早いもので今年もあと4日。
一年、いろいろなことがありました。
さて、平凡社では、取次・書店さん向けに
「今日の本 明日の本」という新刊案内をお届けしておりますが、
その巻末に「ハイボールN島のホッピー対談」なるものがございます。
弊社営業N島が、毎月(最近はおやすみも多いのですが)、
社内の編集者、または書店員さん、他の出版社の方々などを
ゲストに迎え、一献傾けつつ、本や出版について語り合う、
という人気企画なのですが(なのだろうか?)、
毎年頭にお届けする2月号では、弊社社長と一年を振り返り、
ああだこうだと言い合う対談・放談を掲載しております。



と、このままですとお酒の話で終始しそうなので、そろそろ対談に……。
お時間のあるときにでも、ご覧くださいませ。
------------------------------------------------------------------------
ハイボール長島のホッピー対談
「さよなら2011年! 放談に咽ぶ浅草の夜」の巻
N島 今年最後のホッピー対談。社長とともに一年を振り返る恒例の企画です。え~と、今回はA立に代わり(担当の『プロジェクト・ジャパン』の発売は10月から大幅にずれこみ、A立は膨張を続ける腹とともに悶絶中。発売が延期となりましたこと、書店の皆さま申し訳ございません!)編集部からはN田が参加いたします! 宣伝からは社長が観音様と呼ぶおなじみモッチーです。
社長 いやー、編集が一人いないとN島が暴走するんでね。
N田 A立の腹よりN島の腹のほうが問題だよ。


社長 確かに……。さてと、今年のホッピー対談の方針は「心に届く本」ということにしよう。
一同 おーっ、いつもはいきあたりばったりなのに!
社長 さっきやった梓会の挨拶でも言ってさ、好評だったんだ(ルン♪)。
N島 えっ、もしかして同じ話をもう一度するとか?
社長 ウン、ワハハ冗談だよ。では気をとり直して、今年の収穫はなんと言ってもグラフィックにありましたよ。
N島 なんと言っても岡本太郎。生誕100年の企画がございました。

モッチー 誕生日が2.26。だから地震がなければもっと盛り上がったでしょうね。
社長 別冊太陽『岡本太郎新世紀』、それこそ『岡本太郎』作品集の復刊は『プロジェクト・ジャパン』を出そうとしている現在と30年の時を経てすごくシンクロしてる。
N島 800部つくって760部くらい売れてますよ。
社長 あれ値付け間違えたな。増刷することを考えてもう少し高くすればなぁ。
N島 増刷した写真集といえば『屠場』がありました。

社長 若い人たちが写真を撮るうえでのベンチマークになると思う。
N田 『屠場』の最後のページでさ、部屋の四角いスイッチが牛脂で真ん丸くなっている。油であんなになるんだな。
社長 発売したときTwitterでつぶやいたら、まったく面識もないのに内澤旬子さんが賛辞を寄せてくれて本当にうれしかったな。
N島 それと今年の写真集ではずせないのが『ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968』。増刷したかったなぁ。
社長 えっ。なんで出来なかったの? あっ、女将さんあとお燗つけてくださいね。
N島 イタリアの印刷会社なんですけどね。増刷したいと再三依頼をしてもヴァカンス中だということで2ヵ月間音沙汰なし。そのあとエージェントを通じて依頼したらすぐ返事は来たけど担当者が退社したんで出来ないんだと。で、違う担当者でといってお願いしたら初刷の2倍くらいの見積りがでてきて、それに出来上がりまで2ヵ月以上かかると…。なんかもうメチャクチャで
女将 「大七」のお燗です。
社長 おっ、二本松!



N島 福島の酒がきたところで、新書では『福島原発の真実』。それとともに昨年だした『知事抹殺』が我が社では本年最大のヒットになりました。


社長 佐藤栄佐久さんもデビュー作『知事抹殺』でほんとはもっと東電のことを書きたかったんだよ。でも裁判中ということもあった。だから『福島~』が出て本当によかったよ。
N島 賄賂額0円で有罪になった裁判ですね。その次は、都築響一さんの『演歌よ今夜も有難う』(笑)。演歌のインディーズってあるんだな、知らなかったというか気づかなかったよ。
N田 それはそうと、震災以降とくに夏の売上げは最悪だった。
N島 でも震災があったから、いせひでこさんの絵本『木のあかちゃんズ』がでたんですよね。
社長 ケッコーあるじゃない、ウチも。でもなんか忘れているような…。
N田 『こころ』が創刊!

