2009年7月31日金曜日

『週末ソウル!』『週末バンコク!』

「2泊3日からはじめる自分だけの旅づくり」がテーマの旅行ガイド、
吉田友和+金光英実『週末ソウル!』と吉田友和『週末バンコク!』が、
同時に発売されました。各1,260円(税込)。


「はじめに――限られた日数だからこそ、味わえる旅がある。」より。

 本シリーズは、旅と仕事を両立したい欲張りな旅人を
 応援するために立ち上げた、地域別週末海外ガイドである。
 純粋なガイドブックとは違って、
 実際に各地を旅した執筆者の実体験を元に、
 主観的な感想なども遠慮なく盛り込んでいるのが特徴だ。
 
 僕自身そうなのだが、旅へ出る前はとにかく忙しいから、
 予習は行きの機内で慌ててガイドブックを
 パラパラめくるという人もいるだろう。
 本書ではそんな旅人が楽しめて役に立つ構成を
 意識しつつ執筆・編集してみた。

というわけで、基本情報はきっちり押さえつつ、
機内での手持ち無沙汰な時間を忘れさせる、
楽しく読んで使える内容になっているのが特徴です。

2冊共通の「楽しい週末海外のための5か条」は以下の通り。

 ●思い立ったらすぐに実行
 ●あんまり欲張らずテーマを絞って
 ●お金よりも時間を優先させるが吉
 ●ときには会社からの空港直行も当たり前(その逆も)
 ●職場へのおみやげを欠かさずに!

なるほど・・・。

目次の写真をアップしておきます。
クリックすると大きくなりますので、小さな文字も読めるか・・・と。
(PDFがちょっと手元になかったのでとりあえず)

こちらは『週末ソウル!』の目次。



こちらは『週末バンコク!』の目次です。



両方の著者、吉田友和さんのサイトもぜひごらんください。
「Sunday-Traveller」

■追記
8月末に続刊『週末台湾!』も発売予定です、お楽しみに。

重版情報です(7月31日速報)

平凡社のおもな重版情報でございます。


■重版できました
半藤一利『昭和史 1926-1945』(4刷)
半藤一利『昭和史 戦後篇 1945-1989』(4刷)

■8月5日(予定より遅れましたこと、お詫び申し上げます)
ホンマタカシ『たのしい写真』(3刷)

■8月上旬(盆休み前の出荷厳守で進行中です)
塩田潮『新版 民主党の研究』(2刷)
不破哲三『マルクスは生きている』(6刷)

なお、平凡社は8月12日(水)~16日(日)まで夏季休業となります。
ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご了承ください。

「四六判宣言」やってます


2000年から毎年夏に開催している出版社の合同フェア
「四六判宣言 文庫では読めない本たち」の10回目が、
全国書店にて開催中です。

詳細はアウルHON急便【四六判宣言】第10弾公式サイトをどうぞ。

ところで、そもそも「四六判」ってなんですか?

 ■四六判(しろくばん)
 現在出版されている単行本の標準的なサイズの呼称の一つ。
 「四六判は、明治初年に輸入されたイギリスの規格(クラウン)が
 基礎になったもので、日本工業規格(JIS)ができあがるまでは
 菊判とともに洋紙寸法の基準になっていた。
 原紙寸法は788mm×1091mmで、
 規格のB列本判(765mm×1108mm)に相当し、
 長辺を順次折ることによって、四六判系の書籍、雑誌、
 その他の紙加工品がつくられる。
 原紙寸法が美濃判のほぼ8倍の大きさに近いことから、
 はじめは〈大八ツ判〉といわれていた。
 また原紙寸法を32に裁断して仕上げると、
 横4寸2分、縦6寸1分の本になることから、
 〈大八ツ判〉に代わって、いつしか〈四六判〉といわれるようになった。
 ――平凡社『世界大百科事典』より

ざっくり言えば、いわゆる単行本の多くがこのサイズなわけですね。

参加出版社は大月書店、紀伊國屋書店、春秋社、晶文社、人文書院 、
青土社、創元社、白水社、みすず書房、吉川弘文館、平凡社の11社。

フェア開催書店の一覧はこちらにございます。
店舗によって開催時期が異なりますので、直接お問い合わせください。

下の画像は、平凡社のPOPでございます(手書き風)。

高瀬毅さんインタビュー

『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』の著者・高瀬毅さんの
インタビューが、7月26日(日)の北海道新聞読書面に掲載されました。



以下、インタビュー記事からの抜粋です。

 高瀬さんは1955年、長崎市生まれ。
 浦上地区の高校に通い、近くには再建された天主堂があった。
 「撤去された廃墟は広島の原爆ドームに匹敵するものでした。
 現存していたら、ものすごいメッセージを持っていた。
 今、長崎には原爆の悲惨さを想像させるモニュメントが
 ほとんど残ってなく、撤去の影響は計り知れない」と強調する。

インタビューした記者の方が書いていらっしゃるとおり、
「まるでミステリーを解くように」執筆されたドキュメントです。
8月を前に、ぜひご一読ください。

2009年7月30日木曜日

ダニエル・シュミット『楽園創造』

ペーター・クリスティアン・ベーナーとダニエル・シュミットの共著
『楽園創造 書割スイス文化史』が平凡社から刊行されました。


原著は、Peter Christian Bener und Daniel Schmid,
DIE ERFINDUNG VOM PARADIES,
Verlagsgesellschaft Beobachter AG, Glattbrugg, 1983.

ダニエル・シュミットは1941年に生まれ、2006年に亡くなった、
スイス出身の映画監督で、のちにオペラの演出も手がけました。
「今宵かぎりは・・・」「ラ・パロマ」「ヘカテ」「トスカの接吻」「書かれた顔」、
遺作「ベレジーナ」等々、日本では彼の全作品が上映されています。

ペーター・クリスティアン・ベーナーは1940年生まれ。
シュミットの古くからの友人で、「今宵かぎりは・・・」では俳優、
「ラ・パロマ」では助監督として参加しています。

さて、本書の内容ですが、冒頭の前口上から一部を引用すると、


 私はみなさまに、過ぎ去りし日の亡霊をお見せいたします。
 人がまだ霊的なるものに強い感銘を受けていた時代の、亡霊や幻影を。
 それに加えて、みなさまにはひとつの物語をお聞かせいたしましょう。
 楽園を創り出すお話ではございません
 (私は魔術師でありまして、歴史家ではございませんから)。
 そうではなくて、楽園を創り出す創案についての物語なのでございます。

という次第で、この口上を述べた「魔術師」が案内するスペクタクルが、
数々の図版がコラージュされたページの中で展開します。




構成は以下の通り。

 第1幕 楽園を呼び寄せる
 第2幕 楽園を訪れる
 第3幕 楽園をしつらえる
 第4幕 楽園に逗留する
 第5幕 楽園を閉じる

本書の訳者、阿部日奈子さんのあとがきから引用すると、

 『楽園創造』は、書割の美しさ、幻影の美しさを知り尽くしたシュミットが、
 読者をそこここで白日夢へといざなう、驚異の書物である。

タテ25cm×ヨコ22cm、302ページ、オールカラー。
税込定価8,400円と高価な本ですが、それにふさわしい内容です。

なお本書の発行元は、現代美術のコレクションで知られ、
近年では出版も手がけている大和プレスによるものです。
発売元が平凡社となります。

建築会社と共同開発した「熱中飴」

エアコンが効いているはずなのに暑い今日の平凡社ですが、
こんなこともあろうかと思ってもっちーがお取りよせしていた、
大阪府豊中市の井関食品製造「熱中飴」が配布されました。


袋に書いてある説明によると、

 ○クエン酸を配合しました。
 ○ミネラルを含んだ「沖縄の塩」使用。
 ○建築会社(大阪堺市「創新」)さんとの共同開発製品です。
 ○塩分の摂取を制限されている方は、
  成分分析をご確認の上召し上がってください。

また「お買い上げのお客様へ」という文章には、

 暑い時節は特に作業や運動で体から水分と塩分が失われます。
 そんな時必要なのは水分補給、そしてその吸収を助ける塩分なのです。
 実は本品は建築会社様からの御要望で作られた飴であります。
 [・・・]
 0.1~0.2%程度の塩水を補給するのが一番いいようなのですが、
 塩を舐めながら水を補給しても、
 それだけでは楽しくないのでその補助にという御要望です。

たしかに「塩を舐めながら水を補給しても」楽しくない、よなあ・・・。
日本酒ならともかく。

かなりしょっぱくて酸っぱいですが、案外と癖になるかも
タン塩のタン抜きを食べているような気も、一瞬したりして。

「熱中塩」で検索すると通販サイトがたくさんヒットします。

地図の鉱脈、とは

写真は本日発売の『週刊文春』8月6日号「私の読書日記」より。
今回の担当は酒井順子さん、タイトルは「地図を開いて、内を向く」

取り上げられている本は『日本鉄道旅行地図帳』(新潮社)、
『日本各地の味を楽しむ 食の地図』(帝国書院)、
『中国コメ紀行 すしの故郷と稲の道』(現代書館)で、
全体を通してのテーマは「地図」について。

ヒット企画となった『日本鉄道旅行地図帳』については、


 この地図の画期的な部分は、鉄道路線が正縮尺で、
 地図上に記載されていること。
 たとえば時刻表の索引地図を見てもわかる通り、
 鉄道路線が載っている地図というのは、
 鉄道路線をきっちり入れ込むことが第一義であったために、
 地図としての精度は低かった。

 対して日本鉄道旅行地図帳は、
 正しい地図に正しく鉄道路線が載っているので、駅間距離も正確。
 そればかりでなく、急勾配区間や絶景区間も記してあるし、
 廃線地図も載っている・・・と、鉄道好きの心をくすぐる地図なのである。

という「目からウロコ」の工夫が喚起したヒットを受けてか、


 地図業界においても、鉄道地図帳に刺激されたと思われる本が、
 色々と出ている様子である。
 つまり、「単なる地図ではなく、何か他の軸をもって地図を見た時、
 そこに鉱脈があるかもしれない」ということに、
 地図業界の人たちが気づいた感があるのである。

ふむふむ。

誰も気づかなかったけど、需要がある「鉱脈」をどうやって発見するか、
地図を出している弊社としても、「他の軸」をいろいろ考えてみたいところ。
グーグルマップなどがあそこまで進化・普及したことによって、
地図の面白さに気づいた人が増えている、とも思われるので。

「演歌よ今夜も有難う」第6回

都築響一さんの連載「演歌よ今夜も有難う」の第6回がアップされました。

今回ご登場いただいたのは、まつざき幸介さん。
題して、「建築士から演歌の道へ。マラソンのように人生を走る歌手」。


光沢のある黒いジャケットがカッコいいまつざきさんのインタビューから、
心に残った言葉をちょっとご紹介しておきます。

 こういうのは自主制作みたいなもので、
 最初にプレスした4000枚を買い取り。
 それを10年くらいで手売りしていけばいいかな、
 というぐらいの気持ちでしたね。

 昼カラはお客さんが年配の方ですよね、
 平日の昼間に歌いに来られるんだから。
 そうすると、どうしても歌が若くならない。
 聴いてもらいたい、若い層にアピールできない。
 そのへんが、いまの演歌業界の問題かもしれませんねえ。

 いまはみなさん、カラオケで歌いやすい曲というのを求めるでしょ。
 作り手のほうも、そういうのしか作れなくなってる。
 僕はそれが悲しくて、「いい歌だったら、歌えるかどうかなんて関係ない、
 歌いたい人じゃなくて、聴きたい人という層がぜったいあるはずだ」
 と思って回ってきたんですが、ほとんどいないんですねえ。
 自分の感覚から言うと、100人にひとりぐらいです、聴きたい人というのは。

シングル「君すむ街/横浜ロンリ―」 もお聴きいただけます(画面下)。
さらにくわしくは、「まつざき幸介オフィシャルウェブサイト」をどうぞ。

宮崎哲弥さんが泣いた『ロマンポルノと実録やくざ映画』

宮崎哲弥さんが連載されている『週刊文春』の「仏頂面日記」。
本日発売の8月6日号(第145回)では、

 七〇年代の素晴らしきプログラム・ピクチャー

という見出しで、樋口尚文さんの新刊、
『ロマンポルノと実録やくざ映画 禁じられた70年代日本映画』
がピックアップされています。


一部を引用すると、

 樋口尚文『ロマンポルノと実録やくざ映画』(平凡社新書)を
 大阪までの新幹線で読了。泣いた。

 これは素晴らしい邦画ガイドだ。
 一九七〇年代のプログラム・ピクチャーのラディカルさ、
 自由奔放な魅力を余すところなく伝える。

 [・・・]
 本書の、例えば深作欣二監督『仁義なき戦い 代理戦争』
 『仁義の墓場』、田中登監督『人妻集団暴行致死事件』、
 神代辰巳監督『女地獄 森は濡れた』、
 曽根中生監督『天使のはらわた 赤い教室』に対する
 レビューを一読していただきたい。
 
 これは単なる批評ではない。
 日本映画に、それもプログラム・ピクチャーに
 まだ牙があった時代のレジェンドに他ならない。

「プログラム・ピクチャー」ってなに? という件については、
検索して見つけた渡辺武信さんのテキスト、
「プログラムピクチャーの栄光」にもろもろ書いてありました。

■補足
上の作品名でリンクをはったものは、アマゾンに在庫がありました。

2009年7月29日水曜日

ARCHITECT JAPAN 2009/ARCHITECT TOKYO 2009

さきほどの投稿で平田晃久「Flame Frame」展のご紹介をしましたが、
8月1日から始まる以下のイベントの一環でした。

「ARCHITECT JAPAN 2009」「ARCHITECT TOKYO 2009」

architecturephoto.netの7月7日の記事から引用すると、

 "ARCHITECT JAPAN 2009"展は、藤村龍至
 TEAM ROUNDABOUTがキュレーションを担当し、行われる。
 そのテーマは、"1995年以後の都市状況と建築表現の関係を考える"だ。

 もう一つの展覧会"ARCHITECT TOKYO 2009"のテーマは、
 "建築表現の魅力と資料保存のあり方を考える"である。

なるほどそういうことだったのね、と今になって知った門外漢ですが、
建築家が現代美術の文脈で展示するケースも増えているし、
タイミング的にはぴったりかと。
こういう形でまとまって行われるのは初めてだと思いますので、
ぜひ足をはこんでみたいものであります、暑いけど。

スタートはすべて8月1日(土)。
展覧会の会場、テーマ、参加建築家は以下の通りです。
詳細は、「ARCHITECT JAPAN 2009」「ARCHITECT TOKYO 2009」
で検索するか、各会場のウェブサイトをごらんください。


(キャプチャー画像は小山登美夫ギャラリーのサイトより)

EYE OF GYRE
「ARCHITECT JAPAN 2009
- ARCHITECT 2.0 WEB 世代の建築進化論」

青山|目黒・・・「happaホテル」
長坂常、なかむらしゅうへい、岡安泉、森美穂子

タカ・イシイギャラリー・・・「Flame Frame」
平田晃久

小山登美夫ギャラリー・・・「建築以前・建築以後」
菊竹清訓、伊東豊雄、妹島和世、西沢立衛、
妹島和世+西沢立衛/SANAA

ギャラリー小柳・・・「石上純也 + 杉本博司」
石上純也、杉本博司

TARO NASU・・・「夏休みの植物群」
青木淳

hiromiyoshii・・・「生成の世代generation of generativity」
藤本壮介、中山英之、中村竜治、吉村靖孝、
dot architects、藤村龍至、山崎清道

『月刊百科』8月号

『月刊百科』8月号は、新しい企画が二つスタートしました。


まずは、「白川静生誕百年記念リレーエッセイ」。
白川静さんは1910(明治43)年4月生まれ、来年が生誕100年です。
1回目は西川照子さんが登場、
題して「『別冊太陽 白川静の世界』――九十一歳の白川静と私」。
もう一つは、猪野健治さんの新連載「なんでも屋取材事始め」。

