サロン・ド・プロヴァンスのアンペリ博物館と
 パリの国立自然史博物館の両館、
 さらにはフランスの個人コレクションから、
 幕末・明治初期の稀少なコレクションの里帰りを図ると同時に、
 当時の一次史料のコレクションとして質・量ともに比類ない
 「クリスティアン・ポラック・コレクション」の
 本邦初の公開を実現することで、
 これまで顧みられる機会の少なかった
 日仏学術交流の一側面を紹介するものです。

とのことで、こちらでスライドショーも見ることができます。
西野嘉章+クリスティアン・ポラック編のカタログも刊行。

東京大学総合研究博物館は本郷にあるので、
平凡社からも散歩がてら歩いて行ける距離なんですが、
気になりながらも、最近はごぶさたしております、すみません。
(誰にあやまってるのかよくわかりませんが)
ネットもいいけど、外に出ないとダメですな・・・と反省。
ネットを捨てよ、街へ出よう、たまには。

ところで西野嘉章さんといえば、今年の1月に
『西洋美術書誌考』を東京大学出版会から刊行されましたが、
平凡社では『ミクロコスモグラフィア』『チェコ・アヴァンギャルド』
の2冊が発売中です。

西野さんが関わられた本は、内容はもちろんながら、
いずれも用紙、デザイン等に凝ったものが多いので、
ぜひ実物を触ってみてください(決して安い本ではないですけど)。
懐に少し余裕があれば、買っておかないと、あとで後悔するかも。

新しいオフィス・・・

かと思ったら。


不用になった事務用品などが廃棄処分に出されていたのでした。
平凡社が入居しているビルの1階にて。
ここで誰が仕事するんだ? と、一瞬考えてしまいました。

2009年4月13日月曜日

『めぐり逢った作家たち』

伊吹和子さんの新刊『めぐり逢った作家たち――谷崎潤一郎、
川端康成、井上靖、司馬遼太郎、有吉佐和子、水上勉』が、
書店に並びました。


まずは帯の文章から――。

 文士・文壇という言葉が生きていた時代、
 編集者として長年接した作家の素顔、思い出の数々、
 そして「谷崎源氏」の真実――
 卓抜した記憶力と観察眼で、
 昭和文壇の一側面を綴った待望の書。

背には「『われよりほかに』の衝撃から十五年!」とあります。
伊吹さんは1953年から谷崎潤一郎の『新譚源氏物語』の
口述筆記を担当され、そのまま中央公論社に入社されたのちも、
谷崎担当として身近に接してこられました。
その一部始終を描いて、
1994年の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した著作が、
『われよりほかに 谷崎潤一郎最後の十二年』(講談社)。

さて、話を『めぐり逢った作家たち』に戻すと、
副題にもあるとおり、川端康成、井上靖、司馬遼太郎、有吉佐和子、
水上勉という作家たちとの仕事や思い出が綴られます。

そして後半の「谷崎潤一郎――『谷崎源氏』の真実」では、
谷崎にとって『源氏物語』とは何だったのか、
さらに戦時下での『谷崎源氏』の校閲と削除の問題の真実を、
綿密な資料の読みによってスリリングに解き明かしていきます。

文学全集や単行本の編集を通して見た作家たちの姿、
作品にむかう姿勢、そしてときおり見せる素顔などが、
正確さと抑制のきいた筆致で描かれた1冊。
と同時に、各作家への懐かしい思いが溢れる1冊です。

キダ・タロー先生の名曲が復活

週末にテレビをぼんやり見ていたら、「キリンフリー」という、
ノンアルコール・ビアテイスト飲料のCMが流れておりまして、
これまで、このタイプの飲料には、
ごく微量のアルコールが含まれていたのに対し、
キリンの新商品は文字通り0.00%らしいのですが、
禁酒にいいかもしれないなぁ・・・などと思いつつ、
本題はそのことではなく、CMに流れている曲なのでした。

関西人なら知らない人はいない(はずの)、
「浪花のモーツァルト」キダ・タロー先生の代表作のひとつ、
「プロポーズ大作戦」のテーマ曲が、
アレンジされて使われていたのでした・・・なんと。
CMはこちらから見ることができます)