一同 おぅ!
N島 販売的にはもう少し頑張らないとな。
N田 ものすごく評判がいいよ。○○書房の某取締役の方がうちもこういうの出したい!って興奮気味に言ったとか。
社長 連載は半藤一利さんの「日露戦争史」はじめ、諸田玲子さんの時代小説がおもしろい。みなさん是非読んでみてください。2012年にはいよいよ単行本になっていく。待っててくださいね。
N島 半藤さんといえばライブラリーの『山本五十六』。現在4刷で実売3万部。12月23日公開『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(東映)にあわせてジワジワきてる。(※対談時、映画はまだ始まってませんでした。只今絶賛公開中!!)

モッチー はやくCMやらないかな。フェアも広がるし。
N島 フェアといえば今日さ、ある書店でね、店員さんが選ぶ企画で『猫の本棚』があって専用のオビが巻かれてました。ありがとうございます!
社長 Twitterでさ、白山の立ち飲み屋で酩酊中ってつぶやいたら『猫の~』の著者の木村衣有子さんからRTがあって、今度呑みましょう!って(笑)。
N田 登山関連の本も好評だよね、『メインの森をめざして』。

社長 全長3500キロに及ぶアパラチアン・トレイル横断。もっと知られていい本なんだけどなぁ。
N島 すみません、トレイルってなんですか?(悲笑)
N田 おーい、君もアウトドア好きなんでしょ。
N島 好きだっていうかボーイ・スカウトだったってだけで。
N田 出たっ。引きこもりのボーイ・スカウト(大笑)。
社長 アメリカのトレイルはソローの『森の生活』にあるように60年代のヒッピー文化の影響が大きい。まぁこの話はまた今度しよう。
N田 別冊太陽では『法然』、『空海』と仏教関連が元気だよね。思想的にも、性の快楽の次に宗教、は正しい流れだ(笑)。
社長 『春画』みたいな派手さはなかったけど日本の文化や生活の大切な部分をグラフィックできちっとだしていくのが別冊太陽。それと空海がでてきたんで忘れてはいけないのが『両界曼荼羅』。もとは1977年に88万円でだした写真集。

N田 その廉価版、廉価版。
N島 23,100円ですけど。
社長 大判カメラでの接写がすごい。
N島 布のテクスチャーまでわかる。
社長 この本は印刷屋としても現在最高峰の技術が使われてる(満笑)。
N島 文芸では長嶋有さんの『安全な妄想』がありました。

社長 Twitterで川上弘美さんの『東京日記』とならべてこういうエッセイをだすのが非凡な会社平凡社って書いてくれた人がいてさ、うれしかったな。
N島 来年にはフィリップ・K・ディックの処女作も出る予定で話題になるかも!?
社長 デジタルコンテンツの存在も忘れられない。15万DLアプリ「くらしのこよみ」もいよいよ書籍化だし、任天堂3DSソフト「花といきもの立体図鑑」はウチの面目躍如たるコンテンツだよ。

N島 それでか! 社長がDSを必死にやっているので心配になりましたよ。
N田 新書では、1月に出る『「中国模式(もしき)」の衝撃』も注目です。中国語の試験の本ではないですよ(笑)。今後の中国を知る上で、必須の本です。

社長 既刊では、個人的には『レンズ至上主義!』。もっと著者の独断と偏見があってもよかったかなぁとも思うんだけど、デジイチ時代のレンズのことをここまで書いた本はないよ。それと、新書は思想の入口、実用の入口の他にもこういったオタクの入口みたいなな本ももっと必要だと思う。ゲートウェイとしての新書。
N田 『墨子よみがえる』もおもしろいと思うんだけどさ。
N島 タイトルが読めない方が多くて…。
N田 えっ、どういうこと。
N島 「スミコよみがえる」とかさ。幸田文は「サチダフミ」(笑)。
モッチー 良寛は「ヨシヒロ」(爆)。
N田 人文書では柄谷行人さんの書評から『いま、「憲法」は時代遅れか』がまずまずの売れ行きだったし、東洋文庫『トルキスタン文化史』では2巻だけ購入する読者も結構いたのには驚いた。
社長 読者はキチンと見ているんだな。来年からはいよいよ『イタリア現代思想シリーズ』や『モース著作集』も刊行が開始になる。人文書も力を入れていこう。
N田 そうそうライブラリーでは、3月に柄谷さん本人の『政治と思想 1960-2011』が出ます。最近、反原発のデモに行っていらっしゃいますが、その思想的意味を語った、感動の本です。それから、『呪の思想』が好調だったね。最近でた『大森荘蔵セレクション』も大好評だよ。

