2009年5月29日金曜日

草森紳一『中国文化大革命の大宣伝』

すごい本が出てしまいました。
A5判、全2巻、上592ページ、下600ページ、
原稿枚数10万字(400字詰め2500枚)弱。

故・草森紳一さんの『中国文化大革命の大宣伝』
このたび芸術新聞社さんから刊行されました。


本書は雑誌『広告批評』での108回(煩悩の数)にいたる連載
(1989年1月号~1999年5月号)を書籍化したもの。
上巻の跋は天野祐吉さん、下巻は椎根和さんが執筆されています。

下巻の巻末に収められた「刊行にあたって」によれば、

 草森氏には連載終了後、
 いくつかの出版社から書籍化の打診があったそうです。
 しかし、四百字詰め原稿用紙千五百枚(六十万字)は
 書きたしたいという考えを伝えると、
 みな手を引いてしまったと聞いています。

「とにかく前進させましょう」ということで、芸術新聞社さんが
校正用のコピーを草森さんに届けたのが、2007年。
それから1年後の2008年3月に、草森さんは亡くなられました。
したがって連載時の原稿のまま、
最低限の修正にとどめて本書が出版された、というわけです。
(にしても、大変なお仕事だったとお察しします)

いきさつのご紹介が長くなりましたが、
本書は、天野さんも書いていらっしゃるように、
中国の文化大革命を「広告」「宣伝」という視点から論じた内容。

■くわしい内容は芸術新聞社さんのサイトをごらんください。
■また草森さんについては「白玉楼中の人:草森紳一記念館」
というサイトをどうぞ。

自らが宣伝媒体と化し、長江を泳ぐことで健在を示した毛沢東、
世の中を震撼させた紅衛兵たちの行動(というか暴走)、
矢継ぎ早に貼り出され、貼り重ねられたた壁新聞等々・・・。
1960年代後半から中国を席巻し、世界を驚かせた、
文化大革命の様子とそのシステムが仔細に描かれています。

草森さんは文学から美術、書、写真、デザインなど、
広範なジャンルの文章を残されましたが、
本書では、草森さんの中国文化に関する学識が、
20世紀の文化大革命の読解のバックボーンとして感じられ、
たんなるプロパガンダ分析とは異なる「深み」があります。

また、プロパガンダの手法、それが流通していくプロセス、
やがて人の手では制御できない混沌状態に陥ってしまう様子は、
インターネットの世界でいう「炎上」を連想してしまいます。

なにせ大冊のため読書途中でのご紹介ながら、
政治、現代史、文化史、広告はもちろん、
情報産業に関わる人にも手にとっていただきたい必読書、
という手ごたえが伝わってくる。

長々と書き連ねましたが、とにかくダイナミックで、怖ろしくて、面白い!

本書では各章ごとにモノクロ図版が掲載されていますが、
ご参考までに手許にあった別の本から、数点ご紹介しておきます。

こちらは文化大革命時代の宣伝美術を収録した
Chinese Posters: Art from the Great Proletarian Cultural Revolution
(Lincoln Cushing & Ann Tompkins, Chronicle Books, 2007)より。


こちらは中華人民共和国の歴史を写真でたどった大冊、
China, Portrait of a Country
(Liu Heung Shing[ed] , Taschen, 2008)より。



最後にちょっと自社の宣伝。
平凡社ライブラリーから刊行されている『毛沢東語録』も、
あわせてお読みいただければ幸いでございます。

『たのしい写真』好評です!

ホンマタカシさんの初の写真論、
『たのしい写真 よいこのための写真教室』
発売早々、いくつかネットでもコメントがアップされていました。
少し引用させていただきます(全文はリンク先でどうぞ)。



FORM_Story of design(2009.05.28)
 なんともいい感じの表紙のデザインは
 アートディレクターの服部一成氏と山下ともこ氏。
 一昔前のカメラ新書のようなちょい懐かしい雰囲気の装丁と、
 本文に使用されているフォントがグッド。
 デザインにより本を手に取り開いてみたい、
 読んでみたい、所有してみたいと思わせる好例だろう。

恵文社一乗寺店 店長日記(2009-05-27)
 本書は写真をアカデミズムから取り戻すという強い意思の下に、
 万人に開かれたものとして書かれたに違いありません。
 こんな素晴らしい教科書はありそうでなかなかめぐり合えないもの。
 これを機会に写真に興味がある全ての人は
 楽しみながらホンマ写真教室に入門しましょう。

6/11(木)の午後7時~午後8時30分に、
ブックファースト新宿店にて開かれるホンマさんのトーク&サイン会、
事前の整理券が、かなりなくなってきているようです。
ご希望のお客様は、同店地下1階Aゾーンレジカウンターにて
本書をお買い求め下さい。
先着40名様
に整理券を配布いたします。

下のページは講義編「12 ポストモダン」より(本書70-71ページ)。

『TV Bros.』の忌野清志郎特集


コンビニで目が合ってしまった『TV Bros.』
巻頭特集「君がボスを知っている みんなの忌野清志郎」

R.I.P.

忌野清志郎オフィシャルサイト「地味変」

2009年5月28日木曜日

石田千さん社内サイン会

本日5月28日(木)の午後、小雨のなか石田千さんが来社され、
新刊『きんぴらふねふね』のサイン本を作ってくださいました。




日が暮れて
きんぴらふねふね
生ビール

金町

「金町」は石田さんの俳号です。

サイン本は現在のところ、東京堂書店、岩波ブックセンター、
青山ブックセンター本店・丸ビル店、銀座教文館、
福家書店銀座店、リブロ池袋店・青山店、旭屋書店池袋店、
丸善名古屋栄店の各店に並ぶ予定です。

『1Q84』入手&届かない

本日、5月28日(木)の午後・・・。

社長 買ってきたよ、村上春樹『1Q84』
おれ あっ、見せて下さいよ。
社長 三省堂書店の神保町本店で買ったんだけどさ、
    すごかったよ~、ディスプレイが。
    三省堂さんお得意の積み方だけど、あんなの見たことないくらい。


おれ へ~。これはなんすか?
社長 三省堂さんがオリジナルで作ったブックレット。
    こちらは新潮社さんの文庫ノート。
おれ 力入ってますねぇ・・・。
    「発売まであと○日」って店頭でやってましたもんねぇ。
    おれはア○ゾンで事前予約したんですけど、届いてない。
    おかしいなぁ・・・。

(と、ネットで調べてみると)

おれ お~、1位、2位独占。
    なのはともかく、まだ予約受付中で在庫ありになってないじゃん。

6月11日、ホンマタカシさんトークイベント&サイン会

『たのしい写真 よい子のための写真教室』の刊行を記念して、
ホンマタカシさんトークイベント&サイン会が開催されます。

場所 ブックファースト新宿店
    ブルースクエアカフェ内イベントスペース
日時 6月11日(木)、午後7時~午後8時30分


参加ご希望のお客様は、ブックファースト新宿店・地下1階
Aゾーンレジカウンターにて本書をお買い求め下さい。
先着40名様に整理券を配布いたします。
貴重な機会ですので、ぜひ!

下の写真は、『たのしい写真』「第2章 ワークショップ篇」の、
「今日の写真を読むためのワークショップ その1」より。
右上が荒木経惟さんの『私日記』(1994年)の1カット。
下がホンマさんによる「偽アラーキー」です。
機材はリンホフテヒニカ4×5/135ミリ・ネガカラー。
左ページの写真も偽アラーキー(有名な写真ですね)。


ちなみに、下の写真は、
おれが通りすがりにケータイで撮影したものです。


根津美術館の裏手から西麻布へ抜ける途中にあります。

【書評】日銀を知れば経済が分かる

おかげさまで売行き好調、重版が決定した(6月初旬出来)、
池上彰さんの『日銀を知れば経済が分かる』が、
『週刊東洋経済』5月30日号
「4分で4冊! 新刊新書サミング・アップ」で紹介されました。

以下は紹介文の末尾からの引用です。

 紙幣を発行するだけではない日銀の仕事、
 金融の仕組み、さらに経済の仕組みを、
 「伝えることの達人」の著者がわかりやすく解説する。

ちなみに今回取り上げられている本は、次のとおりです。

『華人経済師のみた中国の実力』(日経プレミアシリーズ)
『日銀を知れば経済がわかる』(平凡社新書)
『知的思考力の本質』(ソフトバンク新書)
『イスラエル』(岩波新書)

おれはちょうど臼杵陽さんの『イスラエル』を読んでいるところですが、
これは相当な力作につき、さらっと読了するにはもったいない1冊。
あわせて内藤正典さんの新刊『イスラムの怒り』(集英社新書)も読むと、
よろしいかと(こちらはスラスラ読めて、面白い)。
帯のデザインが強烈ですが、内容はきわめて冷静な議論です。

F田の家から続々発掘品が

昨日、『符牒六千語 芸者からスリまで』という
珍本を自宅から発掘した新書編集部のF田ですが、
今度はこんなものが出てきたそうです。


F田によれば、心のよりどころ・・・だそうです。
しかし、どこで拾ってきたんだよ、この住所表示の看板。


大きな地図で見る

久しぶりにTwitterにログイン

しばらく放置していたTwitter、久しぶりにログインしてみました。
URLはhttp://twitter.com/heibonshatodayです。



CNET Japanの5月27日(水)の記事
「Twitter利用者、日本でも急増--男性が75%を占める」によると、

 ネットレイティングス シニアアナリストの鈴木成典氏は、
 「米国や英国では著名人によるTwitterを活用した
 情報発信が盛んになったことで、利用者数を伸ばしてきています。
 日本においてはまだ認知度が低く、
 一部のユーザーがその利便性に気づき始めている段階だと推測されます。
 今後、米英同様に影響力のある著名人がコミュニケーションツールとして
 Twitterを選択し情報発信を行えば、利用者数の急増が予想されます。
 また、Twitter が広く浸透し、多くの利用者を獲得すれば、
 コミュニケーションツールとして活用を検討する企業も増えてくるでしょう」
 と分析している。

まだ正直、仕事での使い方が見出せていない自分ですが、
こういうのはとにかく試してみたほうがいいよね、と。

5月の定例全5段広告

朝日新聞に毎月1回掲載している定例の全5段広告。
5月分は、本日5月28日(木)~30日(土)です。

28日が関東以北のエリア、29日が中部・関西・中国・四国、
30日が九州の朝日新聞朝刊2面に掲載されます。

こういうラフ(絵心ゼロ、超へたくそ)が、


デザイナーの方によって、このように生まれ変わり、


数回のゲラのやりとりをへてギリギリの日程で完成し、


新聞に掲載される・・・というプロセスを毎月やっております。


広告という性格上、直前まで修正が入るので、いつもバタバタですが、
今月も無事、掲載されました(されないとマズいわけですが)。

2009年5月27日水曜日

『悩んだときは山に行け!』発売

鈴木みきさんの、本邦初の登山コミックエッセイ、
『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』が、
そろそろ書店の店頭に並びました。

こちらがカバーのデザイン。


帯の女性はモデル・女優のKIKIさん
武蔵野美術大学建築学科卒業で、
『LOVE ARCHITECTURE』という本も出版されています。

 そっか! 山へ行けばいいんだ!
 オンナノコだってもっと自由になれるということ教えてもらいました。

こんな推薦コメントをいただきました、どうもありがとうございます。

少しだけ、実際の内容をご紹介。
なにせ「本邦初の登山コミックエッセイ」ですので。
画像をクリックすると、サイズが大きくなります。


こちらは「温泉のある山に行ってみよう!」というテーマのマンガで、
おススメの山&温泉もきちんと紹介されています。
至福のひととき・・・。


ほかにも、初心者にぴったりな情報を盛り込みつつ、
「女子登山」の楽しみが、ページから目一杯あふれてくる、
笑えて、ちょっと泣けて、しんみりして、読んだあとは元気になって、
そのうえ役にも立つ一冊です。

鈴木さんのブログ「鈴木みきのとりあえず裏日記」にも、
出版にまつわるあれこれ、普段のお仕事、山の話題がたくさん。
面白いのでぜひ、ごらんください。

あ、本もぜひ、買ってください。

『生きる勇気、死ぬ元気』発売

五木寛之さんと帯津良一さんの対談、
『生きる勇気、死ぬ元気』(税込定価1,470円)が発売になりました。

『健康問答』『健康問答2』に続く、五木×帯津対談ですが、
今回は人間にとって一番重い「死」について、
お二人で突っ込んだ議論を展開されています。

帯のキャッチコピーはこちら。

 気持ちよく生き
 気持ちよく死ぬために。


目次は次のとおりです。

 はじめに(五木寛之)
 第1章 覚悟ある生きかた
 第2章 理想の死にかた
 第3章 最後の時間のすごしかた
 第4章 型破り、死の儀式のヒント
 第5章 まだ見ぬ「死後の世界」について
 第6章 死の壁を超える養生とは
 第7章 究極の生命エネルギーの高めかた
 あとがきにかえて(帯津良一)

以下は五木寛之さんの「はじめに」より。

 人間はどこから来て、どこにゆくのか?
 このような問いが、心のどこかで湧きおこるときが、一度ならずもある。
 私はこれまで幾度となく、その問いかけの声を聞き、
 そのつど日常の雑事にかまけて、ごまかしてきた。
 だけど、今回はそれにじっくり向かい合ってみたいと思う。
 [・・・]
 中世の知識人たちは死を自分の問題としてたぐりよせて、
 じっくり思考の海のなかに身を沈めたのであろうが、
 私は帯津良一さんと語り合う道を選んだ。

五木さんは現在、新聞各紙にて『親鸞』を連載中、
帯津さんは帯津三敬病院の理事長として活動されています。

人間は死ぬ存在であるという「覚悟」を基準点として生を考える、
スリリングな対談に仕上がりました。
お二人の対話に参加するような気持ちでお読みいただければ、
深い読書経験になることと思います。

『符牒六千語 芸者からスリまで』

編集部のF田が家から発掘した本の写真を送ってくれました。


『符牒六千語 芸者からスリまで』

帯には・・・

 やッ・・・・・・
 これは便利だ!