ちなみにキダ先生については、

 浪花のモーツァルト、キダ・タロー。
 しかし、もし彼がモーツァルトより先に生まれていたならば、
 モーツァルトが「ウィーンのキダ・タロー」と呼ばれていたことだろう。

という言葉もあります。

キダ先生の名曲を収めたCDには、
「浪花のモーツァルト キダ・タローのすべて」という2枚組があります。



ライナーを読むと、CMやテレビのテーマ曲などが多いため、
音源を探し出すのがとにかく大変だったそうで、たいへんな労作です。
アマゾンでは「中古商品2点¥ 24,800より」とのこと。

そういえばN尾から「出版関西人の会」の案内をもらいましたが、
どんな会なんだ、しかし。

魯山人のお茶漬け

『クロワッサン』4月25日号の特集は、
「簡単です! おいしい料理のしくみ」という特集。
表紙は自宅の庭で摘んだ野草を手にする辰巳芳子さんです。

春らしいレシピが並んでいてなかなか美味しそうなのですが、
この特集の70~73ページに、
「食を極めた魯山人は、お茶漬け名人だった。」という記事が。
『魯山人の美食』の著者、山田和さんがレシピを紹介されています。



写真ではわかりづらいと思いますが、右ページは天ぷら茶漬、
左ページには鮪茶漬、鰻茶漬、車海老の茶漬、鱒茶漬が載っています。
またこのページをめくると、海老と鰆を使った琥珀揚げ、
赤貝と田芹の煮浸し、アサツキのお浸し、田芹ごはんが紹介されていて、
いずれも素材はかなり上質でコストはややかさみそうながら、
普通に丁寧に作れば、自分でも作れるかも・・・作れそうな感じ。

誌面の山田さんのコメントによると、

 魯山人のお茶漬けといっても、難しいことをするわけではなく、
 ただ具を焼いてご飯にのせて
 お茶をかけてさっと食べるというようなものです。
 しかしそこには、ご飯が炊いてしならくおいたものであるとか、
 最高級の粉茶を使わなければならないとか、
 ちょっとうるさいこともあるわけですね。
 それでも魯山人の言うことに従ってみると、
 単なるお茶漬けがまったく違うものに飛躍して、
 特別な気分が味わえるんです。
 魯山人の料理はお茶漬けに限らず、
 その辺に極意があると思いますね。

さらに魯山人のレシピを知りたい、その極意を自分のものにしたい方は、
山田和さんの『魯山人の美食』(平凡社新書)をぜひご一読ください。

【書評】日本の15大財閥

ご紹介が遅くなりましたが「日経ビジネスONLINE」の
「毎日一冊! 日刊新書レビュー」で、
菊地浩之さんの『日本の15大財閥』が取り上げられています。


「へぇ、あの企業はこのグループだったのか~」
というタイトルで、評者は荻野進介さん、読了時間は2時間40分。
以下はその書き出し部分から。

 突然ですが、問題です。

 ・三菱グループの社員が飲むビールの銘柄は?
 ・帝国ホテルとホテルオークラの関係は?
 ・富士電機、富士通の「富士」の文字のいわれは?

 いずれも、日本企業、特に財閥の歴史と密接に関連する質問だが、
 全問すらすら答えられる人はどれくらいいるだろうか。

 本書は、明治維新後から戦前にかけて成立した
 財閥の沿革を現在まで紐解き、企業と企業の意外なつながりや、
 創始者や中興の祖の隠れたエピソードを紹介する。
 事実の羅列が中心で、目を見張るような主張や発見が
 述べられるわけではないが、財閥企業で働く人はもちろん、
 就職希望の学生、取引のある営業マンは手にとってみてはどうだろう。

『日本の15大財閥』は、おかげさまで続々増刷中。
平凡社の在庫が一時的に品切でご迷惑をおかけしておりますが、
書店さんには在庫がございますので、おたずねください。