今月のエッセイは、3本。
『人間を撮る』で第57回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞された、
池谷薫さんの「父の手術」。
『マルクスは生きている』が絶好調につき、またしても重版中、
不破哲三さんの秘話「平凡社と私」。
そして末延芳晴さんによる「ウッドストックから四十年」です。

服部一成さんデザインの猫、胴体が丸まってます。

紀伊國屋書店新宿本店のTwitter

紀伊國屋書店新宿本店のTwitter「KinoShinjuku」は面白いぞ。

書店さんなので入荷状況、フェアの紹介などがメインですが、
フォローしていると、担当の方の顔が見えるような感じになります。
たぶんちょっとした書きっぷりのおかげなんでしょうが、いいですよ。


 〔5階人文ほか〕小熊英二さんの『1968』下巻
 http://bit.ly/n1q8B がただ今入荷しました!
 5階人文書コーナーのほか、
 3階社会科学書コーナーなどでもご用意しております。
 まだ「上巻」をお買い求めでない方はこの機会にぜひ。
 送料無料サービスもございます。
 28分前 webで

平田晃久「Flame frame」

建築家・平田晃久さんの個展「Flame frame」が、
8月1日(土)からタカ・イシイギャラリーにて開かれます。


平田晃久さんは1971年生まれ。伊東豊雄建築設計事務所を経て、
2005年から事務所を主宰、現在注目されている建築家の一人。
最近では、『建築ノート』2009 No.07)「最先端建築家の仕事術」
「平田晃久 自然界に潜む多様な内発性から建築を切り拓く」
というページで仕事が紹介されています。

タカ・イシイギャラリー平田晃久「Flame frame」
平田晃久建築設計事務所

下のキャプチャー画像は、平田晃久建築設計事務所のサイトより。
『建築ノート』にも掲載されていた石井邸というプロジェクト。
内と外、自然と人工が複雑に入り組んだ家のように見えます。


■追記
上記の雑誌『建築ノート』は文字どおり「建築雑誌」ですが、
若手建築家をメインに既存の雑誌よりカジュアルな感じで編集されてます。
同号に登場されている藤村龍至さん(1976年生まれ)は、最近、
『思想地図』vol.3と『ユリイカ』の「特集 レム・コールハース」にも寄稿。
ふたつの論文の内容・論旨は重複していたものの、
いまどきめずらしく(?)理屈っぽく、攻めの姿勢があって面白いです。
藤村龍至建築設計事務所

『くりま』半藤一利が見た昭和

文藝春秋増刊『くりま』の最新号は「半藤一利が見た昭和」。
目次には次のような紹介文が掲載されています。


 半藤さんは昭和そのものだ。昭和十年代を少国民として過ごし、
 東京大空襲で奇跡的に助かり、疎開先で機銃掃射を浴びた。
 昭和二十八年、文藝春秋に入社。以来六十年――、
 取材でたくさんの人に会い、本を書き、「昭和の語り部」となった。
 いま昭和が、半藤さんのなめらかな語りを通じて生き生きと映し出される。

構成は以下の通り、くわしくは文藝春秋さんのサイトをごらんください。

 第一章 半藤少年がくぐり抜けた戦争と空襲
 第二章 半藤さんが精査した朝日新聞秘蔵写真
 第三章 半藤さんが「歴史探偵」になるまで
 第四章 半藤さんが出逢えた、ブレなかった日本人
 第五章 [対談] 半藤一利×磯田道史
       半藤さんが悟った「昭和の始まりは幕末だ」
 第六章 時代を動かし、時代に翻弄された人々Select70
       半藤さんの鑑定つき「昭和人物列伝」
 第七章 文化遺産&文化財 Select41
       半藤さんが案内する「昭和史を歩こう」

半藤さんが歩んでこられた道を追体験できるとともに、
『昭和史』『幕末史』をはじめとする著作の副読本としても最適な内容。


■追記
編集後記にはこんな一節がありました。

 半藤さんは「俺の特集なんかよしてくれよ」と当初おっしゃったが、
 結局この一冊に全面的に協力してくださった。
 それには、実はある事情が介在している。
 それは二十九年前にさかのぼる。

くわしくは本誌をどうぞ。

2009年7月28日火曜日

マース・カニングハム死去、90歳


マース・カニングハムが、7月26日に90歳で死去したそうです。

Merce Cunningham Dance Company
NY Times.com: Merce Cunningham, Dance Visionary, Dies

マース・カニングハム舞踊団を実際に見たのは一度きり、
1998年に新宿文化会館で行われた公演でした。
作品は「ウィンドウズ」(95年)、「ポンド・ウェイ」(98年)、
そして「シナリオ」(97年)。

ケージ、ラウシェンバーグらとのコラボレーション等々、
すでに伝説的な存在であったカニングハムですが、
ダンスは門外漢のおれにとって、お目当ては「シナリオ」でした。

コム デ ギャルソンによる歴史的な97年春夏コレクション、
英語では「lumps and bumps' collection」と呼ばれた、
人体のプロポーションを崩したかのような「こぶの服」を着て
踊るらしいという記事を読み、心待ちにしていたものでした。

舞台は、過剰な期待を裏切るかのような、真っ白でフラットな照明。
小杉武久氏の音楽にあわせてダンサーたちが踊るのですが、
重力を感じさせない踊りとともに服がさまざまな表情を見せる、
不思議な体験だったことを、今もって思い出します。
公演プログラムの画像はこちらにあります)

下の画像は『アンリミテッド:コム デ ギャルソン』に収録された、
カニングハムのポートレイト、コメント、「シナリオ」の一部。


カニングハムは「こぶの服」について、こんなことを語っていました。

 ダンサーの身体によって衣装が
 形を変えていく様子が、気に入りました。
 ダンサーを正面から眺めるとき、
 ある意味では見慣れた衣装のイメージがあるのですが、
 ダンサーが身体の向きを変えるたびに、
 衣装の形からは予期すらしなかった、
 まったく意外なイメージが見えてくるのです。
 それは、私の目を喜ばせてくれました。

 I liked the way the shapes of
 the costumes change on the bodies,
 if you saw the person from the front,
 you expect a certain familiar image.
 But when a person turns around,
 you see a totally different image
 which is quite unexpected from the shape of the costume.
 And that was such a delight to my eyes.


RIP, Merce Cunningham.

7月の新聞広告です

本日7月28日(火)の朝日新聞朝刊に、
平凡社の定例広告が掲載されています。
書籍の全5段と別冊太陽のサンムツが同日になりました。



全5段広告の掲載日は、東京本社版(関東エリアから北)が本日、
名古屋本社版と大阪本社版(東海~中・四国)が明日29日、
西部本社版(九州)があさって30日です。

こちらは別冊太陽のサンムツ広告。


隣には、青土社さんの『現代思想』『ユリイカ』の広告(めずらしい)。
8月12日に『現代思想』の臨時増刊で、
マイケル・ジャクソン特集が出るらしいです、ほうほう。

2009年7月27日月曜日

「熊野大学2009」締め切り間近

8月7日(金)~9日(日)の3日間にわたって、
熊野大学2009「21世紀、熊野から文学」が新宮市にて開かれます。


チラシの裏面から引用すると、

 日本現代文学を代表する作家、
 故・中上健次が生前に企画、設立した「熊野大学」。
 92年の没後は、地元の同志や親族、
 作家・批評家仲間などがその意志を継ぎ、
 17年間にわたって毎夏にセミナーが行われてきました。
 そして今年から、中上健次の没後に活動を始めた世代があとを継ぎ、
 21世紀の文化をもとにつくってゆく第Ⅲ期がはじまります。

企画・運営は熊野大学+中上紀、青山真治、前田塁の各氏。
2009年のプログラムは以下の通りだそうです。
くわしくは公式ブログ「天地の辻 」をごらんください。
なお、同ブログの7月27日(月)の告知によると、
「7月一杯で、締め切ります」とのこと、参加ご希望の方はお急ぎを。

■8月7日(金)
講演「家族――「アニ」としての中上健次」重松清
レクチャー「初心者のための中上文学」重松清×中上紀
 
■8月8日(土)
講座「人間・中上健次を語る」熊野大学「隈之會」 
講座「中上健次の被差別部落認識と新宮の部落史」守安敏司
討議「21世紀の日本に小説は本当に可能か」
   島田雅彦、東浩紀、中村文則、円城塔、中上紀、前田塁ほか
オープン講座

■8月9日(日)
オープン講座
自由散策、中上健次追善野球ほか(予定)

西荻窪に書店「颯爽堂」開店

7月25日(土)、西荻窪に新しい書店さんがオープンしました。
名前は「颯爽堂(さっそうどう)」、場所は、西荻窪駅北口バス通り。

さっそくおうかがいした営業F代が、写真とコメントを送ってきました。


 西荻窪におしゃれな小さな街の書店がオーブン。
 街の本屋さんがつぎつぎに消えていくなか、
 30坪の書店が地元の読者によろこばれ成功することを祈りたいね。(F代)

営業時間は朝9時~夜23時。
西荻窪在住のみなさん、ぜひ立ち寄ってみてください。
「もぐもぐ」という有名なソーセージ屋さんの手前です。

小林和登『「葬儀」という仕事』

平凡社新書7月の新刊、5冊目は、


小林和登『「葬儀」という仕事』


必ず来る、“その日”のために。
葬儀業界に革命を起こし続ける著者が、
その知られざる世界の裏側を赤裸々に描く!

著者の小林和登さんは、1974年生まれ。
高校卒業後、葬儀社に入社し、2003年に独立して
東京フラワーセレモニーを設立、現在代表取締役。

目次
はじめに

序章 おくりびとの一日
いつもはじまりは一本の電話から
事前打ち合わせは是非にもやってほしい
まず知りたいのは日程と会葬者の人数
葬儀をめぐるかくも多くの人びと
故人との別れのために納棺の手伝いをしてもらう
納得のいく葬儀をしてもらうために

第一章 職業としての葬儀
深い考えもなく葬儀社の門をくぐった
昼間からマージャンができるなんて
遺体の腕はなんとも言えない冷たさだった
いまだに慣れない腐った遺体が放つ臭い
何度も辞めようと思った
かくも儲かる葬儀という仕事
葬儀のプロになろうという自覚が生まれた
葬儀で冷静さを保つのは難しい
遺体は絶対に落とさない
人はあっけなく死ぬ。だからこそ・・・

第二章 やっぱり葬儀社は辞められない
馴れることはない警察署の霊安室
葬儀社で働く魅力の一つはギャラのよさ
父親が悲嘆にくれた娘の職業
父親の髪が半日で真っ白になった
「プロの愛人」という生き方
一億円が入ったアタッシュケース
誰にも負けなかった葬儀の受注率

第三章 葬儀をめぐる「ひと・もの・かね」
人の死ぬ場にビジネスチャンスが
病院の指定業者になるのは基本のキ
警察署指定葬儀社のメリット
「家業」になってしまった寺
納棺師の志望者が増えている
煩悩を流し、故人を清らかにおくる湯灌師
究極の遺体保存技術エンバーミング
様変わりする墓に対する考え方

第四章 まっとうな葬儀をやりたい
個人で死者をおくれるのか
値段があってないような葬儀費用
葬儀の費用は祭壇料の約三倍
仏の道も金次第
葬儀にはランクがいっぱい
互助会という“不思議”
「ありがとう」のボディブロー
供花組込の生花祭壇
いい内容の葬儀をしていれば仕事はくる

第五章 葬儀で損をしないために
ガラス張りの料金体系が信用をつくる
理想の葬儀を目指した闘いの日々
できるだけ詳しい項目で見積書をとる
納得のいく葬儀をするために
自分の“その日”のために

おわりに代えて
参考文献

2009年7月24日金曜日

森山大道『NORTHERN』

森山大道さんの新しい写真集『NORTHERN』(図書新聞)。
A4横判、192ページ、写真は175点。
付属のDVDにスライド写真220点とインタビューを収録。
定価は3,150円(税込)。

今日、営業F代が神保町に行った折に購入してきました。
森山ファン&北海道出身のF代であります。


F代 (写真集を見ながら)そうそう、こういうバラックみたいな家でさ。
いいねぇ、銀座通りだって。店ぜんぶなくなっちゃってるだろうね。
ここは炭鉱の町だよ、もう崩壊しちゃってるけど。
このネエちゃん、今じゃ確実に60代後半だよ。
いいよ~、この馬。

・・・と、とりとめのない感慨にふけっております。

なお、「森山大道写真展 北海道〈序章〉」が現在開催中です。
森山大道オフィシャルサイトによると、
1978年の北海道時代の写真をメインに、約2,000点。
うち約1,500点(3/4!)が未公開だそうです。


札幌宮の森美術館
2009年6月26日(金)~2009年8月30日(日)

夕張市美術館
2009年7月11日(土)~2009年8月23日(日)

アルテピアッツァ美唄
2009年7月29日(水)~2009年9月28日(月)

札幌PARCO
2009年9月12日(土)~2009年9月28日(月)

東川町文化ギャラリー
2010年2月19日(金)~2010年3月29日(月)

中上紀最新作『熊野物語』

東京新聞のコラム「大波小波」、7月22日(水)の記事より。
タイトルは「熊野の娘」。

 十七の短編はいずれも紀伊半島を舞台とした幻想譚である。
 文体は怖ろしく短く軽く、CG(コンピューターグラフィックス)の
 書き割りが目立つ最近の映画を思わせる。

 だがそれを手抜きと見るなかれ。
 作者は、同じ熊野を舞台に父親があの重厚で難解な
 『重力の都』を世に問うたことを踏まえ、
 意識的に逆の文体を試みたのだ。
 どの作品の背後にも神話伝承が控えており、
 想像力の射程はインドにまで延びている。
 表層を装いながら深層を浮き彫りにする、
 なかなかの戦略と見た。
 冥界の中上健次よ、安心すべし。

中上紀さんの最新作『熊野物語』、好評発売中です。


カバーのデザインは長友啓典さんによるもの。
黒田征太郎さんのドローイングと
南川三治郎さんの写真が一体となったデザインです。

樋口尚文『ロマンポルノと実録やくざ映画』

平凡社新書7月の新刊、4冊めは・・・。


樋口尚文
『ロマンポルノと実録やくざ映画 禁じられた70年代日本映画』

帯には大林宣彦監督の推薦コメントが掲載されています。

 こんなに熱い映画だったんだ、あの廃墟の徒花たちは。
 読め、語れ、心せよ!

概要
日本映画が興行として崩壊の極地に陥落した70年代、
全国津々浦々の映画館に怒濤のごとくなだれ込んだのは、
どぎつい性とハードな暴力描写を売る一群だった。
おびただしく量産された作品の中から厳選に厳選した110本。
映画表現としての画期をつぶさに解像、
当時の映画館そのままに「雑然」の魅力を再現した。

というわけで、以下に掲載した本書の目次をごらんください。
「 」で囲った部分は映画のタイトルです。
本書ではタイトルの前に見出しがついているのですが、
スペースの都合によりやむなく割愛しました、あしからず。
あと、(秘)は本当は○の中に秘が入った表記ですが、
入力できないので便宜上(秘)としています。

・・・では、一気にどうぞ!