 刑事、作家等は勿論、家庭の主婦も覚えていると大変便利です。
 又あらゆる分野の社会裏面を面白くのぞかせてくれます。

編者は作家の平野威馬雄(平野レミさんのご尊父)で、
ウェブで見つけた「平野威馬雄書誌」によれば、
1955(昭和30)年に近代社という出版社から刊行されたそうです。
装丁もなかなかオシャレ(?)なような、意図不明なような。
手を引いている男性と、いやいや引かれているような女性は、
どういう関係なのでしょうか・・・。

平凡社的には、メインコピー「やッ・・・・・・これは便利だ!」に反応。
平凡社の創業は1914(大正3)年6月12日で、
同年4月に、小型の用語事典『や、此は便利だ』を出版。
厳密にいうと当初の出版元は成蹊社という出版社ですが、
翌年に平凡社が発行を引き継いで、大ベストセラーになりました。
「や、便」という略称で呼ばれたそうです。
これがやがて、百科事典につながっていくわけです。
(下の写真は、とても面白い『平凡社六十年史』より)


昭和30年当時はまだ、このキャッチコピーが生きていたということを、
『符牒六千語 芸者からスリまで』を見て知った次第。
・・・ですが、こちらのブログでも書かれているとおり、
「家庭の主婦も覚えていると大変便利」だったんでしょうか。

ちなみに『符牒六千語 芸者からスリまで』は、1997年に大空社から、
『隠語辞典集成13 警察関係隠語/符牒・陰語六千語芸者からスリまで』
という形で復刻されたようです。

啓文堂書店神田駅前店

啓文堂書店さん三連発ですが、
担当の営業Hが一気におたずねしてきましたので一気にアップ。

写真は啓文堂書店神田駅前店さんでございます。


す、すごい・・・創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、
こんなに置いてくださっています(感涙)。
数えてみると、なんということでしょう・・・平台27面も!
匠の技による見事なディスプレイでございます。

こうやってあらためて見ると、新しいデザイン、
楕円形が斜めになっているので、動きが感じられて面白い。
99.99パーセント(推定)の本は四角いうえに、
それにあわせたタテ/ヨコのデザインが比較的多いので、
斜めの楕円が入ってくると、ダイナミックな印象がします。
新書の棚全体にうまく波及して、活性化することを祈っております。


ベスト10の棚を見ると、池上彰『日銀を知れば経済がわかる』が4位、
金哲彦『からだが変わる体幹ウォーキング』が6位、
白倉敬彦『春画を読む 口説きの四十八手』が10位にランクイン。


「幸田文の言葉」もきっちり平積みしていただいています。
品切れ重版待ちでご迷惑をおかけしておりましたが、
5月28日に三部作の重版ができますので、
引き続きよろしくお願いいたします。

啓文堂書店三鷹店

吉祥寺の隣駅は三鷹ということで、
こちらも営業Hがお世話になっております、
啓文堂書店三鷹店さんの様子。
JR三鷹駅南口の三鷹コラル3階にお店がございます。


平凡社フェアをやっていただいております。



ありとあらゆる(というと大げさですが)平凡社の本が!
ほんと、ありがとうございます。
中央線方面には足を向けて眠れません・・・。

もちろん、平凡社の本だけが置いてあるわけではございませんので、
誤解なきよう(誤解なき、に決まってますが)。

啓文堂書店吉祥寺店

中央線&啓文堂書店さん担当の営業Hがお世話になっております、
啓文堂吉祥寺店さんでございます。
吉祥寺駅にくっついたユザワヤの地下1階にお店はあります。

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、
がっつり平積みしていただいております、感謝。


右隣の「日本で一番かんたんな面白ノンジャンル新書!」、
講談社さんのアフタヌーン新書が気になります・・・。


カバーの色数は2色で大体のフォーマットは固定のようですが、
1冊ごとにブルーの部分のデザインが異なっています。
かつての講談社現代新書(杉浦康平さんのデザイン)の名残・・・
というのは、考えすぎですね。

2009年5月26日火曜日

『1Q84』、発売前から増刷で

予想してないわけではなかったけど、そうですか・・・。

Yahoo! ニュース
村上春樹さん新刊、発売前増刷 文芸作品で異例の25万部に

 5月26日13時58分配信 産経新聞

 29日に発売の作家、村上春樹さんの7年ぶりの2巻組み長編
 「1Q84」について、発行元の新潮社は26日、
 予約が殺到しているため発売前から増刷を決め、
 発行部数が1巻25万部、2巻23万部になったと明らかにした。

 インターネット通販大手のアマゾンジャパンでも、
 ネット書籍ストアでの予約が1万冊を突破している。

 初版は1巻20万部、2巻18万部で、各5万部の増刷。
 同書の内容は、著者の「予断を持たずに読んでほしい」
 との意向で明らかにされていない。

・・・っていうおれも、モノは試しと予約してみたんですが。
Perfume以外は予約したことのない自分がそんな感じなので、
なんだか、世の中そんな感じになってるんでしょうね。
(なにを言いたいのか、自分でもよくわかりませんが)

斎藤美奈子さんの文芸時評が待たれるところです。
(今日の文芸時評も抜群に面白かった)


『1Q84』の特設サイト

リブロ吉祥寺店

中央線担当の営業Hがお世話になっております、リブロ吉祥寺店さん。
吉祥寺パルコのB2、内外のビジュアル書を扱う「アート・ロゴス」も併設。

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書の新刊を、
「新刊」のPOPを立てて、平台最前列に置いてくださっています。


こちらは100%ORANGEさんのコーナー。
作品集『GOOD SMILE』(玄光社)と『SUNAO SUNAO』を併売。
こんな感じの展開がリブロさんらしくて、どうもありがとうございます。

ブックファースト吉祥寺店

中央線担当の営業Hがお世話になっております、
ブックファースト吉祥寺店さんです。
吉祥寺ロンロンの中にあり、JR吉祥寺駅西口改札を出てすぐ。

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書は、
すでにカバーをかけ変えた既刊書も棚に入っていました。
『白川静』も新しいカバーになりますが、現在は旧カバー。


吉祥寺ロンロンには、昔から「ねじめ民芸店」の支店(?)があり、
現在も健在でございます。

auの「ブックケータイ」

昨日5月25日に、auケータイの夏モデルが発表されたそうです。
(いつからパリコレみたいなサイクルになったんでしょうか)
CNET Japanの記事によると、

 会場でもっとも注目を浴びていたのは、
 電子ビューア「Book Player」を搭載し、
 7Gバイトの大容量データフォルダを持つ
 「biblio(ビブリオ)」(東芝製)だ。
 小説ならば約5000冊が入るという。
 また、「Wi-Fi WIN」にも対応しており、
 無線LAN環境で手軽にインターネットコンテンツを利用できる。

とのことで、下のスクリーンショットはauのサイトより。


商品企画担当者のコメント。

 知的好奇心旺盛な20代~30代の女性を
 メインターゲットとして考えています。
 また20代~40代の男性をサブターゲットとして考えており、
 幅広くお使い頂けるモデルであると考えています。

ウェブのシミュレーターを見てみると、
宮部みゆきさんの『火車』が載っていました。
デフォルト(?)で、19字×7行の画面表示。
シャープが運営している「ケータイ読書館」から、
コンテンツ提供を受けているようです。

とはいえ、おれは「なんとなくドコモ」なので、ユーザーとしては無縁。
なぜアメリカでKindleがそれなりに売れてるのか、
日本はやっぱり、さしあたりケータイで進化していくのか、
などと、とりとめもないことを考えるのみであります。

啓文堂豊田店で春画フェア

いつも営業Hがお世話になっております。
JR中央線豊田駅の北口にある啓文堂書店豊田店さんから、
春画フェアの店頭写真をお送りいただきました。



写真をじ~っくり拝見すると・・・。

最上段に別冊太陽『春画』と椎名誠『春画』(集英社文庫)。

2段目が別冊太陽『続 春画』
白倉敬彦『春画を読む 口説きの四十八手』(平凡社新書)。

3段目は田中優子『春画のからくり』(ちくま文庫)と
浅野秀剛『葛飾北斎 春画の世界』(洋泉社新書y)。

平台には別冊太陽最新刊『肉筆春画』
コロナ・ブックス『春画の見方』

あらためて見ると、「春画の平凡社」みたいでございます。
啓文堂書店豊田店さん、どうもありがとうございます!

旭屋書店本店新書ランキング

すごく久しぶりのような気がしますが、ランキングの話題。
営業S田がお世話になっております旭屋書店本店さんの、
5月18日~5月24日の新書ランキングです。


4位に池上彰さんの『日銀を知れば経済がわかる』
9位に不破哲三さんの『マルクスは生きている』がランクイン。

旭屋さん、買ってくださった読者のみなさん、
どうもありがとうございます。

ホンマタカシ『たのしい写真』発売

そろそろ書店に並びはじめたホンマタカシさんの初の写真論、
『たのしい写真 よい子のための写真教室』

で、写真雑誌『PHOTO GRAPHICA』の最新号(面白い)に、
さっそくホンマさんのインタビューが掲載されています。



以下はインタビューからの抜粋です。

 ■ホンマさんは写真について、
 基本的に科学的なアプローチをしようとしていますよね。
 
 ホンマ そう努めようと思ってますけど。
 なんか難しい言葉で良くわからない
 作家論書いてる人とか居るじゃないですか?
 あーいうのにダマされちゃあ不幸だなと思うんですよね、読者も編集者も。
 ボクは実制作者ですからね。
 あっ、写真家でももっともらしく難しいこと書いてる人いるか・・・
 この本は写真家や写真評論家にだまされないための本なんです(笑)。 

下は『たのしい写真』のカラー口絵(16ページ)より、
「ミノックスB型でイングリッシュローズ『アンネの想いで』」。
ミノックスは超小型の「スパイカメラ」で、本書にも登場します。
ほかにも、ホンマさんが8歳のときに撮影した(と思われる)、
大阪万博の太陽の塔のカラー写真なども収録されています。


こちらは「27 最初が肝心! は・じ・め・て・の写真」より。
1979年にホンマさんが撮影したドジャースのトム・ラソーダ監督。
テレビに向って三脚を立てて撮られたそうです。

すぐれた写真家はかならずテレビを撮影しているという、
思い込みといっていい信念が、おれにはあるのですが、
ホンマさんもそうだったのか・・・と納得しました。
(佐内正史さんはパチンコ台を撮影していて、これもすごいです)


ちなみに本書の裏側はこんな感じ。


■追記
 ホンマさんの新作写真集『trails』が、
 マッチアンドカンパニーより発売中です。
 刊行にあわせ、表参道のGallery360゜にて、
 5月30日(土)まで展覧会が開催されています、急げ!

三省堂書店神保町本店

写真は、N島がお世話になっております、
三省堂書店神保町本店さんの店頭です。

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書を、
1階でずらっと展開していただいています。


1点ごとにPOPも作ってくださり、たいへん賑やか。
どうもありがとうございます。


10周年のリスタート、おかげさまで快調なすべり出しです。
発売から数日で、数点の重版が決まりました。

荒木経惟さん、69歳の誕生会

昨日5月25日(月)の夜、都内某所にて、
荒木経惟さんの69歳の誕生日を祝う会が開かれました。

まずはペーソスが数曲を披露。
新曲は、故・藤田敏八さんの映画のエンディング曲になりそうな、
けだるく、やるせない味わいの歌でございました。

続いて生演奏にあわせてアラキネマの新作。
ラストの3カットは、チロちゃん(『愛しのチロ』現在重版中です)→
街に掲げられている日の丸→皇居の二重橋。
チロちゃんと日の丸の写真に、「2909.05.25」の日付が入っていて、
あれ? と思ったら、終了後、荒木さんが「先撮りしたんだよ」と。

次はスペシャルゲストとのことで、ご歓談しながらしばし待つと・・・。
なんと、こまどり姉妹のお二人が登場され、会場は大撮影大会に。
生きていてよかった・・・と思いました。





ラストはKaoriさんのバレエと荒木さんのポラロイド撮影のセッションで、
めでたく誕生会は終了。

あらためて、荒木さん、69歳のお誕生日おめでとうございます。
タカ・イシイギャラリーにて6月20日まで、
個展「69猥景」が開かれていますので、ぜひごらんください。

下の写真は会場で入手した写真集『69猥景』


2009年5月25日月曜日

『角川春樹句会手帖』

帯のキャッチコピーが強烈な、
『en-taxi』の連載「角川句会手帖」の単行本化、『角川春樹句会手帖』



角川春樹さんが師匠、福田和也さんと佐藤和歌子さんが常連、
そして毎回さまざまな、なんとも癖の強いゲストが20句詠み、
角川さんが評価、添削するという趣向。

本の帯に、

 華麗なテクニックと溢れる詩魂で、正客の俳句を一刀両断!
 北方謙三、茂木健一郎、菊池成孔、福田和也・・・。
 各界著名人がセンスと日本語力に恃んで斯界の鬼才に挑む、
 〔角川春樹の超実践的俳句道場〕、ここに始まる。

とありますが、角川春樹・・・すごすぎる!
角川さんが句を直すと、たちどころに「名句」になってしまう。
俳句にも疎く、句会はもちろん未経験のおれが読んでも、わかります。

句会の一員であり、同時に記録者、観察者でもある佐藤さんも、
「まるで手品のよう」といったことを書いていらっしゃいましたが、
ほんとに不思議としかいいようがなくて、スリリングです。

角川さんをはじめ、出席者の発言やキャラクターを
絶妙の距離感で描写する佐藤さんの文章も抜群であります。

これは面白いわ・・・。

角川春樹さんが主宰されている『河』のサイトはこちら。

そういえば今日、自社本の紹介、ぜんぜんしてないな(苦笑)。

安藤忠雄、ノックアウト

安藤忠雄さんといえばボクサーの経歴を持つ建築家ですが、
昨日4月24日(日)の日本経済新聞「私の履歴書」を読んでいると、
「安藤忠雄、ノックアウト」という見出しが載っていました。


磯崎新さんが連載されている「私の履歴書」の23回目で、
サブの見出しには「世界デビューに乾いた拍手」と。

1982年にニューヨークで行われた建築家会議のエピソード。
磯崎さんが若き安藤さんと伊東豊雄さんを同行して出席された際に、
レオン・クリエという建築家から、安藤さんの「住吉の長屋」への
無言の批判があったらしいです。

くわしくは現物をお読みいただくとして、「無言」というところが強烈。
もちろん、安藤さんは立ち上がり「世界のANDO」になったわけですが、
面白いというか、怖しいエピソードでした。

この文章を読むと、世界の建築界で暗躍し(というと失礼か)、
建築の常識を変えていく、「フィクサーISOZAKI」(これも失礼な表現か)
の姿が見えてきて、そこもまた興味深いところであります。

「本のメルマガ」vol.358

1999年5月に刊行が始まり、10周年を迎えた「本のメルマガ」
本日配信されたvol.358は同人「五月」さんの編集最終号でした。
今号の内容は2本立てで、いずれも最終回。

 内沼晋太郎さんの「ぼくたちが本と出会うときのこと」
 五月さんの「近刊チェック《知の近未来》」

読者登録は、上のリンク先からできます。


内沼さんは出版業界の「外」から、五月さんは「内」から、
出版に関する議論を展開されてきたと思いますが、
それがこのところ急激に、具体的にクロスするようになってきた。
出版業界内の一読者としては、そんな印象を持っています。

ちなみに、お二人ともウェブサイト/ブログをもっていらっしゃいます。

■内沼さん http://numabooks.com
■五月さん http://urag.exblog.jp

今後はこちらを要チェック、ですね。

平凡社(現マガジンハウス)入社

『WWD JAPAN』の最新号(Vol.1528)の特集は、
「それでも雑誌は生き残る!」


雑誌不況と新たな展開(付録、ウェブ、eコマースなど)について、
有名ファッション誌の編集長のインタビューなどを通して紹介。
1面の写真は宝島社の『Sweet』を印刷する凸版印刷の工場だそうで、

 同誌は創刊10周年を迎え、初の60万部を印刷し、実売55万部を達成、
 女性誌部数ナンバーワンに躍り出た。

とのこと、すごいな宝島社・・・。

雑誌のない弊社としては横から状況を見ている感じではありますが、
とはいえどんな動きがあるのか、と思いつつ特集を読んだ次第。

で、斎藤和弘コンデナスト・パブリケーションズ・ジャパン社長
のインタビュー記事を読んでおりますと、


プロフィール欄に、


 東京大学文学部卒業後、平凡社(現マガジンハウス)入社。

記述を圧縮しすぎたためか、微妙に間違ったことになっておりました。
念のため訂正しておきますと、

 誤 平凡社(現マガジンハウス)
 正 平凡出版(現マガジンハウス)

さらに、長くなりますが正確を期すならば、

 東京大学文学部卒業後、
 平凡社を経て平凡出版(現マガジンハウス)入社。

としたほうがよろしいかと思います。

最近はさすがに減りましたが、弊社あてにしばしば、
『平凡パンチ』のお問い合わせがあったことを思い出しました。

荒木経惟さん、69歳の誕生日

本日5月25日は、荒木経惟さんのお誕生日です。
今年で69歳を迎えられた荒木さん、おめでとうございます。

誕生日にあわせ、本日よりタカ・イシイギャラリーにて、
個展「69猥景」(欧文表記は「69YK」)が開催されます(6月20日まで)。


69歳ということで、6×9判のフィルムで撮影された
モノクロームの最新作が展示されるそうです。
同名の写真集も刊行、掲載作品は69点で500部限定。
(69部限定の特別版もあります)

同ギャラリーのサイトに掲載されている荒木さんのコメントより。

 69のカメラで撮るとすべて猥褻になっちゃう。
 俺のせいじゃない。カメラのせいだ。

なんとも荒木さんらしいコメントで、写真を見るのが楽しみです。

■追記
 「69」といえば、セルジュ・ゲンスブールが作詞作曲し、
 ジェーン・バーキンとデュエットした
 「69 année érotique(69はエロな年)」という名曲もございます。
 例の「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」も入った、
 『ジェーン&セルジュ』というアルバムに収録されています。