菊地さんインタビューまとめ中

先週お話をうかがった菊地信義さんのインタビューを、
まとめ中でございます。
話の密度が濃くて、『月刊百科』の規定枚数をオーバー。


さてどうするか・・・決定稿はこれからで、まだナマな状態ですが、
菊地さんの言葉から少しだけ、ランダムにピックアップしておきます。

 社会のベタな状態を際立たせて、問題を立ち上げる、
 いわば状況を「カッコ付き」にして読者に提出すること、
 それが編集の仕事のひとつだと思うんです。

 かなの多い口語的なタイトルはタテ組のほうが見やすいんですよ。
 逆に漢字の多い、概念の言葉でくくれるようなタイトルは、
 ヨコ組にしたほうが、言葉が記号として機能するんですね。

営業S田は関西出張へ

本日4月13日(月)から17日(金)まで、
営業S田は京都・滋賀・大阪出張に出かけております。


平凡社は5月、6月にかなりいろいろなネタがございますので、
訪問先の書店のみなさま、よろしくお願いいたします。

2009年4月10日金曜日

さぶかるちゃん的「新書ナイト」

ブログ検索をしていたら、

 さぶかるちゃん的「新書ナイト Vol.1」@OFFICE外苑前店

という記事を見つけました。


「さぶかるちゃん」とは・・・。

 車にも酒にも旅行にもお金をかけない
 ロスジェネ世代のためのゆるふわ系サブカルニュース

1回目の新書ナイトでは「ビジネス書をぶっ飛ばせ」というテーマで、
メンバーがオススメの新書を持ち寄って交換されたそうです。

面白いので、勝手にご紹介しました(筆者=おれ、42歳)。

筒井康隆さんの一人称

朝日新聞の読書面が前回から新しくなり、
筒井康隆さん『iPS細胞』ではお世話になりました)の連載、
「漂流 本から本へ」がスタートしました。

第1回は田河水泡『のらくろ』が取り上げられています。


 「のらくろ二等卒」が「少年倶楽部」に
 連載されはじめたのは昭和六年の新年号からだった。
 ぼくはまだ生まれていない。

という書き出しで始まっているのですが・・・あらっ?
筒井さんの一人称が「ぼく」になっている。

筒井さんといえば、「おれ」「小生」だと長年思い込んでいて、
個人的にその影響が延々と続いているため、
「今日の平凡社」を書くときも一人称を「おれ」にしています。

筒井さんの書き言葉で「ぼく」って、かなりめずらしいような・・・。
どうでしょうか、筒井ファンのみなさま?

今日のエプロン(1回で終了)

クラブ白水社さんの「今日のネクタイ」のマネではありませんが。
このエプロン(ロゴは手で隠してあります)を知っている人は、
もはや社内でも少ないかも・・・しれません。


ところで、先日「今日のネクタイ」を紹介したら、一部ですごい反響。
衝撃を受けた人あり、爆笑した人あり、負けた・・・と悔しがる人あり。
もちろん、好意的な反応ばかりであったことをお伝えしておきます。

■かぎりなく私信のような追伸
 ヘンな影響を受けることもございませんので(たぶん)、
 ますますのご発展をお祈りしております。

マルサン書店仲見世本店

営業Mがいつもお世話になっております、
静岡県沼津市のマルサン書店仲見世本店さんから、
店内の写真を送っていただきました。


先日の投稿でご紹介した櫻井よしこさんの『明治人の姿』とともに、
本書のテーマになっている杉本鉞子『武士の娘』
渡辺京二さんの『逝きし世の面影』をさっそく並列していただいています。
どうもありがとうございます!

『逝きし世の面影』が1冊になってますが、在庫大丈夫でしょうか・・・。
弊社在庫ございますので、よろしくお願いいたします。

なおマルサン書店仲見世本店さんでは、
ゴールデンウィークから、
平凡社ライブラリー・フェアを開催してくださるとのこと。
お近くの読者のみなさま、ぜひ足をお運びください。

菊地信義さんにインタビュー

昨日の午後、平凡社新書編集長のM井とおれの2人で、
装幀家の菊地信義さんにお目にかかってきました。

場所は銀座。
来年、建て替えに着工する歌舞伎座の賑わいを通り過ぎ、
左に折れてから、ちょっと歩いたところにある喫茶店。


知る人は知るお店で、おれがこのお店に来るのは約10年ぶり。
ここで以前、タキヤンにシナモントースト(旨いです)を
ご馳走になったりしたことを思い出しつつ再訪。

コーヒーと柚子ジュース(旨いです)を飲みながら、
小1時間、さまざまなお話をうかがいましたが、
スピード感のある口調でよどみなく話されるので、
実際の時間以上に濃く、そして面白く、示唆に富む内容でした。