目次
はじめに──七〇年代プログラム・ピクチャーの頽廃と挑発

第1章 セックスとバイオレンスの饗宴

1 実録やくざ路線のバイオレンス
「顔役」「人斬り与太 狂犬三兄弟」「仁義なき戦い 代理戦争」
「実録・私設銀座警察」「仁義の墓場」「北陸代理戦争」

2 ロマンポルノ路線の挑発と抒情
「濡れた欲情 特出し21人」「(秘)色情めす市場」「犯す!」
「人妻集団暴行致死事件」「さすらいの恋人 眩暈」
「昼下りの女 挑発!!」

3 性が起爆させるバイオレンス
「女地獄 森は濡れた」「やくざ観音 情女(いろ)仁義」
「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」「レイプ25時 暴姦」
「天使の欲望」 

第2章 狂い咲くジャンルの妙味

1 青春のニヒルな彷徨
「八月の濡れた砂」「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」 
「急げ!若者」「四畳半青春硝子張り」 
「新宿乱れ街 いくまで待って」「トルコ110番 悶絶くらげ」 

2 アクションの新生面とカンフーブーム
「白昼の襲撃」「豹は走った」「野獣狩り」 
「直撃地獄拳 大逆転」「資金源強奪」 

3 エロスと残酷の時代劇
「蜘蛛の湯女(ゆな)」「戦国ロック 疾風の女たち」
「将軍と二十一人の愛妾」「徳川セックス禁止令 色情大名」
「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」
「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」「ポルノ時代劇 忘八武士道」
「下苅り半次郎 (秘)観音を探せ」 

4 スケバンと戦闘少女の割拠
「0課の女 赤い手錠(ワッパ)」「番格ロック」 
「横須賀男狩り 少女・悦楽」 

5 カーアクションの模索
「3000キロの罠」「ヘアピン・サーカス」 
「暴走パニック 大激突」「狂った野獣」「ダブル・クラッチ」 

6 メロドラマとラブロマンスの光芒
「ボクは五才」「ママいつまでも生きてね」
「挽歌」「スリランカの愛と別れ」

7 本格探偵ミステリと社会派サスペンスの競作
「影の車」「内海の輪」「動脈列島」 
「実録三億円事件 時効成立」「錆びた炎」 
「不連続殺人事件」「江戸川乱歩の陰獣」 

8 怪談からオカルトへ
「怪談昇り竜」「血を吸う薔薇」「怪猫トルコ風呂」 

9 洋画ふうソフィスティケーション
「卒業旅行 Little Adventure」
「雨のアムステルダム」「パリの哀愁」 

10 おまけ短篇と編成の妙
「太陽の恋人アグネス・ラム」
「池沢さとしと世界のスーパーカー」
「ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR」 
「宇宙人は地球にいた」「激突!」「イエロー・ドッグ」

第3章 異文化と映画のスパーク

1 マンガ・劇画への挑戦
「あしたのジョー」「銭ゲバ」 
「玉割り人ゆき」「玉割り人ゆき 西の廓(くるわ)夕月楼」
「嗚呼!! 花の応援団」「博多っ子純情」

2 歌謡曲・演歌・ポップスの抒情
「夜の歌謡シリーズ なみだ恋」「昭和枯れすすき」
「濡れた欲情 ひらけ!チューリップ」「帰らざる日々」

3 文芸作品の触発
「二十歳の原点」「櫛の火」「北の岬」

第4章 日本映画の世代交代

1 撮影所の外からの新しい波
「HOUSE」「ボクサー」
「オレンジロード急行」「高校大パニック」 

2 時代を浮遊する女優たち
「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」
「女囚さそり けもの部屋」
「ジーンズブルース 明日なき無頼派」 
「赤い鳥逃げた?」「エロスは甘き香り」 
「昼下がりの情事 古都曼陀羅」「濡れた荒野を走れ」
「恋は緑の風の中」「天使のはらわた 赤い教室」
「西陣心中」「十八歳、海へ」

3 新型アイドルの誕生
「伊豆の踊子」「新・同棲時代 愛のくらし」「本陣殺人事件」
「感じるんです」「犬神の悪霊(たたり)」
「青春の構図」「暴力戦士」

4 社会からはぐれゆく男優たち
「青春の蹉跌(さてつ)」「あばよダチ公」「最も危険な遊戯」
「悲愁物語」「さらば夏の光よ」「突然、嵐のように」

おわりに

こうの史代「平凡倶楽部」第2回

こうの史代さんの新連載「平凡倶楽部」
第2回が本日7月24日(金)にリリースされました。

今回のタイトルは「生きものたちの記録」。
あっ・・・1回目とちがって、コマ割りになってます。


前回をお読みいただいた方にはおわかりの、
例の話の続きも載っていますので、お楽しみに。

毎月、第2・第4金曜日に新作が掲載されます。

2009年7月23日木曜日

ブルータス「ニッポン鉄道の旅」

このところ面白くなった(ような気がする)『ブルータス』
最新号の特集は「ニッポン鉄道の旅」。


鉄道ブームが続いてるし、そろそろ夏休み前だし、
高速道路の料金が割引になって道もすごく混みそうだし、
おれはテツではないものの、つい買ってしまいました。
特別付録「ブルートレインヘッドマークシール」もついています。

あと、テツのゴッドファーザー的存在である内田百閒、
テツの父的存在である宮脇俊三を紹介するページで重厚さもプラス。
さらに突っ込みたい方は、別冊太陽『内田百閒』『宮脇俊三』をどうぞ。

下の女性は、新幹線に乗る鈴木京香さん(撮影はホンマタカシさん)。
最近、一ノ関のジャズ喫茶「ベイシー」に新幹線で行かれたとのこと。


ブルートレインのマークのページ(ここにシールが挟み込んであります)。
社内随一のテツである、のぼちゃんのお気に入りは「さくら」だそうです。


「鉄道好き著名人30人に聞いた 私の好きな鉄道の話。」
というページでは、くるりの岸田繁(「赤い電車」は名曲)、
カシオペアの向谷実、南田祐介マネージャーといった
「タモリ倶楽部」鉄道企画常連の方々のほか、
平凡社新書でおなじみの野田隆さんもコメントを寄せていらっしゃいます。


野田さんといえば、9月に平凡社新書から新刊『絶景路線』が刊行予定。
全国を乗りたおして撮影した、絶景カラー写真満載の1冊です。
お楽しみに!

【書評】『罪と罰』ノート

日経ビジネスオンラインの「毎日1冊!日刊新書レビュー」で、
亀山郁夫さんの『『罪と罰』ノート』が取り上げられています。


評者は、ルポライターの朝山実さん。
見出しは「ドストエフスキーは深読みすればするほどおもしろい」

少しだけ、書評の本文をご紹介しておきます。

 本書は、時代を鳥瞰し、作家の人となりを語り、
 小説の細部に虫眼鏡をあてたりしながら、名作の検証作業へと入る、
 いうなればオーソドックスな文学評論だ。
 それだけに、なれないと読みづらくもある。
 おもしろくなるのは、後半からだ。

 ドストエフスキーの創作ノートを見ると、
 『罪と罰』は当初、三人称で書かれた長編小説ではなく、
 一人称の告白形式の中篇小説として構想されていたらしい。

書評の後半を読むには会員登録が必要ですが、
無料ですのでぜひお試しください。

ちなみに、本書の読了時間は12時間00分、だそうです。

『『罪と罰』ノート』、完結した新訳『罪と罰』全3巻とあわせてどうぞ。
あと、亀山さんと佐藤優さんのトークショーは8月5日(水)です。
お忘れなく!

【書評】タバコ狩り

本日発売の『週刊文春』7月30日号の「私の読書日記」は、
俳優の山﨑努さんが執筆されています。


取り上げられている本は2冊。
まず、鎌田東二さんの『聖地感覚』(角川学芸出版)について長文で。

 なかでも読みどころは、
 「修験道」と称して一人で山歩きをする項。
 彼は懐中電灯も、地図、コンパスも持たずに夜の山に入り、
 勘を頼りに歩く。
 その体験を綴った日記体の文章がすばらしい。

続いて、室井尚さんの『タバコ狩り』(平凡社新書)について。


 タバコの規制がエスカレートしている。
 どうでもいいから勝手にしておくれと思う。
 ダメとなるとかえって吸いたくなるのが人情、
 子どものころの隠れタバコはうまかった。
 実際タバコはうまいのだ。

締めくくりは、こんな一文。

 映画やテレビドラマでもタバコを吸うシーンが少なくなった。
 いつかビタミン剤を齧る男をやってみるか。

ビタミン剤を齧る山﨑努さんも見てみたい気がしますが、
タバコと映画といえば、「コーヒー&シガレッツ」という
ジム・ジャームッシュ監督の映画がありました。
登場人物がコーヒーを飲み、タバコをふかしながら、
グダグダ話してるだけという、タイトルのまんまの面白い作品です。

川口マーン惠美『ドイツ料理万歳!』

平凡社新書7月の新刊、3冊目は、


川口マーン惠美『ドイツ料理万歳!』

川口マーン惠美さんは、ドイツのシュトゥットガルト在住。
主な著書に『フセイン独裁下のドイ ツに暮らして』『ドイツからの報告』
『ドイツは苦悩する』『ドレスデン逍遥』(以上、草思社)、
『母親に向かない人の子育て術』(文春新書)、
『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』(新潮選書)、
『日本はもうドイツに学ばない?』(徳間書店)などがあります。

目次
まえがき

1. ドイツ人が嫌いな「アイスバイン」
和食と対極の“野蛮料理”/ドイツにはシェアの概念がない
ついつい頼んでしまうシュバインスハクセ

2. 箒印のワイン酒場ベーゼン
年に四ヵ月の期間限定酒場/農家の家庭料理がおつまみ代わり
ワイングラスに見るドイツ人の合理主義
お引取り願った血のソーセージ/当たり外れが大きいベーゼン

3. ブレッツエル・フィーバー
ビールのつまみに最適/一番美味しいのはバター・ブレッツェル
サワー種を使った健康パンのあれこれ

4. ワインの話
ズズッと啜るのが通の飲み方/「十一本の指」にまつわる言い伝え
シュトゥットガルトのワイン村

5. 空飛ぶ安ワイン“ボジョレー・ヌーヴォー”
ドイツでの知名度は?/ボジョレーで感じる秋の終わり

6. チーズの話
ドイツのチーズ売り場は宝の山/チーズ好きにはたまらないラクレット
人間はなぜ臭いものを食べるのか

7. 世にも美味しい川魚料理
獲れたてが絶品のニジマス料理/「まな板の上の鯉」
ドイツ人はタコとイカの区別がつかない
バルト海の鰻は動物の死体を食べる?/脂の乗った鰻のソテー
お鮨が恋しい

8. マウルタッシェ、シュぺッツレ
巨大な餃子?巨大なラヴィオリ?/食いしん坊の修道士
残ったシュぺッツレの活用法/「男の子のとんがったもの」

9. ジャガイモはえらい
ジャガイモがドイツに定着した理由/付け合わせの王様
地方色豊かなジャガイモサラダ

10. ソーセージ万歳!
白ソーセージは“儚い”ものほど美味しい
白ソーセージは皮を食べないのが流儀
ミュンヘンの築地市場生肉ソーセージのあれこれ
市場を席捲する「赤いソーセージ」

11. ドイツの地ビール飲み比べ
「嗚呼、燻製ビール」/ビールは安全な栄養ドリンクだった
肌に良いビール、ヘーフェヴァイツェン/世界最大のビール祭り
食べ物の持ち込みが自由なビアガーデン/ビール純正令

12. 珠玉の味、白アスパラ
しゃきっとした歯ごたえ/白アスパラ専用の皮むき器
茹で汁でポタージュ、バターライス

13. リンゴ、サクランボ、イチジク、イチョウ
自生の果樹の保護運動/シュトゥットガルトのイチジクは貴重品
イチョウのサプリメント

14. コーヒー・カンタータ
ドイツ人とコーヒーの切っても切れない縁
紅茶党、ハーブ茶党は少数派
個人的な交友は「コーヒーに招く」ところから始まる
無口な人は変人か偏屈か

15. ケーキに目がないドイツ人
ビール腹かケーキ腹か/散歩という文化
スーパー・イージー・ケーキの作り方
黒い森のサクランボケーキ/タルトは天国の味

16. 名物にうまいものあり?――郷土料理二選
真似してみたいと決して思わない料理
コール首相が好んだザウマーゲン
本物のザウマーゲンを食べてみたい

あとがき

そういえば今年の4月に、担当編集のK澤がパスタみたいなのを
会社に持ち帰ってきて、食べてみたら旨かったことがあるんですが、
あれが、シュぺッツレだったんですね。
あと、本書に出てくる「脂の乗った鰻のソテー」って、どんな味なんでしょうか。
今年はまだ食べてないなぁ・・・。

ドイツといえば、ベルリン名物のカレーソーセージも旨いです。
温めたソーセージにケチャップとカレー粉がかけてあって、
それだけなんですが、妙にクセになる味。

「寺子屋ミシマ社」とは

「ミシマ社通信オンライン」に「寺子屋ミシマ社(前編)」
という記事がアップされていました(Twitter経由で知った)。


 寺子屋ミシマ社ワークショップとは、
 参加者30名で「出版社を立ち上げた」という過程のもと、
 書籍の企画から「売る」までの過程を通し
 「出版社を作るということ」を1日で疑似体験できるのです。

とのことで、「出版は全身運動です」という言葉でスタート、
編集と営業のあれやこれやについて
5時間にわたるワークショップが開かれたそうです。

面白いなぁ・・・ミシマ社さんって。
いや、面白がってるだけじゃなくて、やんなきゃね。

「出版は全身運動」って至言。

2009年7月22日水曜日

マリオもマイケルも世界共通で

ITmediaの「日々是遊戯」というコラムで、
インドのオーディション番組「INDIA'S GOT TALENT」で放送された
仮装大賞みたいな「スーパーマリオブラザース」が紹介されていました。
なんだかいろいろ間違っている気がする、インドのマリオ仮装動画

で、思い出したのがYouTubeでは有名な通称「Indian Thriller」。
下の動画は英訳つきバージョンです。
というのは正確ではなく、英語版空耳の字幕をつけたものです。



Wikipediaによると、このダンスシーンは
「Donga」という1985年公開の映画の中で流れるそうで、
本来の曲名は「Golimar」(Shoot the Bullet)というらしいです。
「撃て!」という意味なんでしょうか。
そういえば「ゴリマー!」って叫んでたわ・・・インドのマイケル。

マリオもマイケルも世界共通ですね。

小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい』

平凡社新書7月の新刊、2冊目は、


 小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい
 ――擬音語・擬態語の豊かな世界』

帯&担当編集者による紹介より
ゴルゴ13の「シュボッ」も、涙(なだ)「そーそー」も、
電車の「ガタゴト」も、みんなオノマトペ!
担当編集者から一言「コツコツ作りました。ガッツリ楽しんでください」

オノマトペとは、ショックを受けたときの「がーん」だったり、
楽しいときの「ウキウキ」だったり、
そしてゴルゴ13が葉巻に火をつけるときの「シュボッ」であったりと、
とにかく感覚を端的に伝えられる便利な言葉のこと(擬音語・擬態語とも)。

このオノマトペ、実は日本語には英語の3倍、1200もあるといわれている。
だが、辞典の類に載っているものだけがオノマトペではない。
私たち誰もが、ふだんの生活の中で
自在に作ったり使ったりしているものもあるのだ。
「この本、どーんと売っていこう!」
「しゅるんっ、と残業を終らせてきた。」
なども、オノマトペなのだ(残るか否かは別であるが)。

古くは『古事記』『万葉集』、
そして『伊豆の踊子』『金閣寺』『センセイの鞄』などの名作、
『ゴルゴ13』『できんボーイ』などのマンガなどで、
日本人が親しんできたオノマトペのほか、
芸人のギャグやポスターなどまでを取り上げ、
日本人の豊かな〈オノマトペ世界〉を紹介する。
生き生きとした日本語がここにある!