社長 酔っ払った勢いで気軽に読める本じゃないけど、最後の対談だけでも読む価値はあると思う。
N島 西田さんも大森荘蔵さんには思い出がいっぱい?
N田 大森さんの論文は、筆写しながら読んだからね。こんどのセレクションには、「現代思想」時代に僕が依頼した原稿が何本か入ってる。ちくま学芸の放送大学の教科書本以外、文庫で大森荘蔵が読めるのは平凡社ライブラリーだけ!
社長 ライブラリーはド真ん中すぎないで少しはずす企画がいい。こんなのありますぜ、みたいな方が。

N島 この本の企画には、営業のS田も絡んでるんだよね。そろそろホッピー対談も引き継ぐ時期かな。
N田 えっ、S田は、大森荘蔵の後は、ホッピー対談なの? いいのかそれで?
N島 藤代さんはホッピーグラス、ぼくはハイボールグラスを静かに置いていく。
社長 うっ、山口百恵だな。
モッチー 社長まで長島くんのバカ話に巻き込まれてますよ。
N田 S田君はいったいどんなキャラ…。
N島 ふっ。もう決まっているんです。“ワンカップ大関S田の今夜もがぶり寄り”。
一同 えーっ。
N島 ハハハッ。冗談冗談。ということで今年も一年間ありがとうございました!!

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今年も一年、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2012年が、みなさまにとってよい一年になりますように。
一年、いろいろなことがありました。
さて、平凡社では、取次・書店さん向けに
「今日の本 明日の本」という新刊案内をお届けしておりますが、
その巻末に「ハイボールN島のホッピー対談」なるものがございます。
弊社営業N島が、毎月(最近はおやすみも多いのですが)、
社内の編集者、または書店員さん、他の出版社の方々などを
ゲストに迎え、一献傾けつつ、本や出版について語り合う、
という人気企画なのですが(なのだろうか?)、
毎年頭にお届けする2月号では、弊社社長と一年を振り返り、
ああだこうだと言い合う対談・放談を掲載しております。

2月号の表紙は、有吉京子さんのバレエ漫画
『SWAN モスクワ編』待望の第2巻!
2月上旬発売予定です。
今年は、浅草の「ぬる燗」というお店にお邪魔しました。
こちらは以前、やはりホッピー対談「筑摩書房さんと浅草対決、の巻」の際に、
筑摩さんに「ここもいいですよ」と教えていただいたお店。
・・・よかったです(しみじみ)。
酒・肴・酒、と吉田健一ではありませんが、
美味しくてついつい沢山いただいてしまいました。ハズレなし。
お猪口も箸置も可愛いらしい!
と、このままですとお酒の話で終始しそうなので、そろそろ対談に……。
お時間のあるときにでも、ご覧くださいませ。
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ハイボール長島のホッピー対談
「さよなら2011年! 放談に咽ぶ浅草の夜」の巻
N島 今年最後のホッピー対談。社長とともに一年を振り返る恒例の企画です。え~と、今回はA立に代わり(担当の『プロジェクト・ジャパン』の発売は10月から大幅にずれこみ、A立は膨張を続ける腹とともに悶絶中。発売が延期となりましたこと、書店の皆さま申し訳ございません!)編集部からはN田が参加いたします! 宣伝からは社長が観音様と呼ぶおなじみモッチーです。
社長 いやー、編集が一人いないとN島が暴走するんでね。
N田 A立の腹よりN島の腹のほうが問題だよ。
社長 確かに……。さてと、今年のホッピー対談の方針は「心に届く本」ということにしよう。
一同 おーっ、いつもはいきあたりばったりなのに!
社長 さっきやった梓会の挨拶でも言ってさ、好評だったんだ(ルン♪)。
N島 えっ、もしかして同じ話をもう一度するとか?
社長 ウン、ワハハ冗談だよ。では気をとり直して、今年の収穫はなんと言ってもグラフィックにありましたよ。
N島 なんと言っても岡本太郎。生誕100年の企画がございました。
モッチー 誕生日が2.26。だから地震がなければもっと盛り上がったでしょうね。
社長 別冊太陽『岡本太郎新世紀』、それこそ『岡本太郎』作品集の復刊は『プロジェクト・ジャパン』を出そうとしている現在と30年の時を経てすごくシンクロしてる。
N島 800部つくって760部くらい売れてますよ。
社長 あれ値付け間違えたな。増刷することを考えてもう少し高くすればなぁ。
N島 増刷した写真集といえば『屠場』がありました。