2009年5月24日日曜日

ナンシーの伝言

神保町の白水社さんから白山の平凡社まで、
はるばるナンシーさんにお越しいただいてから、はやひと月。
クラブ白水社「今日のネクタイ」今日の平凡社にて、
内容の齟齬(?)は多少ありつつつも同時にご紹介したところ、
いろいろと反響をいただき、現在もいただいております。

蔵前にある出版社さんからは「うらやましいです」、
音羽にある印刷所さんからは「ナンシーさんはもう来ないんですか」、
各所で「ナンシーさんの新書はいつ出るんですか?」。
そして平凡社では、早くも「ナンシー伝説」として語り継がれ・・・。

あちこちでそんな話をうかがうたびに
ナンシーさんの鮮烈な姿を思い出していたところ、
きっちりひと月後、新しいネクタイ姿で登場されていました。


今回の「四拾壱本目」は映画「天使と悪魔」公開記念だそうで、
伝統ある文庫クセジュを手にしたネクタイ姿であります。
白水社さんだけあって、含蓄に富んだネクタイのセレクト。
その柄の意味は「今日のネクタイ」を読んでいただくとして、
ナンシーさんからこんなコメントが。

 この連載をご購読の出版社または書店のウェブ担当の方、
 「わが社にも来たれナンシー」とご用命いただければ、
 おって日取りをご相談の上推参つかまつります。

 それと、前回の平凡社訪問で登場した、ナンシー特製名刺、
 こちらもあちこちから「あたしにもちょうだい」
 というリクエストが殺到しておりますが、
 まだ多少は残っておりますので、
 ご希望の方がいらっしゃいましたらご進呈いたします。
 メールでクラブ白水社担当係までご一報ください。

2009年5月22日金曜日

鈴木みきさん、社内サイン会

一昨日5月20日(水)の夕方に、
『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』
の著者、鈴木みきさんが来社されました。
サイン本を作っていただくためでございます。

ちょうど朝日新聞5月28日掲載の広告を作っていたおれは、

 鈴木さん「いろいろお手数をおかけします」
 おれ「いろいろお手数かけてる途中です」

と、とんちんかんな応対をしてしまい、すみませんでした。

社内サイン会の詳細は、鈴木さんのブログ
「鈴木みきのとりあえず裏日記」の5月20日の投稿
アップされていますので、ごらんください。


『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』は、
5月25日(月)に取次搬入、翌日から書店に並びます。

現在、書店さん用パネル(鈴木さんのイラスト!)なども
作っておりますので、週明けにあらためてご案内します。

では、また。

■追記
 そういえば『アンアン』に続いて『フィガロジャポン』の最新号で、
 「女子のためのアウトドア入門。」という特集をやっています。

白倉敬彦『春画を読む 口説きの四十八手』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書。
5月新刊10冊のラスト、10冊目をご紹介します。


白倉敬彦『春画を読む 口説きの四十八手』

■概要
「草食系男子」と「肉食系女子」、
そんな言葉が流行っているが、
江戸時代もこの風潮に近くて、「口説く」ことについては、
女性のほうが積極的だったという。

そんな時代に出版された
「男のための口説きのマニュアル本」が、
本書で読み解いた『新撰 好色いと柳』。
どこまで本当なのか、
記されているのは〈在原業平秘伝〉の手管で、
それに、江戸初期の浮世絵師・菱川師宣が
絵を付けて刊行したというものである。

奉公人から後家さん、さらには比丘尼まで。
また、ご近所から遊廓までと、
さまざまな身分や職業の女性を
口説き落とすための四十八の手管が記されている。

手管の解説が、「必ずいけるぞ」
「必ずうかうかのってくるものだ」
「落ちる也」「思うままになるものである」などなど、
自信たっぷりに書かれているところに、
軽妙に入る著者の“突っ込み”が
なんともいえない可笑しみを醸し出している。

思わず笑ってしまう、江戸時代〈艶本=笑本〉の世界。

目次
序 巧みに、そして盛んに

心を見極める
1.縁心見【ゑんのこゝろみ】
2.縁玉章【ゑんのたまづさ】
3.思つかし【おもひつかし】
4.心底探【しんていさぐり】
5.逢夜問答【あふよのとひこたへ】
6.濡云懸【ぬれのいひかけ】

職探しで口説く
7.屋敷女【やしきおんな】
8.浪人女【らうにんおんな】
9.奉公こかし【ほうかうこかし】
10.同鉢払【おなじくはちはらい】
11.媒こかし【なかだちこかし】

賢い女を口説く
12.賢女落【けんぢよおとし】
13.賢人振【けんじんぶり】
14.打返【うちがへし】

江戸のナンパ術
15.見懸釣物【みかゝりのつりもの】
16.所知釣物【しよちのつりもの】
17.見物場【けんぶつば】
18.同供はじき【おなじくともはじき】
19.手段媒【てだてのなかだち】

尼さんをころばす
20.比丘尼ころばし【びくにころばし】
21.談議こかし【だんぎこかし】

後家さんを誘う
22.愛子の導【あひしのみちびき】
23.道行こかし【だうぎやうこかし】

小宿へ導いて
24.ふちの駒付【ふちのこまづけ】
25.あいやどり
26.同差合こかし【おなじくさしあいこかし】

身近な女を手懐ける
27.御物師おとし【おものしおとし】
28.御乳こかし【おちこかし】
29.愛子縁【あひしのゑん】
30.年季こかし【ねんきこかし】
31.娘の駒付【むすめのこまづけ】

遊女を相手に
32.挨拶床【あいさつのとこ】
33.全盛水上【ぜんせいのみなかみ】
34.格子懸【かうしがゝり】
35.格子横【かうしのよこ】
36.上気戯【うはきのたはぶれ】
37.素茶横【さんちやよこ】
38.局返【つぼねがへし】
39.禿落【かぶろおとし】
40.山茶少女【さんちやのしやうぢよ】
41.茶屋女【ちややおんな】

妾を口説く
42.手懸物【てかけもの】
43.預物【あづけもの】
44.隠物【かくしもの】

口説きの愉しみ
45.手段のよばひ【てだてのよばひ】
46.誠のじやれ【まことのじやれ】
47.空斟酌【そらじんしやく】
48.縁辺こかし【ゑんぺんこかし】

跋文 手管に洩るはあらじ

・・・時代は移れど、男と女の駆け引きは変わらないのでしょうか。
『新撰 好色いと柳』は、「モテ本」の元祖かもしれません。

白倉敬彦さんの本では、
別冊太陽『春画』『続 春画』『肉筆春画』も好評発売中。

というわけで、5月新刊の10冊をご紹介してきましたが、
いかがでございましたでしょうか。
どれか気になった本がありましたら、お読みいただければ幸いです。

石田千『きんぴらふねふね』

5月26日頃から単行本が数冊刊行されますが、その1冊、
石田千さんの最新刊『きんぴらふねふね』をご紹介します。


まず、帯のコピーより。

 ひとり暮らしは、
 食べたいときに
 食べたいものを作って

 四季折々の、身近で大切な、
 「食」の習慣と記憶たち・・・

本書には、43篇の食にまつわるエッセイが収録されています。
書名にもなっている「きんぴらふねふね」は、
文字通りきんぴらを作る話ですが、

 ふつかとあけず作るのに、まだまだほど遠い。
 [・・・]
 毎回真剣勝負でいる。お客が話しかけても、返事をしない。
 生きているうちに修行というものをしているのなら、
 きんぴらの鍋にむかういっときと思う。

続いて「あとがき」の一節より。

 [・・・]飲み食いのたび、だれかを思い出す。
 ひとりで食べているときも、だれかとむかいあっている。
 [・・・]
 ひとり暮らしは、食べたいときに食べたいものを作ってよろしい。
 長くつづくと、ひとりよがりで、思いやりに欠ける味となる。
 ときおりのお客は、かたくなになる頭と舌にとって、
 ほんとうにありがたい。

クリーム色の紙に、判子をうっかり傾けて押してしまったような、
そして(写真ではわかりづらいかもしれませんが)、
うまくいかなくて結局押し直したような、
不思議なリズムのあるデザインは、有山達也さんによるもの。


平凡社からは『踏切みやげ』に続く2冊目となる石田さんの本、
ゆっくりとページをめくっていただきたい1冊です。

会社のそばに亀が

平凡社が入っているビルの脇に、なぜか亀がいまして。



どこかで飼っているのが逃げたのか。
まさか野性の亀ってことはないでしょうが。

亀、といえばクレイジーケンバンドの名曲「亀」。



あと、以前、平凡社で一緒に仕事をしていた亀ちゃん
メクラチビゴミムシの研究家でもあります)は、元気かな。

■追記
 亀は、弊社管理部長が交番に届けたそうです。

■追記2(5月28日)
 亀の第一発見者は、コロナ・ブックス編集長だそうです。

『日銀を知れば経済がわかる』紹介


新刊JPの特集「NOW FEATURING BOOK INFORMATION」で、
池上彰さんの平凡社新書新刊『日銀を知れば経済がわかる』
が紹介されています。

以下はその一部を抜粋。

 「日本銀行とは何ぞや?」というテーマで書かれた本書は、
 私たちが説明するときにどうしても使いがちな
 難しい言葉がほとんど見受けられない。
 そのため、スラスラと読むことができる。
 また、気になる疑問についてもしっかりと答えてくれている。
 [・・・]
 もし、「日銀ってどんなことをしているの?」と聞かれたとき、
 相手に平易にわかりやすく伝えられるように、
 また、自身の経済観を伸ばすためにも読んでおきたい一冊だ。

5月30日、ケニー池田歌謡ショー

下の写真は、東京健康ランドの地下鉄広告です。


ここは関東で最初にオープンした健康ランドだそうで、
江戸川区の船堀にあり、地下鉄都営新宿線船堀駅より徒歩3分。
各種お風呂はもちろん、食事、宴会、娯楽、リラクゼーション等々、
痒いところに手の届くてんこ盛りの施設で、もちろんショーもあります。

5月30日(土)には、都築響一さんの新連載「演歌よ今夜も有難う」
第1回目にご登場いただいたケニー池田さんの歌謡ショーを開催。
午後2時と午後8時の2ステージです。

久しぶりの公演だそうです。
みなさま、「演歌よ今夜も有難う」で予習のうえ(歌も聴けます)、
ぜひお誘い合わせてどうぞ。

ギャラリーROCKETで世界の雑誌展

平凡社でも何かとお世話になっている、と申しますか、
平凡社出身でデザイン事務所CAPを率いる藤本やすしさん。

おそらく、日本で一番雑誌を愛している人ではないかと思いますが、
そんな藤本さんが主宰されているギャラリー「ROCKET」にて、
今日5月22日(金)から、

WE LOVE MAGAZINE LIBRARY returns

という展覧会がスタートしました。
会期は5月22日(金)~6月2日(火)、入場無料。


展覧会のサイトによると以下のとおり(丸写しで失礼)。

 インドやアフリカ、中国、南米の
 ファッション&カルチャー雑誌を見たことがありますか?
 今春、表参道ヒルズの三周年記念企画として開催された
 「WE LOVE MAGAZINE LIBRARY」は、
 世界47カ国から約1200冊ものヴィジュアルマガジンが
 集められ話題になりました。
 そして残念ながら見逃してしまった雑誌フリークからの
 「もう一度開催して欲しい」という声をうけ、
 再度ROCKETに世界中のオシャレ雑誌が大集合します。
 紙の雑誌の元気がないと多くのメディアが伝えています。
 情報の量や早さにおいて紙の雑誌はウエブにはかないませんが、
 紙にしかないモノとしての温もりや、
 一冊を通しての読後の達成感といったものがあります。
 またヴィジュアルマガジンは、
 思い出のモノとしてヴィンテージとして
 残って行くという特性があります。
 世界中から集められた、今まで見たことのない
 オシャレ雑誌を一挙に体感できる貴重な機会。
 ぜひ、ご来場ください。

下の写真はROKETのブログにアップされている設営の様子。
左の帽子(キャップ)と眼鏡とヒゲの男性が藤本さんです。

2009年5月21日木曜日

ケープタウンの書店で中平卓馬

下の画像は「The Moment Blog」の「Wanderlust | Cape Town」より。


南アフリカのケープタウンにある「Biblioteqbooks」という、
欧米でいうコーヒーテーブルブック(ビジュアル本)の書店らしいのですが、
写真をよ~く見ると、横浜美術館で2003年に開かれた、
「原点復帰―横浜 中平卓馬展」のカタログが置いてありました。

このカタログ、写真に興味のある人には必須といっていいものですが、
はるばるケープタウンまで・・・と、しばし感慨にふけったおれでございます。
カタログはオシリスから発売されています。

ちなみにデザインは服部一成さんで、展覧会が開かれた当時、
英語と日本語の書体が、これほど違和感なく併置できるんだ!
と驚いた(というかごく自然になじんだ)記憶があります。

坂本教授の音楽講座

坂本龍一さんを中心に運営されているレーベルcommmonsから、
坂本龍一総合監修による『音楽の学校』、
「commmons:schola(コモンズスコラ)」という、
全30巻の音楽シリーズが進行中です。
1年間で3タイトル、10年をかけたプロジェクトで、
現時点では「J.S.バッハ」「Jazz」が発売されています。

「scholaのために」と題された文章をところどころ引用すると、

 「音楽全集」、「音楽の百科辞典」として位置づけ、
 次世代へ世界中の音楽を継承してゆくアーカイブを目指します。

 [音楽史の見直し、インターネットによる情報の並列化に伴い]
 今わたしたちは、ありとあらゆる音楽が
 無差別に並列された混沌の前に立たされることになりました。
 そのような状況に対してscholaが企てるのは、
 ほどよい一般性をもった文化の教科書をつくりだすことではなく、
 圧倒的に突出した音楽を拾いつつ、
 そこから普遍性をもったスタンダード(標準)を
 つくりだそうという、きわめて野心的なプロジェクトなのです。

この観点をパラフレーズして、
本の世界でも似たようなことを考えてみたらいいかもしれません。
(というか、考えてるんですけど、つねに・・・)
何を共有財産として残し、伝えていくのかという点で共通点を感じる。
たとえば平凡社ライブラリー、とか。
(なんて、いきなり弊社にはね返ってくるわけですが)

「commmons:schola」で予定されているラインナップは次のとおり。

クラシック
01 J.S.バッハ
02 古典派(バッハの息子~ハイドン、モーツアルト)
03 ベートーベン
04 ドビュッシー
05 ラベル
06 サティからケージ
07 中世の音楽
08 ルネッサンスの音楽(モンテベルディの初期から)
09 バロック(北、南~そしてヘンデル「ハレルヤ」、テレマン、他~)
10 ロマン派1(シューベルト、ウェーバー、シューマン、ショパンまで)
11 ロマン派2(ブラームス、ワグナー、シュトラウスまで)
12 20世紀の音楽1(シェーンベルク)
13 20世紀の音楽2(バルトーク、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、他)
14 20世紀の音楽3(ケージ以降)
15 クレオール音楽
16 日本の音楽

非クラシック
01 Jazz(山下洋輔選)
02 ドラムとベース(高橋幸宏+細野晴臣選)
03 ロックへの道(萩原健太選)
04 アジアの伝統音楽(日本~中近東/ウード、琵琶などの楽器をからめて)
05 アフリカの伝統音楽(ピグミー、他、人類の起源の音)
06 アメリカの伝統音楽(北米~南米)
07 ヨーロッパの伝統音楽(古代ゲルマン、ケルト、フラメンコ、ファド、他)
08 カリブの音楽(サルサ、レゲエ、他)
09 ブラジルとアルゼンチンの音楽(坂本龍一+ジャキス・モレレンバウム共選)
10 アメリカの黒人音楽(小倉エージ選、ラグタイム~ヒップホップまで)
11 映画音楽
12 パンク/ニューウェーブ/ノイズ(ヤマツカアイ+坂本龍一共選)
13 テクノからエレクトロニカ(カールステン・ニコライ+坂本龍一共選)
14 歌謡曲(ジム・オルーク+坂本龍一共選)