目次より
はじめに
オノマトペとは/日本語の「へそ」/「へそ」はヒトの根源
オノマトペは日本語の根源

第1章 創って遊べるオノマトペ
新オノマトペ「ダズーン」/未知の言葉を推測する
言語ボスと言語伝道師(プリースト)/「オッパッピー」はオノマトペか!?
黄金の釘打つ/オノマトペは語尾次第/オノマトペノの「もと」の変幻
オノマトペの「もと」をあみだす/意味を吹き込むトレーニング

第2章 愛でる・感じるオノマトペ
ゴルゴ13、「シュボッ」の謎を追う/最初は違っていた
次に現われたものは・・・/「シュボッ」登場!
「コトコト笑う」の歴史を探る/「コトコト笑う」を使ったのは・・・
なぜ「コトコト」笑ったのか?/どんな笑いなのだろうか
「クツクツ」笑う/「クツクツ」と「コトコト」
「コトコト笑う」にいたるまで/『伊豆の踊子』のオノマトペ
絶妙に使われたオノマトペ/国語の教科書でも
オノマトペを愛でる、感じる

第3章 オノマトペのある暮し
食べるオノマトペ/カキフライをかみつぶす/辞書の記述
「ぐっちゃり」の今/カキフライを「ぐっちゃり」
マイナス逆転仮説の検証/さらに食べるオノマトペ
寝ても覚めてもオノマトペ/方言のオノマトペ
日本全国オノマトめぐり/方言オノマトペの広がり

第4章 オノマトペは歴史とともに
最も古いオノマトペ/『古事記』の表記方法/太安万侶の苦心と工夫
万葉仮名とオノマトペ/ヤマトタケルは足が「たぎたぎし」
山上憶良は鼻「びしびし」に/表語文字と表音文字
表語文字としての漢字/表音文字としての万葉仮名
万葉仮名の発達したわけ/万葉仮名から略体仮名へ
平安王朝のオノマトペ/中世の先生が使ったオノマトペ
川柳のオノマトペ

第5章 オノマトペの果たす役割
「なごみ」のオノマトペ/しぐさとセットで/もう「ギリギリ」です
誰が教えたオノマトペ?/使いすぎては・・・/オノマトペのTPO
「バキャーン」と絵の相性/ぐっとタッチ/「むかつく」のあやうさ
オノマトペのはたらき/オノマトペを入り口として

著者の小野正弘さんは、明治大学教授で国語史の研究者。
編著に、たいへん面白い『日本語オノマトペ辞典』があります。
書評はこちら

講談社現代新書のデザイン

最近買った講談社現代新書から2冊。
どちらも意欲的な内容ですが、ここでは中身ではなくてデザインを。


中央の四角を完全におおう面積にまで帯が伸びて、
それ自体すっかりなじんでしまった印象ですが、
右の荻上チキ『社会的な身体』は、
帯を外しても「i」の文字(マーク?)が印刷してあります。
正方形の「色ベタ」というシバリを外した、ということでしょうか。


ちなみに最新刊の佐々木敦『ニッポンの思想』の帯には、
マンホールの蓋みたいなドットのモチーフが印刷されていて、
森山大道『フラグメンツ』のデザインを思い出したり・・・。
(あの本ではドットではありませんでしたが)


妙に細かいところに拘泥した感想ながら、
講談社現代新書のデザイナー・中島英樹さんのブログの
7月11日付の投稿を読むと、現代新書について、

 ここのところ、増刷率、まだまだ凄まじいそうです!!!
 実は、ある事を特別に企んでいて、難関を突破しそうです。

と書いてあって、この「ある事」に関係しているのでしょうか。
以上、すべて曖昧な推測の域を出ない感想ですみません。

■追記1
7月11日付けの日記の記述なので「難関突破」を目にするのは、
これからか・・・?

■追記2
ところで、イタリアの出版社エイナウディの本を思い出すのは、
おれだけでしょうか・・・たとえば、これ(アガンベン『スタンツェ』)。


かつてブルーノ・ムナーリがフォーマットを手がけたそうで、
2007年に板橋区立美術館で開かれたムナーリ展(すごくよかった)に、
昔の赤色のバージョンが展示されていたような・・・。
あとでカタログを探して見てみよう。

丸善日本橋店ランキング

下の投稿と同じ毎日新聞の7月21日(火)夕刊に、
丸善日本橋店さんのランキングが掲載されていました。


「新書、7月2~8日」という分類になっていますが
(平凡社ライブラリーは分類しづらいのか・・・すみません)、
『昭和史 1926-1945』が1位、
『昭和史 戦後篇 1945-1989』が2位!

お買い求めいただいたみなさま、丸善日本橋店さん、
どうもありがとうございます。

なお『昭和史』はどちらも7月28日(火)に4刷ができる予定です。

■追記
『昭和史』の4刷、「戦前篇」は28日ですが、「戦後篇」は31日出来。
どうも失礼しました。

鴨下信一さんインタビュー

見えない皆既日食が終わったので新聞をチェックしていたところ、
昨日7月21日(火)の毎日新聞夕刊3面の「本の現場」に、
『日本語の学校』の著者・鴨下信一さんが登場されていました。


以下は「朗読は深くて広い」というインタビュー記事の一部より。

 「文章を解析し解釈するだけでなく、背景を知ることが大事なんです。
 俳優さんでも『この人とあの人は仲が悪い』といった
 人間関係の話などをすると演技が抜群によくなる。
 朗読は深くて広い、諸芸能のもと。
 日本語や日本文学を能動的に楽しむ方法でもあるのです」

記事の写真は向田邦子作「母の贈物」のセットで撮影されたそう。
鴨下さんはこのドラマの演出を担当されていて、
9月21日にTBS系で放映予定とのことです。

皆既日食、見えません@東京

現在7月22日(水)の11時25分頃でちょうど皆既日食中ですが、
東京は曇り空で、そもそもどこに太陽があるのかわからない。


「皆既日食」「ライブ」とか「皆既日食」「ストリーミング」で検索すると、
いろいろな映像が中継されているようですが、
NHKが流している硫黄島の日食はくっきり映っているものの
クリアすぎてリアリティがないような気もしたり、
他方「LIVE! ECLIPSE 2009」などを見ると、
画質、トラフィックの混雑、アングルの問題、天気が悪い?などで、
何がなにやらよくわからなかったり・・・。

初音ミクの「みくせん」

例によって「ギズモード・ジャパン」からのネタ。

 みっくみくになっているネギ入りえびせん「みくせん」


こ、これは・・・。
えびせん1枚1枚に初音ミクが描かれた「みくせん」。
香川県の老舗水産珍味加工会社「志満秀」の商品だそうです。

で、さっそく同社のサイトを見たところ、

 あなただけの「オリジナルえびせんべい」

 思い出の写真や、旅先の風景などを鮮明なカラーで
 えびせんべいにプリントすることが出来ます。
 
 法人様にもお勧めの商品です。
 社名やロゴをプリントし、お中元やお歳暮の贈答用に、
 また販促キャンペーンや、自社商品のPR等にご活用頂けます。

 *販売単価:50円(税別)/1袋1枚入
 *制作手数料:3,000円(税別)/1デザイン
 *納期:少量の場合でも、デザインの確定から
  2週間程度お時間を頂いております。
 *送料:実費(ご送付先・数量などにより異なります。)
 *最低ロット:特に設けておりません。
  1袋1枚からでもご注文頂けます。

販促に使える、かも。
あ、食品はムリか・・・。

高尾山のヘビ

悩んでなくても山に行く営業Mが北高尾山稜で遭遇したヘビ。
写真を撮るまで20秒ほど動かないでいて、
撮影後すぐに藪の中へと消え去ったそうで、写真慣れしているのかも。


山といえば鈴木みきさん
『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』
先週重版ができましたので、引き続きよろしくお願いいたします。

山に行かれるみなさま、くれぐれも気をつけてお楽しみください・・・。

2009年7月21日火曜日

ジュリウス・シュルマン死去、98歳

写真家ジュリウス・シュルマン氏が、先週の水曜日に亡くなったそうです。
享年98歳、謹んでご冥福をお祈りします。

Los Angeles Times: Julius Shulman dies at 98;
celebrated photographer of Modernist architecture


NY Times.com: Julius Shulman, Photographer of
Modernist California Architecture, Dies at 98



アメリカ西海岸のモダニズム建築、
なかでも一連のケース・スタディ・ハウスの写真で名高い、
20世紀を代表する建築写真家であったシュルマン氏ですが、
偶然というか必然というべきか、
ホンマタカシさんの『たのしい写真』に登場されています。
題して「シュルマンおじいちゃんの建築写真教室」。
218~223ページに収録のインタビューから少し抜粋。


 シュルマン [中略]なにしろ、私はワンショット・シュルマンと
 呼ばれていたからね。ガッハッハハ。
 ホンマ カッコイイなあ。
 そういったセッティングはカメラを覗きながら決めていくのですか?
 それとも覗く前に決める?
 シュルマン 最初は自分の目で決めるね。
 すべてここ(頭を指しながら)、計算しています。
 それからカメラを置いて、確かめるわけです。
 屋内の写真を撮る上で一番重要なことは、
 コンポジション(構成)だからね。

 ホンマ ところで、メーターは何を使っていたのですか?
 シュルマン そんなもん使わん。
 ホンマ 使わない? どうして?
 シュルマン 教えてあげましょう。[以下略]

作品集はタッシェンから刊行されています。
Julius Shulman, Modernism Rediscovered, 3 Vols.

RIP, Julius Shulman.

小谷野敦『私小説のすすめ』

平凡社新書7月の新刊は5点、巻数順にご紹介していきます。

小谷野敦『私小説のすすめ』


帯より
才能がなくても書ける。それが私小説。
その魅力を説き、「書きたい人」に勧める、挑発的文学論!

目次
まえがき

第一章 私小説とは何か
「小説の書き方」は百年前から/さまざまな「自分のことを書いたもの」
本のジャンル分けはかなりいい加減/私小説の本道は自己暴露
恋愛をめぐる「情けなさ」を描く/小田原事件をめぐる作品の出来
「事実の変形」の失敗例と成功例/私小説の醍醐味とは
日本の私小説を歪めた志賀直哉/随筆作家たちの随筆小説
虚構小説の難しさ/小説と物語/もっとも藝術的なる文藝は詩
売れなかった自然主義小説/みんな私小説から始めた
私小説こそ真の純文学/「私小説は日本独自のもの」の間違い
私小説は「社会化」されるべきか/モデル小説をめぐって
なぜ「勘違い」は起こったか/意外な作家たちの私小説
非私小説作家たちの作品の力/結論・私小説は立派な文学形式だ

第二章 私小説作家の精神
私小説家、私小説を語る/「自分で納得しないものは出せない」
「銭になる小説は書けないたち」/通俗小説を書くと干される
「ぼくはぼくの道を行く」/私小説をめぐる状況/事実の力強さ
文藝はゴシップである/作りものの贋物より私小説

【おすすめ私小説】

第三章 私小説批判について──中村光夫、田山花袋に敗れたり
戦後本格化した私小説批判/中村光夫の私小説への両義的姿勢
「時代の趨勢」で私小説批判者に/『蒲団』は生きている
中村光夫とその家族/中村光夫はなぜ『蒲団』を憎んだか
不出来な小説/社交的ゆえの失敗/恋愛論を語れない作家?
中村光夫と前近代文藝/世代と「愛」を相対化する視点
矛盾の多いおかしな論争/色男・中村光夫/色男は失恋男を理解できない
『蒲団』否定の異常な情熱/二葉亭と花袋についての「二重基準」
鴎外・漱石も自然主義と無縁ではなかった/そして『蒲団』は生き残る

第四章 現代の私小説批判──大塚英志の場合
私小説は迫害されていない?/「小説の書き方」は役に立たない
「文章読本」も役に立たない/テーマは深く考えなくていい
「小説の書き方」、賛同できることとできないこと
私小説を書くためのいくつかのアドバイス/「学者学」は宗教みたいなもの
文学無知、柳田依拠の私小説批判/片想いに冷淡?
恋愛に無関心だった?柳田/『蒲団』を目の敵にするのは

第五章 私小説を書く覚悟
文学的才能がなくても/時を経てこそ書きうるものもある/モデルの問題
私小説の倫理/辛いことこそ書く意義がある
「主人公」に対する倫理的批判/私小説家のモラル
この小説は虚構か事実か?/モデル小説の難しさ
ためらいながらも、「作家」です/作家事始め/活字になった処女小説
受けた批判について/作家としては不遇だけれど

あとがき

『フォークの歯はなぜ四本になったか』

いま発売中の雑誌『Pen』8月1日号の特集は、
夏休み前ということもあるのでしょうか読書がテーマで、
「プロが選ぶ、究極の1冊。」


キリコの画集を手にした横尾忠則さんをはじめ、
各界の方々が「この1冊」を紹介されています。
森山大道さんはアンディ・ウォーホルの作品集、
桜庭一樹さんはガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)。

博報堂ケトルの代表取締役で、本屋大賞にも関わった
クリエイティブディレクターの嶋浩一郎さんが選ぶ1冊は、

 ヘンリー・ペトロスキー
 『フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論』



嶋さんのコメントから一部を抜粋すると、

 この本はフォークの歯に始まり、ゼムクリップやプルタブが
 どうしてこんな形になったのかをつぶさに考察している。
 身の回りのモノの進化を見ることで、
 いろんなことに気づかせてくれる、そんな本ですね。

本書の翻訳は1995年、平凡社から刊行されました。
・・・が、すみません。
現在、品切れ中でございます。

もうしわけございません、面白い本なんですが・・・。

■追記
森山さんが紹介されていたウォーホルの作品集というのは、
1968年にストックホルムのModerna Museetで開催された
ウォーホルの初めての回顧展カタログであります。



冒頭にウォーホル語録が置かれたあと作品図版がひたすら続き、
後半にはビリー・ネーム(Billy Name)と、
のちにニューカラーで知られることになる若き日のスティーブン・ショアー
Stephen Shore『たのしい写真』31ページ参照)による、
ウォーホルの本拠The Factoryを撮影した写真が収録されています。
論文はなし。


で、600ページにおよぶこの本、すべて1色刷り。
もちろん、ウォーホルのカラフルな作品もモノクロ。
薄くてざらっとした安価(であろう)紙に、
グラビア印刷によるベトッとした濃厚なスミが乗っています。
68年当時ではオールカラーは質・手間とも無理だったのでしょうが、
おれの推測では、

 キュレーター「ウォーホルさんといえば反復ですよね」
 ウォーホル「ソウ・・・」
 キュレーター「カタログもその線でいきますか」
 ウォーホル「ソウ・・・」
 キュレーター「ボリュームはどうします?」
 ウォーホル「タクサン・・・分厚イ・・・」
 キュレーター「となると予算が・・・」
 ウォーホル「安イ紙・・・ものくろ・・・」
 キュレーター「巻頭カラー口絵くらい入れます?」
 ウォーホル「全部ものくろ・・・キレイ」
 キュレーター「そうですか~」
 ウォーホル「いめーじノ反復・・・僕ラシイ」
 キュレーター「論文は?」
 ウォーホル「ムズカシイ文章・・・ワカラナイ」
 キュレーター「じゃ、論文なしでいきますか」

というような会話が交わされたのではないかと思うのですが、
キュレーターや編集者のみなさん、いかがでしょうか?

長年にわたって伝説的に語られてきた本書は、
『Pen』のキャプションを読むと、ドイツのSteidlから復刊計画があるそう。
今の技術では逆に、再現不可能に近い印刷だと思いますが、
この出版社はクオリティの高い写真集で有名なところなので、楽しみ。

というわけで、ウォーホルの話のほうが長くなっちゃいましたが、
なぜおれがこの伝説的なカタログを知っているかというと、
長年にわたって弊社の図書室にあったから・・・なのでした。
(どういうわけか、弊社所蔵の本はハードカバーなんですが)
この本を見つけたとき「こ、こんなものがあるとは!」と驚いたものです。
CAPの藤本さんは気づかなかったのかなぁ・・・?