社長 若い人たちが写真を撮るうえでのベンチマークになると思う。
N田 『屠場』の最後のページでさ、部屋の四角いスイッチが牛脂で真ん丸くなっている。油であんなになるんだな。
社長 発売したときTwitterでつぶやいたら、まったく面識もないのに内澤旬子さんが賛辞を寄せてくれて本当にうれしかったな。
N島 それと今年の写真集ではずせないのが『ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968』。増刷したかったなぁ。
社長 えっ。なんで出来なかったの? あっ、女将さんあとお燗つけてくださいね。
N島 イタリアの印刷会社なんですけどね。増刷したいと再三依頼をしてもヴァカンス中だということで2ヵ月間音沙汰なし。そのあとエージェントを通じて依頼したらすぐ返事は来たけど担当者が退社したんで出来ないんだと。で、違う担当者でといってお願いしたら初刷の2倍くらいの見積りがでてきて、それに出来上がりまで2ヵ月以上かかると…。なんかもうメチャクチャで
女将 「大七」のお燗です。
社長 おっ、二本松!

N島 福島の酒がきたところで、新書では『福島原発の真実』。それとともに昨年だした『知事抹殺』が我が社では本年最大のヒットになりました。


社長 佐藤栄佐久さんもデビュー作『知事抹殺』でほんとはもっと東電のことを書きたかったんだよ。でも裁判中ということもあった。だから『福島~』が出て本当によかったよ。
N島 賄賂額0円で有罪になった裁判ですね。その次は、都築響一さんの『演歌よ今夜も有難う』(笑)。演歌のインディーズってあるんだな、知らなかったというか気づかなかったよ。
N田 それはそうと、震災以降とくに夏の売上げは最悪だった。
N島 でも震災があったから、いせひでこさんの絵本『木のあかちゃんズ』がでたんですよね。
社長 ケッコーあるじゃない、ウチも。でもなんか忘れているような…。
N田 『こころ』が創刊!

一同 おぅ!
N島 販売的にはもう少し頑張らないとな。
N田 ものすごく評判がいいよ。○○書房の某取締役の方がうちもこういうの出したい!って興奮気味に言ったとか。
社長 連載は半藤一利さんの「日露戦争史」はじめ、諸田玲子さんの時代小説がおもしろい。みなさん是非読んでみてください。2012年にはいよいよ単行本になっていく。待っててくださいね。
N島 半藤さんといえばライブラリーの『山本五十六』。現在4刷で実売3万部。12月23日公開『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(東映)にあわせてジワジワきてる。(※対談時、映画はまだ始まってませんでした。只今絶賛公開中!!)

モッチー はやくCMやらないかな。フェアも広がるし。
N島 フェアといえば今日さ、ある書店でね、店員さんが選ぶ企画で『猫の本棚』があって専用のオビが巻かれてました。ありがとうございます!
社長 Twitterでさ、白山の立ち飲み屋で酩酊中ってつぶやいたら『猫の~』の著者の木村衣有子さんからRTがあって、今度呑みましょう!って(笑)。
N田 登山関連の本も好評だよね、『メインの森をめざして』。

社長 全長3500キロに及ぶアパラチアン・トレイル横断。もっと知られていい本なんだけどなぁ。
N島 すみません、トレイルってなんですか?(悲笑)
N田 おーい、君もアウトドア好きなんでしょ。
N島 好きだっていうかボーイ・スカウトだったってだけで。
N田 出たっ。引きこもりのボーイ・スカウト(大笑)。
社長 アメリカのトレイルはソローの『森の生活』にあるように60年代のヒッピー文化の影響が大きい。まぁこの話はまた今度しよう。
N田 別冊太陽では『法然』、『空海』と仏教関連が元気だよね。思想的にも、性の快楽の次に宗教、は正しい流れだ(笑)。
社長 『春画』みたいな派手さはなかったけど日本の文化や生活の大切な部分をグラフィックできちっとだしていくのが別冊太陽。それと空海がでてきたんで忘れてはいけないのが『両界曼荼羅』。もとは1977年に88万円でだした写真集。