ところで、この「commmons:schola」のサイトに、
commmons:schola名誉教授・坂本龍一さんの講義がアップされています。


中洲産業大学タモリ教授ではありません。

金哲彦『からだが変わる体幹ウォーキング』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書。
5月新刊10冊の、9冊目です。


金哲彦『からだが変わる体幹ウォーキング』

金哲彦さんは、大学時代に箱根駅伝で活躍され、
現在はニッポンランナーズの代表をつとめていらっしゃいます。
オリンピック選手から市民ランナーまで信望を集めるカリスマコーチ。
ブログはこちら「金哲彦のLife Style Running」

帯のコピーと本の概要
カッコよくやせる! 元気になる!
カリスマコーチが教える確実に「体に効く」歩き方


いま、ウォーキングに励む人が増えている。
けれども、“正しく”歩けている人はとても少ない。
効率の悪い我流ウォーキングはもう卒業!
カリスマコーチが「走りのメソッド」を生かした、
目からウロコの歩き方をやさしく解説。
「三つのポイント」であなたの歩きと身体が変わる。

目次
はじめに

Ⅰ章 “正しく”歩けば身体が変わる
1 広がるウォーキング人気
2 どうせ歩くなら“正しく”歩こう
3 ウォーキング人気と健康志向
4 ウォーキングは運動の王様

Ⅱ章 まずは「立つ」ことから始めよう
1 正しく立てないと正しく歩けない
2 歩くための身体にセット・アップ

Ⅲ章 めざすは身体に“効く”歩き
1 あなたは正しく歩けているか?
2 正しい歩きは「体幹」を使う
3 正しい歩きは身体に“よく効く”

Ⅳ章 さあ、歩いてみよう!
1 正しい歩きを実践する
2 確実に正しい歩きに導く三つのポイント
3 目的別ウォーキング・プログラム

Ⅴ章 ウォーキング・クリニック
1 痛みや違和感への対処
2 ウォーム・アップとクール・ダウン
3 快適に歩くためのグッズなど

Ⅵ章 ウォーキングを楽しみながら続けよう
1 生活のなかで歩くことを習慣化しよう
2 こうすれば楽しく歩き続けられる

あとがき
付録:ウォーキング・ダイアリー

おれも、いっとき歩いていたんですが(とはいっても1駅程度)、
最近はサボり気味の上、おとつい万歩計の電池が切れました。
この本を読んで、正しく歩かないと、やべっ・・・てなことに。
健康診断の結果も気になるし。

『月刊百科』6月号

『月刊百科』の6月号ができました。
今月の特集は、創刊10周年&リニューアルの平凡社新書。


平凡社新書創刊10周年 知の〈交差点〉から〈広場〉へ

新書10周年にあたって 平凡社新書編集長 松井純

【著者から】
絶望の淵から生まれた「希望の書」 亀山郁夫
寛容思想家としての吉本 鹿島茂
「遠野物語百年記」を前に 石井正己
日銀はニュースにならないほうがいい 池上彰
思わず笑える駆け引きの指南書 白倉敬彦

【担当編集者から】
マルクス自身のことばから探る
遥かな昔に思いを馳せて
演出家による「声の日本語論」
若者たちは何を思い、何を望んでいるのか
この「効果」は実証済み!

念のため記しておきますと、
上から順に、次の本について書かれた文章です。

亀山郁夫 『罪と罰』ノート
鹿島茂 吉本隆明1968
石井正己 『遠野物語』を読み解く
不破哲三 マルクスは生きている
武光誠 一冊でつかむ天皇と古代信仰
鴨下信一 日本語の学校 声に出して読む〈言葉の豊かさ〉
池上彰 日銀を知れば経済がわかる
雨宮処凛 ロスジェネはこう生きてきた
金哲彦 からだが変わる体幹ウォーキング
白倉敬彦 春画を読む 口説きの四十八手

【装幀者から】
成熟期の新書とデザイン 菊地信義

ほかにも、川原一之さんの
「土呂久とバングラデシュ ふたつの『村の銀行』に想う」、
清水富美男さんの「官能的なイコンを生んだ映画『青い体験』
――S・サンペリ監督死去に思う」、連載10本を掲載しています。

■追記1
映画「青い体験」については、こちらこちらこちらを。
このタイプの映画は「筆おろしもの」と通称されるそうです。
(寡聞にして存じ上げませんでしたが、定着した用語なんでしょうか)

■追記2
服部一成さんの表紙も、気がつくと1年の半分まで到達。
光陰矢のごとしでございます。
服部さんといえばデザインを担当していただいた
ホンマタカシさんの『たのしい写真』がもうすぐ発売です。

平凡社新書広告(新聞篇)

平凡社新書創刊10周年&デザイン・リニューアルということで、
こんなご時勢ではございますが、弊社なりに広告もやってます。
の、その2は新聞広告。

昨日は日本経済新聞2面に半5段広告を掲載しましたが、
今日5月21日(木)には朝日新聞2面に全5段広告が載っています。
(名古屋圏から西は22日、九州は23日の予定)


新聞のほうは、新刊10点の著者のみなさんの顔写真入り。
交通広告より慣れた印象なのは、経験ゆえか・・・。

平凡社新書広告(地下鉄篇)

平凡社新書創刊10周年&デザイン・リニューアルということで、
こんなご時勢ではございますが、弊社なりに広告もやってます。

こちらは5月20日(水)、21日(木)に掲示している、
東京メトロ(丸の内線・日比谷線・ 有楽町線・半蔵門線・副都心線)と
大阪市営地下鉄全線の中吊り広告(写真は丸の内線の様子)。
今朝から、いきなりマスク姿の人が増えた車内ですが・・・。



できあがった広告を実際に見てみると、
う~ん・・・おとなしかったかなぁ・・・いや、これでいいのか・・・
でもやっぱり、もっとゴチャッとやったほうが・・・などと考えたり。
どんな感じでしょうか・・・?

下の写真は「まど上」という枠の広告。
タイトルが素晴らしすぎる『ネトゲ廃人』(リーダーズノート)と、
「たった」280語でOKらしい『東大英単』(東京大学出版会)。
丸の内線には東大本郷キャンパスの最寄駅、本郷三丁目駅があります。
まど上広告は一路線単位で掲示ができるので、
乗客の傾向を考慮しての広告出稿でしょうか・・・。
というのは考えすぎか。



■ちなみに弊社は、交通広告はめったにやりません。

2009年5月20日水曜日

雨宮処凛『ロスジェネはこう生きてきた』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書。
5月新刊10冊の、8冊目はこちら。


雨宮処凛『ロスジェネはこう生きてきた』

みずから「ロスジェネ」の一人として、
プレカリアート運動、反貧困運動の先頭に立つ雨宮さんが、
その生い立ちから現在までの軌跡を
社会の動きと重ね合わせながら、
世の中に蔓延する「息苦しさ」の根源に迫る力作です。

■帯のコピーより
生きさせろ=反貧困
声をあげれば生きやすくなる。
雨宮処凛はその生き証人だ。
――湯浅誠

■目次より
まえがき
第一章 一九七五年生まれの生い立ち
──豊かな日本と「学校」という地獄
第二章 バンギャとして生きた高校時代
──野宿と物乞いとリストカットで終わった「バブル」
第三章 一九九五年ショック
──『完全自殺マニュアル』からオウム事件へ
第四章 バブル崩壊と右傾化
──小林よしのりと「日本人の誇り」
第五章 「生きづらさの時代」
──世紀末から二一世紀の日本へ
第六章 ロスジェネが声を上げはじめた
──二〇〇五年から現在、そして
あとがき

こちらのサイトもごらんください。
雨宮処凛公式ホームページ
■湯浅誠さんが事務局長をつとめる
 「自立生活サポートセンター・もやい」

南方熊楠のデスマスク

本日5月20日(水)の午後、平凡社に長年保存してあった
南方熊楠(1867年4月15日~1941年12月29日)のデスマスクが、
和歌山県田辺市にある「南方熊楠顕彰館」へ旅立ちました。

南方熊楠顕彰館は、同館のサイトによると、
「南方熊楠邸に遺された蔵書・資料を恒久的に保存し、
熊楠に関する研究を推進し、その成果の活用を図り、
熊楠について顕彰するための施設」で、
平成18年5月14日に開館しました、
資料の保存・公開のほか「南方熊楠賞」も実施されています。

平凡社では1971年から『南方熊楠全集』全12巻を刊行しています。
おそらくそのご縁で、複数あるらしいデスマスクの一つを
お預かりしていたのではないかと思われますが、
当時を知る者もなく、いまとなっては真相は藪の中であります。

はっきりしているのは、平凡社が何度も社屋を引っ越しながらも、
そのたびに熊楠さんにもご同行いただいた、ということ。

このたび南方熊楠顕彰館にて保存されることになり、
ようやく安住の地を得たと申しますか・・・ゆっくりお休みください。








6月8日、西麻布にギークが集結?

テッククランチJapanの5月16日の記事、
「GeeksOnAPlane―6/8、西麻布にシリコンバレーのギーク集結」
によると、

 Founders FundとWeb2Asiaは
 GeeksOnAPlaneというツアーに皆さんの参加を募っている
 (飛行機の中で蛇が出たりする予定はないから安心していただきたい)。
 すでに25名の著名な起業家、ベンチャーキャピタリスト、
 ジャーナリストが参加を決めている。
 スケジュールは、 6月7日出発で10日間。
 大勢のギークが東京、北京、上海を訪問し、
 アジアのインターネットのインフラ、市場、
 パートナーについて学ぼうという趣旨だ。
 ついでに観光もして大いに楽しもう。

ということだそうで、東京では、西麻布のSuper Deluxeで開かれる
「Tokyo 2.0」の25回目のイベントに、参加する様子です。
日時は6月8日(月)の18時半~22時。


・・・と書いているおれも、いまひとつわかっていないものの、
とりあえずギークな連中のみなさんが来日する模様であります。
元気なら行ってみたいところですが。

林の中のオフィス

下はギズモード・ジャパン経由で見つけた画像で、
マドリードの建築事務所、Selgas Cano Architectsのオフィス。

なんと、林の中にあります。
癒されそうな、気の散るヒマもないような・・・。
ミースのファンワース邸やフィリップ・ジョンソンのガラスの家も連想。


Iwan Baanという建築写真家の撮影で、
サイトには、この建築の別カットのほか、有名建築家の作品が多数。
いずれもきれいな写真であります。

ちなみにこの事務所、Googleマップで見ると、
マドリード市街から少し離れた場所のよう。


大きな地図で見る

「夢みごこち」第十二話

フジモトマサルさんのウェブ連載「夢みごこち」の第十二話が、
本日リリースされました。
今回のタイトルは・・・

 夢裁判


イカの飼育は夢刑法第56条に違反するそうです。

平凡社トップページのバナーからお読みください。

「コロナ・ブックス」創刊15周年

最近、坪内祐三さんに「眺め読み」「愛玩書」と評していただいた、
「好奇心のガイド・ブック」コロナ・ブックス。
じつは、今年で創刊15周年を迎えます。
というわけで、ひさしぶりにカタログを新調しました。



32ページ、オールカラーで、ジャンル別におもな書目をご紹介。
「私の好きなコロナ・ブックス3冊」というコラムでは、
巖谷國士さん、柏木博さん、藤本やすしさん、平地勲さん、池内紀さんが、
3冊をセレクトして、その魅力を語ってくださっています。


ささやかなグッズですが、カタログと一緒にミニノートも作りました。
これから全国の書店さんにお送りしますので、よろしくお願いいたします。

なおコロナ・ブックスの最新刊は『魯山人でもてなす。』
目に美味しい一冊です。



2009年5月19日火曜日

池上彰『日銀を知れば経済がわかる』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、5月新刊の7冊目。


池上彰『日銀を知れば経済がわかる』

■帯のコピー
なるほど、そうだったのか!
日銀のニュースがわかる12章

■目次より
はじめに──未曾有の金融危機に立ち向かう
第1章 そもそも金融とは何か
第2章 日本銀行は「銀行の銀行」だ
第3章 日本銀行は「政府の銀行」だ
第4章 日本銀行は「発券銀行」だ
第5章 紙幣はいくらでも発行できる?
第6章 日銀はこうして誕生した
第7章 「公定歩合」はなくなった──金融政策の仕組み
第8章 日銀の政策委員会とは
第9章 ゼロ金利政策で悪戦苦闘
第10章 景気の動向を常に監視
第11章 FRBは「アメリカの日銀」
第12章 金融グローバル化時代の日本銀行
おわりに──日銀は「奴雁」たりうるか
主要参考文献

池上彰さんについては、ご紹介の必要もないでしょうが、
『45分でわかる! 14歳からの世界金融危機』(マガジンハウス)が、
いま広く読まれてベストセラーになっています。

本書は、「100年に一度」といわれる未曾有の金融危機のさなか、
毎日のようにニュースで報じられる「日本銀行」の話題を、
12章にわけてわかりやすく解説したもの。
日銀の仕事を知れば、金融、そして経済を理解することができます。

追記
 本書の内容をドラマ仕立てで紹介するポッドキャスティングが、
 本日リリースされました。


 新刊JP内の「新刊ラジオ」でお聞きいただけます。
 おれも聞いてみましたが、面白いですよ。

平凡社新書10周年広告

このところ、あれこれとご紹介してきた、
平凡社新書創刊10周年&リニューアルですが、
新刊も書店に並び、既刊100点の改装もでき、
とりあえず一段落してホッとしたところ・・・
ではなくて、宣伝課では広告の仕事が残っております。

というわけで、新書の広告が明日より掲載されます。

新聞
 5月20日(水)・・・日本経済新聞、2面半5段
 5月21日(木)~23日(土)・・・朝日新聞、2面全5段


交通広告
 5月20日、21日の2日間、地下鉄中吊り
 東京・・・東京メトロ丸の内線、日比谷線、有楽町線、半蔵門線、副都心線
 大阪・・・大阪市営地下鉄全線


みなさま、お見かけの節は、よろしくお願いします。

ホンマタカシ『たのしい写真 よい子のための写真教室』

ホンマタカシさんの待望の新刊、
『たのしい写真 よい子のための写真教室』
の見本ができました(5月26日頃より書店発売になります)。


本書の帯より。

 「今日の写真」を読み解くための必読教科書!
 現代美術から広告まで幅広く活躍する写真家が、
 経験をもとに書き下ろした、はじめての写真論。


荒木経惟さんに『写真への旅』があり、
森山大道さんに『犬の記憶』があり、
中平卓馬さんに『なぜ植物図鑑か』があるように、
ホンマタカシさんには『たのしい写真』がある、
といってよろしいでしょうか。

■補足[5月20日夜]
 名取洋之助『写真の読みかた』を忘れてました。


判型は四六判をちょっと細くしたサイズで、264ページ。
カラー16ページをはじめ図版多数収録。
デザインは服部一成さん+山下ともこさん。

くわしい内容は、後日あらためてご紹介しますが、
本書をもとにしたホンマさんのワークショップが、
この夏から秋にかけて計8回開かれますので、ご案内しておきます。

ホンマタカシ ワークショップ
「たのしい写真 よい子のための写真教室」


■開催日
 2009年 7/14、7/28、8/11、8/25、9/8、9/22、10/6、10/20
 隔週火曜日開催予定で全8回

■開催時間
 19:00~21:00
■会場
 青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山

■定員
 35名

■参加費用
 42,000円(税込、8回分/受講料40,740円・設備費1,260円)

■応募受付期間
 2009年5月18日(月)~6月22日(月)

■電話予約&お問い合わせ電話:
 青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山
 電話03-5485-5513(受付時間: 10:00~20:00)

■くわしくは青山ブックセンターのサイトをごらんください。

高泉淳子さんの「SECOND LESSON」

高泉淳子さんが作・演出を手がける「タカイズミプロジェクト」のVol.2、
「SECOND LESSON カエルの王子が導く超個人的恋愛作法」が、
5月28日(木)から6月7日(日)まで上演されます。
会場は青山円形劇場、入場料は5,000円(全席指定・消費税込)。



 不思議な、ありそうにない、個人的な愛の話。
 だけど、いつも近くで起こっているかもしれない物語。

出演は高泉淳子、山本光洋、雨蘭咲木子、遠藤守哉、湯澤幸一郎、
藤原祐規、髙島玲、ロイック ガルニエのみなさん。
美術と衣装は宇野亜喜良さん(上のイラストももちろん宇野さんです)。

下記にて日時の詳細・チケットの問い合わせ先などをご参照の上、
ぜひ足をお運びください。

 ■こどもの城劇場事業本部(Tel: 03-3797-5678)
 ■遊機械オフィス(Tel: 03-5458-8725)
 ■高泉淳子.net

高泉さんの初の小説集『アンゴスチュラ・ビターズな君へ』は、
平凡社から好評発売中です!