亀山郁夫×佐藤優「甦るドストエフスキー」チラシ


第57回 紀伊國屋サザンセミナー
『『罪と罰』ノート』・新訳『罪と罰』全3巻刊行記念トークショー
亀山郁夫×佐藤優「甦るドストエフスキー」

■日時 8月5日(水)、19:00開演(18:30開場)
■出演 亀山郁夫・佐藤優
■会場 新宿・紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店新宿南店7階)
■料金 1,000円(全席指定、税込)

前売り等の詳細は、紀伊國屋書店「イベント情報」をごらんください。

茂木健一郎「クオリア日記」に

ときどき見ている茂木健一郎さんのブログ「クオリア日記」。
三連休中にアクセスしたところ・・・。

「スィングするように」というタイトルの7月16日の日記に、
弊社の編集者が写っておりました。


当日の茂木さんは、早朝の新幹線で京都から東京へ帰京、
菊川玲さんと対談し、生卵を足したコロッケ蕎麦を食べたあと、
早稲田大学の試験に立会い、弊社の編集者と会ってから、
翻訳エージェントの人&編集者と食事をされていて、
なんとまあ精力的といいますか、お忙しいといいますか、
ドーパミン出まくりなんだろうなぁ・・・とお察しした次第。

■追記
そういえば、7月17日(金)放映のフジテレビ「僕らの音楽」で、
クレイジーケンバンドの横山剣さんと茂木さんが対談されてました。
剣さんは宮史郎先生と、不朽の名曲「女のみち」のデュエットも。
ついに(!)メジャーデビューを果たしたCKBは、
7月22日(水)にシングル「ガールフレンド」、
8月12日(水)にアルバム「ガール!ガール!ガール!」が発売です。

2009年7月18日土曜日

my commmons t-shirts新色

7月17日(金)から「my commmons t-shirts」の新色が発売。
ターコイズ×ピンクとパウダーグレイ×パープルの2パターンです。
初回に発売されたホワイト×ブラックと同じ服部一成さんのデザイン。

で、今回はパウダーグレイ×パープルを選んで、
サイズも前回のMからLに変更してみました。


なぜならば、わりにタイトなシルエットなので、Mサイズだと、
おれ(身長176cm、胸囲・ウエスト不明)が着ると、ちょっとピタッとして、
かといって肉体に自信があるわけでもなくて・・・。
ちなみに生地はわりに薄手です(肌触りはいいです)。

2009年7月17日金曜日

ホンマさんから3刷用写真が!

一昨日、7月15日の「今日の平凡社」にて、
「『たのしい写真』3刷決定です!」というお知らせを投稿しました。
写真はホンマタカシさんと鈴木みきさんのツーショット(の流用)。

これをごらんになったホンマさんから、編集担当者のもとへ、
撮り下ろしの3刷用写真が急送されてまいりました。


ホンマさん、どうもありがとうございます!
流用で済ませようとした安易な気持ちを、反省しております。

本は現在3刷制作中、書店のみなさま、もうしばらくお待ちください。

なお、森ビル「HILLS CAST」の3回目、がアップされています。
今回は「これからは写真教育をしていきたい 」。



青山ブックセンターでのワークショップ
「たのしい写真 よい子のための写真教室」も始まりました(受付は終了)。
ここから何が生まれてくるか、楽しみです。

では、「今日のホンマさん」でした、また来週。

■追記(7月21日)
3刷の出来日は7月28日(火)の予定です。

東京印書館・平凡社交流会

昨日7月16日(木)の夜、都内某所にて。


東京印書館と平凡社の交流会(ひらたく言えば飲み会)が行われました。
ご存知の方も多いと思いますが、両社は兄弟会社でございます。

東京印書館は同社のウェブサイトから引用すると、
次のような歴史をもっています。

 東京印書館は、現在印刷業界を形成する
 多くの会社とは趣を異にして、
 その創立には個性的な背景、「新民印書館」という
 日本の昭和史前半の中国大陸とのかかわりのなかに
 深く結ばれていた前身を持っています。

 第2次世界大戦後[1947年]、新民印書館の日本人引揚者受入と、
 平凡社の出版物印刷を中心に活動する目的で、
 新たに設立した会社が東京印書館です。

下の写真の左は下中直也・東京印書館相談役。
中央奥が、下中直人・東京印書館社長&平凡社社長。


こちらは東京印書館が誇る、というだけでなく、
業界では知らぬ者のない名プリンティングディレクター・高柳さん(写真右)。
すっごい勢いで喋りまくる、パワフルな方であります。
工場での姿しか見かけたことがなかったのですが、じつは超オシャレ。


足元も、手入れの行き届いた飴色のシューズ(イタリア製)でオシャレ。


こちらは、営業の鈴木さん。
いつも無理なお願い(編集の遅れをカバーしていただいたり)ばかりですが、
笑いながら(苦笑しながら?)対応していただいております。
特技は沢田研二の歌。
「勝手にしやがれ」を歌う鈴木さんの動画を撮ったものの、うまくアップできず。


ほかにも大勢の人が喋ったのですが、とりあえず弊社石川が中締め。


と、いうわけで、和やかに交流会は終了、あとは2次会へ。
東京印書館については、同社のサイトもごらんください。
弊社は「今も残る無規律な社風」があるらしい(?)ですが、
印書館は兄弟とは思えぬ、しっかり者揃いでございます。

「E都市 创造美的新世界」

Twitter経由→ギズモードジャパンのネタより。
「シムシティのような、かわいいけど詳細な中国の地図」

「E都市 创造美的新世界/edushi.com」というサイトで、
中国の詳細な都市図を検索、閲覧できるサービスです。
アップされている都市は以下の通り(サイトよりコピペ)。

 北京|上海|香港|杭州|宁波|广州|深圳|褔州|厦门|南京|苏州
 青岛|济南|大连|哈尔滨|西安|石家庄 |郑州|乌鲁木齐|武汉
 长沙|重庆|成都|南昌|合肥|金华|湖州|桐庐|常州|柳州|龙岩
 临沂|威海|济宁|淄博|九江|东营|伊宁|温江|都江堰|玉林|来宾

ためしに北京の「中央电视台」(CCTV)で検索してみると。
なんじゃこりゃ、スゲ~。


ズームしてみると・・・。
工事中の建設資材まで描いてあるし!


このCG、描いたんですよね・・・人海戦術で。
ところでCCTVに隣接したTVCCの建物はどこにあるんだろう?

2009年7月16日木曜日

藤本やすしさんの本『CAP』

『CAP――すべてのCAPスタッフへ そしてキャップをかぶるボクのこと。』
という本がROCKET BOOKSから刊行されました。
先週末、「ZINE'S MATE, The Tokyo Art Book Fair, 2009」にて購入。


著者はデザイン事務所CAP/ギャラリーROCKETの藤本やすしさん。
ROCKET BOOKSとは、CAPとRocket Companyによる出版レーベルです。

ROCKETのウェブサイトにアップされているリリースによると、

 アートディレクター藤本やすしが
 CAPで働く全スタッフにあてて書いた自分史の体裁を取りつつ、
 グラフィックデザインに関わるすべての新人デザイナーへの
 メッセージとなった1冊。

本の前半は藤本さんのトレードマークである野球帽(CAP)のコレクション、
後半は藤本さんの文章が収録されています。
判型は「アムステルダム発の雑誌『BUTT』を合本した書籍の大きさに倣った
[・・・]ボクはこの本のサイズをBUTTサイズと呼んでいる」(奥付より)。




本文に登場する名前を、登場順に抜き出してみると・・・。
(なんでこんなことしながら読んでるのか自分でもわかりませんが、つい)

藤本さんが在籍された会社・事務所など
8年間勤めた出版社/3HATS/CAP/ROCKET

雑誌・書籍・クライアント・ショップなど
ある月刊誌/月刊動物誌/ブルータス/ポパイ/群像/風の歌を聴け
/夢で会いましょう/THE BOY'S AMERICAN NOTES
カラオケに行くとよく見かける歌詞カードやコード表のついた分厚い本
マリ・クレール・ジャポン/海/流行通信/太陽/スタジオボイス
ラフォーレ原宿/森ビル/同潤会青山アパート
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
雑誌をデザインする人と現場とセンスの秘密
雑誌デザインの潮流を変えた10人/Welcome to magazine pool展
レイガン/ピエブックス/ルイ・ヴィトン/ヴーヴ・クリコ/セリュックス
イタリアン・ヴォーグ/パルコ/パリ・ヴォーグ
シャンタル・デュモ(エーボンハウス)/ライフ/エスクァイア/アダム
ヴォーグ・ニッポン/カーサ・ブルータス/タミゼ/リムアート
ピーターキャット/オリーブ

人名
先輩編集者/唐十郎/寺山修司/内藤陳/たこ八郎/田中小実昌
赤塚不二夫/柳銀八/先輩デザイナーの渡辺さん/糸井重里
村上春樹/文芸の編集世界でよく耳にした名物編集者
仲條正義/ポパイ大好き少年同好会
広告界で活躍する有名デザイナー
ゴリラに似た女子高生のマンガで人気があった美大生
ラフォーレ原宿の館長と担当者
CGを駆使して作品を作るロンドンのクリエイターチーム
インテンショナリーズ/デビッド・カーソン
ファビアン・バロン/M/M(Paris)
ロンドン出身でマンハッタンにオフィスを構える有名フォトグラファー
お気に入りのモデル(ナターシャ)/大金持ちの青年実業家
ビョーク/ロバート・フランク(『ザ・アメリカンズ』)
大竹伸朗(『ロンドン/ホンコン 1980』)
横尾忠則/イチロー/柳宗悦

ご存知の方も多いと思いますが、藤本さんは平凡社出身。
文章の冒頭、81年に平凡社を退職されたときの話が出てきます。
平凡社関係で、ちらっとタネ明かしをすると、

 先輩編集者=嵐山光三郎さん
 先輩デザイナーの渡辺さん=安西水丸さん
 柳銀八=平凡社時代の藤本さんのペンネーム

藤本さんの文章は軽妙かつ真面目で、この本も面白い。
プラス、ちょっとしんみりしたりするところもあります。
若いデザイナーの方、デザイナー志望の方、ぜひ読んでください。
税込630円と、価格設定も安くなってます。

『悩んだときは山に行け!』重版出来

鈴木みきさんの『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』
本日7月16日(木)に重版ができ、倉庫に入りました。
書店のみなさま、よろしくお願いいたします。

下の写真は、悩んでなくても山に行く営業Mがどこからか入手してきた、
アウトドア系のフリーマガジンより。
付箋が貼ってあったので見てみると、鈴木さんが登場されていました。


 のびのび まきまき ろっこうさん
 KOBE女子的ハイクのススメ
 摩耶山編

というわけで、六甲山地の麻耶山(標高698.6メートル)だそうです。


しかし、扉の写真のヨガみたいな謎のポーズは・・・?

三宅一生「閃光の記憶」

昨日ご紹介した、三宅一生さんのニューヨーク・タイムズへの寄稿、
'A Flash of Memory'の原文「閃光の記憶」が、
本日7月16日(木)の朝日新聞朝刊に掲載されていました。


三宅さんが文章の最後で言及されている、
イサム・ノグチ・デザインの平和大橋については、
以下のサイトにくわしく紹介されています。

arch-hiroshima 広島の建築 平和大橋
建築マップ 平和大橋, 西平和大橋

イサム・ノグチは平和大橋を「Ikiru (To Live)」、
西平和大橋を「Shinu (To Die)」と名づけていたそうです。

「演歌よ今夜も有難う」第5回

都築響一さんの連載「演歌よ今夜も有難う」の第5回がアップされました。

今回ご登場いただいたのは、おののこみちさん。
題して、「子どもの頃の夢を胸に、小さな体で今日も浅草をかけめぐる」。


上の写真は天声堂という亀戸の演歌専門レコード店だそうです。
背景にサイン色紙がびっしり飾られています。

まず、おののこみちさんのプロフィールは・・・。

 鹿児島県生まれ。主婦生活を送っていた30代はじめに
 アマチュア劇団に入団、パントマイム、
 舞踏などの活動を経て、役者、歌手に。
 現在は演芸集団「お笑い浅草21世紀」に所属、
 浅草木馬亭を拠点にバラエティーショーなどの活動を行う。
 2009年には『冬は必ず春となる』でCDデビュー。

というわけで、CDデビューは今年の5月8日。
毎月8日間、木馬亭にレギュラー出演されているほか、
レコード店、カラオケ喫茶、スナックの営業に忙しい毎日。

インタビューではCDデビューにいたるまでのお話が、
存分に語られていますので、じっくりお読みください。

■さて・・・「演歌よ今夜も有難う」初のプレゼントがございます!

読者のみなさまから先着5名様に、
おののこみちさんの直筆サイン色紙をプレゼントいたします。
ご希望の方は「おののこみち色紙希望」と明記の上、
ご住所、お名前、お電話番号を書き、メールにてご応募ください。
宛先は「webmagazine@heibonsha.co.jp」です。
なお、当選結果は発送をもってかえさせていただきます。
また、お送りいただいた個人情報は、
上記プレゼントに際してのみ使用させていただきます。
他の目的で使用することはございません。

くりかえします。先着5名様、です。

2009年7月15日水曜日

N島さんの朝採れ夏野菜

本日も定時を過ぎたころ、営業N島が冷蔵庫の野菜室から出してきたのは。


キュウリ(ズッキーニではありません)、ピーマン、トマト。

おれ お、なんか写真に撮ると新鮮そうにみえるじゃん。
N島  新鮮なんですってば、今朝、家庭菜園で採ってきたんだから。
おれ ピーマンとか肉厚で美味そうだよね。有機栽培?
N島  トマトはなるべく水もやらないほうがいいんですよ。
    もっとあったんだけど、盗まれて。
おれ カラス?
N島  ホモサピエンス。
おれ せち辛いご時勢だからね・・・ってダメじゃん、盗んじゃ。
    そういえば、昔、総武線に荷物しょったおばさんいたよね。
N島  あ~、いたいた。いま見かけないね。
     ・・・って、おれにやらせようっていうんじゃ?
おれ 会社の入口で販売したら(笑)。売れるかもよ。

それにしても、マジメな話、美味そうな野菜たち。
農業ブームに乗ったわけではなくて、もとからの趣味だそうです。

『たのしい写真』3刷決定です!

ホンマタカシさんの『たのしい写真 よい子のための写真教室』
好評につき、めでたく3刷が決定しました。
みなさま、どうもありがとうございます。

写真は3刷決定の報せに喜ぶホンマさんと、
お祝いに駆けつけた鈴木みきさんのツーショットです。


というのは微妙にウソで、「平凡社重版コンビ」の写真の流用です。

鈴木さんの『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』は、
2刷がもうすぐ、7月17日(金)にできあがってくる予定。
(今週末7月18日[土]の朝日新聞夕刊に鈴木さんが登場、との噂)

ホンマさんといえば、森ビル「HILLS CAST」の2回目がアップされています。
今回は「変わりゆく東京を、被写体として見つめ続けて」。



ホンマさんが六本木ヒルズを撮影された写真集、
『SIX STRATA: ROPPONGI HILLS DEFINED』は平凡社から発売中。
テキストは『たのしい写真』でも対談していただいた堀江敏幸さん、
造本はバーンブルック・デザインです。

もう、2010年カレンダーです

梅雨が明けたら、平凡社では何があるかといいますと。

来年のカレンダー


暑っ~という季節になったばかりなのに、
2010年カレンダーのチラシができました。

来年のラインナップは、定番「岩合光昭さんの犬&猫」ほか5点です。

 『ニッポンの犬』(壁掛け、A3変型判、税込1,260円)
 『日本の猫』(壁掛け、A3変型判、税込1,260円)
 『日本の子犬』(卓上、A5判、税込1,050円)
 『むれねこ』(卓上、A5判、税込1,050円)
 『栄光の蒸気機関車』
 (写真=藤田弘基、壁掛け、A3変型判、税込1,260円)

いずれも10月初頭からの発売となります。
来年もよろしくお願いいたします。

三宅一生「A Flash of Memory 」

三宅一生さん、米紙に原爆体験寄稿 大統領演説が触発
というasahi.comの短信から、ニューヨーク・タイムズの記事を知りました。


NYTimes.com: Opinion: A Flash of Memory
by ISSEY MIYAKE, Published: July 13, 2009

リンク先の三宅さんの文章を、ぜひ読んでください。

【書評予定】橋の上の「殺意」

鎌田慧さんの新刊『橋の上の「殺意」 畠山鈴香はどう裁かれたか』が、
7月19日(日)の朝日新聞読書面に掲載される予定です。
(予定書目は「asahi.com:BOOK:次回の読書面」をごらんください)


 33歳のシングルマザーは何故、幼い命を手にかけたのか?
 死刑判決待望論に挑み、「破滅」と「殺意」の深層に迫って書き下ろした、
 著者畢生のルポルタージュ!