菊地さん、お忙しいなか、ありがとうございました。
インタビューは5月20日出来の『月刊百科』6月号に掲載予定です。
お楽しみに。

新刊JPニュース

先日ご紹介した「新刊JP」で、

 声の専門家が「理想の声」を手に入れるトレーニング法を伝授
 【書評】『声と話し方のトレーニング』

が掲載されました。上のリンクから読めますが一部をご紹介。


 録音してみた自分の声を聞いて、
 「あれ?」と思った経験はないだろうか。
 自分が聞いている自分の声とは違っていて、
 「自分の声があまり好きじゃない」という人も多いだろう。

おれの場合は・・・滑舌(かつぜつ)が悪い。

著者の村上由美さんが出演された「新刊ラジオ」はこちらからどうぞ。

「東京日記」第96回

川上弘美さんのウェブ連載、「東京日記」の第96回がリリースされました。

今回のタイトルは・・・。

 おじさんおばさん。


おじさんおばさん。
おじさんおばさん。。。

平凡社のトップページから入ってお読みください。

■おしらせ
 バナーがイチゴに変わりました。

『本屋大賞2009』より

先日発表された「本屋大賞2009」の書籍が出ました(本の雑誌増刊)。
ご存知のとおり、大賞は湊かなえさんの『告白』で、
テレビでちらっと見た湊さんのコメントもよかったです。


さて、雑誌版にはベストテンだけでなく、
「1次投票全集計 獲得ポイント別書店員推薦集」
というコーナーもあって、こういうところを読むのが面白いのですが、
木内昇さんの『茗荷谷の猫』も掲載されていました(50ページ)。
獲得ポイントは17.5Pだそうで、お二人のコメントが載っています。


 七五書店、熊谷さん
 ひとつの目標に懸ける情熱、
 かけがえのないものを失ってしまったことによる寂寥、
 ささやかなものから見出して得られる安らぎ、
 叶わぬ現実への失望。
 時が経てば、どんな記憶も薄れてしまう。
 けれども、だからこそ皆、前を向いて歩き出せる。
 記憶は、時には美しく、あるいは優しく形を変えて、
 時代を越える。
 それはまるで、華やかに咲いて散り、
 親しまれ続ける桜のように。
 直接に、あるいは背景で緩やかに繋がり合う
 全9編を通して描かれた、
 人間関係の繊細な機微が素晴らしい。
 そして、何よりも文体がとても好みでした。
 じっくり浸れる作品です。

コメントを読みながら、直接関係ないのですが、
ユニコーンの名曲「すばらしい日々」を思い出しました。

 平安堂長野店、町田さん
 選び抜かれた美しい言葉で、淡々と語られる、九つの短編。
 それぞれが、哀しく、妖しく、懐かしく、胸に迫ります。
 そして、鏡花も、乱歩も、百閒も、大好きな私には、
 まるでからくり箱を覗くような、たまらない一冊でした。

熊谷さん、町田さん、素敵なコメントを、どうもありがとうございました!

2009年4月9日木曜日

『イッセイ ミヤケのルール』

川島蓉子さんの著書『イッセイ ミヤケのルール』が、
日本経済新聞出版社から発売されました。
帯にはこんなコピーが印刷されています。

 限られた市場で高付加価値を生む

 デザイン性の高い少量多品種の服を、
 ある程度選ばれた顧客に、
 適正な時期に売り切る。
 合理化・効率化できないからこそ、
 ブランドで共有する原理原則が必要になる。

 一歩先行くビジネスモデルの源泉



会社としてのイッセイ ミヤケへのさまざまな取材を通して、
「ファッション/デザインとビジネスのありかた」
に焦点を当てた本になっています。

本書については、(株)イッセイ ミヤケの代表取締役社長
太田伸之さんのブログ「太田伸之の『売場に学ぼう!』」
4月5日のエントリー「わがFB人生を振り返る」もご参照を。

それから・・・。

『イッセイ ミヤケのルール』とは異なり、
三宅一生さんについて書かれた本が、平凡社から出版されます。
現在進行中につき、しばらくお待ちください。

乞うご期待、お楽しみに!