仏教に特化したケータイ

CNET Japanに「山根康宏の中国トンデモケータイ図鑑」
という連載がありまして、
なかなかなんともなケータイが紹介されているのですが、
その5月15日の記事がこちら。

 どこでも拝める「南無阿弥陀仏ケータイ」


「ODIN 99」という機種で、デザインからコンテンツまで、
仏教に焦点をしぼったつくりになっているらしいです。
くわしくは上記リンクから記事をお読みください。
これはすごい・・・「トンデモ」というには失礼な機種です。

2009年5月18日月曜日

石田一子×やくしまるえつこ×今日マチ子

久しぶりに「今日マチ子のセンネン画報」を読んだら、
5月7日の更新で「石田一子×やくしまるえつこ×今日マチ子」
というタイトルがありました。


できた作品の題は「実験0」


やくしまるえつこさんは、相対性理論のボーカルです。
写真家・石田一子(植本一子)さんのブログはこちら

横山剣さんの親御さんの店「スージー・ウォン」

不思議なお店が並ぶ横浜中華街でも、
ひときわ不思議でいい感じのお店がこちら。


お店の名前とキャッチフレーズは、

 CHINA TOWNでいちばんダメな特殊雑貨商
 横山剣の親の店「SUZIE WONG'S SOUVENIR SHOP」

クレイジーケンバンド
の横山剣さんのご両親のお店で、
関帝廟斜向かいの横濱バザールという、
雑貨屋、アンティーク屋、服屋、占い屋などが
ゴチャ~ッと入った古いビルの、2Fのドン突きにあります。

お店のブログによれば、

 スージーウォンズコネクションといわれる
 機密人脈がもたらす独自の視点からセレクトされた
 世界中のおみやげものが買えるショップです。
 いやげものからお店のオリジナル商品に至るまで
 次々と新モノ入荷しておりますので、どしどし遊びに来て下さいまし。
 必ずや、不思議な電波を発するブツとの
 出会いが待っていることでしょう。
 なお、店主は72歳夫婦にてございやす。

TシャツをはじめとするCKBグッズはもちろん、
アジア全域の謎のカセットテープ、映画パンフ、味のある土産物、
アンティークのボールペンやグラス、人形、その他その他・・・。
「特殊雑貨商」を名乗るだけあって、他ではありえない品揃え。
で、とりあえずおれはTシャツを買いました。


営業時間は11:00~19:00(だいたい)、定休日は毎週水曜日。
ただし、

 なんせ店主が年寄りなもんですから
 臨時休業する場合もありますので、
 お電話でご確認いただければ確実かと思います

とのこと(電話は045-212-5369)。

横浜中華街にお越しの節は、ぜひお立ち寄りください。


■補足
 「スージー・ウォン」とは1961年公開のアメリカ映画
 「スージー・ウォンの世界」のヒロインである娼婦の名前。
 香港・灣仔を舞台に、アメリカの画家との悲恋を描いた作品で、
 CKBの初期の名曲のタイトル&モチーフにもなっています。
 「灣仔あたりは~スージー・ウォンの世界~♪」

鴨下信一『日本語の学校』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、
そろそろ書店店頭に並びきったころだと思いますが、
本日は5月新刊の6冊目をご紹介します。


鴨下信一
『日本語の学校 声に出して読む〈言葉の豊かさ〉』


■帯のコピーより
『坊ちゃん』『天声人語』『父の詫び状』
『古川ロッパ 昭和日記』『たけくらべ』
円谷幸吉の『遺書』・・・
川端康成から藤沢周平、阿刀田高まで
名文の秘密に迫る!

■目次より
序章 レッスンの前に


◆基礎篇
レッスン1 〈間〉と〈音色〉で文章を味わう
レッスン2 深い〈解釈〉と〈音感覚〉で場面を表現する
○テキスト『雪国』川端康成/『菊の香り』阿刀田高
レッスン3 効果的な〈オノマトペ〉と〈クライマックス〉
○テキスト『幻談』幸田露伴/『死者の書』折口信夫
《コラム》身体に角度をつけよう──まだ台本は開けられない(1)
休み時間の練習問題──滑稽句・武玉川で遊ぶ
《コラム》呼吸を整えて──まだ台本は開けられない(2)


◆実用篇
レッスン4 泣きどころは、〈くり返し〉と〈丁寧さ〉
──涙の文章を読む
○テキスト『遺書』円谷幸吉/『青幻記』一色次郎
レッスン5 言いたいことを伝えるための〈コントロール〉
──主張の文章を読む
○テキスト『放浪記』菊田一夫/コラム『天声人語』荒垣秀雄
コラム『日本人』高田保/コラム『よみうり寸評』細川忠雄
レッスン6 ニュアンスは日本語の〈調子〉にのって
──コントラストを読む──〈明・暗〉〈動・静〉
○テキスト『古川ロッパ昭和日記』古川ロッパ
『暗黒剣千鳥』藤沢周平
レッスン7 古典の〈調子〉を声でつかむ──古典の文章を読む
○テキスト『たけくらべ』樋口一葉/『高野聖』泉鏡花

鴨下信一さんはTBSでドラマなどの演出を手がけてこられました。
『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』『高校教師』等々・・・。
舞台演出では白石加代子さんの『源氏物語』『百物語』。
また文筆家としても『忘れられた名文たち』などの著書を
多数出版されている、名演出家にして名文家です。

本書はそんな鴨下さんがこの数年開かれてきたワークショップ
「日本語の学校」をもとにした1冊。
アマチュアはもちろん、プロの人たちも対象に、
日本語で書かれた名文を、声を出して読む方法を指南。

とはいえ「はじめに」に書かれているように、

 読んでいただくとわかりますが、
 いわゆる朗読の本とこの本はだいぶ違います。
 この本はいわば〈声に出して読む〉ことで、
 その向こうに見えてくるだろう〈何か〉、
 日本語の〈何か〉、日本語の文章、日本語の本、
 日本文学の〈何か〉を探るための本です。
 だから「日本語の学校」なのです。
 単に朗読が巧くなるためだけの本ではありません。
 [・・・]
 ぼくはこの本を、ぼくを取り巻いていた〈日本語の音〉の豊かさ、
 美しさへの感謝の念を持って書きました。
 いろいろな人にぜひ読んでいただきたいと思います。

2009年5月15日金曜日

Rei of Light

スクリーンショットはコレットのブログ「Item Idem」より、
「Rei of Light」と題された写真。


クレジットは以下のとおり。

 Photography / Sebastian Mayer
 Style & Make-up / Maggie James
 Hair / Olivier Schawalder
 Model / Cyril Duval
 Branding / Carson Chan

詳細はこちらをどうぞ。
The Moment Blog: Making a Racket | Item Idem

■追記
 そのあと調べてみたところ、川久保玲に扮しているこの人物は、
 Item Idemという名義で知られているパリ生まれのアーチスト。
 本名はCyril Duval(1977年生まれ)といい、wikipediaによると、
 「アート、ファッション、デザインをブレンドした」活動をしていて、
 この数年、日本でもファッションブランド関係の展覧会や、
 雑誌などでもでしばしば仕事をしていたそうです。
 寡聞にして存じ上げませんでした、失礼。

■追記2
 上の話題とは関係なく、また1年半前のイベントですが、
 2008年2月8日~4月20日にデトロイト現代美術館で
 「ReFUSING FASHION: REI KAWAKUBO」
 という展覧会が開催されました。
 その写真がflickrにアップされています。
 カタログを買いそびれていたのでさきほど注文しましたが、
 日本には入ってこなかったような・・・。

武光誠『一冊でつかむ天皇と古代信仰』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、
本日搬入になった5月新刊10点のうちの5冊目です。
書店店頭には明日以降並びますので、よろしくお願いします。



武光誠
『一冊でつかむ天皇と古代信仰』


■帯のコピー
王家の霊的権威はいかにして創られたか!?
天皇家に受け継がれる宮中のまつりに、
古代日本人の信仰を探る!

■目次

はじめに

第一章 日本人の基層としての縄文的信仰
第一節 日本の精霊崇拝と「和の思想」
日本人と神道/縄文人と精霊崇拝/山から来る神/円の発想と縄文社会
第二節 東北日本にあった縄文王国
縄文文化の中心地は東北地方か/東北地方に栄えた亀ヶ岡文化の知恵
縄文王国を滅ぼした弥生人
第三節 まつろわぬ縄文人
縄文人と戦った邪馬台国の女王/土蜘蛛を征服した神武天皇の東征
土蜘蛛の宗教をうけつぐ弥生人

第二章 出雲神政国家の遺産
第一節 弥生文化と出雲政権
小国誕生の時代/邪馬台国より古い出雲王国/加茂岩倉遺跡の発見
銅鐸祭祀を通じた交流
第二節 荒神谷と神政国家
神奈備山の祭祀と出雲の統一へ/首長連合から神政国家へ
銅剣埋納の意味/銅鐸と水の神/神門氏と銅鐸
第三節 全国に広がる出雲族
大和朝廷に従った出雲族/天照大神信仰の起こり
天孫族に退けられる出雲族/祓の意味
第四節 大和朝廷の支配の拡大と出雲族
国神の独自の役割/大和朝廷の出雲征服から生まれた人びと
剣の祭祀の後退/出雲振根と神門氏/天孫族であることの重要性
出雲氏と皇室系譜

第三章 王家の支配を正当化する国譲り神話
第一節 高天原の使者たち
国譲り神話の構想/大和朝廷の発展と国譲り
第二節 天穂日命と天稚彦
出雲氏が伝える国譲り/天穂日命の役割りの変化
天稚彦と貴種流離譚/葬礼と鳥
第三節 武甕槌神が出雲に下る
武甕槌神と中臣氏/新に加えられた経津主神
建御名方神の反抗/諏訪の伝説が力くらべの話しに
第四節 国譲りと天孫降臨
壮大な出雲大社/広矛献上の意味/ニニギノ命と収穫祭

第四章 王家が伝えた農耕祭祀
第一節 宮中祭祀
現在の宮中の祭り/古代の四時の祭祀/祈年祭と新嘗
第二節 祖霊信仰と天皇の役割
弥生人と祖霊信仰/神社と祖霊信仰/すべての職業を治める天皇
第三節 祖霊信仰と首長霊信仰
農耕と祖霊信仰/祖霊信仰の発展/祖霊信仰から首長霊信仰へ

第五章 古代の祭祀と三種の神器
第一節 神話・伝承のなかの三種の神器
天岩戸神話の神器/草薙剣と八岐大蛇/『古事記』と匂王
日本武尊と草薙剣/皇位継承と三種の神器
第二節 古代の即位礼と三種の神器
忌部氏と三種の神器/宮中の神器と神器を祀る神社
神器間の上下関係
第六章 異世界の物語と古代人の信仰
第一節 皇祖神と山の神、海の神
山や海に住む神/美しい姉と醜い妹/海幸彦と山幸彦
山幸彦の呪い/塩盈つ珠と塩乾る珠
第二節 道教的な神仙郷と古代人
多様な神々の世界/異界との往来/かぐや姫と月の世界
天と地との交流/浦島子信仰の広まり

第七章 王家の神話の成立
第一節 日本神話の重層性
異伝の多い神話/別天神と神世七代
第二節 精霊崇拝から神道へ
神話と日本の心/出雲神話の原形/国神から天神へ

武光誠さんのウェブサイトはこちら。

ざっくり分かる再生医療

健康診断の日にふさわしく、『ターザン』5月27日号の表紙です。
メイン特集は「内臓を鍛えろ!」、第2特集は「ビール大好き!」。


・・・ぜひ両立してみたい2本立てですが、本題はこちら。

 学習まんが たった3ページでざっくりわかる再生医療


こちらのコマの、待ち合わせに遅れてきた男性が、
平凡社新書『iPS細胞』の著者、八代嘉美さん(似てます)。
八代さんがiPS細胞について解説する、という構成。


たしかに、いい意味でざっくりと分かる、よくできた構成です。


研究用iPS細胞の値段は3万円くらいだそうです。
知らなかった・・・。

素白随筆遺珠・学芸文集 

5月の平凡社ライブラリー新刊より、
岩本素白『素白随筆遺珠・学芸文集』をご紹介します。


底本は『岩本素白全集』第2巻、第3巻(春秋社、1975年)。
「素白随筆集遺珠」34篇、「日本文学の写実的精神」8篇を収録。

みすず書房『素白先生の散歩』(在庫僅少だそうです)、
ウェッジ文庫『東海道品川宿 岩本素白随筆集』
平凡社ライブラリーの既刊『素白随筆集 山居俗情・素白集』
とあわせてお読みください。

78年の生涯で研究論文集1冊、随筆集2冊だけを残した素白の文章が、
これでほぼ、あらためて一般に手に入りやすくなりました。
以下は池内紀さんの解説より。

 どうしてだろう?
 ものすべてがおそろしく早々と忘れ去られるなかになって、
 岩本素白はそうならない。
 この世にくり返し、もどってくる。
 まるでその名のとおり、ハデやかな色が急速に褪せてゆくなかで、
 素(もと)の白がいつまでも白いように。

澁澤龍彦ワンダーランド

5月25日(月)~6月28日(日)の期間、
東京・渋谷のロゴス渋谷店にて、
「澁澤龍彦ワンダーランド」が開催されます。

 住所 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1
     渋谷パルコ パート1 B1F
 電話 03-3496-7362
 時間 10:00-21:00 (無休)


以下は案内ハガキの文章より。

 没後22周忌を迎える澁澤龍彦。
 氏は仏文学者、小説家であるとともに
 美術評論家、欧米美術の紹介者でもありました。
 この度のブックフェアは、澁澤龍彦氏が愛したアーティスト達。
 そしてもし氏が存命していたら、
 好んだであろうアーティストの作品集を中心に構成します。
 希少な額入ポスターも多数展示販売いたします。
 どうぞご期待下さい。

上は、小畑雄嗣さん撮影による、澁澤龍彦邸のパノラマ写真。
平凡社のコロナ・ブックス『作家のおやつ』より。

澁澤龍彦の著作は河出文庫を中心に多数ありますが、
平凡社からは、横須賀美術館他での展覧会カタログを兼ねた
『澁澤龍彦 幻想美術館』をはじめ、
コロナ・ブックス『澁澤龍彦事典』『澁澤龍彦の古寺巡礼』が発売中。
また、『作家の食卓』にも澁澤さんが登場しています。

【書評予告】めぐり逢った作家たち

asahi.comの「BOOK 次回の読書面」によりますと、
伊吹和子さんの『めぐり逢った作家たち――谷崎潤一郎、
川端康成、井上靖、司馬遼太郎、有吉佐和子、水上勉』が、
5月17日(日)の朝日新聞で取り上げられるとのことです。