と帯にもあるように、本書は「秋田児童連続殺害事件」をテーマに、
畠山鈴香の人物像から裁判が結審にいたる経過までを、
丹念に取材したルポルタージュです。

目次は以下の通りです。

第1章 蒼ざめた町
第2章 渦巻く疑惑
第3章 犯行への長い導火線
第4章 秋田地裁第一号法廷
第5章 ふたつの鈴香像
第6章 空転する論告求刑、そして判決
第7章 遺された者の苦悩
第8章 病んだ心を裁けるか

裁判の結果はすでにご存知と思いますが、
2009年3月25日、仙台高裁秋田支部の控訴審判決で、
弁護側・検察側双方の控訴審を棄却し、
畠山鈴香に対する無期懲役判決が下されました。
その後、いったん弁護側が上告したものの、
5月19日に取り下げ、無期懲役判決が確定しました。

以下は本書の「あとがき」の末尾より。

 この本が出版される頃にはすでに、裁判員制度がはじまっている。
 わたしたちは、「哀れな加害者」畠山鈴香をどこまで理解できるのか、
 それが問われていると思う。

 法廷では、被害者の家族も検事席側に座ることになる。
 法廷は、ともすれば憎悪と排除の場となりそうだ。
 罪は裁かれるとしても、隣りの犯罪者への理解を深めるためには、
 「なぜ、彼女が罪を犯してしまったか」、
 それを思いやる寛容が必要とされている、と考え、
 書きつづけたものである。
 プライバシーに踏み込みすぎた、との思いもあるが、
 その理解によって、過重な罪をあたえるのを防ぎたかったからである。

とても重い言葉ですが、ぜひご一読いただきたい1冊です。

著者の鎌田慧さんについては、
神保哲生さんのオフィシャルブログの記事、
「40年間現場主義を貫いてきたジャーナリスト鎌田慧さんとのマル激」
などもごらんください。

2009年7月14日火曜日

佐藤任『密教の神々 その文化史的考察』

平凡社ライブラリー7月の新刊は2冊です。
まずは佐藤任『密教の神々 その文化史的考察』


■帯のコピーより
 「聖天さん」「馬頭観音」「不動明王」など、
 密教像は多くの日本人に親しまれてきた。
 これらをインドの古代文化に遡り、
 密教の神々の文化的、歴史的意味を根本から解き明かす。

本書の親本は1979年に平河出版社から刊行されました。
「月天」「観音」「聖天」「明王」のそれぞれに1章分をあて、
各「密教(仏教)像の祖型の原初の意味を詮索する」内容。
「まえがき」から引用すると、

 密教像はそもそも何を表現しようとし、
 何を躰内に秘めているのか、
 その図像が体現している社会的土台ともいうべき
 歴史的深部、民俗的意味、
 その起源について知りたいという欲求があった。
 すなわち、図像が宗教的意味をもって
 示されるようになる以前にもっていた
 原初の意味は何か、ということである。

以下の著者・著作に興味のある方にもおすすめです。

■ジョゼフ・ニーダム『中国の科学と文明』
 翻訳は思索社。ただし全11巻と大部なうえ、入手も困難。
 今年の2月に刊行された『ニーダム・コレクション』
 (ちくま学芸文庫)は、ニーダムのエッセンスをまとめた1冊。 

■ユング『心理学と錬金術』
 全2巻、翻訳は人文書院。
 「松岡正剛の千夜千冊」にリンクしておきます。

ちなみに本書の著者・佐藤任さんは、研究のかたわら、
1973年から「茶店 阿修羅窟」を
大阪府河内長野市で営んでいらっしゃいます。
営業は土・日・祝のみ、11:00~15:00。
お店の詳細は「食べログ」の投稿をどうぞ。

『現代思想』加藤周一特集

書店に『現代思想』7月臨時増刊「総特集 加藤周一」が並んでいました。


目次は青土社さんのサイトをごらんいただくとして、
個人的(いや、平凡社的)に目がいって、とりあえず読んだのが、
鷲巣力さんの「林達夫と加藤周一 『読む人』と『書く人』」という一文。

林達夫と加藤周一の共通点をまず挙げたのち、
二人の最晩年のエピソードを紹介しながら、

 林氏は「読む」ことに最後までこだわり、
 加藤氏は「書く」ことに最後までこだわった。
 この対照的な言動は、まさにふたりを象徴している、と私は思う。

と林氏、加藤氏の差異に目を向けていきます。
『林達夫著作集』全6巻に収められた原稿の分量は4000枚足らず。
他方『加藤周一著作集』全24巻は数万枚。

なぜ加藤氏が「書く人」であったかについては、
三つの理由が語られています(詳細は本文をお読みください)。

林達夫と加藤周一という「知識人」のありようを、
身近に接した人の目を通して描いた、面白い文章でした。

ところで、どうして「平凡社的に」この文章に目がいったかというと・・・。
ご存知の方も多いかと思いますが、
林達夫氏は『世界大百科事典』の編集長をつとめ、
加藤周一氏はこれに続いて編集された『大百科事典』
(現行の『世界大百科事典』のもと)の編集長をつとめられました。
→加藤氏による序文「『世界大百科事典』の編集方針について」

また、お二人の著作集は平凡社から刊行されましたが、
この担当編集者が鷲巣力さんだった、というわけです。
著作集は現在、『林達夫セレクション』全3巻(品切の巻あり)、
『加藤周一セレクション』全5巻という形になっています。

以下は、鷲巣さんの末尾の一節より。

 私事ではあるが、私は1960年代末からふたりと接していた。
 私が職を得た出版社は、まだ一冊の編集経験もない
 駆け出しの新人を林氏の担当に就けた。
 今も残る無規律な社風は、むしろ私には幸いした。
 林氏との関係で加藤氏とも知己を得た。
 林氏とは一五年、加藤氏とは三八年の付き合いを重ねた。
 ふたりと接していて、知的なものが生み出される
 「舞台裏」を垣間見た想いが強くする。

 林氏の綿密な読書ぶりを知り、
 加藤氏の丹念に取られたノート類を見るにつけ、
 ものを「知る」ことが、いかに多くの舞台裏の稽古によって
 可能になるかを目の当たりにした。

 何のためにものを知ろうとしたのだろうか。
 林氏も加藤氏も、つまるところ人間の「自由」を
 このうえない価値として求めた。
 しかし「自由」は簡単には手に入らない。
 ふたりに敬意を表すべきは、輝かしい業績ではなく、
 「自由」を得るために、長いあいだ地道に行われ続けた
 壮絶な「稽古」にある、と私は思うのである。

下の写真は別のページに掲載されていた加藤氏のノート。
たしかに「丹念に取られ」ていることがわかります。


■追記
引用文中の「今も残る無規律な社風」ってホメ言葉ですよね。

■追記2(7月15日)
地下鉄の中であらためて頭からページをめくっていたところ、
「日本 加藤周一」という文章(28~41ページ)が目に入り、
「?」と思いつつ読むと、「あ・・・これは」。
平凡社『世界大百科事典』所収「日本」という項目の再録でした。
床の間にお宝状態で逆に気づかなかった・・・といいわけ。
論考では海老坂武さんの「私の中の加藤周一」が面白かったです。

『完全版 知恵の七柱』完結!

東洋文庫で刊行されてきたT. E.ロレンス『完全版 知恵の七柱』
全5巻が、この7月刊行分で完結しました。


まずは帯の文章から。

 栄光の反乱劇から苦渋の国際政治へ
 
 アラブ軍と英国軍はダマスカスを占領。
 しかし、ロレンスは複雑な思いを胸にその場を去る。
 全5巻完結!

第5巻には、第十部とエピローグが収録されています。
田隅恒生さんの「訳者前書き」を引用しつつご紹介すると、第十部では、

 シリアは反乱から政治の段階に移ってゆく。
 この機にロレンスはダマスカスを去ることを願い出て、
 それが許されたことで最後の章は終わっている。

 エピローグでは、本書を貫通するロレンスの理念の絡みが
 彼自身によって初めて解きほぐされる。


巻末には、原著の編者ジェレミー・ウィルソン氏による解題、訳者後記、
八木谷涼子さんによる文献ガイド・年譜・全巻通しの索引を収録。
第5巻は計450ページで、そのうち巻末部分が約170ページを占める、
文字通り最終巻というにふさわしい内容になっています。




これまでのロレンス像を塗り替える『完全版 知恵の七柱』全5巻。
この機会にぜひ手にとってごらんください。

なお、本書につきましては、表記や地図、索引等々にわたって
多大なご尽力をいただいた八木谷涼子さんによるサイト、
「完全版 知恵の七柱 情報」もあわせてご参照ください。

2009年7月13日月曜日

青山ブックセンター丸ビル店

写真は、営業Mが本日おうかがいした
青山ブックセンター丸ビル店さんの文庫ベスト5です。


1位は伊坂幸太郎さんの『週末のフール』(集英社文庫)で、
5位に半藤一利さんの『昭和史 1926-1945』が入っています。
お求めいただいたみなさん、ABC丸ビル店さん、ありがとうございます。

なお『昭和史』の新聞朝刊半5段広告が、以下の通り掲載される予定です。

■7月15日(水)
北海道新聞・信濃毎日新聞・新潟日報・東京新聞
神戸新聞・中国新聞・西日本新聞

■7月16日(木)
河北新報・静岡新聞・京都新聞・愛媛新聞

■7月17日(金)
中日新聞

ミュージシャンの本、いろいろ

7月11日(土)の朝日新聞朝刊別刷の「be」に、
「もっと本を!! 再読ガイド」という記事がありました。


忌野清志郎さんの『十年ゴム消し』(河出文庫)をメインに、
ミュージシャンの著作が紹介されています。


三省堂書店神保町本店の福澤さんのおすすめは、

 美輪明宏『紫の履歴書 新装版』(水書坊)
 大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン グミ編』(角川文庫)
 小沼純一編『ジョン・ケージ著作選』(ちくま学芸文庫)

美輪センセイオーケンときて、ケージですか、ほうほう。

また、ブックファースト新宿店の中村さんのおすすめは、

 矢沢永吉『成りあがり』(角川文庫)
 細野晴臣『分福茶釜』(平凡社)

おれがいうこともないけど、『成りあがり』は名作だよなぁ・・・。
へこんだときに読む本。
『分福茶釜』も紹介していただき、ありがとうございます。

亀山郁夫×佐藤優トークショー「甦るドストエフスキー」

『『罪と罰』ノート』(平凡社新書)の刊行と、
新訳『罪と罰』全3巻(光文社古典新訳文庫)の完結を記念して、
著者・訳者の亀山郁夫さんと佐藤優さんのトークショーが開催されます。


チケットは本日7月13日(月)より発売。
座席数は468とかなり大きなホールですが、売り切れ必至。
お急ぎください!

■日時:8月5日(木)午後7時開演(6時半会場)
■会場:紀伊國屋サザンシアター紀伊國屋書店新宿南店7階)
■料金:1,000円(全席指定)
■前売:紀伊國屋サザンシアター
     キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階)
■電話予約・お問い合わせ:紀伊國屋サザンシアター(tel: 03-5361-3321)

【書評】吉本隆明1968

7月12日(日)の中日新聞・東京新聞の読書欄にて、
鹿島茂さんの『吉本隆明1968』が掲載されました。
評者は詩人の瀬尾育生さん(平凡社から『戦争詩論』を刊行されています)。


すでにChunichi BookWebにアップされていますが、
少しご紹介しておきます。 
見出しは「時代を射貫く思想の核心」

 本書は、出身階層と思想との関係につねに目を届かせながら、
 吉本思想の、すくなくともひとつの「真芯」を、
 くっきりと捉えている。
 [・・・]
 著者は自らの吉本体験を開示するために、
 いつか〈自分なりの吉本隆明アンソロジー〉を
 編纂したい、と述べている。
 これはとても魅力的な構想だ。
 そしてじつはこの本自体が、その豊富な引用をたどってゆくと、
 来るべき吉本アンソロジーの見事な一部になっていることに、
 読者は気づくにちがいない。
 
それにしても本書の書評は相当な数が発表されていて、
関心の深さがうかがわれます。

東京国際ブックフェア、筑摩書房篇

昨日7月12日(日)で、第16回東京国際ブックフェアは無事終了しました。
都議選投票のあと来場された方も多かったと思います。
蒸し暑いなか足をお運びいただき、ありがとうございました。

さて、下の写真は、「まるで書店」と評判だった筑摩書房さんにて、
一定金額以上お買い求めの方に進呈されていた折り畳み傘。
(ブースの写真は初日の様子。週末は激混み)




そろそろ梅雨明けが近いとはいえ、気の利いたプレゼントであります。
色は筑摩書房っぽい感じで、ハンドルには筑摩マークも。
土曜日にもっちーが入手したそうです。

そのうえ、レジがあって、ちゃんとしたレシートもある。
(弊社は個々人の高度な計算能力と電卓と領収書を使用)
さらにレシートをよく見ると、社名の下にクイズまで。


 クイズ)このマークのモチーフは何でしょう?
 答え)http://www.chikumashobo.co.jp/mark/

やるときゃやる、って感じだなぁ・・・。

さて、日常業務に戻って弊社もがんばります。

2009年7月11日土曜日

ZINE'S MATEに行ってきた

第16回東京国際ブックフェアは本日が3日目でしたが、
たまたま同時開催といいますか、
7月10日(金)から明日12日(日)まで開かれている、
「ZINE'S MATE, The Tokyo Art Book Fair, 2009」
に行ってまいりました。

会場はGYRE(東京都渋谷区神宮前5-10-1)と
VACANT(東京都渋谷区神宮前3-20-13)の2ヵ所。

下の写真がGYREの様子。
ギャラリーやアート系の出版社(シンガポールや香港も)等々が出展。
比較的ゆったりとスペースが取ってありアートフェア的ですが、
本がたくさん置いてあるので、自然とにぎやかな雰囲気でした。



こちらはもうひとつの会場VACANT。
小学校の勉強机=1ブースみたいな感じで出展されていて、
個人、事務所、出版社等々のみなさん&来場者のみなさんが
ギュ~ッというかゴチャ~ッとひしめいて、学園祭みたいな状態。
知らない本、ジン、さっきカラー出力して刷って綴じたと思える本、
・・・がてんこ盛りで、宝探し状態。



で、いろいろと戦利品を購入しましたが、それは後日また。
明日7月12日(日)までやってます。

紙になにか(文章でも写真でも絵でも)を刷って、束ねたら本になって、
それが自分の好きなことならパワーが出るということを、あらためて痛感。

あれも本、これも本・・・本って、面白いよね。

第43回造本装幀コンクール

東京国際ブックフェアの会場にて毎年、
「造本装幀コンクール」の受賞作が展示されています。


日本書籍出版協会日本印刷産業連合会の主催で、
1966年に始まり、今年で43回を迎える歴史のあるコンクール。
「出版・デザイン・印刷・製本産業の向上発展」を目的とし、
以下の条件に照らして審査が行われるそうです。
(同コンクールの冊子より)

1. 造本目的と実用性との調和がとれており、
美しく、かつ本としての機能を発揮しているもの。
2. 編集技術ならびに表紙、カバー、本文デザインが創造性に富み、
将来に示唆を与えると認められるもの。
3. 印刷、製本技術が特に優れているもの。
4. 材料の選択が特に優れているもの。

過去1年間に発行された書籍から受賞作が決定され、
2009年のおもな受賞作は以下の書籍に決まりました。

■文部科学大臣賞・・・『現な像』
著者:杉本博司、装幀者:二宮大輔(新潮社装幀室)、
出版社:新潮社、印刷会社:大日本印刷、製本会社:大口製本印刷

■経済産業大臣賞・・・『TORSO』
著者:金子親一、装幀者:永井裕明、出版社:そしえて、
印刷会社:星光社印刷、製本会社:星光社印刷

■東京都知事賞・・・『BIOSOPHIA of BIRDS』
編者:秋篠宮文仁・西野嘉章、写真:上田義彦、
装幀者:原研哉・伊能佐和子、出版社:東京大学出版会、
印刷会社:サンエムカラー、製本会社:新日本製本

ブックフェアの会場に他の受賞作も含めて展示されていますので、
ぜひ実物を手にとってごらんください。



受賞作の一覧、選考経過の詳細、過去の受賞作などを収録した
コンクールの冊子も無料配布されています。


ちなみに、上に挙げた3冊は、ライプツィヒ・ブックフェア
「世界で最も美しい本コンクール」にも出品されます。
平凡社では、一昨年に経済産業大臣賞を受賞した『江戸鳥類大図鑑』
(装幀者:大森裕二)が、ライプツィヒにて銀賞を受賞しました。

東京国際ブックフェア、平凡社の特典は。


本日7月11日(土)で3日目となる第16回東京国際ブックフェア
平凡社ブースにて本をお買い求めいただいたお客さまには、
弊社2009年カレンダーを差し上げております。



卓上カレンダー『ニッポンの子犬』、同『むれねこ』、
『もんきり暦二〇〇九』のいずれか1点をお選びいただけます。

今年もはや半年が過ぎて、実用的にはあと半年弱ではございますが、
よろしければぜひ、お申し付けください。

2009年7月10日金曜日

こうの史代さんの新連載「平凡倶楽部」

こうの史代さんの新連載が、平凡社のサイトにて始まりました。
タイトルは、

 平凡倶楽部

 平凡で、些細なことも
 じっと目を凝らして眺めていれば、
 日々はおかしなことだらけ。
 日常を描き続ける漫画家、こうの史代が、
 貴方へ送る小さなお便り。


第1回は「第1回 「とっておき東京紀行」
毎月、第2・第4金曜日に新作がアップされますので、お楽しみに!