2色使いがうまいデザイン

写真はロッテルダムの出版社、010 Publishersの新刊案内。




「010」は「ゼロテン」と呼び、
建築、都市などをテーマにしたシャープな本を刊行しています。
一番有名なのは、建築家のレム・コールハースと
グラフィックデザイナーのブルース・マウがタッグを組んで作った、
1300ページを超える『S, M, L, XL』(1995)でしょうか。
(あの本がABC六本木店に並んだときの衝撃はいまだに忘れられず)

刊行案内はタブロイド新聞のスタイルで、2色使いのデザインがうまい。
オランダ語なので読めませんが、参考になります。

多和田有希「Missing Folklore」

明日4月10日(金)から5月9日(土)まで、「TARO NASU」にて、
多和田有希さんの「Missing Folklore」展が開かれます。


(c) Yuki Tawada 2009 Courtesy of TARO NASU
Electric Syndrome 2009 inkjet print scratched
by needle, eraser and sand paper 100.0×150.0cm


以下はギャラリーから届いたリリースの抜粋。

 〈写真であり絵画であり彫刻であり、そのどれでもない〉

 多和田有希は写真と絵画そして
 彫刻の境界線上に位置する作家である。
 インクジェット出力した写真に直接、紙やすりや消しゴム、
 針をあてて、写真の表面に痕跡を残していく。

 写真に写しきれないもの
 ――被写体の放つオーラや撮影時の自分の感情など――を、
 写真を「削ること」によって表現するのである。

 自分が「彫り出したいもの」を探していくその過程で、
 多和田の写真は、厳密には写真といえないもの、
 写真と絵画と彫刻のすべての要素を持ちながら
 そのどれにも属さない新しい媒体へと変貌していく。

 TARO NASUでの初めての個展となる今回は、
 100x150cmサイズの作品を含む約20点を展示し、
 人物と都市という二つのテーマを連関させながら、
 人間の欲望や孤独を表現する予定である。

これは、面白そう。

■追記
アーティストの名前と画像からの、まったく単純な連想ですが、
鹿島田真希さんの小説『ナンバーワン・コンストラクション』を、
不意に思い出しました(ぜんぜん関係ないんですが)。

神保町4書店ネットワーク

先日の夜、神保町交差点の角にある書店で文芸誌を買ったら、
めずらしいカバーをかけてもらいました。



すごい詳細な神保町マップ・・・。
よく見ると「神保町4書店ネットワーク」と書いてありました。
4書店とは、

 ブックハウス神保町
 岩波ブックセンター
 廣文館書店
 三省堂書店神保町本店

ブックハウス神保町のブログによると
上記書店でスタンプラリーを開催中とのことで、
各書店で本を購入し、全店のスタンプを集めて応募すると、 
オリジナル・クリアファイルがもらえるそうです。
クリアファイルには上の写真のカバーと同じ地図が刷ってあります。

応募は6月30日まで、ただし、なくなり次第終了とのこと。

神保町全体の情報については「BOOK TOWN じんぼう」をどうぞ。
書店(新刊書・古書)から飲食店、散歩案内など充実のコンテンツです。

サンドイッチをスキャナーで

ギズモードジャパンで見つけたネタ。
「かぶりつきたくなる魅惑のサンドイッチ・グラビアはいかが?」


いろんなサンドイッチの断面をスキャナーで取り込む、
Scanwichesというサイトで、なんかすごく旨そうに見えます。

コピー機に自分の顔を押し付けて取る人とかは昔からいましたが、
これは、ちょっと虚をつかれるようなリアルさ。
「断面」というのが、面白い理由のひとつかもしれないなぁ・・・。
おれもなんかやってみたくなりました。

2009年4月8日水曜日

草間彌生ケータイ

auが「iida」という新ブランドをスタートさせるそうで、
昨日そのお披露目があったらしいです。

で、そのなかにArt Editonsというシリーズがあり、
第1弾が草間彌生ケータイ


 「宇宙に行くときのハンドバッグ」
 「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」
 「私の犬のリンリン」