『めぐり逢った作家たち』の概要は、こちらもごらんください。
書評委員が一部入れ替わった朝日新聞ですが、
さてどなたが書評してくださるのか・・・楽しみです。

本日は健康診断です

社内報みたいなタイトルですが、
本日は年1回の健康診断の日であります。




前日20時までに食事も終え、アルコールはおろか水も飲まず。



ところで診断の貼紙を見るたびに、
寺山修司の映画「さらば箱舟」を思い出すのは、おれだけでしょうか。



2009年5月14日木曜日

Googleが選ぶ20世紀の名著

ネットで話題になっていて知ったのですが、
「榊原英輔の哲学あれこれ」というウェブサイトに、

 Googleが選ぶ20世紀の名著100選

という記事があります(2007年9月にアップされていたそうです)。

Google Scholar
を使って、
「20世紀(1901年~2000年)に出版された文系の学術書の中で、
どの本が多く引用されているかを100位まで調べてみた」とのこと。


その結果を10位まで引用すると、

1 トーマス・クーン『科学革命の構造』
2 ジョン・ロールズ『正義論』
3 ダグラス・C・ノース『制度・制度変化・経済成果』
4 ロバート・D・パトナム『哲学する民主主義』
5 ロバート・アクセルロッド『付きあい方の科学』
6 マンサー・オルソン『集合行為論』
7 L・S・ヴィゴツキー『Mind in Society』
8 ロバート・D・パトナム『孤独なボウリング』
9 ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン『レトリックと人生』
10 アーヴィング・ゴッフマン『行為と演技』

調査されたご本人も注記されているとおり、
Googleのアルゴリズムを用いているので、
当然さまざまなバイアスが入り込んでいるわけで、
どこまで有意的かという問題もありますし、
ランキング自体に重要性があるというわけでもないですが、
100位までのリストを見ているとなかなか面白いです。

不破哲三『マルクスは生きている』

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、5月新刊の4冊目は、
マルクスを「唯物論の思想家」「資本主義の病理学者」
「未来社会の開拓者」の三つの側面からとらえた入門書。


不破哲三『マルクスは生きている』

不破哲三さんは共産党の書記局長・委員長・議長を歴任されたあと、
現在は党付属社会科学研究所の所長をつとめていらっしゃいます。

■帯のコピーより
知の巨人は何を予見したのか。
21世紀世界の混迷を、いま、マルクスに聞く。

■目次

はじめに

第一章 唯物論の思想家・マルクス

唯物論は現代の常識

三つのクイズに答えてください/不破の若き日の思い出から
生命現象に科学のメスが入る
精神活動を「ニューロン」のネットワークがになう
〔補論〕DNAの発見は、生命現象の解明に道を開いた
〔補論〕マルクスの生涯と盟友エンゲルス

弁証法の方法と自然の全体像
マルクスは弁証法の達人だった/自然は豊かな歴史に満ちている
物質には無限の「階層」がある/二〇世紀初頭の物理学の危機
素粒子の世界――新たな「階層」の探究が続く
自然の全体像は唯物論的で弁証法的
〔補論〕マルクスの弁証法 

社会観――マルクスは何をもちこんだか
マルクスの三つの提唱
マルクスの提唱は現代の社会的常識になっている
その背後には膨大な歴史知識の集積があった
最後の日まで歴史の勉強を続ける
「それがマルクス主義であるならば、私は『マルクス主義者』ではない」
〔補論〕日本社会の観察者・マルクス

第二章 資本主義の病理学者・マルクス

マルクスは「搾取」の秘密を解きあかした

見えなくなった搾取の仕組み/マルクスは「剰余価値」の秘密を発見した
「利潤第一主義」が社会悪の根源
〔補論〕『資本論』の準備から刊行まで

労働者の苦難の根源をついて
「労働者」は日本の人口構成で四分の三以上を占める
搾取を究明する経済学/マルクスの目で現代日本の搾取の現場を見ると
『資本論』に描かれた労働者像/「社会の強制」が資本の横暴を規制する
「ルールある経済社会」は世界の発展方向となった
「ルールなき資本主義」の国・日本

資本主義の「死にいたる病」――周期的な恐慌
恐慌論へのマルクスの挑戦/恐慌論には三つの柱がある
マルクスが解明した“バブルの論理”/資本主義百八十年の恐慌史
世界経済危機をつらぬく恐慌の論理
人間社会は資本主義で終わりではない

窮極の災害――地球温暖化
地球大気という“生命維持装置”/地球の生命を誰が危険にさらしたのか
資本主義社会は人類にたいする責任を果たせるか
地球温暖化の危機と社会体制の選択
〔補論〕マルクスは抜粋ノートをこうして活用した

第三章 未来社会の開拓者・マルクス

未来社会への変革のカギは?
マルクスは知恵のしぼり方が違った/資本主義の社会悪とその根源
生産者が主人公となる社会/人間社会の「本史」が始まる
〔補論〕マルクスが書いた社会主義の綱領

マルクスの未来社会論の特徴点を見る
マルクスはなぜ青写真づくりに反対したか
未来社会への過渡期の探究に道を開く
マルクスは革命の道筋についても現代的な考え方の持ち主だった
農民問題をめぐる理論的格闘諸民族、諸国民の平等は社会主義の大原則

ソ連とはいかなる存在だったか
レーニン路線から逸脱した三〇年代の転換
第二次世界大戦後のソ連とその崩壊

マルクスの展望と現代の世界
世界の構造は二〇世紀に大きな変動をとげた
資本主義が世界で主役の地位を失いつつある
社会主義をめざす国ぐにでの開拓と探究
アジア・アフリカ・ラテンアメリカ―― 「新しい社会主義」への動き
〔補論〕マルクスを、マルクス自身の歴史のなかで読む

あとがき

新書お疲れさま会

昨日5月13日(水)の夜、
平凡社新書リニューアルに重点的にかかわった関係者で、
とりあえずのお疲れさま会がありまして・・・。
断片的な写真ですが、会場は神保町のこんな店。


旨いけど、かなりハイカロリー。


なぜかケータイの待ちうけ自慢大会。



で、今朝デジカメを見ると、こんな写真も。
あまりにナマなのでモノクロに変換。


微妙に覚えているような、覚えていないような。

なお、明日5月15日(金)は、新書の搬入日&健康診断です。
健康診断といえば、かつてある人が、
前日の遅くまでガンガン飲んで受診した結果、
人間とは思えないハイスコアを叩き出したことがあるそうです。

みなさん、気をつけましょう、ほんとに。

『肉筆春画』発売です

『春画』『続 春画』に続く別冊太陽の春画シリーズ3冊目、
白倉敬彦編『肉筆春画』が発売になりました。


まず冒頭の文章より。

 浮世絵師たちが一筆入魂の情感を込めて描いた肉筆春画こそ、
 日本人の色好みの系譜を伝える最良の財産といえよう。
 世界に一枚しかなく、
 現代にかろうじて遺された貴重な肉筆春画に、
 われわれは木版版画とは違った色彩の見事な鮮やかさと、
 絵師の筆遣いの躍動感を味わい、大いに魅惑されるのである。

次は目次より。

 肉筆春画について
 古春画
 浮世絵前期の肉筆春画
 浮世絵中期の肉筆春画
 浮世絵後期の肉筆春画
 私の春画考(川上弘美、西江雅之、ポール・ベリー)
 海外美術館所蔵の肉筆春画コレクション
 特別付録 上方絵 狐忠信と初音図

本書に掲載された絵を見ると、たしかに「肉筆」というだけあり、
繊細な筆のタッチ、金なども用いた鮮やかな色彩、
着物の細かな柄の美しさ、そして肉感的な印象など、
木版とは違った魅力があります。
後期の絵には奇想というほかない作品もあったりで、見飽きません。

絵もくわしくご紹介したいところですが、まずはとりあえず。

キオスクで単行本平積み

写真はある地下鉄の駅のキオスクですが・・・。


週刊誌の脇に四六判の単行本が置いてあります。
直木賞を受賞した『利休にたずねよ』(PHP)が、3冊平積み。
文庫のラックは普通に見かけますが、単行本ってめずらしいような?
直木賞といっても今年の1月ですし・・・。
どうってことのない平凡な駅なんですが・・・。

【書評】『李白』『杜甫』大反響

読売新聞の読書欄「本 よみうり堂」で5月10日に紹介された、
宇野直人・江原正士著『李白』『杜甫』

「拡大書評」という枠で紹介されたのですが、これがすごい反響。
現在改装中で、来週から追加の出荷が可能になりますが、
在庫薄にてご迷惑をおかけする場合もございます。
まことにもうしわけございませんが、ご了承ください。

書評は「本 よみうり堂」のウェブサイトから読むことができます。
評者は読売新聞論説副委員長の榧野信治さん。
以下はその一節より。


 世の中、不景気な話ばかりである。
 景気は気から、というではないか。[・・・]
 日本人もここらで気分転換が必要だ!
 そう思ったればこそ、本著をお勧めしたい。
 李白と杜甫という2大詩人。
 唐詩選の世界に浸れば、精神的な解毒作用で、
 憂き世のつらさを一時的にせよ、忘れうるのは確実である。

2009年5月13日水曜日

石井正己 『遠野物語』を読み解く

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、
5月新刊の10点のうちの3冊目です。


石井正己 『遠野物語』を読み解く

明治41年11月、遠野の伝承を集めていた青年・佐々木喜善が
若き柳田国男のもとを訪れたたことから生まれたのが、名作『遠野物語』。
山の女神、ザシキワラシ、河童、天狗、山男など、
神や精霊、妖怪の生きる異界が人びとの身近にあったことを伝える伝承は、
100年をへた現在、古典となって生き続けています。

著者の石井さんは東京学芸大学教授で、
遠野物語研究所の研究主幹でもあります。

■帯のコピー
物語の誕生から100年、
第一人者が解き明かす霊異譚の背景。

■目次

序章 小盆地宇宙の構造
『北上の文化』の未来志向/米山俊直の小盆地宇宙論
一万石の城下町の持つ文化力/縄文遺跡と蝦夷伝説のつながり
アイヌ語地名と日本文化の重層性/伊能嘉矩のアイヌと生蕃の感化

第一章 『遠野物語』の誕生
『遠野物語』の文体と方言/水野葉舟の小説と遠野旅行
柳田国男の遠野旅行と『石神問答』/『遠野物語』発刊と二人の差違
「番号順の購読者名簿」の実態
『遠野物語 増補版』と民俗学の確立

第二章 神々の呪縛
湖水流出神話と鮭にまつわる始祖神話
遠野三山の鎮座由来と女人禁制
山の神から見える日本文化の複合/霊水のハヤリ神の盛衰
霊地から鎮守の森へ/オシラサマの神像と伝説

第三章 精霊の楽園
「家の盛衰」とザシキワラシの思想/子供と遊ぶ神仏とイダコ(巫女)
オクナイサマと「田植え地蔵」/マヨイガに行き当たった妻
馬鹿や狂人たちの神秘的能力

第四章 霊魂の執着
デンデラノ・ダンノハナと生まれ変わり
他界としての菩提寺に行く魂
現代民話化する「魂の行衛」/葬式の夜の幽霊たちと神隠し
三陸大津波で死んだ妻との再会

第五章 動物との共生
馬追鳥の鳴き声と飢饉の前兆/人と熊の格闘とその精神史
狼に襲われる恐怖と絶滅の歴史/炭焼きと猟師の見た猿の経立
騙す狐と騙される人の勝敗

第六章 現代伝説の誕生
初めて飛行機が飛んだ話の歴史認識
天狗伝説と寺や家の宝物の関係
河童の子と見世物への売却/山男と佐々木喜善の「見世物追憶」
石を降らす狐と「学校の怪談」の誕生

第七章 日本のグリムの偉業
御伽話のことを昔々と云ふ/炭焼きの語った『江刺郡昔話』
『紫波郡昔話』と柳田国男の昔話観/辷石谷江と『老媼夜譚』の達成
『聴耳草紙』の昔話観と「土喰婆」

第八章 童話への回路
晩年の宮沢賢治と佐々木喜善/ザシキワラシと宮沢賢治
「風の又三郎」の遠野取材と『遠野物語』
『注文の多い料理店』と『遠野物語』
「なめとこ山の熊」と狩猟民の精神

第九章 祝福と鎮魂のテクスト
折口信夫の長歌「遠野物語」/折口信夫の遠野旅行と「古代」
「座敷小僧の話」の視野の広がり
『遠野物語 増補版』の仕掛けた黒衣
山下久男の佐々木喜善研究

終章 人類史学への提言
繰り返される子殺し・親殺し/全国・韓国・西洋への視座
此書を外国に在る人々に呈す/植民地政策と柳田国男
村落社会の再生と観光振興/広場としての『遠野物語』

あとがき
遠野物語関連年表
参考文献

三冊屋 in 青山ブックセンター

松岡正剛さんが主催されているイシス編集学校による、
「三冊屋」というプロジェクトがあります。
本をテーマごとに3冊にまとめ、
紐でくくって販売するという、ユニークなスタイルの試みです。

3冊をどうセレクトするか・・・が、腕の見せどころといいますか、
松岡さんおっしゃるところの「編集」のポイントであります。

写真は現在青山ブックセンター丸ビル店さんで開催中の、
「三冊屋」フェアの様子。
丸ビル店では「からだ」→「著名人」→「あたためる」に続いて、
現在の第4弾は「いろけ」がテーマとのこと。


この5月から、青山ブックセンター・カルチャーサロンにて
「三冊屋ブックワークショップ」が始まったほか、
他の書店でも「三冊屋」フェアが随時開催されています。

これって、自分でもやってみると面白いかも、です。

関口芭蕉庵句会

『週刊朝日』の嵐山光三郎さんの連載「コンセント抜いたか」。
5月15日号の第597回は「関口芭蕉庵句会」と題されています。


出席者は13名、芭蕉像を拝観ののち句会開始。
最後のほうを読むと、

 と、ここで六票句が出た。
 雨もよい桜蕊降る音聴けり(美都)
 [・・・]
 桜でなくて、花が散ったあとの桜蕊に目をつけたところが手柄である。



ちなみに、旅先から投句してきたという「金町」こと石田千さんの、
食をテーマにした最新エッセイ集『きんぴらふねふね』が、
平凡社から5月末に刊行予定です。
お楽しみに。

■追記
 美都とは、本文によれば「H凡社の美都(局長)」とのことです。

【書評】昭和マンガ家伝説

『本の雑誌』6月号のフロントページ「今月の一冊」に、
平岡正明さんの『昭和マンガ家伝説』が紹介されました。


 『昭和マンガ家伝説』というタイトルにだまされてはいけない。
 なんといっても平岡正明なのである。

という書き出しで、

 「狂騒」をキイワードに谷岡ヤスジ、赤塚不二夫を絶賛していくのだが、
 とくに文章化された谷岡バター犬には吹っ飛ぶ。
 まさにアナーキーの極北。
 平岡正明ならではの漫画論と言えるだろう。

と締めくくられています。

ちなみに「谷岡バター犬」とは、
公式サイトのキャラクター一覧によると、


 「ばたあいぬ」ではなく、「ばたあけん」。
 バターを背負い、美人のサービスをするために現れる、
 かなりのテクニシャン。
 カナイ(家内)は「マヨ」という、マヨネーズを背負った犬。
 こちらは殿方用らしい。

という犬でございます。

2009年5月12日火曜日

鹿島茂 吉本隆明1968

創刊10周年&リニューアルの平凡社新書、
5月新刊の10点のうち2冊目をご紹介します。


鹿島茂 吉本隆明1968

■帯のコピー
彼は何と闘ったのか。

「永遠の吉本主義者」が、60年代の状況的テキストを通して、
その思想的核心を捉えた渾身の書。
鹿島さん自身の世代や大学時代の経験などをバックボーンに、
吉本隆明さんの初期作品を読み直し、その意味を論じる内容。
『月刊百科』の連載をもとにしたもので、
「渾身の書」とあるとおり、424頁におよぶボリュームです。

■目次

はじめに

第1章 「反・反スタ思想家」としての吉本隆明
スターリニズムという妖怪/「党生活者」をめぐる論争
「党生活者」における「技術主義」「利用主義」/吉本による「堕落論」
左翼の「最後の隠れ蓑」/「寛容思想」はいかにして生まれたか
『擬制の終焉』で私は吉本主義者になった
吉本の「偉さ」を説明するのが困難な理由
吉本が痛撃した異常なる「常識」/「反・反スタ思想家」としての吉本