【書評】たのしい写真

ホンマタカシさんの『たのしい写真 よい子のための写真教室』の書評が、
『週刊読書人』7月17日号に掲載されました。

評者は写真集も数多く手がけられているデザイナーの鈴木一誌さん
「大きな物語から小さな物語へ」という見出しがつけられています。


以下、鈴木さんらしいガッチリとした書評から一部をご紹介します。
まずは書き出しの部分より。

 読んでいて楽しい。なにより風通しがいい。
 頭のなかでゴチャゴチャになっていた写真群が、
 たとえば欧米の美術館で、何の予備知識もない写真家の
 展覧会を見ることになって漫然と眺めたつもりでも、
 見過ごせない細部が頭の隅に残ったりするが、
 そんな記憶の淀みを腑分けしてくれる感じなのだ。
 写真の見方に、西洋美術史的な秩序を与える書物、と言ってもいい。

以下はまとめの部分より。

 構図や機材の問題として語られがちだった写真教室に、
 理論の風をあらたに吹きこんだ、これが本書への評価だ。
 別の言い方をすれば、本書のメッセージは、
 いまどき方法意識をもたなければ写真は撮れない、である。
 そこには、方法意識なしには先行する森山大道や荒木経惟らの
 重力圏から脱出できない、との危機意識が潜む。
 「森山大道や荒木経惟」を、「写真的記憶」と言い換えてもいい。
 主体による作家性を越えるために、非主体的な方法を探る。
 だが、非主体的な方法を探るのもまた主体なのだ。
 『たのしい写真』は、書名とは裏腹に、困難な思索の記録でもある。

東京日記第99回

川上弘美さんのウェブ連載「東京日記」の第99回がリリースされました。
99回にあたり(?)バナーも新しくなりました。

さて、今回のタイトルは・・・。

 かばんの中の犬。


新しいバナーは子豚のようですが、「かばんの中の犬。」です。

「夢みごこち」第十三話

森見登美彦さんによる朝日新聞の連載小説
「聖なる怠け者の冒険」のイラストでも最近はおなじみ、
フジモトマサルさんのウェブ連載「夢みごこち」の第十三話が、
本日リリースされました。

今回のタイトルは・・・。

 不安の種


何かと心配性の人はいるもので、
ガスの火を消したかな・・・と急に不安になり、、
外出先から無人の自宅に電話をして、プルプル・・・とつながったら、
「あ~、よかった、燃えてなかった」とホッとすることもございます。

平凡社トップページのバナーからお読みください。

どうぞ無理難題を・・・

本日7月10日(金)は第16回東京国際ブックフェア2日目。
会場に入ったところで「文化通信」の特別版が無料配布されています。


書店のみなさま、読者のみなさまのご参考になるかと思いますが、
ページをめくっていたら、このようなコーナーがあり。


 ビジネス情報の見どころ
 「今、いちばんいきのいい私たちの本をご覧ください!」
 平凡社

今年のポイントや書店・読者の方々へのご案内コメントが載っています。
そのなかに。


 「店番の者をアゴでお使いいただき、
 どうぞ無理難題を吹っかけてくださいますようお願い申し上げます」

という、書店様に向けた弊社からのメッセージが。
よろしくお願いいたします。

2009年7月9日木曜日

平岡正明さん死去、68歳

平岡正明さんが本日、7月9日(木)午前2時50分に亡くなられました。
享年68歳。


つつしんでご冥福をお祈りいたします。
Mr.Masaaki Hiraoka, RIP.

平岡さんは膨大な数の著作を発表されましたが、
60年代、ジャズ、新宿という連想で下記にリンクしておきます。
平岡正明 作品一覧:紀伊國屋書店BookWeb

訃報記事はこちら。
asahi.com: 評論家の平岡正明さん死去 「山口百恵は菩薩である」
NIKKEI NET: 平岡正明氏死去 ジャズや落語で評論活動

版元ドットコムのブース

えらい数のアドバルーンをあげている版元ドットコムのブース。
(あとで追記・・・アドバルーンじゃなくて風船、か)



セミナーや対談もどんどんやっていらっしゃいます。
写真は「書店員のための読書術 1日1POPで売上UP」と題した、
内田剛・三省堂書店成城店店長のトークの様子です。


15時からは「こばへん」こと小林弘人さんのお話。
お題は「メディアビジネスのゆくえ」。

あ、もう始まってるし。

出版社のブースいろいろ

第16回東京国際ブックフェアに出展している出版社より、
弊社よりブースが広い出版社をいくつかピックアップ。









会期中はさまざまなセミナーやイベントやも開かれます。
出版業界向けもあり、読者の方向けもあり。
東京国際ブックフェアのサイト内の
「セミナー・イベント」のページをごらんください。

■追記(7月9日23時30分)
今年のブックフェアは全般的に、
「自社の出版物を実直に揃え、実際に見ていただく」
という展示傾向が強まっている気がします。
他方で出版をめぐるさまざまなテーマ(問題?)を論じるトークも多く、
いずれにしても、雰囲気重視よりは具体的なアピールが目立つ印象。

第16回東京国際ブックフェアが始まりました

本日7月9日(木)から、第16回東京国際ブックフェアがスタート。
とりあえず雨も降らず、ホッとしてます。
外は蒸し暑いですが、会場はエアコンが効いてて快適ですので、
ぜひみなさまお立ち寄りください。

とりあえず、平凡社ブースの様子です。





7月30日、阿部雅世講演会

「今日の平凡社」は、本日7月9日(木)の朝から終日、
第16回東京国際ブックフェアで東京ビッグサイトに行っておりますが、
7月30日に開かれる講演会のご案内を遠隔操作にてお送りいたします。

 AXIS Forum 第32回
 阿部雅世講演会「感覚の美をデザインに求めて」

原研哉さんとの対談『なぜデザインなのか。』を刊行されている
阿部雅世さんはベルリン在住の建築家・デザイナーで、
現在はエストニア国立芸術大学プロダクトデザイン学科主任教授。
→ウェブサイト「MasayoAve creation」


拠点がベルリンとエストニアのタリンということもあり、
日本での講演会はかなり貴重な機会です。

以下、AXISのウェブサイト案内から転載しておきます。

 デザイン誌『AXIS』139号の表紙に登場した阿部雅世氏
 (建築家・デザイナー)は、これまで触覚の美、感覚の美を求めて、
 実験的なデザイン体験を共有する独自のワークショップを開催してきました。
 対象は、子供から学生、プロまでと幅広く、最新のプログラムは、
 感覚と想像力の筋肉を連動させてストレッチするための「デザイン体操」。
 デザイナーに必要とされる、「そこに存在しながら、
 誰にも見えていなかった解答」を見つけ出す力を養います。
 本フォーラムでは、氏のこれまでのワークショップの軌跡を通して、
 これからのデザインについて考えます。

 ■日時:2009年7月30日(木) 19:00~20:30
  (開場18:30、終了後懇親会あり)
 ■会場:アクシスギャラリー(東京都港区六本木5-17-1)
 ■参加費:1,000円 (税込)
 ■定員:100名 (先着順、定員となり次第締切らせていただきます)
 ■お申し込み:氏名、職業、電話番号、メールアドレス、
  講師への質問(なくても可)、「第32回」を明記のうえ、
  forum@axisinc.co.jp、またはFax:03-3583-0199まで。
 ■お問い合わせ:Tel: 03-5575-8655

ちょっとお知らせ
阿部雅世さんが翻訳を手がけられたブルーノ・ムナーリの本、
『ムナーリのことば』が、8月初旬に平凡社から発売になります。
ムナーリの著作(文字の本)はみすず書房さんから数冊出ていますが、
今回はムナーリのエッセンスを、これ以上ない平易な言葉で収めた1冊。
四六判、112ページ、1,575円(税込)。
またご案内しますので、お楽しみに!

2009年7月8日水曜日

マーク・ニューソンの「味の素」瓶

「味の素」が発売100周年を記念して瓶のデザインを一新。
超有名なデザイナー、マーク・ニューソンを起用、というニュース。

味の素株式会社のリリースによると
「味の素マーク瓶」というネーミングで、8月24日から発売とのこと。


そういえば、あのなじみのある瓶は誰のデザインだったっけ?
ネットやら『ロングセラー・デザイン』やらで調べてみましたが、見当たらず。
いわゆる「アノニマスデザイン」だったのか(ですよね)。

榮久庵憲司氏の名作「キッコーマン卓上醤油瓶」みたいになるか?

『月刊百科』7月号

ご案内が遅くなりましたが、『月刊百科』7月号です。


特集 コロナ・ブックス創刊15周年 私の好きなコロナ・ブックス
ノスタルジア 巖谷國士
わたしが時々頁を開くコロナ 柏木博
ボクのセンスはコロナから 藤本やすし
小宇宙三景 平地勲
夢見のお伴 池内紀

混迷の時代を生き抜くための生死問答『生きる勇気、死ぬ元気』
死を愉しく迎えるための人生 五木寛之
【対話】死ぬ覚悟は必要か 五木寛之・帯津良一

今月のエッセイ
J. G. バラードからの手紙――ある思索小説家を偲ぶ 巽孝之

連載
花みちくさ[81] アカザ、コニシキソウ 西岡直樹
おもいでが融ける前に[3] 梶尾真治
てのひらの肖像[4] 杯中の蛇 鶴ヶ谷真一
テコちゃんの時間 久世光彦との日々[7]浅間小屋 久世朋子
事件記者[8]「魚のおいしい所」からのスタート 大谷昭宏
経済学者に会いに行く[9]伊藤隆敏氏(上)
 国際金融の暴走をどう規制するか 斎藤貴男
エジソンを生まない国[11] 酒の勉強には時間がかかる 林信吾
日本人のお作法[14] 「パヽ・マヽ」「キミ・ボク」の問題 陶智子
ミュージアムの暮らし十二か月[8] 天神祭の一日 谷直樹

今月の百科データ 浜田文夫
2009年4月のニュース(2009年4月1日~4月30日)/物故者

なお、現在8月号の校了中でございます。
服部一成さんの表紙の下に、謎の茶色い生き物が・・・。

Perfume『⊿』到着


Perfumeのニューアルバム『⊿』の初回限定版が到着。
⊿=トライアングル、と読むそうです。


収録曲は以下の通り。

 1. Take off
 2. love the world
 3. Dream Fighter
 4. edge(⊿-mix)
 5. NIGHT FLIGHT
 6. Kiss and Music
 7. Zero Gravity
 8. I still love U
 9. The best thing
 10. Speed of Sound
 11. ワンルーム・ディスコ
 12. 願い(Album-mix)

初回限定盤には以下のDVD特典映像つき。

 『I still love U』Special Video Clip
 『NIGHT FLIGHT』LIVE@代々木第一体育館 May 10,’09
 『edge』LIVE@代々木第一体育館 May 10,’09 ⊿-version
 『love the world』TV-SPOT
 『Dream Fighter』TV-SPOT
 『ワンルーム・ディスコ』TV-SPOT

アルバムで初出の曲ももちろんありますが、
既発表曲がある程度の割合を占めるので、
なじんだ曲が全体の流れの中でどう聴こえるかが、ポイントかと。


というわけで、とりあえずiPodに入れて・・・と。

ちなみに恒例「激レア企画第7弾!」はこちら

このところ熱愛発覚やらその他もろもろ、
なにかとメディアに取り上げられているPerfumeですが、
いいじゃねぇか、そんなことより曲をちゃんと聴こうぜ。
(といいつつ、つい気になったりもして)

クリス・アンダーソンの新刊『FREE』

『ロングテール』で有名なクリス・アンダーソンの新刊、
Free: The Future of a Radical Priceが発売されました。


「free」とは「無料」ということですが、「Wired Blogs: The Long Tail」
「FREE for free: first ebook and audiobook versions released」
によると、この本は複数の形態で刊行されています。

1. ebookのScribd(無料)
無料で全ページが読めます(要登録、印刷不可)。


2. オーディオブック(有料と無料の2パターン)
Unabridged (全文、6時間、無料)
Abridged (要約版、3時間、$7.49)
なぜ全文が無料で、要約版は有料なのかというと・・・。

 “Get the point in half the time! In this abridged edition,
 the author handpicked the most important and engaging
 chapters and points, cutting three hours from the length
 without losing key concepts. Time is money!”
 (「Wired Blogs」より)

時間の効率化に対する課金、つまり「時は金なり」ということだそうです。

3. 紙に印刷した本(有料)
Hyperion Booksから刊行されており、amazon.comでは$17.19。
amazon.co.jpではハードカバーで2,424円でした。

というわけで、おれもebookで読んでみようとしたものの・・・。
amazonでは「1~3週間以内に発送」と表示されていましたが、
ちんたら読んでいる(眺めている)うちに到着しそうだし、
やはりPCを眺め続けるのはしんどいし・・・。
で、結局紙の本を注文してしまいました。

・・・という人が多いのではないかと、思ったり。
(とか言っているうちに、翻訳が出そうな気もしますが)

なお、本書については「POLAR BEAR BLOG」の6月30日の投稿
「マルコム・グラッドウェル、クリス・アンダーソンの最新作に反論」
でも紹介されていて、役に立ちます。

■追記
『ロングテール』の邦訳は2006年に早川書房から刊行されていますが、
同社のウェブサイトによると、その増補改訂版が7月25日に、
「ハヤカワ新書juice」から発売されるそうです。
最近スタートしたこのシリーズ、話題の『ミラーニューロンの発見』
最新刊『インターネットが死ぬ日』など、面白い書目が続いています。
おれは現在、『インターネットが死ぬ日』を読んでいるところ。

東京ブックフェアにて「35ブックス」の説明会開催

第16回東京国際ブックフェア開催中の7月11日(土)、
「35ブックス」の説明会が行われます。
以下は第16回東京国際ブックフェアのサイトからの引用です。

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東京国際ブックフェア期間中の開催は4回目となる本の学校シンポジウム。
今年も、大きな変革期にある出版流通をテーマに、
書店・出版業界人に向けてシンポジウムを開催します。

会期:7月11日(土)
会場:東京ビッグサイト 会議棟

主催:本の学校運営委員会
協賛:日本書店商業組合連合会/日本出版産業振興財団
日本雑誌協会/日本書籍出版協会/書店新風会/日本書店大学
日本出版学会/版元ドットコム