の3種類があって、草間さんのテキストによれば、

 iidaケイタイ電話とクサマの前衛芸術とが一体に交わってきた。
 生きてゆく我々の感性が宇宙への神秘にとどろいてゆく。
 この瞬間に超発展してゆく我々の五体すべてを
 iidaのケイタイがかもし出す。
 大いなる人類の志を世界に引き込まれて
 iidaケイタイ電話は我々のすべての哲学を山のように広げていく。
 この不思議な喜びの瞬間。
 わたし大好き。
 私はiidaのケイタイ電話を心から愛している。

 草間彌生

とのことで、

 おれ もっちー、これどう?
 もっちー わたし草間ファンなんですよ。
 おれ じゃ、買ったら?
 もっちー いいですね~、あ、かわいい~。
 [数分後]
 もっちー 100万円くらいするみたい。
 おれ そりゃムリだ・・・。
 もっちー 誕生日プレゼントにほしいな~[今日が誕生日]
 おれ そりゃムリだ・・・。

石内都 Infinity ∞ 身体のゆくえ

写真家・石内都さんの個展「石内都 Infinity ∞ 身体のゆくえ」が、
群馬県立近代美術館にて開催されます。
会期は4月25日(土)から6月14日(日)まで。
(ちなみに同美術館の建築は磯崎新さんの代表作のひとつ)



石内さんは桐生の生まれですが、群馬では初個展だそうです。
自身と同年の女性を撮影した「1・9・4・7」から、
女性の衣服など広島原爆の遺品を撮影し
毎日芸術賞を受賞した昨年の話題作「ひろしま」まで、
身体と遺品をめぐる作品約120点が展示されるとのこと。

4/25(土)の14:00~15:00には石内さんのトークショー、
5/9(土)の14:00~15:30には、いまや「きのこ文学研究」
第一人者でもある飯沢耕太郎さんと石内さんの対談も開かれます。

また、同時期に、桐生の大川美術館では、
「上州の風にのって 1976/2008」という展覧会も開催。
こちらは4月4日(土)から6月28日(日)まで。

群馬近美では「SCARS」「爪」のシリーズも展示されるそうですが、
おれのは入っているのかな・・・。

「Webトレンドマップ4」


東京の路線地図・・・?

Final Beta版が公開された「Webトレンドマップ 4」
Information Architects Japanが制作している、
ウェブの世界の最新トレンドをビジュアル化した情報地図です。

Flickrにアップされているフルサイズ画像のほか、
画像のズームが可能なZoomoramaから見ることができます。

テッククランチJapanの記事によると、

 このWeb Trend MapはiA Inc.が毎年発行しているもので、
 もっとも影響力のある333のWebドメインと111人の個人を
 東京の地下鉄地図の上に配置してある。

ちなみに2008年版はこちらですが、はるかに進化している印象。

新刊JPで『声と話し方のトレーニング』リリース


昨日の投稿でご紹介した「新刊JP」で、
平凡社新書『声と話し方のトレーニング』の紹介がリリースされました。
「新刊JP」トップページにある「新刊ラジオ」から聞くことができますので、
ぜひお試しください。

いろいろだから面白い


Varietas delectat.

ラテン語で、ウァリエタース・デーレクタトと読みます。
varietas は「多様性」、delectatは「喜ばせる」の意味。
直訳すると「多様性は喜ばせる」――すなわち、

いろいろだから面白い

古代ローマの哲学者、キケローの言葉です。



写真は平凡社新書編集部の面々(の一部)です。
いろいろな編集者がいるから面白い。

出張ラッシュ

本日4月8日(水)から営業部の3名、N島、H、N里が出張。


それぞれ担当させていただいている地域に出かけました。
タッチ&ゴーな感じで出張続きのN島は、今回は北海道へ。

あれこれ企画をかかえてうかがいますので、
各地域の書店のみなさま、よろしくお願いします。

2009年4月7日火曜日

第40回講談社出版文化賞

昨日「2009年本屋大賞」の発表がありましたが、
平成21年度(第40回)「講談社出版文化賞」も決定したそうです。
残念ながら平凡社の本はありませんでしたが・・・。