第2章 日本的な「転向」の本質
日本的左翼の思考的ねじれはどこから来るのか
天皇陛下万歳とスターリン万歳
日本的転向の本質/佐野学、鍋山貞親の転向のモチーフ
封建的意識の残像/二つのヴィジョンの落差/無理やりの思考操作
佐野、鍋山がつきつけられたもの/彼らの転向はみっともないのか
「半日本人」と「無日本人」/現実社会をシャットアウト
「非転向」のほうこそが本質的な転向
吉本を吉本たらしめた最大の要因/中野重治の転向
『村の家』の父親が口にするセリフ/「日本封建性の優性遺伝」
「大衆の原像」にある父のイメージ

第3章 吉本にとってリアルだった芥川の死
吉本の社会的出自と思想の形成/自分の出自に「無理」をした芥川
「あらゆるチョッキを脱ぎすてた本音」/吉本による「私小説的な評論」
志賀直哉に対する劣等意識
「人生は一行のボオドレエルにも若かない」をめぐって
「半日本人」のサンプル
高村光太郎論を書いた二重の動機/「一元的な精神主義」

第4章 高村光太郎への違和感
大正末年生まれというポジション/吉本は敗戦をどう受け止めたか
文学的営為のすべての出発点/高村光太郎の秘密
高村光太郎の日記/「ブルジョワ息子」と「貧乏人の息子」という対比
吉本思想の核/多重的な父親殺しの意識化
「不可視の了解不可能性」

第5章 「了解不可能性」という壁
留学生の「落差問題」/普遍主義という解釈用具
普遍性から個別性への揺れ戻し「第一の眼と第二の眼」
打倒すべき劣悪条件としての「家」/「家」中、ひとりの悪党なし
どうしようもない寂寥感の表現としてのデカダンス
永井荷風との比較/健康な肉体の生み出すデカダンス
「個人的環境の肯定」という選択「下町オリエンタリズム」
「世界性」と「孤絶性」/吉本の導き出した結論
「青くさき新緑の毒素」
智恵子との出会いにかいま見た「性のユートピア」
幻想との戯れ/実生活からの復讐/絵空事的な夫婦生活
もろくも崩れた調和/「危機」の本質/社会的動向への妙なシンクロ

第6章 高村はなぜ戦争礼賛詩を書いたか
昭和十二年の「格差社会」/「想像の共同体」が持つ精神の浄化作用
高村のメンタリティの回路/デカダンスとピューリティの対比
吉本少年にとっての二・二六事件
光太郎の「生理的」なピューリファイ願望
光太郎にとっての「唯一無二の解決策」/自然法的な理念の破綻
「生活」という社会の介入/高村への違和感の遠因
二つのターニング・ポイント/漱石の留学との比較
〈家〉からの離脱という難事/光太郎の出自への親近感
第7章 抒情詩と戦争詩のあいだ
どうしても避けて通れない問題/「四季」派の抒情詩の背景にあるもの
三好達治の先祖返り/時代を覆いつくした伝統回避制
社会的無関心から戦争讃歌への密通/根っこにある民衆特有の残忍さ
「四季」派的なものと対決する道
ボードレールを暗唱しているクマ公、ハチ公
「大衆の原像」論へのジャンピングボード/「盗っ人猛々しい」言説
擬ファシズム的扇動と擬民主主義的情緒
「日本庶民のひとりとして」という最高の武器吉本に切り返された岡本の反論

第8章 「大衆の原像」から「自立の思想」へ
吉本にとっての「知識人」と「大衆」/「知識人化」に伴う罪悪感
大衆迎合論者の大いなる誤解/二つの言語の間にある「捩れの構造」
戦後プラグマチズムがとらええなかったもの
大衆のナショナリズムは把握不可能か?/吉本が受けたショック
スターリニズムの欺瞞性/刻苦勉励の克己思想
四十年前のリアルな敗北感
「ナショナリズム」の裏面に付着したリアリズム
大衆のナショナリズムの現実喪失、現実乖離
理想化され、概念化された「村の風景」
農本ファシズムはなぜ軍事ファシズムに敗北したか
スターリニズムとウルトラ=ナショナリズム
ナショナリズムの「揚げ底」化

少し長めのあとがき

第1回CDショップ大賞2009

出版業界には本屋大賞マンガ大賞など、
書店の現場でお客さんに接する人びとによる賞がありますが、
音楽の世界でも、「CDショップ大賞」という催しがスタートしたそうで、
その第1回の結果が発表されていました。
2008年11月17日から2009年3月8日まで2回投票があり、

 一次投票では148人、二次投票では101人の
 全国CDショップ店員からの投票がありました。
 それらの集計結果から大賞作品(1作品)、準大賞作品(2作品)、
 入賞作品(7作品)を決定しました。

とのことで、大賞は相対性理論「シフォン主義」。
準大賞は大橋トリオ「THIS IS MUSIC」と、Perfume「GAME」。
ほかに入賞作品が7タイトル。


「ハイファイ新書」じゃなくて「シフォン主義」だったのは発売時期?
全10タイトルのうち、おれが買って聴いたのは3タイトルでした。

「女子登山」がいいらしいです

イラストレーター鈴木みきさんの、
本邦初、女子のための登山コミックエッセイ
『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』が、
5月26日頃より発売になります(税込定価1,260円)。

現在は鈴木さんの手を離れ、
本の最終工程に差し掛かったところ。
というわけで、「今日の本 明日の本」6月号に掲載した、
編集担当S藤とハイボールN島の対談をご紹介します。


N島 久しぶりに普通のホッピー対談、
今回は一般書編集部のS藤さんがゲストです。
S藤さんは5月新刊のコミックエッセイ
『悩んだときは山に行け!』を担当してます。
まず企画のきっかけを話してもらいましょうか。

S藤 いきなりですね(笑)。

N島 いつも話が横滑りしてるうちに、
酔ってワケわかんなくなっちゃうから(笑)。

S藤 先にすましちゃおうと。

N島 すみませ~ん、ホッピー。

店員 ウチは置いてないです。

N島 あ・・・じゃ、グレープフルーツサワー。
あと、焼き鳥の盛り合わせってあります?

店員 単品だけですけど。

N島 あ、そう・・・じゃ、適当に好きなもの頼んじゃえ。
で、企画のいきさつね。

S藤 自分も好きなんですけど、
周りの話を聞いたりしてて「女子登山」は来るな、と。

N島 いいウェーブが来てるぞ、と。

S藤 ウェーブって海ですけどね。

N島 いいじゃん、言葉の綾なんだから。
S藤さん自身は登山してるの?

S藤 年に2回くらいは行ってますね。
去年は谷川岳に登りました。素晴らしかった~。

N島 でもケッペルとか持っていくわけじゃないんでしょ?

S藤 ケッペルって何ですか?

N島 このヤロ~・・・あ、ピッケルだった、あはははは。

S藤 そんなのなくても登れるんですよ。

N島 まあ、崖っぷちで遭難して
「俺のザイルを切れ~!」みたいなんじゃないしね。

S藤 山って、海と違って動かないのがいいんですよね。
それに海だといきなり楽しいけど、
山って登る苦しさがあるじゃないですか。
で、その先に喜びがあって。
女子が今ほしいものは、それじゃないかなと。

N島 マラソンする女性も増えてるけど、
あえて自分に負荷をかける感じなのかな。

S藤 負荷っていうのはポイントだと思う。

N島 ダイエットみたいに目に見える効果があるわけじゃないけど、
精神的な何かがあるわけね。
でも、女子登山って一人で行くの?

S藤 そのつどですけど、
この本では「一人で行ってもいいんだよ」って書いてます。
登山業界では薦められてないんですけど。

N島 なんでこんなこと聞いたかっていうと、
このごろ一人で行動する女性が増えてきたように思うんだよね。
S藤さんもバックパッカーらしいけどさ。

S藤 あ~、そうかも。年齢を重ねるうちに、
人と予定あわせるのが面倒になりません?

N島 なるほどね。だったら一人で行っちゃえ、と。
熟した女性は山を求めてるのね。

S藤 熟女じゃないですよ~(笑)。

N島 いやいや、精神的熟女。
人として成熟したその先に、山がそびえていたという。

S藤 十分に大人なんだけど、何かモヤモヤしてるみたいな・・・。

N島 ところで著者の鈴木みきさんってどんな方なの?

S藤 東京生まれのイラストレーターで、
たまたまカナダ旅行に行ったら、
いきなり山に連れて行かれて人生観を覆されたらしいんです。
それでどうしても山に行きたくて、
『ヤマケイJOY』の読者モデルに応募して。

N島 読者モデルってあるんだ~。
そういえば、営業のMさんが言ってたよ、
登山業界唯一の美人だって。

S藤 Mさんってマメですよね(笑)。
唯一かどうかはわからないけど、美人ですよ。
で、今回が初のコミックエッセイ。
そういえば、今度『フィガロ』『アンアン』
『シュプール』でも山の特集やるみたいです。

N島 なんかオシャレ系じゃない。

S藤 女子登山がオシャレ系にまで来てるんですよ。

N島 俺が最後に山に行ったのは、
終電で間違って高尾山口に行ったことだね。

S藤 それって登山じゃないですよ。

[おわり]

ところで鈴木さんのブログ「鈴木みきのとりあえず裏日記」を見ると、


今日から家で睡眠されるそうです。
お疲れさまです。

ブログには、『悩んだときは山に行け!』が
できるまでの一部始終といいますか、裏話も載ってますので、ぜひ。

ちなみに鈴木さんは、対談にも出てきた『アンアン』の山特集、
「ハマる人、続々 女子的山歩き。」(4月24日発売の1657号)で、
山登りのコースを紹介されています。

『民主党の研究』

小沢一郎代表が辞任した民主党ですが、
5月16日に新代表を選出する方向で話がまとまったそうです。

で、塩田潮さんの『民主党の研究』(平凡社新書)。
麻生政権になる前の2007年12月刊行ですが、
概要と目次をあらためてご紹介しておきます。
刊行時の帯には、こう書いてありました。

 沈没か、再浮上か。

なお写真のカバーは旧デザインですが、
今回の創刊10周年にあたり、本書のデザインも新しくなります。


■概要
2007年7月の参院選勝利から一転、
11月にわき起こった小沢代表辞任をめぐる大騒動。
「寄り合い所帯」「ごった煮」「ゆ党」などと、
揶揄されてきた民主党の迷走はいつまで続くのか。
この党の本質は何か。果たして政権を担えるのか。
キーパーソンの声を拾い、その問いに答える。
民主党の軌跡と現状を解明し、今後を占う初の本格的政党研究。

■目次
プロローグ――突然の迷走
小沢の豹変/役員総反対で連立拒否/小沢はなぜ暴走したか
プッツンして辞意表明自滅か蘇生か

第一章 参議院制覇
与党の大敗/小沢の変身宣言/アレルギーと待望論
「時間がない」という思い/意表をつく居抜き人事
『山猫』の精神/変化球と曲玉の小沢/天下分け目の戦い
「次の総選挙で政権交代」と言い続けたが・・・

第二章 「選挙の小沢」の虚実
小沢の描いたシナリオ/選挙の全権掌握/安倍首相の「魔の一週間」
テーマ設定と党のイメージ/小沢売り出し戦略/女性大量擁立作戦
一人区行脚/社民党との選挙協力/「選挙と政局の党」の限界

第三章 民主党旗揚げ
鳩山の新党構想/さきがけ若手議員救済対策/「武村排除」の真相
「マザコン新党」/第三の極か二大政党か/政権交代の受け皿の党へ
菅ブームの終焉/「温存説」を一蹴/鳩・菅対決

第四章 「宇宙人」鳩山由紀夫
違う星からきた「宇宙人」/政治家四代目/学者から政治家へ大変身
政治を科学する/弟へのコンプレックス/「非永田町的人間」の改憲論
宇宙人の賞味期限

第五章 菅直人の栄光と挫折
「社会党は乗っ取れる」/橋本内閣入閣に執着/薬害エイズ問題で快挙
「一点突破・全面展開」/江田三郎との遭遇/菅流組織論・運動論
「イラ菅」と「バル菅」/菅バブルの崩壊/往生際の悪さ

第六章 自由党合流の真相
森政権の失速と野党共闘/小沢と土井の接近/鳩山代表の迷走
沈没した「宇宙人」/民主党と自由党の背反/司法試験受験の体験
タフ・ネゴシエーター/社会党の連立離脱/新進党戦略の破綻
自由党旗揚げ/自自連立で「狼中年」
袖にされた「自自新党」の小沢構想/門前払いを食った小沢
菅も小沢も最後の賭け/野党責任と責任野党

第七章 混迷の岡田・前原時代
憲法問題で小泉が揺さぶり/リーダーたちの同床異夢/年金未納問題
「火中の栗」で岡田登場/「人生いろいろ」発言
民主党の二つの「反小泉」/郵政解散で岡田沈没
前原代表選出と小泉の仕掛け/偽メール事件と「政治家の劣化」

第八章 小沢民主党の内幕
なぜ小沢から側近が離反するのか/「言葉が通じない面がある」
一枚岩でないトロイカ体制/安全保障の党内政策協議
旧社会党を押さえるコツ/国連軍参加の理論武装
国連平和協力法をめぐる議論/伊達判決と小沢の憲法論
洋上給油反対の論理/給油活動は集団的自衛権の行使か
司法試験の尻尾/自民党との違いをどう出すか
党首討論には消極的/議論回避と結論先送り/政局と政略の政治家

第九章 民主党は政権を担えるか
「闘う民主党」/総選挙までの「お試し期間」
対戦相手は安倍から福田へ/小沢の持論を餌にした福田
「総選挙前の連立」の二つの動機/厳しい次期総選挙
政界再編劇の開幕時期/和戦両にらみの福田戦略
解散時期をめぐる五つの説/「戦う集団」に変われるか
分権社会というモデル/政権交代は究極の情報公開システム
沈没か再浮上か

あとがき
取材にご協力いただいた方々
主な参考資料
民主党関連年表

「演歌よ今夜も有難う」開始!

都築響一さんの新連載「演歌よ今夜も有難う」が、
本日より平凡社のウェブでスタートしました。


以下は、都築さんによるイントロの一部です。

 プロの歌手としてデビュー以来、
 半世紀以上歌いつづけているベテランから、
 この時代にあえて演歌歌手を目指して
 バイト代を自主制作CDにつぎ込む若手まで、
 レベルや芸歴はさまざまでも、
 歌に賭ける思いの深さはだれにも負けない、
 そういう歌い手たちをこれから訪ね歩いていく。

 テレビ局と広告代理店とプロダクションがつるんで、
 でっちあげていくスカスカの歌があり、
 スナックのステージや商店街の雑踏の中で、
 ときに無視され、ときに涙と声援を受けながら、
 うたいつづけられる歌がある。

 君はどちらの歌を選ぶだろうか。
 君はどちらの歌に選ばれるだろうか。

さて、1回目に登場するのは、 ケニー池田さん。
題して、

 音楽生活54年目、現在72歳にしてバリバリ現役。


なお連載では、インタビューの最後に、
登場してくださった歌手の方の歌も聴くことができます。
(ブラウザの一番下にあります)

今回のケニー池田さんの曲は、
平成18年に音楽生活50周年記念としてリリースされた
「ふるさとの山は夢ン中」。

記事中のご本人の談によれば、

 「この歌はね、ふるさとを離れてがんばってる人に、
 ふるさとを思い出して、元気を出してもらいたい
 と思ってつくったんですよ。
 巣鴨のレコード店でキャンペーンをやったんですけど、
 歌ってたら露天商のおばあさんが、
 ふるさとを思い出して泣いてましたよ」

とのこと。
では、たっぷりお楽しみください♪
平凡社トップページのバナー
または、http://blog.heibonsha.co.jp/enka/からどうぞ。

ケニー池田さん情報
5月30日には船堀の東京健康ランドでの公演が予定されています。

2009年5月11日月曜日

亀山郁夫 『罪と罰』ノート

創刊10周年を迎え、
デザインもリニューアルした平凡社新書。
5月新刊は10点、書店店頭には5月16日以降に並ぶ予定です。
(地域によって異なりますのでご了承ください)。

これから1日1点ずつ、通巻番号順に概要や目次をご紹介してきます。
まずは、こちらから。


亀山郁夫 『罪と罰』ノート

■帯のコピーより
なぜ、彼は殺したのか?
究極のタブーを犯した後、人間として甦りうるのか?