【分科会4】 14:30~16:00
「出版社からの責任販売・時限再販提案」

筑摩書房の菊池社長が時限再販を利用した
買い切り・高マージン(書店)を提案され、
近々、複数の出版社と実行していく動きがあります。
その事例をご報告頂き、書店を交えた討論を通して
新しい取引形態の試みを検証します。

コーディネーター : 野崎保志(青灯社営業代表)
パネリスト : 筑摩書房他参加出版社
        奥村弘志(南天堂書店代表取締役社長)

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すでに新聞やネットなどのメディアで報道されていますが、
「35ブックス」とは、出版8社による「責任販売制」への取り組みです。
(さんごーぶっくす、と呼びます)

「書店の粗利35%(65仕入れ)、返品時35%の歩安入帳」
という条件のもと、「書店マージンの改善」「返品減少」
「新たなビジネスモデル構築に向けてのトライアル」を目的としています。


参加出版社は五十音順に、河出書房新社青弓社筑摩書房
中央公論新社二玄社早川書房平凡社ポット出版の計8社。

7月14日以降、書店様に注文書(上の写真)を発送し、
事務局である筑摩書房営業局がご注文を受ける形となります。
初回申込み締切は8月31日、取次搬入は11月上旬を予定しています。

くわしくは、後日あらためてご案内いたします。

なお、以下のサイトもあわせてご参照ください。

■7月6日(月)に開かれた記者会見および「35ブックス」について
ITmedia News:「返本率4割」打開の一手なるか
 ――中堅出版8社、新販売制「35ブックス」
ポット出版:ポットの日誌:35ブックス企画説明会+プレス発表会
海難記:「35ブックス」は書店にとって福音か


■書目について
新文化:出版社8社の共同責任販売「35ブックス」、タイトル決定

ZINE'S MATE, The Tokyo Art Book Fair, 2009

明日7月9日(木)から開催される東京国際ブックフェア
設営のために現場直行メンバーが多く、
朝から人が少ない平凡社営業部でございます。

ところでブックフェアといえば、時期がたまたま重なったのかどうか、
「ZINE'S MATE, The Tokyo Art Book Fair, 2009」というフェアが、
7月10日(金)から12日(日)の3日間、開催されるそうです。
某カジュアルウェア屋さんではありません。ベタベタですみません・・・)


ウェブサイトの「はじめに」から一部引用すると、

 フェアの最も重量なミッションのひとつとして、
 自費出版にて作品制作を続けるアーティストたちを提示すること。
 老若とわず、多くはあまり知られていない、
 周縁にいるアーティストたちです。
 かれらにブースを提供する事で、ZINE'S MATE TOKYO 2009は、
 独特で豊かな想像力をささやかな本というメディアの上で展開する
 これらの輝ける才能たちの表層化をめざします。

 ZINE’S MATE TOKYO 2009は
 日本の本文化を率先するフェアになることを目指します。
 毎年開催することで、出展者だけではなく、来訪者にも、
 進化を続けるジンやアーティストブックの世界観を
 体感する絶好の機会を創出いたします。
 出版界のはずれに位置する小さなシーンですが、
 新しいアイディアや未知の表現方法を提示するこれらの出版物は、
 出版そのもの、そして文化を前進させるために非常に重要なのです。

出展者はたくさんすぎて書けないので、公式サイトをごらんください。
平凡社でお世話になっているあの方この方
さらには、あの方この方・・・も出展されるようです。
国内外のインディペンデントな印刷物がごそっと集まる模様。

会場はGYRE(東京都渋谷区神宮前5-10-1)と
VACANT(東京都渋谷区神宮前3-20-13)の2ヵ所。

よろしければ、東京国際ブックフェアとハシゴしてみてくださいね。

2009年7月7日火曜日

青山真治×中上紀×前田塁トークショー

故・中上健次さんが創設された「熊野大学」の開催を前に、
青山ブックセンター本店にてプレ・イベントが行われます。

「熊野大学」第III期開始記念 夏期セミナー・プレ・イベント
青山真治×中上紀×前田塁トークショー(ゲスト:渡部直己(予定))
「真の人間主義in 21世紀――なぜ「熊野」でなければならないのか」



以下、青山ブックセンターさんのサイトのご案内から転載します。

■2009年7月12日(日)15:00~(開場14:30~)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
■定員:120名様
■入場料:800円
■参加方法:2009年7月5日(日)10:00より
 [1]青山ブックセンター本店店頭にてチケット引換券販売
 [2]青山ブックセンターオンラインストアにてWEBチケット販売
 (入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。
 当日の入場は、先着順・自由席となります。)
 ※電話予約は行っておりません。
■お問い合わせ電話:青山ブックセンター本店
 03-5485-5511(受付時間:10:00~22:00)

[イベント内容]
「霊地熊野は真の人間を生み、育て、慈しみを与えてくれる所である。
熊野の光。熊野の水。熊野の風。岩に耳よせ声を聞こう。
たぶの木のそよぎの語る往古の物語を聞こう。
そこに熊野大学が誕生する。」
故・中上健次がそう宣言して地元の青年たちと創設し、
没後は浅田彰・柄谷行人・高澤秀次・渡部直己らによって
引き継がれてきた「熊野大学」。

いとうせいこう・奥泉光・大塚英志・島田雅彦・松浦理英子ら
多くの作家・批評家らがかわるがわる彼の地を訪れ、
現代文学の最前線を構築する無数の議論と宴を重ねてきた歴史がいま、
中上健次の没後に書き始めた者たちに引き継がれる。

書き手として直接の関わりのなかった若手たちが、なぜ、
それでも「熊野」の土地と人々をベースに発信することを選んだのか。
21世紀の日本文学の行方とも直接に結びつく、
“知と人間”の再構築が始まろうとするその瞬間が、
いま、熊野から500キロ離れた青山で始まる。
新たな潮流の萌芽を目撃する90分。

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なお当日は、中上紀さんの最新刊『熊野物語』の販売もございます。
『熊野物語』の概要は以下をごらんください。
中上紀『熊野物語』チラシ【PDF】

熊野大学の詳細は、公式ブログ「天地の辻をどうぞ。
今年は8月7日(金)~9日(日)の開催とのことです。

『1968〈上〉』見本できました。

新曜社さんのサイトより。


 『1968〈上〉』見本できました。
 7月7日販売会社搬入、7月10日発売です。
 重さ1410グラムです(笑)。
 7年前の『〈民主〉と〈愛国〉』のときには、
 書店さんに15冊ぐらいまでは手持ちで直納できましたが、
 今回はちょっと無理かもしれません。

なお、同社の「営業ノートから」によると、

 下巻も予定通り、7月末にいけそうです。

とのこと、期待しおります。

■追記
今朝の朝刊に載っていた文芸4誌の広告。
2誌が『1Q84』の特集。
ほうほう。

中曽根康弘×不破哲三対談

『サンデー毎日』7月19日号に、「世紀の顔合わせ」と題した
中曽根康弘元首相と不破哲三共産党前委員長の対談が掲載されました。


「『旧制高校』『マルクス』から『核持ち込み密約』まで」
というサブ見出しにそって少しご紹介すると、
中曽根さん(91歳)、不破さん(79歳)とも旧制高校の出身。
中曽根さんは「あの時代は俗世間的野望より、
人間的良心に回帰せんとした時代で、まさに青春時代であった」
と回顧され、不破さんもまた、
「戦後の学制改革で旧制高校がなくなり、
ぼくも大変残念に思っています」と応えていらっしゃいます。

続いて不破さんの『マルクスは生きている』を引きながら、
かつて中曽根さんと不破さんとのあいだで交わされた、
共産党とマルクス主義についての議論などが振り返られたのち、
オバマ米大統領と志位和夫共産党委員長との書簡に触れて、

 中曽根 オバマ大統領は一般論で「核をやめる」と言ったのに、
 共産党はすぐに食いついたね。
 “既成事実”として確立しようとした意図もうかがわれます。
 そういう点で、なかなか鋭敏だなと思いましたね。

と中曽根さんが現在の共産党の動きを評されています。

最後には現在の政局に話題がおよび、不破さんは、

 「政権交代」という4字だけが表に出て、
 現政権への対抗軸が明確でない点で、状況は93年とよく似ています。

と分析されています。
本対談は5ページ掲載、すべてをまとめるのは無理なのでこのへんで。
あとは実物をごらんください。

平凡社重版コンビ結成!

ホンマタカシさんの『たのしい写真 よい子のための写真教室』に続き、
鈴木みきさん『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』も、
めでたく重版が決まりました。

というわけで、ホンマさん、鈴木さんで「平凡社重版コンビ」を急遽結成。
『悩んだときは山に行け!』の帯に推薦文をくださったKIKIさんも参加され、
重版祝いが行われたそうです。


鈴木さん、おめでとうございます! 写真もありがとうございます。
急遽結成→即解散・・・とならないよう、弊社もがんばります。

ちなみにホンマさんは山系写真家でもありまして、
写真集の最新作『trails』は、冬山での狩猟の痕跡を捉えた作品。
マッチアンドカンパニーから発売中(詳細はこちらなどをごらんください)。

■追記
そういえば謎の山岳写真家、寅彦はどこへいったのか・・・。

高瀬毅『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』

高瀬毅さんの『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』が発売されました。


まずは帯より。

 「原爆都市・ナガサキはなぜ“明るい”のか。
 その謎をえぐり抜いた執念の探求」
 半藤一利氏推薦!

 浦上天主堂の廃墟が戦後13年目に取り壊された裏に何があった?
 長崎原爆の隠された真実に迫る、渾身のノンフィクション。

次は目次より。

 追憶
 第一章 昔、そこに天主堂の廃墟があった
 第二章 弾圧を耐え抜いた浦上の丘
 第三章 原爆投下――浦上えの道
 第四章 浦上の聖者と米国の影
 第五章 仕組まれた提携
 第六章 二十世紀の十字架
 第七章 傷跡は消し去れ
 第八章 アメリカ
 第九章 USIA
 第十章 天主等廃墟を取り払いしものは
 あとがき
 関連年表/主な参考図書・資料

浦上天主堂は長崎原爆で廃墟となりました。
その後、廃墟を保存しようという市民運動が起こり、
長崎市議会でも保存が決議されたものの、
1958年に取り壊されたという経緯があります。
本書はそのプロセスを丹念にたどりながら、
歴史の記憶と継承を問いかけるノンフィクション。

著者の高瀬毅さんは、1955年長崎市生まれ。
ニッポン放送の記者、ディレクター等をへて、
現在はフリーランスで活動されています。

下の写真は長崎市のメトロ書店本店さんの店頭。
本書を大々的にアピールしていただいていて、感謝。


同店は、長崎市尾上町1-1 アミュプラザ長崎3F(JR長崎駅ビル)。
営業時間は10:00~21:00です(年中無休)。

おそらく今日、営業T岐がお店におうかがいする予定です。
メトロ書店本店さん、よろしくお願いいたします。

SOUR「日々の音色」のPV

SOURという日本の男性3人組のバンドのPVが評判だそうで、
遅ればせながら見てみました。
7月7日(火)の午前10時の時点で、再生回数185,608回!


これはすごいわ・・・で、楽しい。

「SOUR official blog」によると、

 今回はSOURwebとmixiSOURコミュで、出演者の募集をしました
 全編webカメで、僕ら自身の映像も
 webカメで撮った素材を送って編集してもらいました

イイネ。

糸井さんのひとめ惚れ(8月号)

『ダ・ヴィンチ』巻末の「この本にひとめ惚れ」。
8月号の大賞は吉永マサユキさんの写真集、
『若き日本人の肖像』(リトルモア)でした。
(これは迫力のある集合写真集であります)

で、糸井重里さんのひとめ惚れは、次の3冊。


鹿島茂『吉本隆明1968』(平凡社新書)
今野敏『武士猿』(集英社)
京極夏彦『厭な小説』(祥伝社)

糸井さんのコメントは・・・。


 『吉本隆明1968』は思い出深い本だ。
 読んだとき、「この中に自分がいる!」
 と感じたことをハッキリと覚えている。
 吉本さんのかっこよさと
 鹿島茂さんのかっこよさが重なるのを感じた。
 とにかくおもしろいので是非読んでほしい。

糸井さんといえば、「ほぼ日」で、
「吉本隆明プロジェクト」を手がけていらっしゃいます。
気がつくと、プロジェクトがどんどん展開していて、すごい。
くわしくは上記のリンクからごらんください。

2009年7月6日月曜日

オールスター珍味プレーJr.

なぜか会社にあった「オールスター珍味プレーJr.」です。

モンドセレクション'09で金賞を受賞した(3年連続だそうです)
株式会社なとり(昭和23年創業)が誇る、
数々の珍味を小袋に収録したセットであります。


袋の裏側には・・・。


 シーズン到来!!
 人気おつまみの“オールスター珍味プレーJr.”
 が今感動の舞台へ。

堀内誠一展スタート!

7月4日(土)から東京の世田谷文学館にて、
展覧会『堀内誠一 旅と絵本とデザインと』が始まりました。

写真は編集S水と営業N里がレセプションにうかがったときの様子です。




おっ・・・これは楽しそうな。
デザイン好き、絵本好きの人は必見、な感じです。

会期は9月6日(日)まで、開館時間は10時~18時。
休館日は毎週月曜日(例外もあり)。
くわしくは世田谷文学館のサイトをごらんください。

うかうかしてると、すぐ終わっちゃうのが展覧会の常、お早めにどうぞ。
展覧会のお土産・思い出に、コロナ・ブックス
『堀内誠一 旅と絵本とデザインと』も、ぜひお求めください。

【書評】きんぴらふねふね

いわゆる「各紙誌でぞくぞく紹介!」という格好ですが、
石田千さんの『きんぴらふねふね』の書評が、
今度は7月5日(日)の産経新聞読書欄に掲載されました。


評者は編集委員の松垣透さん。
MSN産経ニュースで読むことができますが、一部を抜粋。

 石田千のどの文章も、書き出しの1行がとにかくいい。
 それだけを拾い読みしてみて、なるほどと感じた。

 「ふつか留守をしたら、からだは重たい」
 「馬券があたって、にわか景気に踊る夕方、すしやののれんに誘われる」
 「電車を乗り換え、たどりつくと、泥だらけの長靴がころがっている」
 「風が草いろになる。競馬に行きたい」
 「どのくらい好きかときかれたら、ビールとおなじくらいという。
 ならば、どれほどビールが好きか、かさねてきかれる」
 「梅雨にはいると、ぼんやりに磨きがかかる」

 こうして冒頭の部分だけをまとめて読んでみると、
 本人の魅力が溢れていることがさらによく分かった。
 今回、初めてそうした読み方をしてみて、
 ここに作者がどれほどのエネルギーを注いでいるかもよく分かった。

引用されていた「梅雨にはいると、ぼんやりに磨きがかかる」は、
「ごあいさつ」という題の文章です。

 梅雨にはいると、ぼんやりに磨きがかかる。
 いちどにふたつ用事をはじめては、ともだおれになっている。

梅雨でなくてもぼんやりしているうえに、
今日はえらくまた蒸し暑くて、
さらに、営業のフロアに冷房と間違えて暖房が入っていて、
ともだおれ以上の週明けでございます。

みなさまもご自愛ください。

三省堂書店有楽町店

本日7月6日(月)の午後に営業Mがおじゃましました、
三省堂書店有楽町店さんの写真です。

ノンフィクション部門のベスト10の2位に、
『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』
まるで『1Q84 BOOK1』『1Q84 BOOK2』で「1冊」という勘定と同じような。
(もちろん部数は桁が違いますが)


新書では、5月新刊の『日銀を知れば経済が分かる』が7位をキープ。


どうもありがとうございます。

ところで同店のブログによると、

 7月に入って、女性アルバイトの制服が新しく変わった有楽町店。
 みなさま、お気づきでしょうか?
 爽やかで、親しみやすく、スタイリッシュで、清潔感溢れるユニフォーム!

だそうですが、Mさん気づきました?