N田 その廉価版、廉価版。
N島 23,100円ですけど。
社長 大判カメラでの接写がすごい。
N島 布のテクスチャーまでわかる。
社長 この本は印刷屋としても現在最高峰の技術が使われてる(満笑)。
N島 文芸では長嶋有さんの『安全な妄想』がありました。

社長 Twitterで川上弘美さんの『東京日記』とならべてこういうエッセイをだすのが非凡な会社平凡社って書いてくれた人がいてさ、うれしかったな。
N島 来年にはフィリップ・K・ディックの処女作も出る予定で話題になるかも!?
社長 デジタルコンテンツの存在も忘れられない。15万DLアプリ「くらしのこよみ」もいよいよ書籍化だし、任天堂3DSソフト「花といきもの立体図鑑」はウチの面目躍如たるコンテンツだよ。
N島 それでか! 社長がDSを必死にやっているので心配になりましたよ。
N田 新書では、1月に出る『「中国模式(もしき)」の衝撃』も注目です。中国語の試験の本ではないですよ(笑)。今後の中国を知る上で、必須の本です。

社長 既刊では、個人的には『レンズ至上主義!』。もっと著者の独断と偏見があってもよかったかなぁとも思うんだけど、デジイチ時代のレンズのことをここまで書いた本はないよ。それと、新書は思想の入口、実用の入口の他にもこういったオタクの入口みたいなな本ももっと必要だと思う。ゲートウェイとしての新書。
N田 『墨子よみがえる』もおもしろいと思うんだけどさ。
N島 タイトルが読めない方が多くて…。
N田 えっ、どういうこと。
N島 「スミコよみがえる」とかさ。幸田文は「サチダフミ」(笑)。
モッチー 良寛は「ヨシヒロ」(爆)。
N田 人文書では柄谷行人さんの書評から『いま、「憲法」は時代遅れか』がまずまずの売れ行きだったし、東洋文庫『トルキスタン文化史』では2巻だけ購入する読者も結構いたのには驚いた。
社長 読者はキチンと見ているんだな。来年からはいよいよ『イタリア現代思想シリーズ』や『モース著作集』も刊行が開始になる。人文書も力を入れていこう。
N田 そうそうライブラリーでは、3月に柄谷さん本人の『政治と思想 1960-2011』が出ます。最近、反原発のデモに行っていらっしゃいますが、その思想的意味を語った、感動の本です。それから、『呪の思想』が好調だったね。最近でた『大森荘蔵セレクション』も大好評だよ。

社長 酔っ払った勢いで気軽に読める本じゃないけど、最後の対談だけでも読む価値はあると思う。
N島 西田さんも大森荘蔵さんには思い出がいっぱい?
N田 大森さんの論文は、筆写しながら読んだからね。こんどのセレクションには、「現代思想」時代に僕が依頼した原稿が何本か入ってる。ちくま学芸の放送大学の教科書本以外、文庫で大森荘蔵が読めるのは平凡社ライブラリーだけ!
社長 ライブラリーはド真ん中すぎないで少しはずす企画がいい。こんなのありますぜ、みたいな方が。

N島 この本の企画には、営業のS田も絡んでるんだよね。そろそろホッピー対談も引き継ぐ時期かな。
N田 えっ、S田は、大森荘蔵の後は、ホッピー対談なの? いいのかそれで?
N島 藤代さんはホッピーグラス、ぼくはハイボールグラスを静かに置いていく。
社長 うっ、山口百恵だな。
モッチー 社長まで長島くんのバカ話に巻き込まれてますよ。
N田 S田君はいったいどんなキャラ…。
N島 ふっ。もう決まっているんです。“ワンカップ大関S田の今夜もがぶり寄り”。
一同 えーっ。
N島 ハハハッ。冗談冗談。ということで今年も一年間ありがとうございました!!

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今年も一年、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2012年が、みなさまにとってよい一年になりますように。

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