一文一文との格闘から生まれた新解釈。
亀山=ドストエフスキー渾身の一書。

■目次

プロローグ――サンクトペテルブルクの七月

序論
1 一八六五―六六年、『罪と罰』の時代
観念と狂気の都市、ペテルブルク
黙示録の都市、ペテルブルク/帰還/犯罪者へのまなざし
「理想」の終わり/屈折の愛/厄年はつづく
『罪と罰』の誕生/酷暑の七月、暗殺の四月

2 小説の誕生
小説のモデル/第一の構想/第二の構想/第三の構想

3 『罪と罰』の起源
ラスコーリニコフは死者としてふるまう
ペトラシェフスキー事件/死刑判決、「黙過」の起源
本論
1 屋根裏部屋の「神」
物語ははじまる――七月七日/数/悲惨な頂点/第一の試練
第二の恩寵/復讐/第三の犠牲者/反転する生命力

2 引き裂かれたもの
理性と光、意志と力/ラスコーリニコフ、名前の起源1
ラスコーリニコフ、名前の起源2
ラスコーリニコフ、名前の起源3
分身関係、またはザライスク/ラズミーヒン――引き裂かれざるもの

3 ナポレオン主義または母殺し
隠蔽された何か/ナポレオン主義/「二つの階層」
思想の起源/欺瞞の哲学――強者と弱者/非凡人の刻印
解釈の余白に/ソーニャの大地/運命の意志/母殺し
「イワーノヴナ」の輪、または無意識のレベルへ

4 棺から甦る
信仰者の読み/黄の鑑札、カペルナウム/聖書の引用
棺としての部屋/「ラザロの復活」――「黙過」のリアリティ
四の意味、ラザロの意味/神を見るお方
「死せるキリスト」――仮説

5 バッカナリアと対話
バッカナリア/フーリエ主義の再現/隠された「二枚舌」
二つの死、ユダ、三十/究極の動機

6 運命の岐路
「踏み越え」たのはだれか/「好色」な神/不思議な一致
妻マルファの死とその深層/最後の情熱/デカダンスと腐臭
最後の遍歴/父と子/自伝のなかに/第一の浄化

エピローグ 愛と甦り
死者の物語/罰の「重さ」/『罪と罰』の原点/第二の恩寵
試される信念/開かれた「未来」

参考文献一覧
あとがき

ちなみに、光文社古典新訳文庫の亀山郁夫訳『罪と罰』は、
全3巻のうち現在2巻まで刊行、完結は6月の予定とのことです。

「kotobank」を使ってみた

GW前に、「kotobank」というサービスがスタートしていました。
朝日新聞社の「みんなの知恵蔵」が発展したもので、
朝日新聞出版、講談社、小学館がコンテンツで、
ECナビがシステムの開発と運営で参加しているそうです。


同サイトによると、

 「kotobank」は、朝日新聞、朝日新聞出版、講談社、小学館などの
 辞書、事典44冊44万語から、用語を一度に検索できるサービスです。

とのことで、現時点で以下の辞書、事典類が検索できます。

 大辞泉(小学館)
 百科事典マイペディア(日立システムアンドサービス)
 知恵蔵2009(朝日新聞出版)
 朝日新聞のキーワード(朝日新聞社)
 デジタル版 日本人名大辞典+Plus(講談社)
 朝日日本歴史人物事典(朝日新聞出版)
 美術人名辞典 (思文閣)
 MBA経営辞書 (GLOBIS.JP)
 人材マネジメント用語集(アクティブアンドカンパニー)
 マーケティング用語集(マインズ)
 ビジネス用語集(転職.jp)
 会計用語キーワード辞典(アイティーネットワークス)
 株式公開用語辞典(イーコンサルタント)
 事業再生用語集(セントラル総合研究所)
 投資信託の用語集(投資信託協会)
 外国為替用語集(マネーパートナーズ)
 パソコンで困ったときに開く本(朝日新聞出版)
 ASCII.jpデジタル用語辞典(ASCII.jp)
 ラーメン用語辞典(ぐるなび)
 お酒の用語辞典(アサヒビール)
 チョコレート・ココア辞典(日本チョコレート・ココア協会)
 損害保険用語集(ソニー損害保険)
 電気・電力用語(東京電力)
 とっさの日本語便利帳(朝日新聞出版)
 日本文化いろは事典(シナジーマーティング)
 献辞辞典(ササガワ)
 留学用語集(ラストリゾート)
 結婚式・ブライダル用語集(2story.net)
 ご贈答マナー辞典(ササガワ)
 海藻海草標本図鑑(千葉大学銚子実験場)
 飼料作物病害図鑑(畜産草地研究所)
 世界遺産情報(KNT近畿日本ツーリスト)
 宝塚用語辞典(阪急電鉄)
 音楽用語ダス(ヤマハミュージックメディア)
 「学んでみよう能・狂言」日本語版(能楽協会)
 馬の用語事典(JRA競走馬総合研究所)
 ピティナ・ピアノ曲事典(作品)(全日本ピアノ指導者協会)
 ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)(全日本ピアノ指導者協会)
 建築・土木用語辞典(日建学院)
 不動産用語辞典(住友不動産販売)
 農業関連用語(農林水産省)
 林業関連用語(農林水産省)
 農林水産関係用語(農林水産省)
 かんたん不動産用語解説(ネクストコーポレーション)

利用は無料で、検索連動型広告が表示されます。
で、ちょっと試してみましたが。

細野晴臣さんがYMOを結成したときのコンセプトに、

 頭クラクラ
 みぞおちワクワク
 下半身モヤモヤ

という有名な言葉がありまして、
ネットでもそういうときがありますが、う~ん・・・。

あるいは、GoogleとWikiが出てきたときの「底が抜けた」感覚
(カッコ内の言葉は宮台真司さん『日本の難点』から流用)を
経験してしまってから、もう10年ほど経過した現在から見ると・・・。

他人事じゃないんですが。

「SUNAO SUNAO」第14回

100%ORANGEさんの連載、
「SUNAO SUNAO」の第14回がさきほどリリースされました。

今回のタイトルは・・・

 「スナオとコーラ」


ほっぺたがふくらんで、「プハァ~」という顔ですが、
子どもなのでコーラです。

平凡社のトップページにあるバナーからごらんください。

これまでの連載分をまとめた単行本
『SUNAO SUNAO』も好評発売中です!

プルードン・セレクション

平凡社ライブリーの5月新刊より、まずは『プルードン・セレクション』
帯には「財産は盗みだ!!」という文字。


下はカバー裏の文章です。

 分権制、連合主義、地域主義、相互扶助組織など、
 一九世紀フランスの状況から切り出された思想が、
 資本主義の一世紀半、「共産主義国家」の一世紀を経て、
 いま新たな重要性を帯び、注目を集めている。
 権力と富との集中を徹底的に排して、
 相互保証組織を備えた小規模な集団が
 契約を通じて政治的な連合を作り上げる――
 アナーキズムの流れが受け継ぐプルードンの批判と構想、
 その精髄を抜粋し、テーマ別に編んだアンソロジー。

元本は1977年に平凡社から刊行されました。
プルードン自身の著作で現在新刊で入手可能なものは、
『革命家の告白 二月革命史のために』(作品社)くらいのようで、
原テキストに触れるには格好の一冊。

以下は本書の構成です。
編者の河野健二さんによる思想と生涯の概説のあと、
プルードンの主要なテキストの抜粋が収録されています。

Ⅰ 状況の認識
一 フランス社会の特質
二 二月革命
三 クーデタと産業的帝政

Ⅱ 自由と労働
一 社会
二 自由
三 相互性-契約
四 労働

Ⅲ 抑圧の構造
一 所有
二 国家
三 教会

Ⅳ あるべき社会を求めて
一 社会革命とアナルシー
二 政治的連合と基礎的諸集団
三 労働者階級の政治的能力

文献案内
解説――プルードン思想の可能性 阪上孝
索引

ちなみにカバーの絵は、クールベによる
「1853年のピエール=ジョセフ・プルードン」です。

2009年5月9日土曜日

Perfume@代々木体育館

今日5月9日(土)、青山斎場にてキヨシローの「葬儀式」がありました。
ラジオでRCの曲を聴きながら、しみじみしながらも血がたぎり、
しかし葬儀には行けず・・・。

その代わり(というわけではないんですが)、同僚のA田君と、
Perfumeのライブ「ディスコ! ディスコ! ディスコ!」へ。
ハコは国立代々木競技場第一体育館
昨年11月6日、7日の武道館以来のライブです。

ちなみに隣の代々木公園では、
「ワンラブ ジャマイカフェスティバル」が開催中。
ボブ・マーリーの肖像を掲げた野外ステージから、
レゲエ(最近の打ち込みリズム)が大音量で流れていました。

冷静に考えると頭がクラクラしてくる東京の情景であります。

Perfumeファンで、また建築ファンでもあるおれにとっては、
丹下健三の代表作のひとつであるこの建築も鑑賞。
内部に入るのは、1992年のジェームズ・ブラウンのライブ以来。
外壁、内部とも壁が塗り直されているようでしたが、
やはり、すばらしくダイナミックな建築です。


それはそれとして。
開演前の会場周りにはいろんなファンがいらっしゃいます。
おれとA田君なんか、すごいフツー。

こちらはPerfumeがCMのキャラをつとめていて、
ライブをサポートしているエスキモーPINOの衣装。


で、こちらは、そのコスをした女性(写真中央)。


カメラを向けたら気づかれて、右のブルーのTシャツの男性に、
「あ~、いま俺を外してズームしただろ~!(笑)」
と指摘されてしまいましたが、その通りであります。
思わず、ズームしすぎてしまいました。


ほかにもPINOコス、Perfumeの曲の衣装コスの人がたくさん。
みなさんピースな感じです。


グッズ売場は長蛇の列で、あきらめてA田君とぶらぶら。


左のブルーのTシャツはファンクラブ「P.T.A.」会員の人。
左のピンクのTシャツは詳細は不明ですが、
「Perfumeを肴に酒を飲む会」というバックプリント。
会員は何人いるんでしょうか。


そろそろ開演なので会場内へ。


(以下、慣例にしたがって会場内での撮影はNGです)

明日5月10日(日)も同じ会場でライブがあり、
ネタばれするともうしわけないので簡単に。

■「ディスコ」なので、巨大ミラーボール&レーザーあり。

■1階席のお客さんもPerfumeが近いステージ設計。

■武道館のときは緊張した感じがありましたが、
 今回のほうがキャパはでかいながらもリラックスした印象。
 3人とも表情がナチュラルで、自然体。

■アリーナ最前列のお客さんが、
 なぜかタイガースのプラスチック製応援バットを持っていて、
 興味を持ったあーちゃんに、あっさり奪い取られていました。

■後半戦でDJ-MIX的な展開もあり。
 3人の映像もかっこよくて、かなり踊れます。
 JUSCOのロゴをいじった画像に爆笑。

■あーちゃんの「ファッションセンターしまむら」ネタにも、
 思わず爆笑。

お客さん(おれも)は、終了後に会場前で撮影大会です。




さて、下の写真は、ライブのアンコールで発表された内容のチラシ。
Perfume 「NEW ALBUM リリース」 & 「Tour 2009」決定!!


チケットの手配をしてくれたS藤ちゃん(一般書編集部&P.T.A.会員)、
どうもありがとう♪

平凡社新書リニューアル(11)

カバーのリニューアルはこれまでご紹介してきましたが、
ほかにも、あれやこれやと新しくすることがございます。
以下は宣伝課担当の仕事。

たとえば、本に挟みこむ栞。
カバーが変わるので、当然、栞も変わります。



こちらは、同じく本に挟みこむ刊行案内。



光文社古典新訳文庫の亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』
現在刊行中の『罪と罰』の案内も載っております。
そのわけは、また後日。

宣伝課では、これから広告制作の仕事があります。

井上雄彦さんのアトリエ

今日、5月9日(土)の朝日新聞朝刊別刷「be」の
「フロントランナー」に井上雄彦さんが登場されています。


『バガボンド』
の話をメインにしたインタビュー取材で、
1面に掲載された写真は井上さんのアトリエ。
さまざまな道具や資料(ダ・ヴィンチの素描集らしきものも)
が並んでいて興味をひかれますが、
よく見ると・・・手前に見慣れた本が積んでありました。

あっ・・・『逝きし世の面影』


うれしい。

「井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈熊本版〉」は、
熊本市現代美術館にて6月14日(日)まで開催中。
(そういえば『逝きし世の面影』の著者、渡辺京二さんも熊本在住)

また、井上さんの展覧会を企画制作するFLOWERのサイトによると、
以下の日程でさらなる巡回展が決定したそうです。

 重版〈大阪版〉・・・2010年1月2日(土)~3月14日(日)
 重版〈仙台版〉・・・2010年5月初旬~6月中旬(予定)

このサイトにマンガ制作の動画がアップされていますが、
筆の動きがすごい・・・。
もし機会があれば、「描くこと」や「身体性」について、
じっくりとお話をうかがってみたいなぁ・・・。
さまざまな意味で「力」のある線を描くという点で、
現在もっとも凄い人だと思います、ジャンルなんか関係なく。

2009年5月8日金曜日

出版界のしょこたん☆ぶろぐ

出版業界空前絶後。
とゆうよりも、誰もやらんやろ・・・。

と語り継がれるかもしれない「今日のネクタイ」コラボ企画が、
白水社さんの協力により実現したことを覚えていらっしゃる方も、
何人かはいらっしゃるかと存じます。

■白水社さんの記事はこちら
■ブログ「23時59分の揺らぎ」でもネタにしていただきました、感謝。

その白水社さんのメルマガ「月刊白水社」のVol.118で、
当日の様子をご紹介いただいています。
うちはメルマガやってないんですが、
あと、ホメ殺しではもちろんないんですが、いいメルマガでございます。

で、その後記に。


 「出版界のしょこたん☆ぶろぐ」こと「今日の平凡社」に
 「今日のネクタイ」が乱入してまいりました。
 一ファンとしては、この方がハイボールN島さん!
 これがブログによく出てくるホワイトボード!
 と完全にミーハー状態で楽しんでしまい、
 お仕事中のみなさまには大変ご迷惑おかけしました。
 アホなネタに付き合ってくださった
 A立さん、F田さん、本当に感謝です。
 (コ)

と書いていただき、まことに恐縮のしきりでございますが、
そうか、おれは「出版界のしょこたん」だったのか!
といまになって気づいて、しょこたんのファンなので、
うれしかったりしている金曜の夜。
(J-WAVEで土曜の17時からやっている、
山田五郎さんとしょこたんの「DOCOMO 東京RIMIX族」は面白いです)

と言いつつ、明日はPerfumeのライブへ代々木第一体育館へ。
そんなおれ、でございます。

白水社のみなさん、どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
読者のみなさん、白水社さんは素敵な出版社です。
平凡社もそんなふうに素敵でありたいと思って、
日々自分磨きにはげんでおりますので、よろしくお願いします。

ちなみに、この方がハイボールN島です。


さらに、これが出版業界で一番有名かもしれないホワイトボードです。


(コ)さん、ナンシーさん、どうもありがとうございます。

コム デ ギャルソン×ヴォーグ ニッポン

「NUMBER 3」という、もしかしたら(もしかしなくても?)、
世界で一番コム デ ギャルソンの情報が早いブログがあります。

アテネでコム デ ギャルソンのゲリラストアを運営していた、
Dimitris Papadopoulosという人が中心になり、
現在NUMBER 3というショップを経営されているそうで、そのブログです。
(下の画像はアテネのゲリラストア