絵本賞は、酒井駒子さんと湯本香樹実さんの
『くまとやまねこ』(河出書房新社)。
「第1回 MOE 絵本屋さん大賞」
「この絵本が好き! 2009年版」に続いての3冠。
すごいなぁ・・・おめでとうございます。

ブックデザイン賞は、池田進吾さん
『四とそれ以上の国』(いしいしんじ著、文藝春秋)
『ラン』(森絵都著、理論社)が対象になったそうです。
平凡社では『森山・新宿・荒木』
『昼の学校 夜の学校』でお世話になりました。
池田さん、おめでとうございます。

「新刊JP」収録レポート

「新刊JP」という、注目の本を紹介する音声配信サイトがあります。
ポッドキャスティングと本を組みあわせた、ユニークなサービスで、
無料ダウンロードして、パソコンやiPod、ケータイなどで聞くことができます。

昨日、平凡社新書『声と話し方のトレーニング』の著者、
村上由美さんが主演される番組の収録が行われ、
編集担当のF田がレポートしてきましたので、ご紹介します。

近くリリースされますので、お楽しみに。

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だっち様

昨日、オトバンクへ収録に行ってまいりました。

事前の打ち合わせはあったものの、ラジオは初めてという村上由美さん。
大丈夫だろうかとブースの外で、心配して待っていたふくだをよそに、
ブックナビゲーターの矢島さんのトークに余裕綽々で答えてました。
「声」の著者だけあって、さすがに声の通りもよく、聞きやすい声。

話に出てきたのは、まず、ほとんど知っている人がいない、
「言語聴覚士」という資格のこと。
そして、多くの人が誤解している「腹式呼吸」のこと。
短い時間でしたが、ツボを押さえたインタビューでした。

収録後、「ほんとうに初めてなの?」なんて聞いてみると、
「NHK(「ハートをつなごう」)に出たのがけっこう役に立ったみたい」
とこれまた余裕のコメント。

とはいえ、オトバンクのみなさんの
手馴れた技に導かれての収録だったことは違いありません。
どうもありがとうございます。

個人的には、音声の「編集」という作業が、
まったく文字と違う(あたりまえですが)ことが、新鮮な驚きでした。

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録音ブース内の村上由美さん(右)と矢島雅弘さん。


右から、村上さん、「新刊JP」を運営するオトバンクの営業・高橋雅人さん、
編集の高原健太さん。

ボリューム満天!!

例の、会社のそばにある入れ替わりが激しいラーメン屋。


狙っているのかいないのか、さっぱりわかりませんが、
グーグルで「ボリューム満天」と検索してみたら、
約64,700 件ヒットして、さらに。

 もしかして: ボリューム満点

大丈夫か、新しい店・・・。

カルティエ×吉岡徳仁

写真は4月5日、日曜日の上野。
天気もよく桜も満開、公園口の改札出口はすごい行列でした。


国立西洋美術館の「ルーヴル美術館展」は10分待ち。
フェルメールの「レースを編む女」、
ベラスケスの「王女マルガリータの肖像」は見たいけど、
とりあえず別冊太陽『ルーヴル美術館』を読むことにして移動。


東京国立博物館平成館の「国宝 阿修羅展」はなんと30分待ち。
「阿修羅フィギュア」もすごい売れ行きだそうです。
修学旅行で見たし(いつの話だ)、並ぶのもイヤなのであとまわしに。


で、日曜日の目的はこちら。

 Story of... カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

東京国立博物館の表慶館で始まった展覧会です。


カルティエの歴史的なジュエリーを、
デザイナーの吉岡徳仁さんのディレクションで展示する企画。




貴重なジュエリーが展示されているのはもちろん、
カルティエと発注主とのかかわりを映像で重ねあわせ、
ひとつのジュエリーにこめられた物語を紹介する展示。
そして最後の部屋には、吉岡さん自身の新作によるサプライズが。

・・・と書いてもわかりづらいと思いますので、
ぜひ現場で確かめてみてください。
同展は5月31日(日)まで開催中。
ゆっくりと身と心をひたすようにして見たい展覧会です。